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犀川のニジマスとブラウントラウト|長野県からの回答

釣りつぶやき
この記事は約15分で読めます。

犀川のニジマスとブラウンについて、長野県に問い合わせてみた。

初めてフライで釣った犀川のニジマス。
渓流とは違うファイトを存分に楽しめました。

釣行の際に疑問に思ったニジマスとブラウントラウトに関して、後日、漁協を管轄している長野県に問い合わせをしました。

そんなやぶ蛇になるようなことするなよ、という人もいるかもしれませんが、なんかうやむやにして釣っているのは気分的にすっきりしないんですよね。仮になんらかの問題がある状態だった場合、自分の楽しみのためにブラックバスを勝手に違法放流している人たちと一緒になってしまいます。
私は「魚が釣れさえすれば他のことはどうなっても良い」とう考え方には賛同できません。

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長野県への問い合わせの仕方。

もちろん電話窓口もありますが、質問内容がいくつかある場合や入り組んだ内容の場合は、やはり文書でのやりとりの方がちゃんとした回答が得られると思います。
長野県に対する意見や質問などは、こちらのページの「意見・質問を送る」をクリックしてフォームから随時受け付けています。

以前、木曽川漁協の年券と日釣り券がいきなり倍額になってしまったことに対しても質問しました。
その時は、木曽川漁協窓口のオバサンの対応に頭に来て、半ばクレーム気味の問い合わせでしたが、県からの回答はしっかりしたものでした。
何回も漁協絡みで問い合わせすると、クレーマーだと思われるかな(笑)
木曽川漁協に対する問い合わせと県からの回答はこちら
★2017.7.13追記:問い合わせ内容は過去3年分以前のものは消去されるようで、現在見られなくなっています)

県に対する問い合わせについては、基本的に1週間以内に回答されることになっています。
今回もぴったり1週間で回答が届きました。前回も今回もちゃんとした対応に好感が持てます。
問い合わせ内容と回答は、基本的に県のサイト上に公表されます。もちろん問い合わせ主が非公表を希望すれば公表はされません。

過去の質問については「月別から探す」「分野別から探す」「キーワードから探す」で見られるようになっています。

問い合わせに対する回答が届きました。

県のサイトへは一月分をまとめてアップされるようで、今回の件のアップにはまだ時間がかかりそうなので、ページ下に全文を掲載しましたので要望や質問内容についてはそちらをご覧下さい。

県からの回答も長文なので、要約すると以下の通り。

  1. 犀川殖産漁協ホームページの誤記載や情報不足については、改善を要請した。
  2. 犀川漁協にはホームページ作成の要請をした。
  3. 長野県内の漁協の漁業権や遊漁規則等については県のホームページにもまとめて記載されている。
  4. ニジマスについては、在来環境に与える影響が小さいとの認識で積極的に活用方針。
  5. ブラウントラウトは、犀川上流部で自然繁殖し個体数が増加していることを把握。在来魚へ与える影響については、未だ不明な点も多く、外来生物法においても現在特定外来生物には指定されていないので現在要観察状態。
  6. ブラウントラウトは漁業権魚種には設定されていないので、犀川を含め県内どこの河川でも通年釣ることが可能だし、キープして良い。

ということになります。

★後日追記:
犀川殖産漁協の遊漁料誤記載は、年が明けてほぼ2ヶ月経っても修正されないので、再度県に電話して、ようやく2017年1月半ばに修正されました。

これを踏まえて私が思うこと。

ホームページの開設、改善がなされるのはうれしいですね。

犀川殖産漁協と犀川漁協のホームページについては、漁協からは改善の方向で検討するという回答を得ているようなので、しばらく注視します。
殖産漁協のホームページには今現在間違った遊漁規則が載っているままですが・・・

一年中ニジマス釣りができるのは、犀川だけではない。

長野県のページに遊漁規則がまとめて掲載されているとは知りませんでした。
長野県のこちらのページの「水産」のところに遊漁規則の他、各漁協の管轄範囲なども掲載されています。「ルールとマナー」のところはもっとしっかり書いて欲しいと思う点はあるけど、「遊漁規則」のページはとてもわかりやすくまとめられていて良いですね。
各漁協でも、まず遊漁規則をわかりやすく載せて欲しいです。

これを見るとニジマスの通年遊漁ができるのは犀川殖産漁協だけではないんですね。南佐久南部漁協、佐久漁協、千曲川漁協、北信漁協、裾花川漁協も通年でニジマス釣りOKなんですよね(区間指定などあり)。
「冬期のニジマスと言ったら犀川殖産」という話しか聞かないけど、関東や名古屋方面からもアクセスしやすいからなのかな。それとも良く釣れるからなのか?
ともかく、県内に冬でもトラウトを釣れる場所はたくさんあるんだ。

ニジマスとブラウントラウトが棲息している川。

ニジマスについては「在来環境に与える影響が小さい」というは私も同感です。
ただ「自然繁殖しないから」という理由も加わっている点はどうなんだろ。
「県内のごく一部の水域を除いて繁殖事例はなく」ということなので、どこで自然繁殖しているのかも気になります。犀川も本当に自然繁殖していないのかどうかちょっと怪しいと思っています。
自然繁殖する、しない、で放流の可否判断の材料の一つにしているのは、繁殖しないのであれば、もしこの魚が放流されて問題が起きた場合も放流さえやめればいずれ絶滅する、ということを担保にしているからでしょうか。

特定外来生物と生態系被害防止外来種。

ブラウントラウトについては、明確に県の姿勢がわかりました。
基本的には、環境省が指定している特定外来生物に指定されているかいないかが決め手のよう
です。
現在特定外来生物に指定されている魚は、以下の24種類。
特定外来生物を簡単に言うと、日本で増えると環境や人間に悪影響を及ぼすので駆除しないとヤバイ。と国が指定したやつ。
オオタナゴ、コウライギギ、チャネルキャットフィッシュ、ブラウンブルヘッド、フラットヘッドキャットフィッシュ、ヨーロッパナマズ(ヨーロッパオオナマズ)、カワカマス科の全種、カダヤシ、ガンブスィア・ホルブロオキ、ブルーギルコクチバスオオクチバス、ラウンドゴビー、ナイルパーチ、ホワイトパーチ、ストライプトバス、ホワイトバス、ストライプトバス×ホワイトバス、ラッフ、ヨーロピアンパーチ、パイクパーチ、ケツギョ、コウライケツギョ。

関東の方でナマズ系の外来魚が猛威をふるっている映像を見た記憶がありますが、全国的に一番蔓延しているのはブルーギルとブラックバス(オオクチバス、コクチバス)でしょう。
天竜川上流のコクチバス(スモールマウスバス)の多さにはビックリします。

では、ニジマスやブラウントラウトはどういう扱いなのか。
2015年までは、上記別の方のご意見の中にもある要注意外来生物というくくりでした。
今では上記特定外来生物も含め生態系被害防止外来種という大きなくくりの中で細分化されました。

参考リンク:生態系被害防止外来種リスト(PDF)

分かりやすく私なりにまとめると、こんな感じ。

  1. 定着を予防する外来種(定着予防外来種)
    侵入予防外来種・・・とくにかく日本に入って来ないようにしたいやつ。フラットヘッドキャットフィッシュ、ホワイトパーチなどがここに入ります。
    その他の定着予防外来種・・・すでに入ってきてはいるけど自然に定着されちゃ困るやつ。ヨーロッパナマズやナイルパーチなどがここに入ります。
  2. 総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)
    緊急対策外来種・・・すでに定着、分布が確認されていて緊急性をもって対策が必要。ブラックバスとブルーギルはここに入ります。
    重点対策外来種・・・すでに定着、分布が確認されていて緊急性の低いもの。魚類でここに入るのはタイリクバラタナゴとカダヤシのみ。
    その他の総合対策外来種・・・定着初期、または限定分布だが対策が必要なもの。ハクレンやブルックトラウトがここに入ります。
  3. 適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)
    生態系に与える影響は小さく、適切な管理の上で産業として利用できるもの。
    魚類ではニジマス、ブラウントラウト、レイクトラウトの三種のみ。

ニジマスとブラウンを同列に考えて良いものかどうか。

ニジマスに比較してブラウンは魚食性が強く大食漢なので在来魚種に与えるインパクトが大きいと思います。それと自然繁殖している点も問題じゃないですかねー。
私も犀川支流で大きいのを釣ったことがあるので、やはり生態系には影響を与えているでしょうね。
ブラウンについては、今後も注視していきたいと思います。

ともかく今回問い合わせて、ブラウントラウトについては少なくとも現在どういう扱いであるのかがはっきりわかったので、すっきりしました。
ブラウントラウトが棲息している漁協では、扱いをはっきり書くべきだと思います。

上にも書きましたが、ブラウントラウトは漁業権魚種に設定されていないので、犀川のみならず県内どこの川でも一年中釣ることができるし、キープしても全く問題ありません。

そうなると「ブラウンを狙ってるんだから入漁券買わなくてもいいでしょ」という主張も通りそうだけど、現実的にブラウンだけを釣り分けるのは不可能なので、ブラウン狙いでも釣り券は購入しましょう。天竜川漁協が「外来魚を釣る場合も入漁券を購入して下さい」と言っているのも一応そういう理屈なんだと思う。

ブラウントラウトは、何度も食べたことがあって結構うまいので、今後犀川でブラウンを釣ったら食べちゃおう(^_^)

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以下は、今回の問い合わせとその回答全文です。興味ある方はご覧下さい。

犀川に関する長野県への要望・質問とその回答全文。

私から県への要望と質問。

犀川の遊漁について。

犀川の遊漁についてお伺いします。
長野県内を流れる犀川には犀川漁協と犀川殖産漁協の二つがありますが、犀川漁協には情報を公開するためのホームページがないようですし、殖産漁協は辛うじてホームページは存在していますが、グーグルなどで検索してもトップに表示されない状態なので、ほとんど見られていない状態なのではないかと思います。事実私も辿り着くのに苦労しました。

大前提として、最初の質問ですが、漁協は県が認可を与えて監督しているんですよね?
殖産漁協のホームページにも「長野県知事の認可の規定なので・・・」という記載があるので、そうだと思いますが。

(1)殖産漁協のホームページについての要望。
(1-1)情報が見にくく、一番重要な遊漁区間や遊漁料についてさえよくわかりません。
「楽しく釣りをするために」というページに平成23年7月29日付けの遊漁規則がPDFで載っていますが、それを見ると鮎以外の魚種の一日券は600円となっています。今現在は1,000円ですよね。遊漁料くらいはPDFじゃなくて、わかりやすくしっかり記載すべきじゃないでしょうか。
間違った情報が掲載されていて、活動内容もほとんどわかりません。
殖産漁協は冬期のニジマス釣りが許可されているので、県外からもたくさんの人が訪れます。例を上げるなら、天竜川漁協のホームページくらいにはして、ちゃんと情報発信して欲しいと思います。

(1-2)キャッチアンドリリース区間の説明として「すべての漁業権魚種」となっていますが、同管内に相当数棲息しているブラウントラウトは含まれるのでしょうか。
それともブラウントラウトを釣ったら持ち帰っても良いのでしょうか。
そもそもブラウントラウトはかなり魚食性の強い魚で在来種に与えるインパクトも大きいと思うのですが、諏訪湖や天竜川のブラックバスのように「再放流禁止」にしなくて大丈夫なのでしょうか。
どちらにしろ、漁協として立場(方針)をはっきり記載して欲しいです。他の魚と同様の扱いなのか、それとも駆除対象なのか。
これについては下記、県への質問とも重複します。

(1-3)殖産漁協のホームページにアクセスがないのは、サーバの問題もあると思います。
今現在のアドレスは「http://www.ngn.janis.or.jp/~saigawa/index.html」ですが、「http://www.ngn.janis.or.jp/」はすでにJA長野の新アドレスに転送される設定になっています。すでに存在しないアドレスを転送してなんとか表示している状態です。新たにドメインを取ってちゃんとしたサーバに移行した方が良いと思います。

(2)犀川漁協のホームページについての要望。
犀川漁協にはホームページがない状態です。昨今は、多くの釣り人(特に遠方から来る人は)がネット情報を元に川へと入ります。これだけネットが浸透した現状、ホームページすらない状態は問題なのではないでしょうか。
川を独占的に管理して遊漁料収入を得ているのであれば、ちゃんと情報発信する義務があると思います。
上述の殖産漁協とも隣接しているので、どのような遊漁規則になっているのかわからない状態ではトラブルが起きる可能性があります。

(3)県に対しての質問。
自然河川にニジマスを放流することに関して。

(3-1)犀川では自然河川にニジマスを放流していますが、これについては問題ないという立場でしょうか。
イワナやヤマメが棲息している環境に敢えて外来のニジマスを放流するのは好ましくないようにも思えるのですが、見解をお聞かせ下さい。
他の漁協では認められていないようですが、なぜ犀川殖産漁協では認められているのかについても合わせてお願いします。

ブラウントラウトに関して。
今現在犀川にはブラウントラウトが相当数棲息しています。実際に釣りをしてみると、特に厳寒期にはニジマスよりも釣れるくらいです。
(3-2)放流はしていないようなので、ここまで増えた経緯についてはどのような認識でしょうか。
(3-3)ブラウントラウトは、キャッチ&リリースの対象にすべき魚でしょうか。それとも、できるだけ駆除した方が良い魚でしょうか。県としてはどちらの立場なのか明確にして欲しいです。
これについては、もし駆除をした方が良いのであれば諏訪湖や天竜川漁協のブラックバスのように「再放流禁止」と川でも、漁協のホームページでも明示すべきだと思います。

殖産漁協のホームページを見る限り、「ニジマスの川」というのを全面に押し出していますが、これだけたくさん釣れるブラウントラウトに一切触れていないのは「ブラウントラウトを目当てに釣りに来る人もいるから、本当は再リリースは好ましくはないけど収入アップのために見て見ぬ振りをしておこう」というような感じすらしてしまいます。

誤解しないでいただきたいのは、私は今現在、犀川へのニジマス放流やブラウントラウトの棲息に反対しているわけではありません。
先日も犀川で釣りを楽しみましたが、ニジマスやブラウントラウトについての県や漁協の立場、方針をはっきりと知りたいのです。

その上で、疑問があればまた要望をすることはあるかもしれませんが、現段階では考えるための材料が提供されていない状況です。
長文になってしまい申しわけありません。お手数をおかけしますが、ご回答いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

県からの回答。

長野県農政部長の北原富裕と申します。

 「県民ホットライン」にお寄せいただいた「犀川の遊漁」に関する御質問等についてお答えいたします。

 このたびは、犀川の遊漁に関して貴重な御意見をいただき、誠にありがとうございます。日頃から、犀川など県内の漁場を御利用いただき御礼を申し上げるとともに、引き続き資源豊かな長野県の釣りを楽しんでいただきますようお願いいたします。

 まず、認可についての御質問ですが、漁業法では、漁業協同組合 (以下、「漁協」といいます。)は漁協が管理する区域において、その組合員以外の者が行う動植物の採捕(以下、「遊漁」といいます。)について制限をしようとするときは、遊漁規則を定め、県知事の認可を受けなければならないとしています。

 この規定に基づき、漁協から遊漁規則の制定または変更の申請があると、県はそれを審査し、適当と認めた場合、認可をしています。

 次に、それぞれの御質問等についてお答えいたします。

(1)犀川殖産漁協のホームページについて

 確認しましたところ、変更前の遊漁料が掲載されておりましたので、常に新しい情報を提供するようホームページの管理を徹底するとともに、サーバの管理など、遊漁者の皆様によりわかりやすい情報の提供を行うため検討するよう、犀川殖産漁協へお願い致しました。犀川殖産漁協からは、早速新しい情報に修正し、ホームページの管理について御検討いただく旨の回答をいただきました。

 また、キャッチアンドリリース区間についてですが、ホームページ上では対象魚は「すべての漁業権魚種(アユ、シナノユキマスを除く)」となっていますが、これでは一般の遊漁者の方々には具体的な対象魚種がわからないことから、犀川殖産漁協へ対象魚種名を列記することを併せてお願いしました。なお、ブラウントラウトは犀川殖産漁協では漁業権魚種にはなっておりませんので、ブラウントラウトが釣れた場合は持ち帰っていただいても差支えありません。また、ブラウントラウトは犀川殖産漁協を始め、県内のすべての漁協において漁業権魚種に指定されているところはございませんので、念のため申し添えます。

(2)犀川漁協のホームページについて

 犀川漁協に対し、遊漁者の皆様に広く周知して御理解いただくために、遊漁料等の十分な周知に努め、その一環としてホームページの開設についても検討するようお願いしましたところ、今後検討していただく旨の回答をいただきました。

 県におきましても、県内の漁協の漁業権や遊漁規則等につきましてはホームページに掲載しており御確認できますが、いただいた御意見を踏まえ、釣りを楽しむ皆様の立場に立って、より利用しやすい情報提供ができるよう県内漁業協同組合への指導・助言をしてまいります。

http://www.pref.nagano.lg.jp/enchiku/sangyo/nogyo/engei-suisan/engei-suisan.html 

(3)県への御質問について

○自然河川にニジマスを放流することに関して

 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(以下、「外来生物法」といいます。)では、オオクチバス、コクチバス、ブルーギルは特定外来生物に指定されており、長野県ではこれらの魚種は野尻湖を除いてキャッチアンドリリースは禁止しております。

 これらの魚種は魚食性及び繁殖能力が高いことから、日本古来の生態系や漁業に大きく影響を及ぼすことが理由です。

 一方、ニジマスについては、大正時代から河川への放流が始まっていますが、現在までに県内のごく一部の水域を除いて繁殖事例はなく、在来のイワナやヤマメ、アマゴなどの渓流魚へ大きな影響を与えているという報告はございません。

 よって県では現在のところ、ニジマスを漁業権魚種として認可し、犀川殖産漁協を含む県内各地の漁協で放流されているところでございます。

○ブラウントラウトについて

 県でも、犀川水系においてブラウントラウトが増えているという情報を聞いております。ブラウントラウトが増えた経緯については、おっしゃるとおり、漁協による放流ではないものと認識しております。

 研究者の調査事例によれば、松本平の犀川水系において繁殖していることが確認されていることから、ブラウントラウトにとって犀川上流域の環境が、その産卵生態(産卵時期、産卵場所等)において繁殖に適しているものと推察されます。

 しかし、ブラウントラウトの在来魚へ与える影響については、未だ不明な点も多く、外来生物法においても現在特定外来生物には指定されておりません。

 県としましては、ブラウントラウトの生息が確認されている他県の情報などを収集するとともに、外来生物法に対する国の動向も注視し、今後の対応を検討してまいりたいと思います。

 県といたしましては、今後も漁協に対して多くの皆様の意見を取り入れ、適正な漁場管理が行われるよう指導し、皆様に親しまれる漁場づくりに努めてまいります。

 今後とも、長野県水産行政に御理解、御協力を賜りますようお願いいたします。

 以上、御質問への回答とさせていただきますが、御不明な点がございましたら、農政部園芸畜産課長 若林秀行、担当:水産係 担当 大月育代(電話:026-235-7229

E-mail:enchiku@pref.nagano.lg.jp)まで御連絡くださいますようお願い申し上げます。

 平成28年(2016年)11月14日

                   長野県農政部長 北原 富裕

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コメント

  1. 僕などはニジマスもブラウントラウトも珍しいというか釣ったこと無いのでやってみたいなー。

    • Nori1022さん、こんにちは。
      そうですかー、四国にはニジマスもブラウントラウトもいないんですかね。
      まぁ、本来はいないはずの魚ですけども。
      でかいスズキを釣っているNoriさんなら、流れの中に棲むワイルドなニジマス釣りもきっと楽しめると思いますよ(^_^)

  2. こんばんは。
    国民の財産でもある河川を漁業協同組合として管理運営するのですから、当然、県の認可を受けた定款と言うものが存在するわけで、組合員資格を持つ人たちが定款にのって総会で決定した管理運営をするのは当然ですが、年券(準組合員か?)や日釣り券の販売でようやく運営できる状態である以上、遊漁者にも何らかの方法で規則などわかりやすく説明する必要は大いにあると思いますね、特に日釣り券購入者には区間、釣ってよい魚いけない魚などのパンフレットは渡すべきでしょう、せめてホームページ位は無いとね。

    • ハックルさん、こんにちは。
      漁協は川を仕切ってルールを作り、監視員を巡回させたりしているのに(天竜川漁協や木曽川漁協では昔ほど巡回もしないようですが)、なぜかそのルールを広く知らしめようという肝心な点が抜け落ちているようです。
      そうなんですよね。年券、日釣り券購入者には、詳細規則を書いたものを配るべきなんですよね。コンビニで釣り券を売るようになりましたが、遠方から来た人には、いったいどこまでが遊漁範囲なのかさえわからないと思います。

  3. 漁協と言う団体は(全てそうとは言いませんが)閉鎖的な集まりであると感じる事が多いのは事実で、ホントに河川を管理することが一番の目的なのか、自分達で独占するのが目的なのか分からないこともあります。
    ただ、遊漁者のモラルの低さも相当なものだから、そんな輩を排除したい気持ちになるのも分かります。
    なので、そんなためにもホームページなどで、漁協の存在意義や活動内容、遊漁者のルールなどを明確に示していただくのは必須でしょうね。

    • kuniさん、こんにちは。
      漁協は一言で言えば、私にとっては謎の団体です(笑)
      おっしゃる通りで、ルールを守れと言っても、前提としてルールが誰にでもはっきりわかる状態にはしてもらわないと。活動内容については、どこの漁協ももっと積極的に情報発信して欲しいですね。
      そして、遊漁者のモラルの低さ・・・この点は、本当に同じ釣り人としてとても切ない気持ちになることが多々あります。漁協のルール云々以前に、釣り人の側のモラルが一番大切なのかもしれません。

  4. こんばんは。
    海漁協と比べると、川漁協は利権団体の側面が強そうに感じますね。
    一方で、漁収益や販売収益が現実的期待できない川漁協では日常的に金銭的利益が大きそうには思えないので営利団体かは良くわかりません。
    悪質林業者や悪質採石業者に、釣人側代表として川漁協権を盾にして河川保護で渡り合って欲しい所です。

    • マンボウさん、こんにちは。
      漁協は、漁業者によって組織された協同組合だということなので、海の場合は分かりやすいのですが川の場合はちょっと違いますよね。
      川の場合は今現在一部を除いて「漁業者」の組合というより「遊漁者」をとりまとめる団体?
      魚の放流が事業の中心だとは思うのですが、やはりもっと情報公開して欲しいですね。
      おっしゃる通り、釣り人とともに川を守っていく頼もしい団体になってくれることを望みます。

  5. こんばんは。
    この問題は本音と建前が交錯しますので、難しい面が多々ありますね。ホームページの作成なんかは当然の話です。漁協の怠慢ですね。
    漁業権…
    本来の組合の活動って、漁業資源の保護と増殖なんです。だから遊魚者は金払って釣りしてますが、決して組合の金儲けの為ではないのです。組合の収入の大部分はダム建設による国からの補償金のはずです。コレ、建前の話ですね。
    で、本音は少しでも金儲けしたいはずですからヤマメやイワナより成長の早いニジマスを放流しますし、客の呼べるブラウンは黙認したいところだとおもいますよ。
    繁殖しないからイイってのは、とても乱暴な意見だと思います。繁殖のサイクルが無くても毎年成魚を放流してたら同じですよね^^;
    奈良の渓ではニジマスの繁殖も確認されていますし。
    元バサーなので外来魚の問題には色々と触れてきました。これは私だけの考え方ですが、わざわざ釣り大会まで開催して子供達にコイツは悪者だから殺せとばかりに駆除するのはあんまりかと。勿論闇放流する輩は最低です。でもね、ぶっちゃけ既に増えた魚は水を干さない限り居なくなりません。じゃ減ってる在来魚はどうすんだと。
    魚達は、繁殖の環境と餌と水温。最低この要素があれば絶滅しません。同じコストをかけるのなら駆除よりも在来魚達の産卵場所だとか餌が増えるよう水質向上の努力をするとか方法は幾らでもあると思うのです。
    川にはダムがあって在来の生息環境は悪化の一方です。そこにニジマスを放すのも仕方のないことかも知れませんが、ブラウンは悪者かどうか見定めている途中?もう駆除出来ない程増えまくってますが?行政の対応は遅過ぎますよね。犀川あたりのブラウンは鹿島あたりで釣れた密放流の魚が増えたと思いますが、鹿島のブラウンは鹿島槍ガーデンから逃げたのは明らかだと思うので、せめて逃げ出さないように指導すべきだと思います。
    魚達に罪は無い。人間の都合だけで殺したり生かしたりはダメだと思います。
    長々とスミマセン^^;

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      なるほどー、川漁協にはダム建設に関わる補助金が入っているんですか。
      私も繁殖しないから良いというのは、ちょっと疑問なんですよねー。おっしゃる通り、繁殖のサイクルが無くても毎年成魚を放流してたら同じだし、さらにキャッチ&リリース厳守なら年々増えますよね。
      「管理釣り場や養殖場から逃げた魚が増えた」っていう話をよく聞きますが、そんなの逃げ出さないようにするのは簡単なことだと思うのですが、何やってるんでしょうね。
      県では国の「適切な管理が必要な産業上重要な外来種」というのを基準にしてるんでしょうね。でも、ニジマスと同じように放流しないのは、やはりちょっとヤバイかもと思っているんでしょう。
      今回の問題に限らず、行政に期待するのは正確な現状認識と迅速な対応ですね。

  6. ブラウントラウトって漁協の管轄外なんですね〜
    冬場はブラウン狙いで釣ってみようかな。

    • akiさん、こんばんは。
      ブラウントラウトについては、犀川を含め県内全域の河川で漁業権魚種に指定されているところはないので、周年釣ることもキャッチ&イートも全く問題ないとの回答を得たので、安心して釣れますね。
      ただ、ニジマスなどが混生していてそれに禁漁期が設定されている川では、現実的に釣り分けが難しいのでブラウン狙いでも釣りをしない方が良いですね(^_^)

  7. 釣り師は釣行する前に情報収集するために色々な手段をとりますが、一番に各河川の漁協の発する情報が頼りでしょう、漁協のホームぺージがこの情報世界で今だ無いのはそれだけ努力が無い証拠でしょう、
    以前各河川の漁協関係者との懇談会に出た会話の中でやはり金銭的な問題が多く漁協運営する立ち場の上層部の思案が優先と成り一般の組合員と釣り人の意見は薄く感じました、釣り師の立ち場を考えた運営をしないと外来魚以上の問題が生じるでしょう。
    今回のコメントは釣り師の立ち場から代表異見として有難く感謝してます。

    • 釣りお爺さん、こんにちは。
      ホームグラウンドなら魚種毎の漁期や禁漁区についても把握してますが、遠方に出かける場合は、やはりホームページで事前に確認したいところです。どこの漁協も最低限の義務としてホームページで情報発信して欲しいですね。
      私も冬のザザ虫漁のためだけに天竜川漁協の組合員になりましたが、組合長と理事(何十にもいる)と呼ばれる人たちで閉鎖的に運営されている雰囲気があります。今後は年1回の総会に出席して意見くらいは言ってこようかなと思います。
      釣り人代表とはおこがましいですが、どこの川もいつまでも釣りが楽しめる川であって欲しいと思いますね(^_^)

  8. こんにちは。
    梓川のブラウンは他のトラウトと同列に扱う人と、通年オーケーだという人が混在していましたが、リコプテラさんのおかげでとてもスッキリとしました!
    ありがとうございました!

    • タキビさん、こんにちは。
      私もスッキリしました(^_^)
      梓川は波田漁協でしょうか。ブラウントラウトは県内全域漁業権魚種ではないので周年釣ってもOKです。キャッチ&イートも問題ありません。
      ただ、問題は波田漁協ではニジマス、イワナ、ヤマメの漁期を2月16日~9月30日と設定している点です。下記リンクの漁協Q&Aにもある通り、他の魚種が釣れる可能性もあるので、冬期のブラウン釣りは避けた方が良さそうです。
      http://www.mhata-sci.jp/gyogyou/rule.html
      ブラウンを狙うなら「ニジマスを周年釣ってもOK」としている漁協管内が無難ですね。