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三種類の虫に見える曖昧なフライ|MSC

フライタイイング勉強中
この記事は約5分で読めます。

渓流釣りの最高の釣餌は川虫。

先日のざざ虫に引き続き、また虫の話ですか!?
いやいや、虫と言っても今日はフライフィッシングの方ですから(笑)

川虫は普段魚たちが主に食べているものだから、釣り餌として使ったら食いは抜群。
ただ、川虫は川によってはあまり捕れないこともあるので、調達しやすいミミズやブドウ虫なんかが良く使われますね。ミミズやブドウ虫でも十分釣れるし、重さがあって使いやすいってこともあるかも。

渓流のフライフィッシングで使う毛鉤のモデルも主に川虫です。
カゲロウ(Mayfly:メイフライ)、カワゲラ(Stonefly:ストーンフライ)、トビケラ(Caddisfly)が三大川虫ですね。
私がドライフライでメインに使っているツートップ、アダムスパラシュートはカゲロウの成虫を模したもので、エルクヘアカディスはトビケラの成虫を模したものです。

それぞれの虫にはさらに細かくいろんな種類があって、それをリアルに模倣したフライも存在するし、なんとなくカゲロウっぽいといったファジーなフライもあります。
そんなファジーなフライ(ニンフ)の代表格にMSCというのがあります。

最近このブログにもよく名前が登場する、ロングティペットリーダーや、フライロッドVARIVAS iDシリーズなどを開発した岩井渓一郎さんが考案したフライです。
上記三種の川虫、メイフライ、ストーンフライ、カディスフライの頭文字をとってMSCと名付けたそうです。
特定の虫を模倣したものではなく、三種の幼虫どれにも見えるようなファジーなニンフ。

三種類どれにも見えるというより、三種類どれにも見えないって感じもするけど(笑)
特定の虫には見えないけど、なんとなく虫っぽい。まぁ、そんなフライが良く釣れるってこともありますからね。

ビーズヘッド・MSC

  • フック:VARIVAS S2000 #10〜14
  • スレッド:ユニスレッド8/0(ダークブラウン)
  • ボディー:MSCダビング(ナチュラル)
  • リブ:コパーワイヤー

ボディーに使っているダビング材MSCダビングは以前ティムコから販売されていましたが、現在は売っていないようです。ということは、今現在はMSCを使う人が少ないってことかな?
ヘアズイヤーダビングで代用しようと思って、マテリアルボックスを漁っていたらだいぶ前に購入したMSCダビングが一袋だけあった。ヘアズイヤーダビングと勘違いして買ったものだな、きっと。
MSCダビングはヘアズイヤーダビングよりソフトな感じですが、ヘアズイヤーや他のダビング材でも代用できます。

161120msc01 161120msc02
オリジナルはゴールドビーズ無しなのかもしれませが、今回はゴールドビーズ仕様にします。
ボリュームのあるボディーになるので、フックはゲイプが広いものがいいですね。
フックにゴールドビーズを通してバイスにセット。
ビーズヘッドの後ろからスレッドで下巻き。

161120msc03 161120msc04
下巻きしたスレッドが鉤先に干渉する場合は、バイスをちょっと回転させて鉤を傾けておくと邪魔にならなくて良いと最近気付いた。コパーワイヤーを取り付けます。

ダビング材を二重に巻いて、ボリュームを出すのがポイント。

161120msc05 161120msc06
スレッドにワックスを塗って、MSCダビングをスレッドに撚り付けます。最初は細くしっかり芯を作るように巻きます。
その上にふわっと巻き付けてボリュームを出します。

161120msc07 161120msc08
ボディーを巻きます。このニンフはボディーをたっぷり太めに巻いた方が良いです。
コパーワーイヤーでビーズヘッドの後ろまでリブを巻いてスレッドで固定。余分はカットします。
ビーズヘッドの後ろでウィップフィニッシュ。

161120msc09
ニードルでダビング材を掻き出して、もさもさした感じに仕上げたら完成です!
ちょっとボリュームが足りないかな。オリジナルはもっとボサボサで太ってる感じなんですよね。

このニンフは、先日巻いたクロスオーストリッチと並んで巻くのはとても簡単。
仕上がりもカチッとしたものでなく、ボサボサとアバウトな感じで良いのでタイイング初心者でも簡単にできるし、渓流でも管釣りでも結構釣れるらしいのでおすすめですね。

来シーズンの春を想像するとワクワクします。

ゴールデンフェザントのハックルウェッブ(羽の下の方の産毛。マラブーでも代用可)のテイルを付けたMSCスペシャルというのもあるらしい。
フワフワのテイルを付けちゃうと他のマラブー系のフライと大差なくなる気がするし、私は管釣りではなく渓流で使うので、テイル無しにします。

このニンフもフィッシュオン鹿留釣行で使ってみました。
釣れることは釣れましたが魚の反応の良さは、グレーニンフフェザントテイルニンフヘアズイヤーニンフ>MSCといった感じでした。
サイズが#14だったので、他のフライに比べて小さすぎたのかもしれません。来シーズンの早期には渓流で試してみたいと思います。

昨シーズンはニンフでもある程度魚が釣れるようになって、ドライ一辺倒の時より釣りの幅が広がりました。
今シーズンはソフトハックルタイプも積極的に使ってみようと思います。

今年も残りわずかになりましたね。
年が明けると、解禁もすぐですね。長野県では2月16日に解禁となる川が多いですが、寒い信州でそんなに早く解禁しなくてもいいのにね。木曽川漁協同様、3月1日解禁で良いような気がします。
そんなこと言いつつも、釣りバカなので毎年なんだかんだ言って2月16日には釣りに行っちゃうのですが(笑)
寒いんだよねー、その頃は。

ともかく、こうやってブログを書きながら来春のことを想像していたら、ワクワクしてきた。

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コメント

  1. MSCダビングって、確かラビットのフワフワのアンダーファーと、ヘアズマスクのツンツンしたヘアを混ぜて、よりファジーに仕上がるように混ぜたものだったと思うので、簡単に自分でブレンドできるから廃盤になっちゃったんじゃないかなぁ?
    当時は未だダビング材の種類って天然マテリアルがいくらかあって、化繊系はフライライトとタシロニンフダブあたりがチョロチョロって感じだったようなオボロゲナ記憶が。

    • kuniさん、こんにちは。
      なるほど、割と簡単に作れるダビング材だったんですね。
      ちょうど先日ヘアズマスクを買ったばかりなので、ニンフ用にいろいろブレンドしてみます。ツンツンしたヘアは適度に混ぜると生命感ありますよね。
      最近は似たようなマテリアルがいろいろたくさんあり過ぎて、どれが良いのかかえって迷っちゃいます(^_^;)

  2. 因みに、ダビング材のブレンドは安物のコーヒーミルに好みのダビング材を入れて、ゴリゴリしたら綺麗に混ざりますよ。^^
    金属のおろし金の上にマテリアルを乗せて、金ブラシでゴリゴリしてもOKです♪

    • kuniさん、こんばんは。
      なるほどー、コーヒーミルですか。ありがとうございます。
      私は紅茶党なのでコーヒー関連疎いのですが、この際フライタイング専用の安物ミルを買っちゃおう。
      金属おろしの方はなんかイヤな金属音がしそうなので、やめときます(笑)