前回は、「もうキノコは終わったの?」というくらいに山頂付近までキノコが採れませんでしたが、山を下りてからナラタケがたくさん採れたので救われました。コウタケは雨にぐっしょり濡れた個体があっただけで、今年はこれで終わりなのかもしれません。
ちょっと寂しいな、と思いつつ、もう一度山へ行ってみることに。
出かけたのは、10月23日です。
シモフリシメジを求めて|2025年秋 第11回キノコパトロール
今回の狙いは、ずばりシモフリシメジです。最終盤に出てくるこのキノコ、味は抜群なのでシーズン最後にぜひ採りたいキノコです。
キノコが少なくなってきた山を歩く

今日は珍しく6時にはMTBを漕ぎ始め、早々に林道を歩き始めます。

今頃になってやっとハナホウキタケ(毒)をよく見かけるようになりました。
キシメジ(注)も採ろうと思えばそこそこ採れそうですが、すでに一瓶塩蔵したのでこれ以上は採りません。

アミタケが一本だけ。
ウスフジフウセンタケ、普段は採りませんが今日は採っていきます。

これ、いかにも美味しそうに見えますがカキシメジ(毒)です。一番食中毒が多いキノコだというのがわかりますね。
ベニテングタケ(毒)はもう傘が開いて、大きなものは黄色味がかってきています。

お猪口のような形のウスタケ(毒)。本当に日本酒を注いで飲めそう(笑)
地面に鮮やかな黄色が散らばるのはカベンタケ(食不適)。
食べられなくてもこんなちょっと変わったキノコを見つけるのも楽しいです。

そもそもシモフリシメジは枯れ葉が堆積する時期に出てくるので、探すのが難しい上級者向けのキノコですが、今日は全く見当たりません。
そのままコウタケポイントに突入。

シモフリシメジに近い種類のアイシメジが数本。
それからキンチャヤマイグチも一本だけ。
今日で9回目の長老アカマツ詣り

右に左につづら折れ状態で登ってきましたが、尾根筋で見逃した箇所がありそうな気がして、メンドクサイけど一旦少し降りて再度尾根筋だけ探索。

お、コウタケ発見!
直感通りに戻って良かった。だけどこのコウタケは一旦雨に打たれたものですね。
表面のトゲトゲが落ちているものは、雨に打たれた個体です。

雨でぐっしょりになっていたので、何だろう?と思いましたが、ホンシメジですね!
これは嬉しい。

あ、シモフリシメジ! でも2本だけ。
カノシタが少しだけありましたが、スルー。
他にはめぼしいキノコはないまま長老アカマツのところに到着。

長老アカマツにお詣りするのはこれで9回目。
少しだけどコウタケとホンシメジが採れたので、ありがとうございます。
今年はこれで最後かもしれません。キノコシーズンお世話になりました!
さて、山を下ります。今日はそれほど採れていないので、下りの斜面もいつもより真剣にキノコを探します。
お詣りの御利益か、大物発見!

写真1枚目、カキシメジ(毒)。
写真2枚目は傷んでいますが、ホンシメジですね。その奥にヌメリイグチが一本。
ホンシメジも傷んで茶色くなるとカキシメジにも似てきますね。

ホンシメジは傘がまんじゅう型にこんもりと丸くなって株になっているイメージで、このくらい大きくなると傘が開くので一見別種のようにも見えますね。
香りマツタケ味シメジ、と言われるように最高に美味いキノコの一つです。これは嬉しい!

ツキノワグマのフンがあったり、もうすっかり傷んでしまったコウタケがあったり。
右に左にゆっくりと下りながらキノコを探します。

今頃ぽつんとウラベニホテイシメジがあったり。
状態あまり良くないですがクリタケも少しあったり。

どっしりとして美味しそうなキシメジ。
シモフリシメジと間違えられることもあるネズミシメジ(毒)。

斜面を下りたところで、小さなリスが木から下りて来て跳ねるように森の奥へ走って行きました。
その軽快な動きを見て、ふと、もし次に生まれ変わるとしたらリスがいいかもしれないな、と思いました。
来世なんてものがあるのかわらないし、来世があったとして人間以外のものに生まれ変われるのかもわかりませんが、リスはいいな。
ドングリを求めて身軽な体で木から木へ飛び移り、地面だって跳びはねるように駆け抜けられる。天敵は猛禽類とかヘビとかかな? なんとなく自由気ままに暮らせそうな気がする。
まぁ、傍目から見ての話で、実際にリスになってしまったら大変なこともあるのかもしれないけどね(笑)
長い間恵みを与えてくれた倒木群

もう出ていないかもしれないけれど、ナラタケポイントを確認。

まだ良質なものが少し採れそうです。まだ極幼菌もあったりして、もう一度採れるかも。
ここでは珍しいクリタケも少しだけ。

今日も上機嫌でMTBを走らせていると、林道脇で何か採っている?人がいます。
若い女性だな。
「何か採っているんですか?」と挨拶がてら尋ねてみると、どんぐりを拾っているんだとか。
でも、もう芽がでてしまっていてなかなか良いものがないとのこと。
少しお話しすると、キノコ採りもするらしく腰ビクの中を見せると、コウタケやナラタケを知っていたのでびっくりしました。大学生くらいに見える女性がナラタケを知っているなんて。
クマが出没しているから気をつけてくださいね、とお別れしました。

本日の主な収穫:
ナラタケ、クリタケ、コウタケ、ホンシメジ、アイシメジ、アミタケ、キンチャヤマイグチ、シモフリシメジ、ヌメリイグチ、ウラベニホテイシメジ
全体の収量はかなり落ちましたが、いろんなキノコが採れました。
そんな中で、コウタケとホンシメジが採れたので満足です。
今日もありがとうございました。
キノコはほぼ終了。冬のキノコもあるにはありますが…
これで、キノコパトロールはほぼ終了です。が、キノコは数は少ないものの一年中発生しているんですよ。冬に採れるキノコもあります。例えば、ナメコ、エノキタケ、ヒラタケなどがありますが、私は冬は別のこと(まぁざざ虫漁のことですが笑)で忙しいのでこれらのキノコパトロールはなかなかできないのと、ナメコ、エノキタケに関しては地元ではなかなか採れるキノコではなく、採れそうなポイントのアテがないんですよね。いずれ採れる場所を見つけたいとは思っています。
シモフリシメジを求めてもう一度だけ山を登るかもしれませんが、予定と天気次第です。

























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