普通は釣りのリールってハンドルを1回転させれば、スプールが4回とか5回とか回転して早く糸が巻ける仕組みになってます。
例えば「ギヤ比4.8」と言えば、ハンドル1回転でスプールが4.8回転するってことです。
ところがフライフィッシング用のリールって、ギヤ比1。つまりハンドル1回転させてもスプールも1回転しかしません。
何?その地味なリール(笑)
フライフィッシングは太いラインを巻くし、そのラインを少しずつ手で引き出しながら伸ばしてキャスティングするので、シンプルにラインを出し入れできるリールじゃないとダメなんですよね。
渓流専用ならシンプルで軽量なクリックドラグリール。
フライリールにはシンプルな構造のクリックドラグリールと微妙な調整ができる高性能なディスクドラグリールの二種類があります。
本流の大物釣りの場合は、このリールで魚とやりとりするのでドラグ性能も重要になってきますが、渓流ではそもそもリールでやりとりすることはまずないです。ラインを直接引いて魚を寄せてきます。
だから、渓流のフライフィッシングの場合、リールは糸を収納しておくだけの道具です。
というわけで、私はあまり高価なものは必要ないと思っているのですが、ロッドに合う重量と耐久性があるものが良いですね。
折れた爪を交換はしてみたものの、耐久性に難あり。
こちらはチェコニンフ用に買った river peak クリッカーFL(楽天で見る・アマゾンで見る)。クリックドラグリールです。
■スプール外径約87mm、内径約55mm、スプール幅(内側)約23mm
■重量:約98g
■適合ライン:#3/#4
■ラインキャパシティ:WF3F100ft+20lb30yard
■巻き:右巻き、左巻き両対応
■専用ネオプレーンケース付き
これ、この樹脂製の爪が周囲の金属でできたギザギザに当たってブレーキが掛かるシステム。
購入ページの写真をよーく見ればクリック部分が樹脂製の爪だとわかったかもしれないけど、その時は普通に金属製のクリックブレーキだと思っていたんですよね。注意不足でした。
ただ、購入ページに「交換用のクリック爪が400円で同時購入可能」と書いてあったので、壊れる可能性があるのかと、予備に二つ買っておきました。
このリール、初めてのチェコニンフ釣行で一度使って、その後フィッシュオン鹿留で使ったら二回目の使用にして、早くも折れちゃったんですよね(T_T)
当日は予備の爪を持っていなかったので、ドラグフリーのまま釣りを続行。途中でテンカラに替えて遊んでましたが。
とりあえず、うちに帰って来て爪交換。
青いカバーを回して外し、黒いパッキンみたいな部品をピンセットでつまんで外します。
写真2枚目の左側が折れたクリック爪。右は交換用の爪。
爪を交換して元通りに。
うーん、これはまたすぐ折れそうな予感。
特に樹脂製だと寒い時期は折れやすそうな気がする。もう1回折れてもまだ予備があるから、とりあえずダメになるまでチェコニンフ用に使おう。
ところで、先日新たに購入したフライロッド、カムパネラ レッドラップ 3753RW。
重量51gと軽いので、これに合う軽いリールを追加購入したのです。
軽い渓流用ロッドに最適なリール|ORVIS バテンキルクリックII
ディスクドラグリールでも良いんですが、やはり軽いのはクリックドラグリール。
最近はディスクドラグが主流なので、お手頃価格のクリックドラグリールはなかなかないんですよね。どうしてクリックドラグリールにこだわっているかというと、その軽さの他に、あのカリカリっていう音が好きなんですよね(笑)
上記、クリッカーFLでは失敗しちゃったので、信頼性の高いものでお手頃なものを探して辿り着いたのが、これ。
軽量コンパクトで信頼性の高いクリックドラグリール。
オービス バテンキルクリックII(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
#3ラインを使うので一番小さい「I」でも良さそうですが、糸巻き量に余裕のある「II」を選択。糸巻き量によって下記の通り各種あります。
モデル | 外径 | 重量 | 適合ライン | 価格(税別) |
バテンキルクリック I | 70mm | 79g | #1〜#3 | 14,000円 |
バテンキルクリック II | 73mm | 82g | #3〜#5 | 15,000円 |
バテンキルクリック III | 76mm | 91g | #5〜#7 | 16,000円 |
バテンキルクリック IV | 95mm | 241g | #7〜#9 | 18,000円 |
バテンキルクリック V | 102mm | 270g | #9〜#11 | 19,000円 |
表面と裏面。
TIEMCOの製品ページで見ると塗装色がクロっぽく見えますが、実際はやや紫がかったガンメタリックみたいな色です。
シンプルな構造のナロースプールなので82gとかなり軽量。
手のひらに載せるとこんなに小さいです。
スプールを外したところ。
黄色矢印のクリック爪と白矢印のギヤが噛み合って、ブレーキがかかるシステムです。
こちらは爪を含め全て金属パーツなので、耐久性は大丈夫でしょう。
ブレーキ力の調整をするのが、黄色矢印のバーツです。
これを回転させると、4段階でAの部分を押し上げる力が変わり、結果Bの部分が爪を押さえつける力も変わり、ブレーキの効き具合が変わるという構造。
指でも回せますが、ピンのようなものでブレーキ力調整パーツを回します。
一つ回したところ。
さっきより、赤矢印部分の距離が長くなりますよね。それで金属バネに掛かる力が大きくなり、爪を押さえる力も強くなるという仕組みです。この状態が弱い方から2番目の強さ。
写真1枚目が3段目、写真2枚目が4段目の一番強くブレーキが効く状態です。
私はたぶん2番目の強さで使うかな。
右ハンドル、左ハンドルの切り替え。
私は右ハンドルで使ってますが、試しに左に替えてみます。
スプールを外し、板バネを指で押し上げてクリック爪を外します。
外したクリック爪。
板バネの先をクリック爪が取り付けられてたピンを跨ぐようにして外します。
するとテンションが抜けるので、板バネが外せます。
この金属製の板バネが折れるってことないよね?
もし折れたらこれだけ売って欲しいな。50円とかで(笑)
あとは逆の手順で板バネとクリック爪を左側に取り付けて、スプールをはめればOK。
バッキングラインとフライラインを巻いたところ。
フライラインは、にしきたトレーディングのDT-3F。30mの長さがあるので、半分に切って巻きました。コスパ抜群。
カムパネラ レッドラップに装着してテストしているところ。
この軽量なコンビはとてもしっくりきます。渓流でこのロッドを振っているのをイメージするだけでワクワクしてきます。
今年の渓流ドライフライは、さらに楽しくなりそうです。
もっとお手頃で必要十分なクリックドラグリール。
このリールと同じタイプのクリックドラグでもっとお手頃なのをもう一つ使ってるんですよ。DT2Fのラインを巻いて。
それも最後にオマケで載せておこうと思って、改めて構造を良く見たら、安い割りにしっかりできてるんですよね。
別記事にして、近々それについても書きます。
コメント
ボクは沢用のリールは現在、RST社のコヒノールを使っていますが、これも軽量・堅牢でコスパも悪くないですよ。^^
その前は、スミスのマリエットMRを2代に亘って使いました。
初代はマーチンのリール(型番とかは忘れちゃった)でしたよ。
だからボクの沢用リールは、現在4台目ってことになりますね。
あ・・・かなり短期間だけハーディーのフェザーウェイトも使ったけど、売値が上がったときにオクに出して当時の売価より高値で売っちゃった記憶が・・・(笑)
kuniさん、こんばんは。
RST社というのは知りませんでした。そもそも私は海外のリールメーカーについて詳しくないんですが(^_^;)
ドイツのメーカーですか。販売しているショップが少ないので、メーカーサイトを見たら直販してるじゃないですか。チェコニンフで味を占めたので、ドイツに直注文しちゃうかも(笑)
ハーディーは高級機っていうイメージがあります。
クリックリールは藪漕ぎで苦労すると思ってたら、最近フライを始めた先輩にリールノブにラインを一捲きするんだと教わりました。
今使用中のリールはクリック音のみのためにこのタイプのモノを使ってます。
すり減ったので、接着剤で盛り上げました。
同メーカーのリールには少しだけ摩耗分を調整できるのに。
右巻きでお使いなんですね。
ルアーからフライに来た際に、右巻きより左巻きに慣れてたので、右巻きは最初のころにしてました。
となると、魚を掬うネットも左手となり、ロッドの持ち替え無しでいけます。
近頃ヤフオクでハーディのマーキスが気になりました。
かっては新品で15千円でリーズナブルだったです。当時モッタリのデザインで野暮ったいと思ったのにバンブーなら似合うなーーと思います。
管理釣り場でハーディ使うと「ンギャー」という逆転音で、目だって恥ずかしい。
FFfreakさん、こんばんは。
クリックリールは確かにラインの出を完全にストップさせることができないですね。でも、私もあの音が結構好きなんですよね(笑)
渓流ではリールファイトはないということと、移動時に左手でフライを中間くらいのガイドに引っかけて、リーダーをリールの左側にクルクル巻き付けてラインがトップガイドから少しだけ出る状態にしてるんですよね。その時に、左巻きだとスプールの隙間みたいなところにリーダーが挟まっちゃうことがあるので右巻きにしてます。ちょっと文章で説明しようと思うとわかりにくいですかね(また今度ブログに書いてみます)。
ハーディーは高いというイメージがあります。
確かに、管釣りであんまり派手な音がするとちょっと恥ずかしいかも(笑)
追申
スノーピークWマグを購入しようと思ってるところに、SOTOのサーモスタックという新製品が発売に。
管理人さんのご感想を忌憚なくお聞きしたいなーと思って関係ない箇所だけど、追申しました。
入れ子構造で内側がステンレスがちょっと気になるんです。チタンにしてよと心の声。
そして6000円と高価・・・
FFfreak さん、こんばんは。
サーモスタック、見てみました。
たぶんSOTOさんは、このセットでいろんな使い方ができるというのを売りにしたいんだと思います。
一番活躍するシーンを考えてみると、普段ダブルウォールで使っていて、偶然山で誰かに出会った時に、カップを二つにしてシェアできるってことなのかなぁ(笑)
でも、そんな山に来る人が自分のカップを持っていないとは考えにくいし、最初から二人で出かけるならチタン製の軽いマグを二つ持った方が良い気がするし・・・
取り外しできる取っ手が付いているのはコーヒータイムにちょっとだけお湯を沸かす時には便利かもしれません。
内側のカップをステンにしたのは、価格を少しでも抑えるためなのかもしれないですね。マグカップ二つで6,000円ならまぁ納得しないでもないですが、チタンのシングルマグカップなら二つでも3,500円ほどだから、やはりちょっと高いですかね。
総合的に私はあまり魅力を感じませんが、変形システムやからくり的なものが好きな人には受けるかもしれないと思います(^_^)
僕の渓流用は義兄に貰った20年くらい前の奴でまさにラインの収納(笑)
ソルト用はkuniさんに教えてもらっためっちゃカッコイイのですけど。
Nori1022さん、こんばんは。
渓流のフライは、ラインさえ収納できればOKなんですよね、基本的に(笑)
でも、20年前のリールとなるともしかして重いけど高級なヤツってことないですか。
ソルト用ってよくわからないんですが、きっと錆びない素材だったり表面処理だったりがされてるんでしょうね。
kuniさんが選んだものなら間違いないでしょう(^_^)