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ワサビ増殖計画(その2)|かなりシビアな定着環境

山菜採り春夏秋冬
この記事は約4分で読めます。

2019年の3月に渓流に流れ着いたワサビを実家近くの山に持っていて植えて、6月下旬に見に行ってみたら小分けした根から茎がしっかり伸び、大きな葉が出て元気に成長していました。

ワサビ増殖計画|ワサビが定着する環境条件は?
渓流釣りをしていると、時々天然ワサビに出会うことがあります。 ワサビのハート型のツヤツヤした葉を見かけると嬉しくなります。 ワサビは、もちろん根をすりおろして刺身などに欠かせない薬味になるし、茎や葉や花は葉ワサビとして食べられます。 ただ、...

なんとか定着できる場所を見つけたい|ワサビ増殖計画

夏の暑さが大問題

それから順調に育っているかと思っていたワサビでしたが、2020年の春に見に行ったら9株あったワサビが3株に減っていました(その時の写真は春先のPCトラブルで失ってしまいましたが)。
やはり夏の暑さに耐えられなかったのかもしれません。


その時の場所はここ。
両側の急斜面の山から泥が流れ込みそうな感じで、後から考えたら夏場はかなり暑くなってしまうのかなとも思います。


そして、これは一昨年の春にワサビを移植して、昨年の6月には一本だけ生存確認できた場所。


今回も一本だけ生きてはいました。
が、葉が何かに食べられちゃって、根と小さな葉が残っているだけでした。
2年半経っても生き続けていたのは素晴らしいけど、葉っぱを何に食べられちゃったんだろう?
これはまた来春確認に来ます。

春に様子を見に来た時に、また他の川に流れ着いていたワサビを何本か持ってきて別の場所に植えたんですよね。それも確認しないと。


一つはこんな場所。
ここはそこそこの流れがあるしっかりとした沢。その岸辺に何ヶ所かワサビを植えたんですが、残念ながら1本も生存確認できませんでした。
大雨が降るとかなり増水するし、砂利は根がしっかり張りにくいので長梅雨の時に流されちゃったのかもなぁ。水量の増減のある川岸はワサビが定着するにはなかなか難しいのかも。


こういうような堰堤下のプールの縁だったら良いのかも。
黄色丸印で囲んだ辺りなら、増水しても水の流れは奥へ向かっているから流されるようなこともなさそうだし。

ワサビがしっかりと定着してくれた場所


あとはですね、斜面から水が染み出している程度の場所。こういうところは、大雨が降ってもそんなに増水することはなさそうだけど、逆に夏場に水が涸れないかどうかが問題。
このところ全く雨が降らないけど、今日も水が染み出しているということは大丈夫なのかな。
ここの上の方にも春先に植えてみたんです。


おっ、あった、あった。
ここのワサビはしっかりと根を張って葉もたくさん茂らせています。これだけ葉が出ていれば、根も分けつしているのかも。


ここにも。
これはちょっと葉を虫に食われてますね。ワサビの葉を食べる虫って何だろう?


これもしっかりとした立派な株になっています。
生き生きとした葉を見ると嬉しくなりますねー。

たぶんここは、もう少し上の方まで6株くらい植えたと思いますが、生き残っていたのはこの3株。

上の方は水が涸れていてダメでしたが、ここは北向きの斜面で夏でも水温が低いまま保たれていたのかもしれません。
生えていた場所は湿ってはいるけど、直接水の流れが当たる場所ではないので大雨が降っても流される心配もなさそうです。

そこいら中の川が大渇水だった今年の猛暑を乗り越えて、これだけ元気に成長してるってことは、ワサビの生育に適した環境ってことだよね。
ただ、このワサビはまだ冬を越えていないので、この場所で冬を越えられるのかどうか、来春もう一度確認にきます。なんとか厳しい冬を乗り越えてくれることを願うばかり。

もし冬を無事に越せたら、この場所には来春さらにワサビを移植していずれワサワサと茂るくらいにワサビの群落を作りたいな。
でも、ここは人がそれほどやってこない場所だとは言え、林道から見える場所ではあるのがちょっと心配。あんまりたくさん茂らせると他の人に気づかれて、絶滅させられちゃうかも。
ワサビや行者ニンニクは、根こそぎ採って行っちゃう人がいて、実際にそういう場所を何度も見ているので心配で仕方ありません。

ワサビが青々と茂る群落を作るのが私の夢

もちろん他の場所でも増殖計画は同時進行します。できれば、沢岸に定着する場所を作りたいです。
渓流釣りをしていてワサビを見つけることはありますが、それはごく限られた川なんですよね。
それだけワサビの生育環境はシビアだということでしょう。

実家の近くは私が子どもの頃はまだ山の手入れに行ったり、キノコ狩りに行ったりという人たちがかなりいました。集落にはキノコ名人と言われるお爺さんが何人もいました。
ところが、今では山の手入れをする人は皆無になり、キノコ狩りに行く人もほとんどいません。私は今でもキノコパトロールに行きますが、昔ほど採れなくなったということもあります。
イワナが棲んでいる沢もありますが、サイズが小さいしそもそもこの沢で釣りができると思っている人はほとんどいません。
そういう状況なので、幸か不幸か実家周辺の山や沢には私しか行かない場所がいくらでもあるんです。
そんな場所にワサビの群落を作る。これが私の夢の一つです。

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コメント

  1. 私が行く河川ではワサビは大量に自生しているので
    あまり深く考えたことはないですが、少なくなれば
    心配になりますね。山菜採りしていていつも思うのですが
    自分で食べきれないほど持ち帰る人やカブに一つの芽も残さず
    採取する人・・・いますね。
    そのような人が大勢いればそこにある山菜はいずれなくなって
    しまいます。そうならならいように適度の採取を心掛けたいですね。

    • muraさん、こんばんは。
      ワサビが大量に自生しているなんて、さすが秋田の川は豊かですね。
      長野県もワサビの生育環境としては適していて、安曇野には有名な観光ワサビ農場もあるくらいなんですが、それがかえって天然ワサビが乱獲される遠因と言いますか・・・
      観光農場では結構な値段で売られていたワサビを自然の川で発見しようものなら、「高級なもの見つけた!」とばかりに、根こそぎ採って行っちゃうみたいな。
      おっしゃる通り、山菜は節度ある採取にしたいですね (^_^)

  2. 天然のワサビ!
    美味しそう。

    ワサビ漬け、刺身、そのまま食べても酒の肴になりますね。

    • nanaさん、こんばんは。
      今は「本わさび」と称して、ワサビをすりおろしたそのものというイメージのチューブワサビが売られていますが、あれにもいろんなものが配合されているんですよね。
      天然ワサビのおろし立てのものは、それとは全く味が違います。
      おっしゃる通り、ワサビは薬味意外にもいろんな食べ方が楽しめますよね。
      魚の刺身はワサビがないとなんか物足りないんですよねぇ(^_^)

  3. 中々楽しいことをされていますね。^^

    もちろん理想は何もしなくても、そこかしこに山葵が群生していることでしょうけど、そうはいかないもの。
    来年の楽しみがあるのは、良いですね。

    • kuniさん、こんばんは。
      動物を飼ったり、植物を育てたりするのは楽しいですよね。
      何もしなくてもワサビが群生している場所はある(あった)んですが、昨今のアウトドアブーム、山菜ブームの煽りを受けてなのか、根こそぎ持って行かれてしまった場所をいくつか見てきました。
      根こそぎ持って行くのはやめて欲しい、と訴えても焼け石に水なので、自ら増殖計画を実行に移しました。
      ワサビ移植地が来年どうなっているのか、本当に楽しみです (^_^)

  4. 植えたワサビが繁殖したら嬉しいですね。 しかし、植えたワサビを天然物と思い、採って行ってしまう人がいるんですね。人が植えた と分かるようにしても採られてしまいますかね。

    • Kさん、こんばんは。
      1年持ち堪えたからもう大丈夫だろうと思っていたら、次の年にはダメになった場所もあって、完全に定着するのには場所選びがなかなか大変です。
      今回確認した場所は、根が分けつするくらいしっかり増えていたのでたぶん来年も大丈夫じゃないかと密かに期待しています (^_^)
      植えたところに立て看板でも立てておけば効果はあるかもしれないですね。ただ、今回植えた場所もそうですが沢筋は私有地ではないので、それもちょっと問題ありそうで・・・

  5. こんばんは
    採るだけでなく、育てるってのは、いいですね。
    釣れる超源流の見極めでもそうなんですが、一定量の水が枯れることなく、土石流となる事無く、適度に流れつづける細い流れであるのを見極めるのは難しいですね。
    山菜採りはしませんと言うか能力不足ですが、絶え間ない適度な流れかの見極めは、小沢の植生も目安にしています。

    • マンボウさん、こんばんは。
      野菜作りをされているマンボウさんならおわかりだと思いますが、植えた物が成長していく姿を見るのは嬉しいですよね。
      確かに、超源流が魚の釣れる沢なのかどうかを見極めるのも難しいですよね。春夏秋冬、それぞれの時期の水量や水温などのデータがあればわかりやすいかもしれませんが。
      なるほど、植生から魚の棲める沢かどうか判断することもできるんですね (^_^)

  6. ワサビを自宅で栽培した事が有りましたが
    1年で終わったも根が有れば良いと考えたのが
    失敗ですも水は欠かさずでしたが
    自然界と違い難しいですね。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      ワサビの自宅栽培となると、畑栽培ですかね?
      畑でも栽培可能とは聞きますが、実際に畑栽培のワサビを見たことがないのでなんとも言えませんが、なかなか難しそうですね。
      私は自然繁殖環境に近い場所を見つけて植えて見ましたが、こちらも季節ごとの水量や水温の変化など、なかなかシビアなようです。
      来年になったらまた見に行って、様子を報告しますね (^_^)

  7. おはようございます。
    私もワサビの秘蔵の場所の増殖に努めていますが、昨年の大雨の後全く消えてしまいました、
    川の縁は比較的育ちやすいですが増水と言う被害が受けやすいですね、何と言っても地面からジワジワと湧き出る場所が良いですね、こんな場所は流れは無くても湿り気だけで良いようですね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      そうなんですね、ハックルさんもワサビ増殖計画を実行中なんですね (^^)
      普段良さそうに見える小さな沢でも、大水が出るようなところは流されてしまいますね。
      今年はそれほどではなかったですが、一昨年や昨年のように台風が直撃して大雨が降るとひとたまりもないですね。
      おっしゃる通りで、今回しっかり定着した場所は水が湧き染み出ている北向きの斜面でした。こういる場所をもっとたくさん探したいと思います (^^)

  8. こんにちは、ご無沙汰しております。いつも楽しいブログをありがとうございます。(^ー^)
    素敵な夢ですね。

    以前はわさび漬けは嫌いだったのですが、珍しく完全無添加のものを食べて以来、ずっと取り寄せて年中頂いています。

    わさび畑が出来たら、本当に最高ですね。
    ぜひ願いが叶うと良いですね!

    • テスラさん、こんばんは。
      こちらこそ、いつも読んでいただいてありがとうございます。

      私も子どもの頃はワサビ漬けは食べられませんでしたが、今ではすっかりワサビ好きです。
      山菜の中にはいろいろ美味しいものがあるし、貴重なものもありますが、私は見つけて嬉しい山菜はワサビが一番です。
      天然のワサビを味わうと、チューブ入りのワサビはやはり別物だなと思ってしまいます。
      天然ワサビ畑、一筋縄ではいきませんが、必ず実現します!

      今年も残りあと数時間になりました。新年もよろしくお願いします。
      良い年をお迎え下さい (^_^)