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ランディングネットの木枠作り|その1…型板を作る

ランディングネット作り
この記事は約8分で読めます。

ランディングネットを編む」シリーズに続き、今度はフレーム(木枠)そのものも自分で作りたいと、材料だけは購入してあったんですよね。
それを渓流のオフシーズン中に作ろうかなんて思っているうちに、早くも解禁(笑)
今年は渓流ベイトフィネスのキャスティング練習に集中していたせいもあるけど。

もう、こうなったらシーズン中にチマチマ作ろう。
作り方は、ネット編みの時からお世話になっていて今回の材料も購入させてもらったAkasaka Woodworksさんのサイトで紹介されている方法に従います。

ランディングネット フレームの型板を作る


すでにグリップ形状に加工された材料をAkasakaさんから購入済み。
後は、15mm厚の板材。板はホームセンターで桐の集成材を購入。加工しやすそうだから桐にしてみたんだけど、後で大変なことに。檜や杉なんかにしとけば良かった(^_^;)

型板とグリップの厚みを揃える

 
Akasakaさんでグリップ材を購入すると、その材を使ってフレーム(木枠)を作るための型紙をくれます。これに合わせて作れば間違いないです。
写真2枚目は型紙の上にグリップ材を置いてみたところ。

 
型紙を切って使っても良いんだけど、とりあえずスキャナーでパソコンに読み込んでプリントアウトして使おう。

 
プリントアウトした型紙をカッターとハサミで切り抜きます。

 
板に型紙を当てて、周囲をぐるっと描きます。
曲面部は端から10mmずつ空くようにようにして余分はカット。
裏面にも同じように描きます。

15mm厚の板材にグリップ材を当ててみると、少しグリップ材が厚いです。
グリップ材は17.2mmあるんですよね。
回りに貼るフレーム材の幅は15mmなので、グリップも15mmのものにしようと思ったんだけど、購入時にAkasakaさんに問い合わせたら「ぴったりのものよりもグリップ材がやや厚みがあるもにした方が作りやすい」というような話だったので、柄の気に入った17.2mmのものを購入しました。
でも実際の作業をイメージしてみると、15mmぴったりの方が作業しやすいと思うんですよね。グリップと型枠をタッカーで留めるのも同じ高さじゃないと難しいよ。
15mmに削ることも可能とのことだったので、Akasakaさんにお願いしちゃえば良かったなぁ(^_^;)

自分で2mmくらい削るしかないよね。

 
桐集成材の端材をストッパーとして打ち付けて、同じ厚みになるまでコンパクトな鉋で削ろう。

 
グリップは固い花梨のコブの部分だということに加え、加工されているので削りにくいですねー、これ。

 
向きを変えながらなんとか削っていくけど、嫌な予感通り端のところが欠けちゃった(>_<)
まぁ、この部分はフレーム材を貼った後削っちゃう部分だからいいか。

 
およそ削ったら、ダイソーで買ったハンドサンダーの登場。
こんな風にサンドペーパーを装着して削ります。これはランディングネットの塗装し直しやアバリ作りの時にも活躍しましたね。自重があるので、安定して削れます。

 
両面を少しずつ削って滑らかにして、桐材と同じ厚さ(15mm)にします。
桐材と合わせてみてぴったり。よし、これでいいぞ。

ランディングネットの形に型用板を切り抜く


SK11 木工バイス 165mm V-6楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
これ買いました。これはいろいろ使い道ありそう。

 
2枚の当て木(これはバイスとセットになってました)をセットして、桐集成材を挟みます。

 
プロメイト 糸鋸デラックス楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
これもいろいろ使い道はあるでしょ。
型を使って引いた線に沿って切っていきます。15mmも幅があるので、後ろ側もちゃんと線上を辿っているか確認しながらゆっくり切っていきます。

 
慎重に切っていきますがなかなか難しいですね、これ(^_^;)
柔らかい桐の方が加工しやすいだろうと思ったけど、柔らかい素材はかえってきれいに切りにくいなぁ。
バイスから離れた上の方を切るときには、糸鋸を引いたり押したりする時のブレが激しくて、切り口がガタガタになっちゃう。
だいぶ切り進んだところで、思い切って糸鋸を引いたらバキッと途中で割れちゃったよ。外側のいらない部分が割れただけなのでこのまま続行。
型に使う木材はやはり固い材の方が良さそう。

 
一旦バイスから外して上下を入れ替えて切り進みます。
いやいや、これガタガタになりすぎでしょ(苦笑)
普通の人はここで「あぁー、柔らかい木材を使ったのは失敗だった。固い木材でやりなおそう」って思うでしょうが、私はとにかく最後まで進んでみます。

これ、バイスを取り付ける机自体をもっとどっしりした作業台にした方が良いよね。

 
強引に進めてカットは完了。

 
切り口があまりにもガタガタなので、ハンドサンダーである程度滑らかになるように削ります。


切り口が少しは滑らかになったところで、グリップ材と合わせてみよう。
グリップ材と接する外側部分はグリップ材よりほんの少しだけ小さくなるように削ります。そうしないと、グリップ材とフレーム材がしっかりくっつかないからです。

タッカーで型板とグリップを固定し、接着固定用の木ネジを埋め込む

 
パソコンで型より15mm内側に線を描き、17本木ネジを埋め込むところに印を付けます。
ネジの数と位置は適当でいいんですが、およそ均等に配置した方が良いですね。
プリントアウトして、穴位置のガイドにします。

 
プリントアウトして切り抜き、木型の上に載せてキリで少しぐりぐりやって下穴を開けます。
こんな感じにネジを取り付けるところにマーク完了。

 
木ネジのサイズは2.7×16mm。それからプラスドライバー。車用の工具がここでも活躍(^_^)
ネジが切られているところまで(赤矢印まで)埋め込めばちょうど良いです。

 
木ネジ装着完了。外枠接着時にこれに紐を掛けてしっかりと固定するためのものです。

注:後述しますが本当はこの時点で木ネジは装着しない方が良いです。タッカーで両面グリップを固定した後で装着します。

 
サンドリー 2WAY強力ハンドタッカー楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
タッカーとはでかいホッチキスのようなもので、針を曲げずに打ち込むこともできるし通常のホッチキスのように針を曲げて綴じることもできます。
これ、打ち込み位置がはっきり確認できないのが問題だなー。
試しにおよその位置で打ってみよう。

 
グリップ接続部の2mmくらい内側に鉛筆で線を引いてそこにタッカーの端を当てれば大丈夫かな。
写真2枚目を見ての通り、グリップに全然噛んでないじゃん(苦笑)

 
もう少しずらしてやてみたけど、やっとかする程度(苦笑2)
結局グリップの内側に10mmもずらした状態で打ちました。ちょっと内側に入りすぎたかもしれないけど、ギリギリだと欠けちゃうからこのくらいで良いか。
針が刺さった部分は最終的には削る予定だけど、ギリギリの位置。大丈夫かね。

 
裏側にもタッカーを打とうと思ったけど、裏側に木ネジがあると段差ができて打ち込めないじゃん(苦笑)
一旦木ネジを外してタッカー打ち込み。ちょっと内側に入りすぎた感じ(^_^;)
9mmずらした位置に線を引くのがベストだね、きっと。

フレーム型板がなんとか完成


こんな感じでフレームの型板が完成。
これの周りに、薄く切られたフレーム材を何枚か重ねて貼り合わせるんです。
それにしてもガタガタしてるけど大丈夫?って思うでしょ。
この型はあくまでも曲げたフレーム材を沿わせるためのガイドなのでガタガタでもほとんど問題ないと思います。まぁ、やってみなきゃわからないけど。

2022.1.23追記:
この時点では気づいていませんでしたが、木ネジは型枠の裏側にも装着する必要があります。

 
これが貼り合わせるフレーム材各種。15mm幅に切られている1〜2mm厚の板を3枚か4枚貼り合わせてフレームにするんです。組み合わせる板材で雰囲気が変わるので、板選びも楽しいところ。
あ、そうだ型を装着する前にグリップエンドにヒートン取り付け用の穴を開けておかなくちゃいけなかったんだ(写真2枚目)。
まぁ、この状態でもグリップをバイスに挟めるから問題ないか。

ところでこのグリップ、2色に色が分かれてるところが個性的で良いと思ったんだけど、この白っぽい部分は目が粗くて割れそうな感じなんだよね。実際に少しヒビが入っているし・・・ドリルで穴を開ける時に割れたりしないよね・・・とにかくこのまま進めてみよう。ダメならやり直すだけ。

厚みのある材料をきれいに曲線切りするにはやはり電動糸鋸か

桐の集成材の型板はガタガタだし耐久性もないので、次回はもっと固い別の材で作ろうと思います。
型枠作る時には電動工具を使わないと厳しい感じ。薄い板なら手動の糸鋸でいいけど、15mmも厚さのあるものになると垂直に切るのは難しいね。
こういう加工をするなら、こんな電動工具があると便利そう。

 
写真1枚目はジグソー楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
写真2枚目は電動糸鋸楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
ジグソーの方がお手軽だけど、あんまり精度の高い作業には向かないような気もするよね。
電動糸鋸なら曲線もきれいに切れそう。
他にバンドソー楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)っていう刃が一定方向にグルグル回るヤツもあるけど、これは厚みのある木材を粗加工するような使い方だと思うし。

電動糸鋸さえあれば、グリップ部の切り出しからできるね。自分の好きな形にグリップができるのもは魅力的だよねー。


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ランディングネット編みの時にも参照したこの本では、グリップまで含めた形の型板を作っていてその方が確実だとは思う。電動糸鋸さえあればそんな加工もお茶の子さいさいなんだけどなー。電動糸鋸欲しいなー(笑)
まぁそれよりも先に、実家にどっしりした作業台を設置するのが先か(笑々)
どうであれ2回目は今回からかなり進歩した形で進められると思います。

渓流シーズンに入っちゃったので、天気さえ良ければ釣りに行っちゃうと思うのでこの先なかなか作業が進まない恐れがありますね。
まぁ、今使ってるネットがあるので、急いで作る必要は無いからのんびりやることにします。
またクレモナ糸を染めてネットも編まなきゃいけないし。
結構気が長い話になっております(^_^)

・・・続きはこちら↓

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コメント

  1. ネットやルアーを自分で作れる人は本当に凄いなと思います。ルアーはまだなんとかなったけど、ネットは流石にハードル高そうで。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      私の場合、作り始めてみた段階なのでこのままちゃんと完成できるかどうかわかりませんけどね(笑)
      ランディングネットの場合、不細工に仕上がってもなんとか実用になると思いますが、ルアーの場合はちゃんと泳がないことには使い物にならないので、どちらかというとルアーの方がシビアな仕上がりが必要で、ハードル高いんじゃないでしょうか(^_^;)

  2. シーズン突入してしまっているのにランディングネットに手を出してしまったんですね。(^-^) 私には なかなか手が出せない世界です。

    • Kさん、こんばんは。
      渓流シーズンに入っているのに、こんなのに手を出すなんてアホでしょ(笑)
      晴れた日はどうしても釣りに行きたくなっちゃうので、雨の休日とか夜とかを使ってちまちまと進めようと思っています。
      仕上がりは今シーズンオフってこともあり得ます(^_^;)

  3. おはようございます。
    大工仕事もやり出すまでが大変で、始めてしまえば今度は止められないものですね、大量に必要な物でも無いので専用の道具も必要ないし、それでも作る楽しさはありますね、私も在庫を店で大分処分してもらいました、もっと若ければヤフオクの出店資格を取って出品するのですがもう駄目です。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      大きいものを作る大工仕事はちょっと無理ですが、小さいものを細工するような木工は結構好きなんだと思います。
      遊びの一つとしてゆっくりやろうと思っています。
      ハックルさんのタモだったら、もしヤフオクに出せばかなり高額で落札されるんじゃないかと思いますよ(^_^)

  4. 電動のこぎりを購入するなら、多少「値が張る」ものを選択することをお勧めします。
    ボクもネットを作るためにかなり前に購入して持っているのですが、1~2万くらいのにしたら硬い材をカットする時に刃がブレてしまいます。^^;
    ヒノキをカットするくらいなら、全然問題ないのですけどねぇ。

    • kuniさん、こんばんは。
      なるほどー、硬い木材の場合はパワーがかなり必要なんですかね。グリップ材の花梨なんかはかなり硬いですよねー。
      今回作った型枠は次回はヒノキにしようかと思っていたので、それなら廉価なものでも良さそうだけど、グリップ材を切り出すかどうかがポイントになりそうですね。
      ありがとうございます。もう少し検討してみます(^_^)

  5. おはようございます。
    壮大なドラマの始まりですね。
    これが出来れば、木工初心者から一気に中級者ですね。

    • マンボウさん、こんばんは。
      壮大なドラマ、途中で打ち切りの可能性もあります(笑)
      今回は、ランディングネットように加工されている材料を使っているので、なんとか完成させられるんじゃないかと思っていますが、時間はかなりかかりそうです。
      たぶん、この木枠が完成しても、私はまだ木工初心者のままです(^_^;)

  6. ネット、数えるほどしか作っていないのでなんとも言えないのですが、フレーム材よりグリップ材の厚みがあった方が削りでのアールが出しやすいんだと思います。
    フレーム厚とグリップ材の厚みが一緒だと断面が真四角になってしまうしアールを出そうとするとグリップ部のフレーム材が薄くなってしまうのでは?
    ボクは今季おろした半完成品ネットも数年がかりでした笑笑
    シーズンインしてしまいましたし完成品の写真を気長に待ちますw

    • いわなたろうさん、こんばんは。
      ありがとうございます。確かにフレーム材よりグリップ材の厚みがあった方が削る時にアールを出しやすそうですね。
      今回はタッカーで固定する都合や、グリップとフレーム材を貼り合わせる時に合わせやすいということを考えて幅を合わせてみました。削る時にどうなりますか(^_^;)
      ほんとに気を長ーくしてお待ち下さい(笑)

  7. お早うございます。
    これは私にはとても無理な作業です、気が遠くなりますわ(笑)
    毎日何個も作るような作業ではないので、コツを掴んでも次に作る時には忘れてそうな感じがします。完成の画像、楽しみに待ってます。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      無理じゃないと思いますよ。気の短い私がやってるくらいですから(笑)
      今回の木枠作りよりも本当に気が遠くなるので、ネットを編む方です。あれは正直疲れました。と言いつつ、もう一回やらなきゃなんですが。
      完成の画像はずっと先になるかもしれないので、気を長ーくしてお待ち下さい。
      例え今回失敗しても、またやり直す気力はあるのでいつかは完成画像をアップできるとは思いますので(^_^;)

  8. フライネットは自分で作るのは
    素人では出来ないね、道具も揃ってないと
    時間も掛かり綺麗に仕上がらないでしょう
    流石はベテランですね。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      私も素人なんですが、なんとか頑張って完成させようと思っています。
      幸いにも材料購入先のアカサカウッドワークスさんが、作り方を公開してくれているので、それに習って地道にやってみようと思います。
      いつになるかはわかりませんが、完成したランディングネットの写真を載せられるように頑張ります(^_^)

  9. ランディングネットについに手を付けたのですね。
    これも一からの手作りとかなり大変そうですね。
    しばらくは材料選びと細かい作業が続きそうですね。
    手作りの愛着は手間を多くかけた分多くなり仕上がりも比例しますね。
    網も編むのですから凄いですね。完成が楽しみです。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      今回は一からと言っても、グリップ材は大体の形状にカットされているものだし、フレーム材も均一の厚みと幅にカットされているので手順通りに作業すればなんとかなりそうです。
      手間暇考えると明らかに完成品を買った方が安いですが、自作だと本当に愛着が湧きますよね。完成までかなり時間がかかると思いますが、楽しみに待っていて下さい(^_^)