二泊三日イタチ谷釣行へとアングリフを漕いで向かう道中、フロントハブの辺りからカチカチと異音が再発し、これは近々MTBを買った方が良さそうだと思いながら帰ってきました。
そして、帰宅後早速MTBを物色。MTB業界はちょうど2018年モデルに切り替わるタイミング。
今まで乗っていたのが20インチタイヤの折りたたみ自転車だったので、そもそも林道を走るのには向いていない。それに比べれば入門レベルのMTBで私には十分。
初心者向きのMTBを選ぼう。
これなんて良いんじゃないの。
候補1 ドッペルギャンガー
ドッペルギャンガー902 DOZER(楽天で見る・アマゾンで見る)
なんかかっこいいデザインなんだよね。
ドッペルギャンガーは大阪のビーズ株式会社が運営しているアウトドア用品・自転車ブランドです。アウトドア用品と自転車はサイトが分かれています。
◎ドッペルギャンガー アウトドア用品サイトはこちら。
◎ドッペルギャンガー 自転車サイトはこちら。
このメーカー、実は先代の折りたたみ自転車アングリフを購入する時に候補に上がっていたんです。折りたたみ自転車の種類が豊富で、デザインも個性的でおしゃれなものが多い。
小径の折りたたみ自転車がメインだけど、MTBも出しているらしい。
このメーカー、斬新なアイディアと個性的なデザインの製品作りをしていて装備品も含めおもしろい製品がたくさんあります。自社でデザイン・設計をして、中国で製造しているらしい。
いろいろ調べていたら、このメーカーについて、一つ気になる記事を見つけました。
それによると、2015年にフレーム破断で重大な事故が起きているらしい。
毎日新聞の元記事はすでに削除されているけど、それを引用している記事はこちら。
要約すると、
自転車を普通に載っていたら突然フレームが折れて転倒し、顔を強打、前歯8本を折る大けがをした男性の相談を受け、国民生活センターが調査。その結果同型品の試験でも破損し「製品共通の問題である可能性がある」と結論付けた。
ビーズ株式会社は、訴訟で製品に問題があったことを認める一方、治療費などの賠償額を争う姿勢を示した。毎日新聞の取材に「製品の回収は考えていないが、事故がないか注視し、個別に対応したい」と話した。
まぁ、どんな製品でも100%安全だとことはない。安全面で最大限の注意が払われている日本の自動車でさえリコールがあるくらいだから、自転車メーカーだって不良箇所が出ることはあるだろう。
しかし、事故後に「製品共通の問題である可能性がある」とまで指摘されているのに、回収検査すらしなかったというのは、ちょっと信頼感に欠けると思う。
このメーカーの作っている製品は、独創的でアイディア満載なものが多いので、アウトドア用品ではいくつか使ってみたいものがあるんですよね。
ただ、例えばテントなら雨漏りするくらいで済むかもしれないけど、自転車はまずい。自転車って、上述の事故例のように不良箇所によっては大惨事につながる。
ドッペルギャンガーの折りたたみ自転車は改造して自転車旅を楽しいんでいる人も多く人気もあるようですが、私はこのメーカーのMTBを選択しないことにしました。
候補2 GT
やっぱりMTBメーカーとしては名が通っているGTにしようかな。
日本では一番乗ってる人が多いんじゃないのかな。GTなら間違いないだろう。
入門車となると、これがいいかな。
GT PALOMAR ALLOY〔パロマーアロイ〕(楽天で見る・アマゾンで見る)
このパロマーアロイと一つ上のアグレッサースポーツは何が違うんだろうと、GTサイトを見ていたら、パロマーはVブレーキでアグレッサーはディスクブレーキだった。
入門レベルで良いと言っても、ブレーキは信頼性の高い方が良いな。
パロマーアロイの前輪部。
赤矢印のリム(タイヤがくっついている金属部分ね)をゴムで押さえ込んで制動するのが、Vブレーキ。
ママチャリや街乗り自転車だと問題ないけど、悪路を走るMTBの場合、ぬかるみを通過した後とか雨天には制動力が落ちるんですよね。先代のアングリフがそうだったように。
Vブレーキには軽量コンパクトでメンテナンス性も良いという長所もありますけどね。
アグレッサースポーツの前輪部。
赤矢印のディスクをパッドで押さえて制動する仕組み。自動車やバイクおなじみのブレーキシステムで、悪天候時も信頼性の高いブレーキ。
やはり、ディスクブレーキの車種にしよう。
GT AGGRESSOR SPORT〔アグレッサースポーツ〕(楽天で見る・アマゾンで見る)
よし、これなら問題なし。注文が完了したのが9月6日。
中旬には納車とのことなので、遅くとも20日には乗れるな。そうすれば、後二、三回はそれで林道を軽快に走って渓流へも行けるだろう。
などとのんきに思っていたら、15日になってもなんの連絡もなく、、、なんか嫌な予感がする。確認してみるとまだ入荷せず、週明けの18日に総代理店へ催促してくれるとか。
そして、18日になって・・・
まさかのアクシデント発生!
GTの日本総代理店RITEWAY(ライトウェイ)にはアグレッサースポーツの2018年モデルが入荷はしたんだけど、出荷前チェックで不具合が発見されたとか。そして、GTとのやりとりの中で、全品検査ため出荷停止だと!?
ショップから納期確認しても、まだこれから対応をGTと協議する段階のようで、納期ははっきり言えないとのこと。つまり納期未定。
うーん、これは困った。仮に納期が1週間くらい遅れようとも、いつだということがはっきりしていれば良いけど、いつになるのかわからないってのは困る。
こっちは、渓流やらきのこ狩りやら足止め状態なんだから(>_<)
アグレッサーシリーズには49,800円(税抜)のSPORTの他に、53,800円のCOMP、59,800円のEXPERTがあるので、もうこの際、上位グレードに変更しても良いですよと申し出てみたけど、不具合検品はシリーズ全体に及んでいるんだと・・・
その上のAVALANCHE SPORTになると68,800円と当初の予算を大きく上回るしなぁ・・・
そんなことを考えていたら、ショップ側から「他のメーカーはどうですか」との提案が。
「MERIDAなんかはどうでしょう?」
「メ・リ・ダ・?」何それ? 聞いたことない怪しいメーカーだけど(失礼!)。いやいや、私が自転車に詳しくないから知らないだけで、怪しくはないらしい(笑)
なんでも長年アメリカブランドのOEMメーカーとして自転車を作っていた台湾第二位のメーカーで、自社ブランドのMERIDAも信頼度は高いらしい。現在ではドイツにあるヨーロッパ拠点で設計を行っている。
台湾メーカーというとGIANTの方が日本では名前が通ってる気がするけど、MERIDAのMTB競技チームは、世界でもトップクラスなんだとか。怪しいとか言ってすみません(笑)
MERIDAは日本では以前はブリヂストンサイクル、現在ではミヤタサイクルが総代理店になっていてMERIDAサイトを見ると、MTBのみならず、ロードバイクやクロスバイクなどかなり充実したラインナップ。カーボンフレームの100万円超えのモデルまであるじゃない。オソロシ。
私はもちろんMTB入門車を買いますけどね(笑)
ここまでは前置き。相変わらず前置きが長いんだよー。
仕方ないでしょ、GTが納期未定になっちゃったんだから・・・買ってもいない自転車のことを詳しく書いてしまった(^_^;)
★2017.10.23追記
アグレッサースポーツについてその後の顛末をショップに確認したら、日本総代理店のライトウェイが国内で部品供給することで解決に向かったらしいです。どの箇所に不具合があったのかは、教えてくれなかったそうですが、1ヶ月ほど遅れて10月半ばから出荷されているようです。
やっと手に入ったマウンテンバイク。
その名はMERIDA MATTS(メリダ マッツ) 6.10-MD。
MERIDA MATTS(メリダ マッツ) 6.10-MD(楽天で見る)メーカーサイト
これが、これから私の相棒となる頼もしいやつ。これをジムニーに積んだら最強のコンビ。仮にジムニーが動かなくなっても、これを積んでいればかなりの距離があったもスイスイ帰って来られるもんね(^_^)
シフト段数 | 完成車重量 | 車種番号 | フレームサイズ | 適正身長 |
---|---|---|---|---|
フロント3速×リヤ8速 | 13.5kg (41cm サイズ) | BM610378 | 37cm | 145~160cm |
BM610418 | 41cm | 155~175cm | ||
BM610468 | 46cm | 165~185cm |
フレーム | Matts D |
---|---|
フロントフォーク | SR 26 XCT-HLO(DISC) |
リアユニット | N.A. |
クランクセット | SR CW14-XCC-T102 42-34-24T |
Fディレーラー | Shimano Tourney |
Rディレーラー | Shimano Altus RD-M310 |
ホイール | Merida Matts D |
私は、フレームサイズ46cm、ボディーカラーはオレンジを選択。
斜め前からと斜め後ろからの写真
いつも通り、必要以上に詳しく書いてみよう(笑)
26インチ、24段変速、ディスクブレーキ搭載、必要十分なMTB。
前輪と後輪。26インチです。
今は27.5インチが主流らしく、もっと大きい29インチなんてのもあるけど、私の場合ジムニーに積むこともあるし、小回りの利く26インチがベスト。
前後輪ともクイックリリースで簡単に脱着できます。
黄色矢印方向にレバーを倒して少しくるくる回せば簡単に車輪が外れます。
ジムニーに積むときは前輪だけ外して積み込みます。後輪をはずしてもチェーンの保持など面倒なことになるので、後輪は基本的に外しません。
前後輪とも悪天候でも信頼の制動力が得られるディスクブレーキ搭載。
ギアは前3段×後8段の24段変速。変速機はシマノ製です。
アングリフは6段変速しかなかったのできつかったけど、これなら余裕。
MTBなので、当然タイヤはこんな感じのオフロードパターンです。林道バリバリ走れそうです。タイヤが減ってきたら、別パターンに変えるのもおもしろそう。
ハンドルと手元でカチカチとギヤチェンジするためのシフトレバー。
カチカチと軽快に変速。慣れないとギヤ選択がややこしい(笑)
左側がフロントギヤを切り替えるレバーです。赤矢印のレバーを人差し指でカチカチ引くと3→2→1とギヤ径が小さい方へ変わり(軽くなる)、黄色矢印のレバーを親指でカチカチ押すと逆に1→2→3とギヤ径が大きい方へ変わります(重くなる)。
右側がリアギヤを切り替えるレバーです。赤矢印のレバーを人差し指でカチカチ引くと8→7→6→5→4→3→2→1とギア径が小さい方に変わり(重くなる)、逆に黄色矢印のレバーを親指でカチカチ押すと1→2→3→4→5→6→7→8とギア径が大きい方へ変わります(軽くなる)。
左右とも人差し指を動かすと、ギヤが小さい方へ変わって親指を動かすとギヤが大きい方へ変わるってことなんだけど、前輪はギヤが小さくなると軽くなるのに、後輪はギヤが小さくなると重くなるから(当たり前なんだけどね)ややこしい。
慣れないと、どちらが軽くなってどちらが重くなるのか、頭がこんがらがります(笑)
まぁ24段あってもその全てを使うわけじゃないんですけどね。
信頼性の高いフレームとフロントサスペンション。
MERIDAのフレームは黄色矢印のダウンチューブの形状が独特。
こんな感じのヘンテコな形状。単なる円柱よりも強度があるらしい。
フレーム色はブラックとオレンジの2色。ブラックにしようかとも思ったけど、納期が遅くなるらしいので、オレンジにしました。かなり赤寄りのオレンジだけど、この色、結構気に入りました。元々赤のプリウスに乗ってるので、赤い乗り物が好きなのかも。
母親はこの自転車を見て一言、
「真っ赤っかで、郵便屋さんみたいだね」と。
なんてこと言ってくれるんだよ!(笑)
フロントサスペンション。タイヤとともに地面からの衝撃を吸収するやつね。
100mmトレイル(サスペンションの可動範囲)でロックアウト機構付き。
サスの右側についているこのツマミでロックと解除を切り替え。これ、どういう時に使うかというと、凹凸のないアスファルト面を走る時なんかにはサスペンションがフワフワと動くと、せっかく漕いだ力をロスしてしまうので、ロックして効率的に力をタイヤに伝えます。
あ、MTBでリアサスペンションもついてるやつあるでしょ。あれは林道走りには必要ありません。というか、上記の通りパワーロスになるのでついていない方が良いです。
左の「PRELOAD」とかかれたツマミは、自転車にまたがって体重をかけた状態でのサスペンションの初期沈み込み量を調節するもの。
−側に回すと初期沈み込み量が多くなり、+側に回すと初期沈み込み量が少なくなります。
それによりハンドル高さが変わるので、重心位置も変わりますよね。
上り坂なんかでは、この調整は微妙に利いてくるかも。
サドルはアングリフよりも薄っぺらくて硬い。MTBとしては標準的なものだけど、長距離乗るとお尻痛くなりそうだな。
でもMTBの場合、上りは立ち漕ぎ状態が多かったり、下りはペダルに足載せて腰は浮かせてくるからそんなに座った状態にならないかも。
しばらく乗って問題あるなら、長距離走行用にジェル入りのサドルカバーでも買おうかな。
マッツ自体にスタンドは付属していないので、サイドスタンドも同時購入(写真2枚目黄色矢印)。
自転車はメンテナンスが重要ですね。
アマゾンで購入した自転車チェーンメンテナンス6点セット(アマゾンで見る)
折りたたみ式の作業スタンドと、チェーンディグリーザー高浸透500ml、チェーン洗浄器、ギアクリーニングブラシセット、チェーンルブ(マルチパーパス)50ml、バイクウォッシュ480mlがセットになっています。
MTBは走行環境も過酷なので、メンテナンスはしっかりしたいですね。
ワイヤーロックは持ってるので、後はLEDライトの明るいやつを購入。
LEDライトについては、渓流最終釣行の時にちょっと登場してますが、また後日詳しく書きます。
作業用スタンドは、こんな感じに開いてタイヤが接地しない高さに調整してロック。
写真2枚目の黄色矢印の切り欠きはクイックリリースレバーが干渉しないためのものです。
こんな感じに車輪の両側を挟んで固定。サイドスタンドは付けたままで問題ありません。
これで、タイヤを空転させることができるので、スプロケット(ギヤ部分)やチェーンに油を差したりメンテナンスがしやすいです。
自転車の価格破壊。コストダウンにも限度がある。
MTBって、10万ってそれほど高い車種じゃないんですよね。自転車は上を見ればキリがない世界です。私にはこのMATTS 6.10-MDが必要にして十分なMTBですけども。
自転車って昔はママチャリでももっと高かったですよね。中国製のものをホームセンターで9,800円とかで売り出した時は、安いなーとみんな飛びついたのを記憶しています。
他にも価格破壊で安くなったものっていろいろあるけど、私が鮮明に覚えているのは眼鏡。
昔は、3〜5万くらいは普通にしてた。
それが、眼鏡市場とか出てきて一気に2万円以下が当たり前になった。だからといって、品質が落ちたわけじゃない。むしろ年々良くなってきている。ありがたいことです。
ユーザーとしてはコストダウンして安くなるのはありがたいけど、自転車など安全面に関わるものは他メーカーに比べて異様に安いのは気を付けないといけない。安全面を犠牲にしてコストダウンしている可能性もあるから。
アマゾンで売られているMTB(と言っても見かけだけMTBのルック車だけど)の中には、2万円台とか1万円台のものもあったりするけど、絶対やめた方が良いと思う。
街乗りならまだしも、林道走りはかなりフレームにも衝撃が加わるので、フレーム強度は重要。粗悪品に乗ると、重大事故につながりかねない。
上記GTのパロマーアロイ辺りを最低限とした方が良いと思う。SCHWINN(シュウィン)というメーカー(楽天で見る・アマゾンで見る)にもお手頃なものがあって、そちらも大丈夫そう。
もし通販で自転車を買う場合(折りたたみ自転車除く)は、アマゾンからの直送品は避けて、楽天やヤフーションピングで実店舗を持っているショップから買うのが良いです。
そして、100%組み立て整備した状態で発送してくれるショップから買いましょう。
85%組み立て状態での発送とかは、自転車整備に相当詳しい人以外はやめた方が良いです。
すでに何回か林道を走っていますが、すこぶる快調です。
このMTBのおかげで、来シーズンは活動範囲が広がりそうです。
手にした瞬間から自分と相性良いなと思う道具ってありますよね。例えば私の場合、メインで使っているフライロッドAXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る)や、MUKAストーブなんかがそうだし、そしてこのMATTS 6.10-MDも正にそれです。
ジムニーも今や人馬一体と言えるほどしっくりきてるけど、中古で買った当時はボロボロ状態でそこから修理を重ねて今の調子の良さになったので、ちょっと違うんですよね。
ともかく、頼もしい相棒を手に入れたのでちょっとウキウキ(^_^)
GTだとどこでも見かけるけど、MERIDAは今のところ乗っている人が少ないのもかえって良かった。知る人ぞ知る、みたいな感じでかっこいいじゃん(笑)
いろいろ試行錯誤して、ジムニーにもすっきり車載できるようになりました。
それについてはあらためて近々書きます。
ジムニーに車載!
前にも話したと思いますが興味津々です(笑)
24段もあると迷いますよね~
ボクのはシングルフリーコグなのでそれはそれでキツイ。
後付けアシストを考えたこともありますがいいお値段するんですよね。
新しい自転車買っちゃうおうかと思うくらい。