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2023秋のきのこ狩り速報(11〜13)|クリタケの大群生

きのこ狩り
この記事は約7分で読めます。

前回までは、ハナイグチがどっさり採れたり、ヌメリイグチやショウゲンジ、アミタケなどキノコ汁にすると美味しいキノコが順調に採れましたね。ナラタケも少しだけ採れて、キノコ汁用のキノコはある程度塩蔵用も確保できました。ありがたいことです。

このところ朝晩の寒さも一段と厳しくなってきているので、終盤キノコを狙って何回か出かけてみました。

極上のショウゲンジ|2023年秋 第11回キノコパトロール

10月19日です。

 
林道脇に漏斗型のキノコが。んーと、これは…
ハツタケですね。傷ついた部分が緑青色になる少し変わったキノコ。
このキノコも好きなキノコですが、少し傷んでいるから持ち帰りません。


山の斜面を登ります。

 
食べ頃のショウゲンジがまだありますね。そんなにたくさんは無いけど。
今年はキノコが遅くに出始めたせいか、全般に虫食いが少ないのは嬉しいです。

 
枯れた切り株からキノコの幼菌のようなものがたくさん付いています。
これなんだろう? クリタケの極幼菌ってことはないよね?うーん?
※数日後見に行ってみたら、きれいに消え去っていました。これは何らかの菌ではあるけれど、キノコではないようです。

クリタケを求めていつもの広葉樹林を目指す。


尾根伝いに歩くだけで、ショウゲンジの幼菌がたくさんあります。

 
傘が開き始めのショウゲンジ、最高です。

 
ショウゲンジはハナイグチやアミタケなどヌメリのあるキノコと一緒に、キノコ汁にするのも良いし、シャキシャキと歯切れが良いのですき焼きに入れると絶品です。


尾根をさらに上へ。

 
まだハナイグチがありました。

 
こんな幼菌もありますが、雨も降らずもう寒くなってしまったのでこれ以上大きくなれない様子。

 
これはアミハナイグチです。食べられますが、きのキノコ自体にはそれほど味がないので他のキノコと一緒にキノコ汁にするか、下茹でして酢の物にするのも良いですね。


ようやくクリタケポイントに到着。
過去にクリタケが出てきた古木の根元を見て歩きます。

 
でも、クリタケないですね。まだ早いのか、それとも今年は出てこないのか。


全然見つかりません。まだ早いと信じて、山を下りることにします。


倒木に生えているこれは? ウスヒラタケに似ているようだけれども…

 
半透明のゼラチン質で、傘裏は針状になっています。
ニカワハリタケですね。ちゃんと採ったのは初めて。これも食べられます。

極上のショウゲンジがたくさん!

 
少しルートを変えて山を下っていると、柄の太い極上のショウゲンジ。

 
これはカワムラフウセンタケっぽいけど、ちょっと違うような気も。


本日の収穫:
ショウゲンジハナイグチアミハナイグチアミタケカワムラフウセンタケ、ニカワハリタケ

荒らされたナラタケ|2023年秋 第12回キノコパトロール

10月25日です。

 
林道をMTBで上ります。
林道脇の古木にキノコが生えています。

 
ムキタケですが、まだ小さいですね。数日後にまた見に来よう。林道脇だから誰かに採られちゃいそうだけど。
※数日後に見に行ったら、予想通り誰かに採られた後でした。

 
林道を覆う落ち葉がカサコソと音を立てます。
山もだいぶ色づいてきました。

 
林道脇にヌメリイグチ。今年は序盤から終盤までヌメリイグチがたくさん採れました。
これは大きくなって傷んでるかな? と思ったけど、雨も降らず寒くなったので虫にも食われていませんでした。

 
それから、普通に食べられそうに見えるこれ、かの有名なカキシメジ(毒)です。
普通っぽく見える毒キノコは誤食事故が多いので要注意。

 
今日はナラタケを確認に来ただけで、時間があまりないのでちょっとだけ山を偵察。
大きくなろうとしたけど、雨が降らず痩せっぽちのままのショウゲンジが数本。
他には取り立てて収穫が無いまま、ナラタケポイントへ。

 
MTBで山を下り始めます。
この大きくて茶色いキノコ。一見なんだかわからないけど、これは前回見かけた立派なベニテングタケ(毒)ですよ。キノコって短時間でどんどん姿を変えていくので数日で姿を消してしまうものもあります。

荒らされてしまったナラタケの発生地

 
ナラタケポイントに到着。
ありました、ちょうど食べ頃のナラタケ

 
ナラタケは美味しくてまとまって採れるキノコなんですが、似た毒キノコに猛毒のものもあるので、はっきり判別できない人は採らない方が良いです。


朽ちた倒木が重なってナラタケの幼菌がたくさんあったところは、すでに誰かに採られた後でした。
ナラタケ採っていくのは良いんだけど、なぜか朽ち木が重なっていたところを一面掘り起こしたようで、これはNGです。来年からあまりナラタケが生えなくなってしまいそう。
マツタケなんかもそうなんですが、キノコが生える環境(菌床)を荒らすのは止めてほしいです。


ナラタケ収量は肩透かしでしたが、少しでも採れて良かった。
来シーズンに向けて、新たなナラタケポイントを探しておかなくては。


本日の収穫:
ナラタケヌメリイグチショウゲンジ

見たこともない群生|2023年秋 第12回キノコパトロール

10月29日です。


山の紅葉もだいぶ進んで、なんだかちょっと寂しくなります。

 
この前、あれほどたくさんあったショウゲンジはすっかり姿を消しました。
今日はさらにその上へクリタケシモフリシメジを探しに行ってみます。

 
ここで例年クリタケが採れるのは山がこんな色合いになってきた頃だと思いながら登ります。気温が低いので全く汗をかきません。


朴葉の絨毯、暖かそう。

クリタケは遅かったのか。シモフリシメジも少しだけで終了か。

 
前回同様、クリタケが出ていそうな広葉樹の古木、倒木などを見て回りますが、無いですねぇ。

 
諦めかけた時に、ちょっとだけクリタケ発見。でも、他には見当たりません。
前回早すぎたと思ったけど、実は遅すぎた? それとも今年はこの場所ではクリタケが出てこないのか。


クリタケを諦めて、シモフリシメジを探します。この辺りに生えるはずなんだけど…
シモフリシメジは黒っぽい傘をしている上に、落ち葉が積もる頃に出てくるのでとても見つけにくいキノコです。


あ、ありました!(黄色矢印)

 
干からびそうになって傘の色も抜けているので白っぽいですがシモフリシメジです。

 
写真1枚目は典型的な色合いです。周辺を目を皿にして探しましたが、ほんの数本のみ。


山を下りて、帰り途中にある平地林へ。ここは以前にクリタケがたくさん採れた場所です。ただ、以前はあった倒木を片付けてしまったこともあり、ここ数年は全く採れていません。チャナメツムタケも採れる場所なので、そちらは少し採れるかも?

下藪がある林の中を右往左往しながらキノコを探しますが、見つかりません。

今年のキノコ狩りはこれで終わりか、と思いかけた時に…


だいぶ歩いてようやく、足元にキノコ発見。

 
珍しいきれいなレモン色のホコリタケ
そして、今年は本当に少なかったドクベニタケ(毒)

 
そして、チャナメツムタケが少しだけ採れました。

 
近い仲間のシロナメツムタケも少しだけ。

他にはキノコは無さそうだけど、量はともかくクリタケ、チャナメツムタケ、シモフリシメジが採れたので、今日はこれで帰ろうかな。今年のキノコ狩りももう終わりかな。
そう思って、林を抜けようとした時に足元にクリタケ発見。


切り株の根本にクリタケらしきキノコが束生しています(黄色矢印)。

 
食べ頃のクリタケ。そして、切り株の周囲には美味しそうな幼菌もたくさん。
クリタケは普通はクヌギやミズナラなどの広葉樹の切り株なんかに生えますが、これはたぶん針葉樹の切り株だと思うんだよね。こんなところに出ることもあるんだ。
あれ? それに下藪でよく見えなかったけど、覗き込んでみると、


地上にこんなにたくさんまとまって生えている!


大群生!!
クリタケは通常は地上には生えないけど、どうやらここは倒木が朽ちて土に埋もれ土に戻る直前の環境のよう。地上(に見えるところ)からまとまって生えていました。
一箇所にこれほどまとまって生えているクリタケを初めて見ました。

 
さっきまで腰ビクの底のほうに数本しか入っていませんでしたが、あっという間に溢れるほどになりました。結局全部は採りきれずに、少し残してきました。
最後に山神様が大きなプレゼントを用意してくれました。ありがとうございます。


本日の収穫:
クリタケシモフリシメジチャナメツムタケ、シロナメツムタケ

山神様に感謝。2023年秋 キノコパトロール無事終了。

これで、2023年のキノコ狩りは一段落です。
今年も山を歩くことができて、いろんなキノコをいただけました。山神様に感謝です。

ブログ的にはしばらく続いたキノコ狩りシリーズは終了として、次回からはこのところ書けなかった釣りジャンルに戻りたいと思います。
キノコは、秋がメインではあるけど、この後もナメコ探し(ウチの辺りではなかなか見つからないと思うけど)や、ヒラタケ、エノキタケのようにほぼ一年中採れる可能性のあるキノコもあるので、もう少し山を歩いてみるつもりです。
今年のキノコについては興味深い傾向があったので、また後日まとめ記事にしたいと思います。

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コメント

  1. 初めまして。
    いつも拝見しておりましたが、初めてコメントさせていただきます。

    「枯れた切り株からキノコの幼菌のようなも」ですが、「マメホコリ」かと思われます。
    変形菌類(いわゆる粘菌)ですので、キノコではありませんね…
    (触るとプニプニしていて気持ち良いですよ)

    話は変わりますが、私も数年前からフライを始め、色々とよくわからない時期に貴ブログを参考にさせていただいておりました。

    今後も楽しみにしております!

    • ketyaさん、初めまして。
      マメホコリっていうんですね。なんだかかわいらしい名前。
      調べてみたら、確かにこれですね。これが単細胞生物っておもしろいですね。今度見つけたら触ってみることにします。ありがとうございます!
      今後ともよろしくお願いします。

  2. おはようございます。
    今年のキノコの出ないのは乾燥でしょうね、その為か少し低地か藪の下などに出来る傾向がありました、私の採ったシモフリシメジは笹の中でした、それにしてもこのクリタケ大群生、しかも良質な物ばかり、これだから止められませんね、おめでとうございました。

    • kita80さん、こんにちは。
      8月、9月にここまで雨が降らなかった年は記憶にないですね。
      そうなんですよ、窪地のようなジメッとしたところ、藪の下などにキノコが生える傾向がありましたね。そして、そんな場所医どっと固まって生えたり、巨大化したりというかんじでした。
      このクリタケの群生には本当に目を奪われました。ありがたいことです。

  3. クリタケ群生は、その価値を知らないボクでも写真を見たら「お!」と目を引く光景ですね。^^

    ついに釣りジャンルですか・・・リコプテラさんって釣りも嗜まれているんですね?!(笑)
    次は管釣りでしょうか。
    楽しみにしてますよ♪

    • kuniさん、こんにちは。
      そうでしょう? クリタケは株になってまとまって生えるキノコではあるんですが、こんな風に地上(実際には地面に腐った木が積み重なっているはずですが)に広く群生するのはまず見られないです。

      あれ? ご存じなかったですか。実は私は意外にも魚釣りもするんですよ。
      って、おいっ!!(笑)
      釣りジャンルと言いつつ、とりあえず網を投げてみました。
      結局釣りじゃないじゃん(笑)