MUKAストーブの火力復活|ジェネレーターの分解掃除

ソロキャンプや渓流めしで大活躍のMUKAストーブ
ガソリンストーブならではの頼れる火力と圧倒的低燃費、ガソリンストーブの特徴とも言えるプレヒートが不要というのがこのMUKAストーブの魅力。
もう一つの人気ガソリンストーブMSRのウィスパーライトは、プレヒート時に煤で真っ黒になったり、ザックの中がガソリン臭くなちゃったりするけど、MUKAストーブはそういうことが全くないのもかなりのお気に入りポイント。

MUKAストーブレビュー記事にも書いた通り、唯一の欠点とされるのがジェネレーターユニットの定期交換
長期海外遠征などでは、これがネックだと言う人が多い。

MUKAストーブの定期交換部品|ジェネレーターユニット


MUKAストーブ用交換用ジェネレーターユニット SOD-453
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ジェネレーターユニットと固定ネジ、ジョイントがセットになっています。これが3,000円くらいするんですよね。

メーカーの説明ではガソリン20リットル使用を目安にジェネレーターが詰まってきて火力が徐々に落ちてくるということだった。

私はまだ使い始めて1年半で燃やしたガソリンは多く見積もっても5リットル程度なんだけど、AKASO EK7000の水中撮影テストの辺りからバルブを開いて点火しようとしてもなかなか火がつかない状態だったんですよね。
バルブを開くと「シュー」と音はするけど火がつかない。
着火すると火力は弱いという感じはしないんだけど・・・うーん、これはジェネレーターが煤で詰まってきてる?

今回はジェネレーターを交換する前に、MUKAストーブレビューの時にも見たこちらのサイトに書かれている方法を試してみます。


改めてこちらのサイトを良く見たら、自転車で世界一周したというオソロシイ人たちだった(^_^;)
MUKAストーブは途上国の粗悪ガソリンを使うとすぐにレギュレーターが詰まってしまうけど、通常のレギュラーガソリンなら毎日バリバリ使っても60日〜90日は普通に使えたらしい。

MUKAストーブが目詰まりしたら|ジェネレーターのクリーニング

まずは、必要なものを買います。


MUKAストーブ専用 メンテナンスキット SOD-452楽天で見るアマゾンで見る
これはスマートポンプのパッキンなどが劣化してきて圧力がかからなくなってきた時に、分解してパーツ交換するのと、ジェネレーターユニットが目詰まりした時に応急処置するためのキットです。
今のところ、ポンピングは全く問題ないのでスマートポンプはいじりません。


《セット内容》
①スマートポンプ及びボトルキャップ用 Oリング P-34
②逆止弁ユニット
③逆止弁用Oリング S-3
④逆止弁スプリング
⑤逆止弁ホルダー用 Oリング 13.8 x 2mm
⑥ポンプフィルター
⑦マルチツール
⑧シリコングリス
⑨ピストンパッキン
収納ケース、説明書付属

部品は全部スマートポンプ用なので今回は関係ないですけども。
あれ? じゃぁ、本体を買った時についていたツールだけで良かったんじゃない?

 
本体購入時の付属品3点セット
・スマートポンプ及びボトルキャップ用 Oリング P-34
・マルチツール
・シリコングリス

実は、今回のキットが入っていたケースが重要なんですよ。
フタの裏に、今回のキットとジェネレーターユニットを含めた収納の仕方が書かれてますが、それも関係ないです(笑)
このケースにジェネレーターユニットをセットして、ジェネレータージョイントを外すんです(詳しくは下記参照)。このケースを使わないとジェネレーターが変形する恐れがあります。

 
まず、燃料ホースを取り外します。赤矢印のネジ(ジェネレータージョイント)をマルチチールを使って緩めて、外します。固着していたのでかなり力を入れました。

 
ジェネレータージョイントを外すと、燃料ホースも外れます。
ジェネレータージョイントは重要な部品です。三つ付いているOリングが劣化していないかチェック。

 
次は赤矢印のところのネジを緩めて外します。
ジェネレーターの燃料側を、写真2枚目の赤矢印の湾曲したパーツと黄色矢印のネジ頭部の側面で支える構造になってるんですよね。
ネジ頭部の側面で押さえるって、そんな不思議な設計ってあるの。もっとしっかり留める方法があるんじゃない?
特に力がかかる部分じゃないからこれでも、まぁ問題はないけど。

 
このネジ、説明書ではマルチツールの先端をマイナスドライバーのように使って外す(赤矢印)と書いてあるけど、初めて緩める場合は無理。無理に回そうとすると、ネジ山なめちゃいます(>_<)
そもそもプラスネジなので、普通にドライバーを使いましょう。
一回緩めればマルチツールでもいけると思う。マルチツールは現地で応急処置に使うものだから、いいけどね。

 
このネジを外したら、写真2枚目赤矢印方向にジェネレーターを動かせば外せます。

 
ジェネレーターのバーナー側が固着していたので、マルチツールの先端で少しこじて剥がします。写真2枚目は、外したジェネレーター。

 
先ほどマルチチールで固着を剥がした部分。何度か吹きこぼしたりしたので、ちょっと汚れてる。綿棒とアルコールできれいにしておこう。


そして、キットのケースが活躍します。
ジェネレーターをこんな形にセット。

 
フタをして左手でしっかり持ち、マルチツールの六角レンチでノズルを緩めて取り外します。
これも緩めるのにかなり力が入ります。ほんとにこのケースにはめ込んで回さないと、レギュレーターが曲がっちゃいそうです。

 
取り外したノズル。メッシュを内蔵しています。


ノズルを外したレギュレーターの本体側にももう一つのメッシュがあります。
この内側に煤が溜まっている可能性が高いです。

 
ガソリンの流路はこんな感じになっています。ポンピングで圧力を高めた燃料タンクから、レギュレーターにガス化したガソリンが送り込まれ、湾曲したレギュレーター内を通過して、まず一つメッシュを通過して、写真2枚目のノズル内のメッシュを通過してバーナー部へ送られる。

 
ノズルにはこんな小さな穴が開けられていて、ここからガス化したガソリンが出る仕組み。
メッシュがないと、煤がこの穴を塞いでしまってガソリンが出なくなってしまいます。
それを二つのメッシュで防いでいるということですね。

ジェネレーターとノズルを通過したガソリンガスは、写真2枚目のようにバーナー部へ送られ燃焼します。

最初は赤い大きな炎が立ちますが、バーナーの上を通過するレギュレーターパイプが熱せられるとガスが安定してきれいな青い炎になります。プレヒート不要で抜群の使い勝手というのが最大の売り。

で、着火しにくくなったり、火力が弱くなってくるのはレギュレーター側のメッシュが目詰まりするのが原因。
メーカーの新富士バーナーでは、その場合の応急処置として、そのメッシュをガソリン流路から取り外す方法を説明しています。

 
スマートポンプについているスタビライザーを外します。
力一杯引っぱるとなんとか外せますが、変形しそうなので敢えてこれを使う必要はないです。現地なら、マッチ棒くらいの小枝かなんかあればそれを使えば十分。


これで、レギュレーター内のメッシュを押し下げてガソリン流路から外してしまいます。

 
爪楊枝などでガリガリやって煤を落とし、メッシュも取り出します。


さらに爪楊枝でガリガリやってレギュレーターをトントンと叩くと、こんなに煤が出てきました。これじゃぁ、ガソリンが出て来ないのも当然だ。

ガス化したガソリンが燃えるのはバーナー部なので、どうしてレギュレーター内に煤が溜まるのか謎だけど。
煤って不完全燃焼するとできるものでしょ。熱く熱せられたレギュレーター内でガソリンが不完全燃焼と同様の状態になっているということだろうか。

ともかく、二つあるメッシュの手前側を取り除いて煤も取り出したことで、ガス化したガソリンがしっかり流れるようになるので、良く燃えるようになることは確か。
でも、この方法はメーカーでは現地での応急処置法として紹介していて、早めにレギュレーター交換することを推奨しています。
本来あるべきメッシュを取り外してるんだから当然だよね。

ここからは、メーカーサイトではなく、上記サイトを参考にさせてもらいました。

 
ノズルに内蔵されているメッシュを古くなった歯ブラシで擦ります。
そして、ペットボトルのキャップにガソリンをちょっと入れてドブ漬け。
しばらく放置してもう一度歯ブラシをかけ、ガソリンで洗って乾かします。


手前に一枚メッシュがあるので最初から目詰まりはしておらず、ちょっと黒くなってた程度だったけど、とりあえずきれいにはなった。

先ほどのレギュレーター本体側のメッシュを外した上で、このメッシュの掃除をすればレギュレーターをずっと使い続けられそうだということだけど、その結果は書かれていないので、自分でしばらくこのまま使って結果報告します。
手前のメッシュがなくなったことで、今度は煤が溜まればこのノズルメッシュが目詰まりすることになるけど、外して掃除できるのでそれで全然問題ないように思える。

レギュレーターの定期交換が必要だとされる理由は二つある。

一つ目は、今回書いたレギュレーター本体内部に煤が溜まるという問題。
もう一つは、上記ジェネレータージョイントのOリングの劣化。

今回、ジェネレータージョイントをチェックしてみましたが、劣化していないので当面問題はないです。こちらは、本当に使用ガソリン20リットル目安で交換するくらいでいいんじゃないのかな。
このジェネレータージョイントはガソリンをOリングで封印して自身内をガソリンが通過する超重要パーツなので、常に注視する必要があります。

ジェネレータージョイントは良いとして、ほんとに2枚メッシュが必要ならノズル手前のメッシュはナット状のパーツをもう一つ挟んで、それにメッシュを内蔵すれば良いのに。そうすれば、分解掃除するだけで火力が復活するのに。
新富士バーナーさん改良してくれないかな。商売上は3,000円の交換パーツが定期的に売れた方が良いだろうから、難しいかな。

ついでなので、バーナー部も分解してみます。

 
バーナー中央のプラスネジをドライバーで外します。
すると、簡単にバーナーヘッドが外れます。分解って言ったってたったこれだけ(笑)


赤矢印からガス化したガソリンが入ってきて、バーナー内部で広がってバーナーヘッドに送られる構造。ジェネレーターからの経路は内径10mmほどもあるので、この辺りでトラブルが発生することはないでしょう。

 
何度か吹きこぼしたりしたので、若干汚れてたりサビがあったり。一応掃除しておこう。
写真2枚目がバーナーヘッド。
ドーム状の鉄板に放射状に穴が開けられたもの。内側にはメッシュが貼られています。

分解とは逆の手順で組み立てます。

 
ノズルメッシュをマルチツールの六角レンチで取り付け、ジェネレーターをバーナー部のガス入口にはめます。

 
ジェネレーターの燃料ボトル側を、湾曲した「押さえ」に差し込みます。
プラスネジを締め込んで、ジェネレーターを固定。
やっぱりネジ頭の側面で押さえるって、おかしな構造だよ(笑)

 
付属のシリコングリスをジェネレータージョイントのOリングに薄く塗ります。

 
燃料ホースにジェネレータージョイントを差し込んで、マルチツールで締め付けるんですが、燃料ホースのジョイント部には向きがあります。
間違えると途中で引っかかるのでわかりますが(写真1枚目)。写真2枚目が正しい向き。


燃料ホースのジョイント部。中を覗くとガソリンが通る穴(黄色矢印)があり、その奥に段差があって内径が狭くなっています。狭くなっている方がジェネレーター側になります。

 
ジェネレータージョイントを差し込んで燃料ホースを取り付けます。
最後は、マルチツールを使ってしっかり締め付けます。

着火燃焼テスト。すぐ着火して安定して燃焼。

 
SOTOガストーチ楽天で見るアマゾンで見る)はノズルが伸びるので、炎が大きく上がるガソリンストーブの着火には最適。カセットコンロ用のガスを簡単に詰められるのも便利。
MUKAストーブの場合最初からガスが出るので、ガストーチに点火してバーナー部に近づけてからバルブを開きます。

すぐに着火。おぉー、購入当時の性能が復活。
大きい火が上がってますが、これは正常な状態ですよ。詳しくは、こちら


15秒くらいで火が安定してきたら、バルブを「Start」から「Run」の位置に。
しっかり青い炎で燃えてくれると心が落ち着きます(^_^)
雪の渓流へ水中撮影に行った時には、つめかえ君でOD缶にイワタニの家庭用カセットガスを詰めていったんだけど、気温氷点下ではトロ火にしかならずご飯を炊くだけでも相当時間がかかりました(T_T)

やっぱり、極寒地ではガソリンストーブが頼もしい。

メッシュを一つ外した状態で、どこまで使えるのか、しばらく使ってまた報告したいと思います。
これである程度使えると思いますが、上述した通りジェネレータージョイントのOリングは劣化するので、上記ジェネレーターユニットは一つ購入しておこうと思います。

『MUKAストーブの火力復活|ジェネレーターの分解掃除』へのコメント

  1. 名前:kuni 投稿日:2018/01/17(水) 23:20:18 ID:d82b5b878 返信

    調理道具も釣り道具も、メンテナンスは大切ですね。
    ・・・とは分かっていても、なかなかリコプテラさんほど几帳面にお手入れする人を、ボクは知りません。^^

    • 名前:リコプテラ 投稿日:2018/01/19(金) 18:02:17 ID:77e198d82 返信

      kuniさん、こんばんは。
      ブログにはメンテナンスしたものを書いているので、几帳面にやっているように見えますが、ロッドとかリールとか結構怠慢です(笑)
      今回のストーブもそうですが、私の場合、不具合が出てからメンテナンスすることが多いので、本当は不具合がなくても定期的にメンテナンスする方が良いんだと思いますが(^_^;)

  2. 名前:マンボウ 投稿日:2018/01/17(水) 23:23:15 ID:80f7d7f48 返信

    こんばんは。
    見事にストーブが復活して良かったですね。
    予測通りに流路詰まりがおきていて、掃除復活できたのは流石です。
    所で今回の黒いのを、「煤」ではなくて、「タール」とか「炭」とか言ったら納得できそうです。
    ガソリンや灯油が古くなってくると、成分縮合してタール状の部分が出来て、キャブレターやファンヒータノズルが詰まります。
    今回は、ガソリンの加熱で強制的に古くなったみたいなもんでしょうね。

    • 名前:リコプテラ 投稿日:2018/01/19(金) 18:06:41 ID:77e198d82 返信

      マンボウさん、こんばんは。
      とりあえず元通りの着火性と火力は回復しましたが、この状態でどのくらい使い続けられるかテストします。
      なるほど、煤と考えていたのでちょっと不思議でしたが、ガソリンの劣化物ということですか。これがメーカー予想より早めに溜まった理由が気になるところなので、今後解明したいと思います(^_^)

  3. 名前:いわなたろう 投稿日:2018/01/18(木) 13:12:04 ID:662d0dd10 返信

    プラスチック、ゴム類を外せるんだったらデポジットを落とすのにはトルエンが最強です(笑)
    熱のかかるネジ類にスレッドコンパウンドを塗っておくと固着しないので何度も外す場所には塗っておくと次回楽だし器具も道具も壊さないのでオススメです。

    • 名前:リコプテラ 投稿日:2018/01/19(金) 18:10:51 ID:77e198d82 返信

      いわなたろうさん、こんばんは。
      知らない言葉がいっぱい出てきました(笑)
      この黒い煤みたいなやつをデポジットと言うんですか。トルエンはちょっとやばそうな劇物ですね(^_^;)
      スレッドコンパウンドというのも知らなかったですが、名前からフライタイイングに使う物かと思っちゃいましたが、耐熱潤滑剤でしたか。
      ワコーズから出てるんですね。これは買っておきます(^_^)