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熊鈴は高音と低音どちらが良いか|周波数と波長

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渓流釣りやきのこ狩りに欠かせない熊鈴。

山菜採りやきのこ狩りで注意しなければいけないものの筆頭は熊でしょうね。
渓流釣りでもやはり熊には注意した方が良いでしょう。
ただ、正直言うと私はあまり怖いと思っていません。中学生の頃から鈴も付けずに山の中を歩き回っていましたが、一度も熊に出くわしたことはないし、今まで一度だけ遠くの斜面に黒い熊らしきものを見ただけです。

ただ運が良いだけ、という話かもしれませんが、どうしてもツキノワグマが向こうから人間を襲ってくるっていうのが信じられません。
それでも、最近人里近くで熊に襲われる事例がたくさん報告されています。

人里に下りてくる熊は場合によっては人を襲うこともある。しかし山奥に住む熊は簡単に人を襲ったりしない。それが、私のツキノワグマに対するイメージです。
それでも今はもちろん熊除けの鈴を付けて渓流や山へ行ってますよ。出会い頭に熊と遭遇するのは避けた方が良いと思うので。

160815熊鈴01

注:同じ熊でもヒグマだと全く話が違ってきます。ヒグマは人間を獲物として認識している場合も多いらしいので。私は、ヒグマに限らず人間を食べる動物に対しては最大限の警戒をします。昔、ムツゴロウさんがライオンの口に手を入れたりしてましが、私は絶対にしません。
たまたま昨晩、テレビで1970年の「福岡大学ワンゲル部ヒグマ襲撃事件」の再現をやっていました。恐ろし過ぎます、ヒグマ。

ところで、熊鈴っていろんなタイプがありますよね。

アウトドアショップや釣具店にも置いてあるんで、よく鳴らしてみたりするんですがおよそ3つのタイプがあるようです。

(1)薄い鉄製のカウベル型で低い音の出るもの。例えば、
(2)厚い真鍮製のベル型で高い音の出るもの。例えば、
(3)小さめのチャリチャリした音の鈴を2つ、3つと付けたもの。音の高さは上記2つの中間くらい。例えば、

私が普段使っているのは(2)のタイプ。

前から熊よけの鈴って高音、低音どちらが効果的なのか気になっていたんですが、アウトドアショップの店員さんが言うには、音の高低はそれほど関係ないそうです。ホントかな?
そもそも「鈴なんて熊避けには役に立たない」と言い切る人もいるし、熊鈴については謎が多い。

鈴に限った話ではなく、音は一般的には低音の方が波長が長いので遠くまで届くのだとか。逆に高音は指向性が高く反射するので、長く響くのだとか。

周波数と波長。音と電波と光について。

周波数と波長、音と電波についてよくわかっていないので、今回調べて見ました。
電波については管轄する総務省のサイトに詳しく書かれていました。

一番上に載っている図がわかりやすいはずなんだけど、これが拡大表示できないので字が読みにくい。その他の図も字が潰れていてほとんど読めない。
こんなの載せといて誰も何も言わないのだろうか。これじゃ情報を載せている意味が全然ないですよ、総務省さん。しっかりして下さいよ!

文句はこのくらいにして、各周波数帯の説明を見ると新たな発見が。
以前TG-3を使って、WiFiでスマホと接続して水中撮影をした時のこと。

カメラを完全に水中に沈めると、WiFiが切断されることを書きました。この時、私は電波は水中に届かないんだと思っていたのです。
でも、総務省のサイトを見ると『超長波は水中でも伝わるため、海底探査にも応用できます』とか書かれています。
なるほどー、電波でも水中を伝わるものもあるんだ。

音や電波、光にも波動があり周波数によって特性が異なります。
ちょっとわかりにくいので、今回調べたことを私なりにまとめます。

 

160815周波数の図

1秒間に何回波打つかというのが周波数です。この回数が1回なら1Hz、3回なら3Hzです。そして、図1を見ればわかりますが周波数が低い方が1つの波の長さが長いので周波数が低いことを「波長が長い」とも言います。

 

160815周波数帯の図

単純にいうと波長が短い方から、音→電波→光となります。
そして電波も波長の長いもの(周波数の低いもの)ほど遠くに届きますが乗せられる情報量は少なくなります。逆に波長の短いもの(周波数の高いもの)ほど到達距離は短くなりますが乗せられる情報量は多くなります。無線LANなんかはこのタイプですね。距離はそれほど届きませんよね。

人間の耳で聞こえる音はおよそ20Hz〜160,000Hz(16kHz)だということです。高音域は個人差があり、200,000Hzくらいまで聞こえる人もいます。20歳代後半以降から徐々に可聴域が狭くなってきます。特に高音域は狭まってくるそうです。
一時話題になった、若い無法者を追い出すためのモスキート音もそれを利用してします。無法者じゃなくても若者にとっては不快な音なので、若者全体追い出しになっちゃいますが(笑)
光りも波長の短い赤色が遠くまで届きます。

私は専門家じゃないので、もしかしたら誤解している部分があるかもしれません。
詳しい方から見て、間違っているところがあればご指摘下さい。

ここで1つ疑問が。

音、電波、光ともそれぞれの中では波長が長いものほど遠くまで届きますが、じゃあ光より波長の長い音の方が遠くまで届くかというと、そうではないような・・・
光って何万光年も離れた星の光が地球まで届くけど、音は無理だよね。でもそれは宇宙空間だからであって、音が伝わる環境なら遠くまで届くのかな。
光と電波だったらどうなんだろう?
光より波長の長い電波の方が遠くまで届くのだろうか?
ちょっとよくわからない。誰か教えて下さい。

地上でいろんな障害物があるような環境では、直進性の強い光より音の方が確かに遠くまで届くと思う。遠く離れた電波塔からテレビが受信できるわけだし、光より電波の方が遠くまで届く感じはする。
では、電波と音だったら? テレビ電波ほど音が伝わるとはとても思えない。それとも、実際は届いているけど音量が小さくなって聞き取れないだけ?

あ、周波数の他に『振幅』ってあるよね。上の図1でいうと縦軸方向、波の高さ。
音でいったらこれが音の大きさになるわけでしょ?

音、電波、光を単純に比較しちゃいけない気がしてきた。
電波がどこまで届くのかについても、こちらを見るといろんな要素が絡んで単純ではなさそう。

これ以上は、私の脳では解明できないので、音に限定した話に戻そう(笑)

自分の可聴周波数を調べてみよう。

可聴音域について検索してみたら、可聴周波数域チェッカというPC用のアプリがありました。
リンクページの一番下からダウンロードして展開し、起動します。

160828可聴域アプリ01
アプリを起動するとまずこの画面が出てきます。
ヘッドホンかイヤホンを装着してテストします。
「サンプルサウンドの再生」をクリックして上部のつまみで音量調整します。
音量を上げすぎないように注意。

160828可聴域アプリ02
8000Hz(8kHz)からのスタートとなります。
「チェック開始」をクリックすると。「プツッ」というノイズの後にピッピッピッ(低周波だとブッブッブッ)と何回か音が聞こえます。
「音の鳴った回数」の該当回数をクリックします。
正解するとピンポンという音がして、間違えるとブブーという音がします。
正解すると自動的に周波数が上がるので、再度「チェック開始」を繰り返します。
上限どの周波数まで聞こえるかをチェックできます。

160828可聴域アプリ05
自動で周波数が変わらないようにするには、上部の「サウンド」メニューから「周波数を自動的に変える」のチェックを外します。

160828可聴域アプリ06
「周波数手動設定」の+ボタンまたは−ボタンで周波数を変更してテストできます。
私は13200Hzくらいまでは聞こえました。やはり年とともに高音域は落ちてきてるのかも。
ただ、これは医療検査のような精度はないので、あくまでも目安程度のものですよ。
遊び感覚で気楽にやってみて下さい。

160828可聴域アプリ07
低い方は20Hzまでテストできます。が私のPCは50Hzまではちゃんとした音が出てましたが、それ以下になるとなぜか少し高めの音になっちゃって正確な音が出ていない模様。PCによってはそんなに低い音が出せないのかもしれません。

だいぶ脱線してきたけど、以上調べたことを踏まえて高音鈴、低音鈴、どちらが聞こえやすいのかテストしてみました。
長くなったので・・・次回につづく>>こちらへ。

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コメント

  1. こんばんは。
    私も以前から知りたかった件です、高音が良いか、低音が良いのか、もともとはクマにこちらの存在を知らせるためのものであるので、クマに取って聞き取りやすい音が良いと思うのですが、いろいろな種類のクマよけ鈴が出回って居る所を見るとまだ解明されていないのですかね。

    • ハックルさん、こんばんは。
      私もずっと前から気になってました。
      熊を専門に研究している人がいるはずなのに、未だにはっきりしない問題ですよね。
      今回、野外でテストをしたり、その他の情報と組み合わせて一応自分なりの結論は出してみました。
      鈴だけに頼らず複合的に対応した方が良いかもしれません。

  2. なんだか難しい話に展開してますね。(笑)
    ボクは適当に選んだ熊鈴を、ひとつだけ背中にぶら下げて沢を歩いています。

    • kuniさん、こんばんは。
      簡単なことでも、あえて複雑な方向へもっていく。フライフィッシングをやっている人の病気ですね。まぁ、わたしの場合は気になると追求したくなる性格なのでさらに重症です。
      今回テストをしてある程度の傾向はわかりましたが、釣りと一緒で実際のところは熊に聞いてみないとわかりませんね。
      あ、今回のテストで、鈴を付ける位置は背中よりベルトの腰骨辺りがおすすめです(^_^)

  3. 今は鈴を使っているのですが最近の熊の事故を見ていると高音のベルを足そうと思っています。
    オーディオプレーヤーやラジオが良いとも聞くし・・・でも釣りの最中はうるさいと感じていますので・・・どうすればと思案しているが進まない状況です。(笑)
    熊には会いたくないですし・・・

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      今回いろいろ調べたり野外でテストしてみた結果、1つだけなら高音ベルがお勧めなんですが、低音と2つならさらに良いと思います。
      私も静かに釣りをしたいタイプなので、爆竹や爆音ラジオは使う気になれないんですよね。相手がヒグマならそんなことは言ってられないかも知れませんが(^_^;)

  4. 私も一応つけてはいますが、未だに熊に出会ったことはありません。
    でもいつ出会うかわからないので、つけておいて損は無いですね。
    音の他にもキラキラしたものもつけていると効果があるらしいですよ。

    • akiさん、こんばんは。
      熊に襲われたという事例は増えていますが、釣りや登山をしている人でも実際に熊に出会ったことのある人は少数派ですよね。
      熊鈴は未だに効果についてさえ賛否がわかれていますが、それほど邪魔になるものじゃないので、付けておいた方がいいですね。
      なるほど、視覚に訴えるのも良いかもしれません。今回私も聴覚だけじゃなく、嗅覚にも訴えた方が良いかもと思ったところでした(^_^)