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クレソンと間違えたオオバタネツケバナ|本物のクレソン

山菜採り
この記事は約3分で読めます。

先日クレソンだと言って採って食べたやつ、あれはどうもクレソンじゃない気がしてきました。というか、たぶんクレソンじゃない(苦笑)
クレソンに似た植物があるかどうか調べていたら、同じアブラナ科のタネツケバナ類がかなり似ている。
前回採ったものは、どうやらオオバタネツケバナではないかと思うんです。
近似種で食味も同じなので、食べる分には厳密に区別する必要はないけど。

クレソンとオオバタネツケバナ


前回採ったのはこれですが、こちらのサイトの
オオバタネツケバナ
クレソン
の項目を見ると、オオタネツケバナの可能性が高い。

というわけで、他の場所に本物のクレソンを求めてでかけました。


これだよね、クレソン


同じ場所に生えてたけど、これはたぶんオオバタネツケバナ
上記サイトによる「葉は奇数羽状複葉、頂小葉が長さ1~4㎝、側小葉より際立って大きく、側小葉は1~4対と少ない。下部の頂小葉は特に大きく丸い」という特徴と合致。
それに、クレソンはもっと群生するイメージ。


クレソン。
私が見るところによる特徴は、
先端の葉がオオバタネツケバナに比べると小さい(黄色矢印)。
葉には艶があり、葉脈や茎が少し赤っぽい個体が多い(赤味のないものもある)。

上記サイトによると、オオバタネツケバナとの決定的な違いは「果実は角果、片面に2列、両面合わせて4列の種子が並ぶ」という点。
どちらも豆類のように鞘に入った種ができるんだけど、それがオオバタネツケバナは片面に1列、クレソンは2列だということ。
イメージとしては下図のような感じ。裏面にも同じように種がつく。

まぁ、これは種ができる時期にならないと確認できない。


クレソンはかなり群生しますね。
オオバタネツケバナはそれほど群生しない。


クレソンを根の部分から採ってみるとこんな感じ。

先日の記事も追記修正しました。
私は、前回のはオオバタネツケバナだと思いますが、タネツケバナにはいくつも種類があるようなので断定できません。
詳しい方がいらっしゃったら教えて下さいませ(^_^)

★2018.5.20追記:
先日オオバタネツケバナと思われるものを採った場所に再度行ってきました。


花はもう終わってちょうど種ができていそう。


他のものと混じっていてわかりにくいので、一本全草採ってみたところ。

花が終わった下の部分に豆のように鞘に入った種ができます。
豆のようにと言っても、サイズは極小。


拡大してみると鞘の中に種が入っているのがわかりますね(黄色矢印)。
この写真でもすでに、種が一列だというのがわかります。上記した通り、種が一列なのがオオバタネツケバナ。二列なのがクレソン(オランダガラシ)。

 
現地では写真ほどはっきりわからなかったので、持って帰ってきました。一つの鞘は1mm弱×4cmと極小。


カッターで鞘を切ってみたけど、種がばらけちゃって良くわからない。
ともかく、種は一列だということがはっきりしたので、これはオオバタネツケバナですね。

↓姉妹サイト『おいしい山菜&きのこ図鑑』のクレソンのページもご覧下さい。

クレソン(オランダガラシ)を採ろう!
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コメント

  1. こんにちは。
    私の採るところは、密生していて他の植物が混じりこむ事もなく鎌で刈り取ってくる状態ですので改めて見た事もないのですが、根が白く下の方は途中からも出ている感じですかね、上の方の写真はネコノメソウも一緒のようにみえますがそれは無いと思いますね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      ありがとうございます。
      ネコノメソウが一緒に生えているのは、上から三枚目の写真ですよね。クレソンはもっと群生しますよね。
      これは林道の水が浸みだしているところにパラパラと生えている程度でした。これはやはりクレソンではなく、オオバタネツケバナなんだと思います。昨日、同じ場所に見に行ったら花が終わり種ができていて確認できました。
      本文中にも追記しました(^_^)

  2. 植物見分けるの難しいもんですね。たまにスイセン食って腹壊す人いてますよね。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      虫とか草とかは種類が多すぎて、何々の仲間くらいまでしかわからないこともありますね。今回のは両方食べられて味も一緒なので、そんなに気にする必要はないんですが、気になってしまいました(笑)
      うちの近くの小学校の先生がスイセンをニラだと間違えて、生徒に食べさせて集団食中毒ってのがニュースになったことがあります(^_^;)

  3. 毒のあるものでなければ、まぁ問題はないのでしょうけどね。
    とは言え、さすがリコプテラさん「食べました、旨かったです、おしまい」とならないところが偉いですよねぇ。^^

    • kuniさん、こんばんは。
      今回のは食味も全く同じ近似種だったので問題ないですが、はっきりわからないものを口にしないように気を付けたいと思います(^_^;)
      疑問が湧いてくるととことん調べたくなる性格なので、メンドクサイです(笑)
      まぁそのおかげでクレソンとオオバタネツケバナは見分けられるようになりましたけれども。

  4. こんばんは。
    写真で見せられて、文で解説されても見分けが良く分かりません。

    が、しかし、前コメで書かれていますが、20代後半の頃に、未だ若かった婆妻さんにスイセン入りマーボ豆腐を食べさせて頂く機会がありましたが、何か苦いと言いながらも完食しました。が、何ともありませなんだ。
    人間って意外と鈍感丈夫なんですね。

    • マンボウさん、こんばんは。
      キノコなんかもそうですが、似ているものは平面的な写真だと区別が難しいんですよね。実物を手にしてみると、表面の艶や質感が違っていたりして別種だとわかりやすいのですが。
      麻婆豆腐にスイセンってことは、やはりニラと間違えたんでしょうか。
      それで、何ともなかった!? 普通は下痢とか嘔吐とか頭痛くらいはすると思いますが。人間っていうより、マンボウさんが特別毒耐性があるような(笑)
      ともかく、何ともなくて良かったです(^_^)

  5. こんにちは。
    写真では分かりにくいですが、実物並べたら分かりそうですね。
    それより、オオバタネツケバナ…
    覚えられん(笑)
    どこで切るのかも分からないww
    大畑根付花?大畑根付葉菜??かと思ったら、最後のタネツケバナと書かれているので多分大葉種付花ですね^^;
    これは在来種でしょうか。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      そうなんですよね、写真だとわかりにくいですが、実物を並べれば違う物だとわかると思います。
      私も何度も「オオタネツケバナ」と入力ミスしました(笑)
      写真の通り、下の方の先端の葉が特別大きいので大葉タネツケバナなんだと思います。これは在来種で日本全土の他、朝鮮半島、中国、ロシアなどにも分布しているそうですよ。
      クレソンのように群生しないので、クレソンに駆逐される傾向にあるのかもしれません。

  6. クレソンは何時までも区別が出来ませんでしたが
    分かる様に成り、時折採ってきます、お吸い物に入れてます
    最近は何時もの場所に無く成り新たに開拓と思ってます。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      クレソンは香りが良いので、お吸い物に入れるのも良さそうですね。
      比較的繁殖力は強そうですが、それでも根こそぎ採られるとなくなっちゃうかもしれないですね。
      ワサビやギョウジャニンニクなんかはほんとにすぐ絶えちゃうので、残念な思いもすることが多々あります(T_T)

  7. 何ですと!、私が今の今までウマーと食べてたのがクレソンではなかったとは。
    大変貴重な情報ありがとうございました。

    • tamさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      クレソンではないですが、非常に近い種類で食味も同じなので、ウマーと食べていても全然問題ないです(^_^)
      オオバタネツケバナはクレソンほど群生せず、控えめに生えてますね。
      参考になればうれしく思います。