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上がらなくなった油圧ジャッキを直す

車関連ジムニープリウス
この記事は約5分で読めます。

ジムニーのジャッキアップをする時によく使っているエマーソンの油圧ジャッキ。
何年か使っているうちにジャッキが途中までしか上がらなくなってしまいました。
そもそもこのジャッキ、使い始めてそれほど経たないうちにオイルが少し滲み出てきているなと思っていたんですよね。つまりオイル漏れしてるってこと?
修理に出さなきゃいけないのかなぁ…元々が比較的安価なジャッキだから直すくらいなら買い換えた方が良かったりして?
などと思っていたんですが、調べてみると自分で簡単に直せそう。

パッキン交換で簡単に直せる|油圧ジャッキのオイル漏れ


エマーソン ハイリフトジャッキ EM-227楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
これはイエローハットで買いましたね。

 
これがですね、ハンドルバーを上下にシュコシュコ動かしても、写真2枚目程度しか上がらなくなっちゃたんですよ。これじゃ使い物になりません。
オイルが滲み出てオイル量が少なくなってしまったのが原因と思われます。取扱説明書を見ると、オイル交換や給油方法は書かれているのでそこは悩まなくて良いんだけど、それ以前にどこからオイル漏れしているのか、そしてそれが自分で直せる箇所なのかどうか。

オイル漏れはリリースバルブから

 
写真1枚目の黄色矢印がエアーベントバルブ。赤矢印は安全弁。安全弁は工場出荷時に調整されていて絶対に回してはいけないものらしい。「絶対に回してはいけない」と書かれているとちょっと回してみたくなっちゃうけど。
そして、写真2枚目がリリースバルブ。油圧で持ち上げられたジャッキを下げる(油圧を抜く)時に回すバルブですね。どうやら、このリリースバルブからオイルが漏れている。


反時計回りにくるくる回してバルブを外してみました。
黄色矢印のところにパッキン(Oリング)がありますね。これが劣化しているんだと思う。
これを交換すれば直るはず。

オイル漏れはリリースバルブのパッキン(Oリング)を交換すれば直る

 
こんな感じのピックツール楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)があると便利ですよ。
これは確か、ジムニーのハブベアリング交換の時に買ったのかな。
これで、Oリングを外します。バルブの金属部に傷を付けないように慎重に。


このOリング、サイズがよくわからないなぁ。そもそも、Oリングのサイズ規格がよくわからないし。ホームセンターの水道パッキンコーナーを覗いてみたけど、同じようなサイズはないし。そもそも水道パッキンを流用して良いものなのかどうか。

こういう時はやはりアマゾン様ですね。

 
Oリングセット楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
これだけの種類が入っていれば、同じサイズがあるでしょ。


ケース蓋の裏側にサイズ表がプリントされています。
6×2.5とか10×2とか書いてあるけど、これ、どういう意味?
そうか、(輪っかの外周)×(ゴム部の厚み)なのか。


一番左が取り外したOリング。真ん中が6×2.5、右が6×3。
どちらもぴったりじゃないように見えるけど、ゴムが少し痩せてオイル漏れしたんだとしたら、6×3を付ければ良いのか。

 
取り付けるのは簡単。ネジの先端方向からぐいぐいはめ込んでいけばOK。
ぴったりはまりました。

 
本体にねじ込んでみます。大丈夫そう。
ハンドルを使ってしっかり締め込んでおきます。これでオイル漏れしなくなると良いんだけど。

ジャッキオイルの交換方法

 
エアーベントバルブをプラスドライバーで外します。


穴の中を覗き込んでみると、オイルが全く見えません。
ここにオイルが少し見える程度に入っているのが規定値。
オイル交換するなら、くるっと逆さまにしてここからオイルを抜きます。
今回はエアーベントバルブについていたオイルが綺麗だったので、オイルは抜かずに追加するたけにします。

 
オイルはエーゼットのジャッキオイル32楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)をホームセンターで買ってきました。
これを注入したいんですが、写真2枚目のカバーが邪魔になって穴まで届きません。このカバーが外れるタイプのジャッキもあるみたいなんですが…

 
先端にストローを差し込んでみることにします。
これは良い調子。オイル面を時々確認しながら、穴からオイルが見えるところまで注いでいきます。


写真だと見にくいですが、穴の奥にオイルが見えます。このくらいで良いかな。

 
後で試してみたら、容器を逆さまにするだけではオイルが落ちてこないので、ストロー無しでも慎重に狙いを定めればオイルを入れられることがわかりました。
オイルは30〜40mlくらい入れました。

オイルを入れたら、エア抜きを忘れずに!

 
水平な場所で指示台が一番下まで降りていることを確認します。
リリースバルブにハンドルを差し込み、反時計回りに2〜3回転回します。
エアーベントバルブを外します。

 
ハンドルを上下に素早く5〜6回動かします。

 
エアーベントバルブを締めます。
リリースバルブをしっかり締め付けます。これで完了。

 
ジャッキが正常に作動するか確認します。
ハンドルを上下に動かしてジャッキを上げていきます。
オイルを追加する前は、支持台が写真2枚目の位置くらいで動かなくなっていました。


今度はしっかりと上がります。OKですね。
もし、正常作動しないようであれば、エア抜き作業を繰り返して下さい。

一時は買い替えなきゃいけないかと思ったジャッキ、パッキンを交換してオイルを追加するだけで簡単に直ったので嬉しい。

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コメント

  1. おはようございます
    奇遇ですね~。
    自分も前回の冬タイヤ交換の時に15年選手のフロアジャッキが使えなくなりました。
    何も考えずに、アマゾンでジャッキオイルを買って、給油したらOKでした。
    が、確かに、漏れた原因があるんだと、今になって気づきました。
    もし、次にオイル切れを起こしたら、Oリング交換してみます。

    • マンボウさん、こんにちは。
      フロアジャッキ15年使えれば立派なものですね。私のは数年でオイル滲みが起こってしまいました。
      オイルがそれほど滲んできていないのであれば、オイル追加だけでも大丈夫だと思います。
      次回オイルが減ってきたら、ぜひリリーズバルブのOリングを交換してみてください。
      先日プリウスをジャッキアップしてみましたが、実に快調に作動してくれました。

  2. Oリングを交換して修理できて良かったですね。
    OリングはJIS B 2401で規格化されています。サイズは内径×太さになっています。
    P タイプとG タイプがあります。現物を見ていないので想像ですが、サイズからおそらくPタイプだと思います。材質はNBR(ニトリルゴム)とFKM(フッ素ゴム)の2種類がありますが、おそらくNBRでしょう。FKMの場合は耐熱・耐油性が求められる場合に用います。Oリングの油漏れは、Oリングが永久変形したか、バルブを回すことにより摩耗したかのどちらかでしょう。永久変形したのかは、カットして断面をみるとわかります。四角になっていれば永久変形です。摩耗であれば外周に摩耗の跡が見れます。

    • 北極星さん、こんにちは。
      確か、玉ウキマーカーの記事にコメントいただいて、その時に技術系のことに詳しい方だろうなと想像していましたが、やはり技術系のお仕事をされているんですね。
      おっしゃる通り材質はニトリルゴムです。PタイプかGタイプかはわかりますが、Pがパッキンの略でGがガスケットの略だということも調べてみてわかりました。
      永久変形なのか摩耗なのかはカットしてみるとわかるんですね。
      とても勉強になりました。ありがとうございます!

      • JIS B 2401と記しましたが、自動車用ジャッキのOリングですので、JASO F 404 の規格に基づくOリングかもしれません。(大差ないのですが…)
        私はシール関係の技術者でした。今は退職していて高齢者のひとりです。釣りは嫌いではありませんがお付き合い程度で、なかなかうまくなれない初心者レベルです。
        リコプテラさんはとても手先が器用なようですね。これからも面白い記事を期待しています。

        • 北極星さん、おはようございます。
          シール関連の専門家の方でしたか。なるほど、詳しいわけですね。
          またいろいろ教えてください。
          釣りもある面「科学」なので、北極星さんに向いている遊びだと思いますよ。

          私は自分では手先が器用だとは思っていませんが、いろいろと手を出してやってみるだけはやってみるので、自分で気づかないうちに細かい作業が得意になってきているのかもしれません。
          今後ともよろしくお願いします。

  3. こんにちは
    油圧ジャッキ、漏れるんですよね
    自分も今まで何台買い替えたことか!
    それでも直すという選択肢はありませんでした。
    直せるのですね!
    さすがリコプテラさん、Oリングのセットまで準備
    してるし。
    今度は自分で直してみようと思います。
    タイヤ交換は雪国に住んでいるものの宿命ですからね(笑)

    • muraさん、こんにちは。
      油圧ジャッキからのオイル漏れ(滲み)は、おそらく今回の私と同じリリースバルブからだと思われます。
      Oリングセットは1,000円以下で買えますし、作業の至って簡単です。
      ぜひ自分でやってみてください。完璧に直るはずです。
      雪の降らない地域に住んでいる方にとっては、タイヤ交換を自分でやるなんて思いもしないでしょうね。
      私らにとっては年2回のタイヤ交換は人生の一部ですよね(笑)

  4. 上がらなくなるのは困るけど、下がらなくなるよりは幾分マシ?
    いや、どっちも困るけど・・・

    さすがリコプテラさん、大金持ちならぬOリング持ちですね。(笑)

    • kuniさん、こんにちは。
      確かに、持ち上げたジャッキが下がらなくなると非常に困ることになります。
      自分でこんなに簡単に治せるものだとは思っていませんでしたが、やってみたらあっけないほどに完璧に直りました。やってみるもんですね。
      大金持ちだったらもっと良かったんですが、大金持ちなら自分でOリング交換なんてやらないでしょうね(笑)

  5. 油圧って凄いですよね、バイクいじっていてブレーキまわりの整備で思い知りました。

    • Nori1022さん、こんにちは。
      そうですねー、バイクや車、その他あらゆる機械で幅広く油圧は活躍してますね。
      こういう構造を考え出した人は本当に凄いと思います。
      車屋さんにあるようなガレージジャッキがあれば、車の整備は本当に簡単になるんですけどね(笑)