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アルミクッカーの金属臭問題、ついに決着|モンベル アルパインクッカー16

キャンプ道具
この記事は約17分で読めます。

私がソロキャンプ用に購入したクッカーはアルミ製のものでした。
大鍋、小鍋のセットで、フライパンや皿としても使えるフタ付き。
いろんな料理が同時進行できて、軽くて価格もお手頃。形状やサイズの組み合わせは私にとってはこれがベストです。
背の高いクッカーはお湯を沸かしたりラーメン作ったり程度なら良いですが、いろんな料理を作るには浅いタイプの方が向いています。

160620パーソナルクッカー01 160620パーソナルクッカー02
snow peak アルミパーソナルクッカー楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)。
・サイズ:H100×Φ155mm
・重量:485g

アルミ製クッカーの問題点。

以前に書いた通り、唯一このクッカーには気になる点があったのです。

ラーメンを作って鍋からそのまま食べると一番良くわかりますが、金属味(一般的には金属臭と言われる)がするんですよ。アルミの味。
感じ方には個人差があると思いますが、味重視の私にはちょっと耐えられない。事前に酸化皮膜を作るという予防策も紹介しましたが、永続的なものではなくある程度の頻度で処理しなければならないのは結構大変。そこで、違うクッカーを物色していたんです。

候補に上がった、金属臭のしない3つのクッカー。


EPI ATSチタンクッカーTYPE-2M楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
・サイズ:本体/H80×φ150mm / 容量:1350m フタ/H30×φ160mm / 容量:550ml
・重 量:本体/122g フタ/80g

チタンクッカーの欠点は熱伝導率の低さです。その欠点は補うために鍋底にアルミを吹き付けたのがこのATSシリーズ。

(画像はEPIサイトより)
右のチタンクッカーの画像を見ればわかる通り、火が当たっている部分しか熱くなっていません。チタンクッカーで米をうまく炊くのは難しいと言われるのがわかりますね。
米は鍋底全体が過熱されて米が踊るように対流しないと、うまく炊くことはできません。

左画像はATS仕様。熱の広がりが明らかに違いますね。Mサイズの他に、LとSがあり、MとSの組み合わせにすると私の欲しいセットになりますが、サイズはちょっと大きめです。チタンは価格が高いのが難点です。MとSのセットだと定価で11,000円となります。重さは354gと上記パーソナルクッカーより軽くなるので◎。
ATS加工がフタの方には施されていないのがやや残念。


エバニュー チタンクッカーセットSセラミック楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る

・大ナベサイズ:H6.4cm×Φ13.6 / 容量:900ml
・小ナベサイズ:H5.2cm×Φ12.4cm / 容量:600ml
・重量:260g
こちらは焦げ付き易さを解消するために、鍋内側にセラミック樹脂コーティングが施されています。これにより焦げ付きにくくなっていますが、チタンの欠点である熱伝導率の低さは解消されるわけではないので、上記EPI製品とは違って米を炊くのは難しいです。
ソロキャンプならこのサイズがベストで、EPIのものよりさらに軽い260gは魅力的。
価格は定価で10,692円。


プリムス イージークックNS・ソロセットM楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
・大ナベサイズ:H9.6cm×Φ11.2cm / 容量:900ml
・小ナベサイズ:H4.8cm×Φ11.2cm / 容量:400ml
・重量:250g

こちらはアルミ製で、焦げ付き易さを解消するために内側にノンスティック加工(NS)が施されています。ノンスティック加工とはフッ素樹脂加工のことですね。表面は耐久性と強度アップのためのハードアノダイズド加工がされています。
軽くて焦げ付きにくく、なんと言っても定価で3,500円とお手頃なのも良いです。初めてソロキャンプ用のクッカーを購入する人にはイチオシです。
私が1点だけ気になるのは、ノンスティック加工の耐久性です。炊飯器やフライパンでもそうですが、米を炊いたり強火で炒め物をしたりしているとフッ素樹脂はいずれ剥がれてくるんですよね。ソロキャンプの使用頻度くらいなら問題ない気もするけど。
以上の3つクッカーは金属臭に関しては問題なく、美味しい料理が食べられるでしょう。

もう一つの気になる仕様。

これらとは別に、ハードアノダイズド加工をされたアルミ鍋も気になっているんです。
上記プリムスのものは表面はハードアノダイズド加工、内側はフッ素樹脂加工なんですが、鍋全体がハードアノダイズド加工された製品があるんです。
今まで使っていたスノーピークのパーソナルクッカーはアルマイト加工がされています。アルマイト加工とはアルミの強度を上げる加工なんですが、見た目無垢のアルミに見えるタイプですね。ハードアノダイズド加工(硬質アルマイト加工)とは、アルミ合金の表面に硬質酸化皮膜を作って、耐蝕・耐摩耗性を高めたものです。この加工をしたものがアルミ味がするのかしないのか。
メーカーもそのことには触れていないし、ネット上で検索しても情報がないんですよね。

ハードアノダイズド加工は金属臭(アルミ味)がするのか?

モンベル アルパインクッカーシリーズモンベルショップで見る
※以前はモンベル製品は楽天、アマゾンでも購入可能でしたが、2019年6月現在販売されていません。
深鍋、浅鍋、フライパンなど各種サイズがあってスタッキングし易いです。これをモンベルショップで手に取って眺めていたら、女性スタッフさんに声を掛けられたのでちょっと尋ねてみました。これはアルミ味がしないのかと。
女性スタッフさんは、実際にこのシリーズのアルパインクッカーディープ11を使っていて、インスタントラーメンを作ってそのまま食べてもアルミの味は感じたことがないという話。ほんと?アルミ味の感じ方は個人差があるからなぁ、この人が味に敏感な人ならいいんだけど・・・そう思いながらその時は保留に。

先日、またショップに行った時に、製品リニューアルになるそうで現行品が旧製品扱いとなり20%OFFになっていたので、この際自分で買って試して見ることにしました。
20%OFFと言ったって、元々2,000円ちょっとだから知れてるんだけどね(笑)

 

モンベル アルパインクッカー16
・サイズ:本体 H9cm×Φ16cm
・容量:1500ml
・重量:250g

他メーカーのフライパンに奇跡的にフィットするフタ。


1500mlの容量でソロキャンプ用としてはちょっと大きいです。
でも、これを選んだのにはちゃんと理由があるんです。

 
このフタが、お気に入りのユニフレームの山フライパンにピッタリなんです。まるで、専用のフタであるかのような軌跡のフィット感。フライパンにフタがあると、目玉焼きや焼きそばなどちょっと蒸したい時なんかにも重宝するんですよね。で、フタがピッタリということは・・・

 
本体も山フライパンにぴったりスタッキング。山フライパンの内側はフッ素樹脂加工がされているので、傷付かないように収納袋に入れた状態で重ねて下さいね。
そして、ちょっとぴっちりだけど、アルパインクッカーの収納袋に全体を入れることができます。この中にもう一回り小さい鍋を一つ入れれば、私に必要なクッカーは完成しそうです。サイズはともかく、一番重要な金属臭(金属味…アルミ味)がするのかどうか、テストします。

ハードアノダイズド加工の実力は。

 
クッカーは使う前に台所用洗剤で洗います。それから、お湯を沸かします。インスタントラーメンを作ります。今回もマルちゃん正麺の醤油味にします。

 
麺がほぐれたら長ネギと魚肉ソーセージを投入。煮えたら、スープと乾燥ワカメをを入れて完成!さぁ、鍋のまま食べてみよう。ちょっと手持ちで食べるには鍋が大きめだけど、まぁ問題ない。果たして味は!?・・・

スープをすすって、麺を一口。ん?アルミ味しないよ。
さらに一口二口、アルミ味全くしなーい!!

モンベルの女性スタッフさん、疑って悪かったよー。あなたの味覚は確かなものでした。
ハードアノダイズド加工は金属味(アルミ味)がしない。
メーカーはどうしてこの点を明記しないんだろう?

普通のアルマイト加工と比べて、耐蝕・耐久性がアップしているのに加えて、金属臭問題も解決されているのに。というか、普通のアルマイト加工でも耐蝕・耐久性は問題ないと思える。むしろハードアノダイズド加工の優位性は金属臭がしないことの方じゃないのかな。熱伝導率が高いので米を炊いたり、炒め物も得意。金属臭(金属味)はしないし、耐久性も問題なし。そしてお手頃価格でバリエーションも豊富なので、自由に組み合わせてスタッキングできる

どうやら現段階で私が一番おすすめできるソロキャンプ用クッカーですね。
※釣行でチゲ鍋を作っている様子はこちら
でも、一つ注意点があります。熱伝導率の高いアルミですが、ストーブのタイプや火力調整の仕方によって炒め物などは焦げ付くことがあると思います。ある程度慣れとコツが必要です。耐久性よりも、家庭用のフッ素樹脂フライパンのような扱いの簡単さを重視する人には、上記プリムス イージークックNS・ソロセットシリーズの方をおすすめします。

現行品(2016年版)と新製品の違い。

アルパインクッカーの新製品は2017年4月から発売のようです。すでにモンベルサイトでは新製品が掲載されていて、モンベル会員になっている私のところにも新しいカタログが送られて来ました。

 
こちら私が購入した現行品は、取っ手の接続がリベット打ちになっています。この部分がより供養戸の高そうな方式に改良されました(下記新製品写真参照)。


フタのつまみは現行品でも自然に倒れたりすることはないので問題ないと思いますが、固定タイプに改良されました(下記新製品写真参照)。

こちらが新タイプになったアルパインクッカー16。
取っ手の接続部分とフタのツマミが変わってますね。それからサイズも微妙に変わっているようです。これは私にとっては大問題。
・サイズ:本体 H10.4cm×Φ17.5cm
・容量:1500ml
・重量:244g

径が17.5cmと1.5cmも大きくなってしまったので、17cmの山フライパンにスタッキングできなくなってしまうじゃないの。現行品を買って良かった(^_^)
クッカーについてはいろいろ調べたり使ったりして、およそ全容が掴めた感じがします。

私は当面、ハードアノダイズド加工の鍋とフッ素樹脂加工のフライパンの組み合わせに落ち着きそうです。

最終的に私がおすすめするソロキャンプ用クッカー。

現段階で、私がソロキャンプ用におすすめするクッカーについてまとめておきます。フリーズドライやインスタントラーメンだけじゃなく、米を炊いたりいろんな調理をする人向けです。

(1)モンベル アルパインクッカーシリーズモンベルショップで見る

ハードアノダイズド加工による耐久性に重きをおいて選択。焦げ付かないように気を遣う必要はある。金属臭はしない。アルミ製で調理はしやすく価格もリーズナブル。いろんなサイズが揃っているので、自分に合ったものを組み合わせることが可能。

(2)EPIgas ATSチタンクッカーTYPE-2M
楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る

チタン製なので金属臭の心配は全くないです。これと、一回り小さいTYPE-2Sを組み合わせるとソロキャンプに最適な組み合わせに。鍋底にアルミを吹き付けるというATS加工のおかげで、チタンクッカーの欠点である熱伝導率の低さを解消。高価なのが唯一の欠点。★2017.5.10追記:ATSチタンクッカーを使ってみました。レビューはこちら

(3)プリムス イージークックNS・ソロセットM
楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る

表面はハードアノダイズド加工、内側はノンスティック加工(フッ素樹脂加工)。内側コーティングにやや耐久性の不安はあるが、焦げ付きに気を遣う必要はなく扱いが楽。こちらも金属臭はせず、アルミ製で調理がし易く価格がリーズナブルなのはモンベルと同等。サイズ展開はモンベルに及ばないが、サイズが自分の用途に合えば問題なし。

(4)本当は、snow peak アルミパーソナルクッカーのハードアノダイズド仕様を発売してくれれば一番うれしい(笑)
このサイズでフタがフライパンや皿としても使える仕様、ソロキャンプにはこれがほんとに使いやすいセットなんです。でも、残念ながらアルマイト版とチタン版しかない。スノーピークさん、アルマイト版をハードアノダイズド加工にリニューアルして下さい。お願いします。

 

最近はガスストーブが気になっている。

さて、次の課題はストーブだな。ストーブについては、エンバーリットストーブMUKAストーブともにとても満足しているんですが、ガスストーブの必要性も感じているし、アルコールストーブも状況によっては便利だと思ったり(笑)特にガスストーブは製品が多様で選定に相当悩む。楽しみながらいろいろ調べてみよう(^_^)

★2017.8.26追記:ガスストーブを購入しました。ガスストーブ選びについての詳細はこちら

アルミ鍋とアルツハイマー病の因果関係について。

アルミクッカーの金属臭問題を調べている時に、「アルミ鍋を使うとアルツハイマー病になる」というような記述は散見されましたが、2017年現在、科学的にはほぼ否定されていて、誤解を招きそうなので敢えて触れませんでしたが、コメントいただいたので、私の見解を記します。長くなるので、興味ある方のみご覧下さい。

ネット上には、未だに「アルミ鍋を使うとアルツハイマーになる」という記述と「アルミ鍋の使用とアルツハイマー病の発症には因果関係がない」という記述が入り混じっています。
私はこの件について、自分で実証実験をすることはできないので、結局ネット上にある記述のどれがちゃんとした出典やデータに基づいたもので信頼性が高いのかを判断するしかありません。

まぁ、何の問題でもそうですが、その事象に自分の商売が絡んでいる場合は、自分に有利に働くように書くでしょう。例えば、高級な鍋を作っている会社は「アルミ鍋はアルツハイマー病の原因」と言いたいだろうし、アルミ鍋を作っている会社は「アルミとアルツハイマー病は全く関係ない」と言いたいでしょう。それが人情ってもんです。
どちらが正しいかは別にして、利益が絡んでいる方面からの意見は差し引いて考える必要があります。

事実に基づいてニュートラルな記述をしていると思ったのは、こちらのサイト。

フライパン倶楽部|アルミ鍋 風評の考察
こちらは調理器具を販売しているようですが、アルミ鍋が売れなくなっても他の鍋も売っているから、利益目的で書いているわけではないと思います。むしろもっと高い鍋が売れた方がうれしいでしょう(笑)

上記で参照されているページはこちら
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail970.html
厚生労働省の見解についても掲載しておきます。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/aluminium/index.html

興味ある方は、ご自身で読んで判断していただければと思いますが、上記サイト及びアルミニウム敵視派の意見も読んで、自分なりに理解したことを書きます。

アルミニウムは普段から自然に摂取し、その99%は排出される。

アルミニウムは地殻に存在する元素の中で、酸素、ケイ素に続き3番目に多い元素です。
鉱物や土壌、水、空気にも含まれていて、動物や植物にも含まれています。すわなち、肉や魚、野菜にも自然の状態で含まれているということです。

食品のアルミニウム含有量(100g当たり平均値)。

肉類0.18mg
牛乳 0.11mg
魚類 0.20mg
貝類3.80mg
0.10mg
玄米0.23mg
白米0.12mg
小麦0.77mg
葉菜類1.20mg
果菜類0.11mg
根菜類0.26mg
果実類0.07mg
いも類0.25mg
きのこ類0.61mg
海草類8.50mg
大豆・ごま2.48mg

これは日本アルミニウム協会が制作した『アルミニウムと健康』という冊子に掲載されているデータです。上述した通り「アルミは安全だ」と言う方が利益のある団体なので、書いてあることを全て鵜呑みにするのもどうかと思いますが、順天堂大学が監修しているので掲載データ自体は信頼できると思われます。
細かい数値はあくまで目安ですが、栽培、天然問わず食材や飲料水にもアルミニウムが含まれているのは間違いありません。上記データを見てみると、貝類や海草類、豆類なんかが突出して高いですね。これはアルミに限った話じゃなく、金属類すべてに言えそうな気もしますが。あともう一つ、体内での代謝について。
摂取したアルミニウムは、その99%は体内に吸収されず排出されます。

アルミ調理器具から溶出するアルミの量。

成人のアルミニウムの一日平均摂取量は1〜10mg。これは普通に生活して普通のものを食べている場合です。
一方、アルミ調理器具を使った場合のアルミニウム溶出量は、 米国食品医薬品局調査では3.5mg、日本の国立医薬品食品衛生研究所調査では1.68mgこれは、全ての調理、取り扱い、保存にアルミ製品を使用したと仮定した場合です。実際にはアルミだけ使うことはあり得ないので、もっと小さい数値になるでしょう。
最大に見積もっても、一日の自然摂取量からみるとかなり小さい数値です。

アルミ鍋は、酸やアルカリ成分が強い食材には向かない。

アルミは腐食しやすい性質があります。 酸やアルカリ成分に反応しやすいので、酸やアルカリ成分が強い食材は避けた方が良いです。反応すれば、よりアルミは溶出することになります。それからアルミ製品に料理を入れたまま保存するのも避けた方が無難です。調理後は何かに移し替えた方が良いです。

アルミニウムは食品添加物や医薬品からも摂取している。

以下は上記厚生労働省サイトに掲載されています。

アルミニウムを含有する食品添加物の用途と対象商品
アルミニウムは化合物として使われているので、下記のように表示されます。

用途主な対象食品
膨脹剤(ベーキングパウダーなど) 一部の菓子パン(メロンパンなど)、焼菓子(スポンジケーキなど)、
揚げ菓子(ドーナツなど)、蒸し菓子(小麦饅頭など、蒸しパン)など
色止め剤漬物(ナスの漬物、シソの実漬など)
形状安定剤(煮崩れ等の防止) 魚介類(たこ、いか、くらげ、うになどの魚介類)など
品質安定剤野菜等(芋、豆、ごぼう、れんこん、栗など)の煮物
着色料食品全般

※ただし、膨脹剤にはアルミニウムを含まない場合もあるため、「膨脹剤」と表示されていても、アルミニウムを含む食品添加物が使用されていない場合があります。

合わせて、「一時期、アルツハイマー病とアルミニウムの関係があるといった情報もありましたが、現在は、この因果関係を証明する根拠はないとされています」と明記されています。

厚生労働省では、平成23年度〜24年度に加工食品と野菜などの生鮮食品からアルミニウムをどれくらい摂取しているのか調査を行いました。その結果全ての年代層で暫定的な許容量を下回っていました。小児(1〜6歳)が、許容量に対する摂取量の割合が最も大きく、許容量の約43%。
しかしながら、アルミニウムを多く含む食品を多く食べる一部の小児で許容量を超える可能性があり、また、国際的にもアルミニウムを含む食品添加物の基準の設定や見直しが進められています。アルミニウムに限らず、多量摂取すると問題が出てくる可能性のある物質はたくさんあります。
厚生労働省では「今回の調査結果では、アルミニウムの摂取量の平均値はすべての年代層で許容量を下回っており、過度に注意が必要なものではありません。過度な偏食に注意し、バランスの良い食生活を心がけることが大切です」と結んでいます。

医薬品に含まれるアルミニウムはレベルが違う。

胃薬や鎮痛剤などの医薬品にもアルミニウムは多く使用されています。 1日の服用量中に1000mg程度のアルミ化合物が含まれているものもあるそうです。 レベルが格段に違ってきます。
胃薬を継続して飲み続けることはないと思いますが、1日服用しただけでアルミ鍋を数年使い続けて摂取するアルミ量を上回ります。

アルミニウムとアルツハイマー病の因果関係が疑われたのはなぜ?

アルツハイマー病患者の脳へのアルミニウム沈着がみられるというのは事実で、だからアルミニウムが原因では?ということになったんでしょう。しかしながら、透析患者やアルミニウム関係の作業者、つまりアルミニウムをもっと大量に摂取している人たちの間で、そのような現象が通常よりも多く見いだされているわけではないです。
「摂取量が多い→脳への沈着」というわけではないということですね。アルミニウムがアルツハイマー病の原因ではなく、アルツハイマー病だから結果として、アルミが沈着している可能性がある、と解釈できます。

まとめ

    1. アルミニウムとアルツハイマー病の関連を指摘する意見は現在ではごくわずか。公的機関ではほぼ否定されいている。過剰な心配はいらない。
    2. しかしながら問題が全くないとは言い切れず、まだ解明されていない点も多いので、多量摂取には注意が必要。今後の研究も注視したい。
    3. アルミ鍋は酸やアルカリ成分の強い食材は避けた方が良い。鍋の中に料理を保存するのも避けた方が良い。
    4. 自然食材やアルミ鍋からの溶出よりも、むしろ食品添加物や医薬品からの摂取に注意が必要。

アルミニウム無罪派に寄った意見に思われるかもしれませんが、私はアルミ業界となんの繋がりもありませんよ(笑)万が一アルミクッカーが売られなくなっても特段困りません。
最近モンベル商品を紹介することが多いですが、モンベルの回し者でもありません(苦笑)

あともう1つアルミ味のしない小鍋を買う必要があるので、この際チタンを買ってみようかな。
チタンだとEPIのATSシリーズが断然おすすめになるけど、気になるのはスノーピークのチタンパーソナルクッカー。チタンクッカー(表面加工していないもの)を実際に使っている人のネット上の評判は、概ね「米をうまく炊くのは無理」「目玉焼きや炒め物は悲惨なことになる」なんですよね。
火が広く広がるストーブを使えばなんとかなるんじゃないかな、と考えているんだけど、どうなんでしょ。このクッカーでご飯を炊いたことがある人がいたら、どのストーブを使っているのかと合わせて、ぜひ教えて欲しいです。情報お待ちしております(^_^)

★2017.8.26追記:チタンパーソナルクッカーを実際に自分で購入して使ってみました。詳しくは、こちら

★2017.9.10追記:チタンクッカーの炊飯テストも完了し、ソロキャンプ用に最終的におすすめするクッカーについて書きました。詳しくはこちら

★2017.11.29追記:
この記事はなぜか一度消えてしまったので、なんとか復活させましたが、いただいたコメントは復活できませんでした。申しわけありません。
どうして記事が消えてしまったのか今のところ原因不明です。まさか各種団体からの圧力じゃないですよね(笑)

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