実家近くの沢にワサビを植えて増殖させようという一大計画。
2021年4月にいくつかの場所で定着したワサビが確認できました。
しかし、翌年の春に見に行くと、何ヶ所かは消えてなくなってしまい、一番しっかり定着した場所だけは少し増えた程度でした。普段から水が流れている渓流岸に植えたものは全滅、やはり梅雨時の大水で流されちゃうんでしょうね。
ワサビを移植して増やすのってなかなか難しいですね。
そもそもが、ワサビは生息環境がシビアで繁殖力も強くないんですよね。
それから3年ほど、ワサビのことは頭から離れていましたが、先日行った渓流で花ワサビを少し採ってきたので、そう言えばあのワサビはどうなっただろう? と思い出し、久しぶりに見に行くことにしました。
ワサビ増殖計画|思わず声を上げた一面のワサビ
セリの中で咲く花ワサビ
水が染み出している崖のようなところなんですが、その登り口。
崖から染み出した水が林道脇にちょろちょとした流れを作り、以前からセリが採れる場所です。
崖の上に広がるワサビの楽園
きっと上の崖から流れてきて定着したんだな。と、いうことは大雨で上のワサビは流されちゃった?
と、心配になりながら崖を登って行ってみると…
おぉー! 思わず声を上げました。
ワサビが一面に生えているじゃないですか!
ちょうど白い花を咲かせ、葉ワサビ(花ワサビ)の食べ頃になっていました。
ツヤツヤの大きな葉っぱがいいですね。ここはワサビにとって生息しやすい場所なんでしょう。
少し離れて撮ってみるとこんな感じ。
3年前には数株残っていただけのワサビがよくぞここまで増えてくれました。来年にはもっと増えそう。
一応ここは沢筋ではあるんですが、普段水は流れておらず染み出している程度です。そして、石砂混じりの土質。それがきっと良いんでしょうね。
同じように見える場所なのに、ワサビは全滅
別の場所はと言えば…
ここも似たような沢筋。写真だとわかりにくいと思いますが、ここは普段から水が流れています。
4年までに確認した時には、前年に植えたワサビは辛うじて生き続けていたんですが、増えてはいなかったんですよね。
そして、今年の確認では全滅。
最初のポイントと大差ない、むしろこちらの方がワサビの生息に適しているようにさえ見えるんですが、大雨が降ると濁流が流れ下ったりするんですかね。
この沢の横に水が染み出しているところはあるんだけど、こういうところの方がいいのかも?
一箇所だけですが、ワサビがこんなに増えたのは嬉しい。
一つ心配なのは、これだけワサビが茂って花が咲いていると、林道から上を見上げれば見つかってしまうんですよね。もちろん、葉や花を採っていってもらうのは問題ないけど、文字通り根っこを根こそぎ取られてしまったら全滅してしまいます。
そんなことにならないことを祈りつつ、次の初春にはこの場所から株分けして別の候補地に移植して増殖を目指したいと思います。
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