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プリウス30(前期型)のバンパーとヘッドライトを外す

プリウス
この記事は約9分で読めます。

今回はプリウス30に乗っていて自分で整備したい人に向けて書いています。
興味ない方は読み飛ばして下さい。読んでも面白くないですよ(笑)

愛車プリウス30も、すでに乗り始めて10年。走行距離は、すでに13万kmを超えました。
先日、ハイブリッドバッテリーを載せ替え、あと10万kmくらい走ってもらいたいと思っていますが、車の使用年月が経過すると気になってくるのがヘッドライトの濁りと黄ばみ。

古くなった車の外観上で私が一番気にしているのは、ヘッドライトの輝きです。
プリウス30は今も街でよくすれ違いますが、さすがに発売から年月が経過しているのでヘッドライトが白っぽくくすんでいたり、かなり黄ばんでいるものも見かけるようになって残念な気持ちになります。

私のプリウスも野天駐車だったこともあり例に漏れずヘッドライトが黄ばんできたので、一度ガソリンスタンドでやっているヘッドライト磨きに出しましたが、2年ほどでまた黄ばみが気になるようになってしまったので、昨年の6月に今度は自分でヘッドライト磨きをしました。

プリウスの目がキラキラに|車のヘッドライトの黄ばみとり
同じ自動車に長年乗っていると、ヘッドライトが黄ばんで濁ってきますよね。 以前にも、ジムニーのヘッドライトクリーニングの記事で「古い車でもヘッドライトだけはピカピカにしておきたい」と書きました。 プリウスもかれこれ8年ほど乗っているので、だい...

この時は、耐水ペーパーで削った後のコンパウンドによる磨き工程にドライバドリルを使ってまずまず満足できる仕上がりとなりました。
しかし、コーティングをしっかりしなかったせいで1年も経つとまた輝きが失われてきてしまったのです。

そこで、再度ヘッドライトをキラキラにさせようと思いました。
今回は耐久性のある完璧な仕上がりを目指して新たな手法で挑戦します。
それについての詳細は近日中にアップしますが、その前に、今回は完璧な仕上がりを目指す『完全版』なのでヘッドライトそのものを外して作業します。
ヘッドライトを外すには、まずフロントバンパーを外さなければいけません。

プリウス30(前期型)フロントバンパーの外し方

 
KTCの工具セットと養生テープ、極小のドライバー、クリップリムーバー(楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)を用意。
今回使うのはKTCの工具セットの中で、マイナスドライバー、ラチェットハンドル、10mmのソケット(長/短)くらいですけどね。

 
バンパーを外して置いても傷が付かないように、アマゾンの大きな段ボールを敷いて(アマゾンの箱じゃなくてもいいんですよ、もちろん笑)その上にさらにブルーシートを広げました。


まずはボンネットを開けます。


念のため、ヘッドライトとボディーの干渉しそうな部分に養生テープで保護します。

劣化した塗装に養生テープを使うと部分的に塗装が剥げることがあるので、古いボディーの場合はちゃんとマスキングテープを使った方が良いです。

 
まずは下側から外します。クリップ2つとビス4つです。
右側のタイヤ前にあるクリップから。小さなマイナスドライバーの先端でこじてクリップのロックを持ち上げます(下向きだから引き下げる?)。

 
クリップリムーバーを差し込んでクリップを外します。
こんな形のクリップです。
クリップは中央のロック部分を押してから外すもの、引っ張り出してから外すものなどいろんなタイプがあるんですよね。その辺りを把握してから外さないとクリップを破損します。

とある車整備動画で「クリップが割れるのは仕方ないことなので、全部グイッと力を入れて外しちゃえばOK。クリップなんて交換すればいいからね」とアシスタントの女性に説明していて「なるほど、そういうものなんですねぇ」とやりとりしてました。
おかしな先生に就いちゃったこの女性が不憫でなりません。

 
左タイヤ前のクリップも外します。

 
次はビスを外します。写真1枚目の矢印4カ所のところにあります(クリックして拡大して見て下さい)。
ラチェットハンドルと10mmのディープソケットが作業がしやすいです。
ジャッキアップの必要はなく、覗き込めば場所はわかりますが、まずは右フロントのビスから。

 
外したビス。水がかかる部分なので錆びてますね。
センター寄りの2つも外します。

 
左フロントも外します。
とあるコンビニの車止め縁石の高さがあり過ぎて(プリウスのバンパーが低すぎるとも言えるけど)、バンパー下を擦った後がありますね(笑) 今度ここも簡易的に塗っておこうかな。
写真2枚目は外したクリップ2本とビス4本。
なくさないように何かにちゃんと入れておきましょう。私はKTC工具セットに付属のマグネット皿に入れておきます。


次はサイドのフェンダー部を外します。
ビスとクリップ一つずつで留まっています。上側がビスで下側がクリップです。

 
このクリップはかなり特殊なタイプです。
マイナスドライバーを縦になっている溝に差し込み、右に90°カチっと音がするまで回転させます。

 
あとはクリップリムーバーを差し込んで外せます。
この部分は泥が詰まりやすいところなので、クリップを破損しないようにゆっくり外します。

 
上側のビスは10mmソケットで外します。

 
クリップで留められていた部分にバンパーがはまっているので外します。
やはり泥を噛んでいますね。

 
ボディーとバンパーの嵌合部を外します。
ここがちょっと外しにくいんですが、写真2枚目の黄色矢印方向に力を入れながら手間に引っ張る感じです。


外れました。
左側も同様に外します。


バンパー上部についているカバーを外します。
黄色矢印の3つのクリップで留まっています。今回気づきましたが、一番右のクリップはなくなっていました。後でイエローハットで買ってこよう。

 
このクリップは真ん中のロック部を押し込むと簡単に外せます。

 
本来は3つありますが1つ欠損していたので、外したクリップ2つ。
カバーが外せました。


外したカバー。


バンパーを固定している(ように見える)クリップは全部で9つ。赤矢印のところは凹んでいるので見逃しそうになります。
でも実際には5つだけクリップを外せばバンパーが外せます。


外す必要があるのはこの5箇所です。
あとの4つのクリップに何の意味があるのかは不明です(笑)


ボルトは黄色矢印のところ2カ所です。
上部のクリップとビスを外す前に、脱落防止のために念のためこんな風に養生テープを貼っておきます。

 
クリップを外します。このクリップは、真ん中のロック部に小さいマイナスドライバーを差し込んで持ち上げれば、手でも外せます。

 
こんなクリップです。
ボルトは10mmのソケットで外します。

 
外したボルト2本。
これでクリップやビス、ボルトは全部外せました。
バンパー上部のクリップは必要のないもの含め9本全部外しちゃったので、量が多くなってますが(笑)

 
バンパーの手前に立って両足で支えておいてから、養生テープを剥がします。
あとは両手で上部を掴んで引っ張ると、ん、外れない・・・

 
左側サイドの後ろ側に手を掛け、手前に引くようにすると、おぉ、外れた外れた。


外れるには外れたけど、自分から見て右側(左フロント)がケーブルで繋がっています。
黄色矢印のカプラーを外さなければいけません。

 
親指で爪をぐいっと押して引っ張れば外れます。


これでプリウス30のバンパーが完全に外せました。
バンパーとフロントグリルが一体になっているので、なかなか大変です。
マツダのSUVみたいに黒い未塗装の樹脂のバンパーやフェンダー、あーいう設計になってればいいのに。

バンパーを外すとなんだかユーモラスな顔つきになりますね(笑)

 
赤矢印のところの衝撃緩衝材は電化製品の梱包に使われている発泡スチロールそのもの。
なんかチープな感じがしますが、これで大丈夫なんだよね?(笑)

ウインカーランプとフォグランプの交換方法

バンパーを外すと、ウインカーランプとフォグランプも簡単に交換できます。
今回は必要ないですが、やり方を説明しておきます。


バンパーの内側左右には、ウインカーランプとフォグランプが装着されています。
こちらは左フロント側なのでさきほど外したカプラーが見えてますね。
上側Aがウインカーランプ、下側Bがフォグランプです。

 
ウインカーランプを外す時は、左に45度止まるところまで回してから引き抜きます。
ランプ型式は、T20楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)です。

 
フォグランプも同様ですが、カプラーを先に外した方が良いかも。


フォグランプが外れました。
ランプ型式は、H16楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)です。

実際にウインカーランプやフォグランプを交換する時は、普通はバンパー下の左右にあるアンダーカバーを開けて、手探りのような感じでやると思いますが、バンパーを外すのはそれほど大変じゃないいので、この状態で作業した方が簡単確実な気もします。
バンパーが外せたので、次はヘッドライトを外します。

プリウス30(前期型)ヘッドライトの外し方

 
ヘッドライトを外すには、上部のボルト2本とサイドのボルト1本を外します。

 
10mmのソケットで外します。
外した片側三本のボルト。反対側も同様に三本のボルトを外します。

 
ボディー部の養生テープを剥がします。
あとは前方向に引き出せば外れますが、内側にボディーと嵌合している部分があります。


マイナスドライバーを差し込んで、少しこじるように持ち上げながらヘッドライトを手前に引っ張ります。ここがちょっと難しいかも。


外れました。黄色丸印がさっきの嵌合部分です。


ヘッドライト自体は外れたんですが、4本のケーブルが繋がっているので4カ所のカプラー(黄色矢印)を外します。

 
4つのカプラーを外しても、まだケーブルがクリップで留められています(黄色矢印)。
これをつまんで押し出すように外します。


外したカプラーです。
反対側も同様に外します。


これでやっとヘッドライトが外せました!


バンパーもヘッドライトも外されたプリウス。
ここまで来ると、もはや車種がなんだかわからなくなってますね(笑)

このタイミングで姪が遊びに来て、
「車壊れちゃったのーっ!?」とビックリして叫んだのに爆笑。
いや、壊れたんじゃなくて分解してるだけ。

プリウス30(前期型)ヘッドライトのランプ交換方法

ヘッドライトを外せば当然ヘッドランプ(バルブ)の交換も簡単にできます。
これも今回は必要ないですが、説明だけしておきます。


赤矢印がロービームランプ、黄色矢印がハイビームランプです。
青色矢印はポジションランプです。

 
はずはハイビームランプから、左へ45度カチッと回せて引き抜けば外せます。
ランプ型式は、HB3楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)です。

 
ロービーム側もカチっと左に45度、簡単に外せます。
ランプ型式は、D4S楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)です。

ポジションランプは外しませんでしたが、同様に左に45度回転させてから下に引き抜けばOK。
ランプ形式は、T10楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)です。

ランプが切れたり、LEDタイプに交換する場合はこの手順でできます。

このようにヘッドライト自体を外せば確実に作業できますが、ランプ交換だけならボンネットもヘッドライトも外さずに作業する方法もあります。ランプ交換だけなら、恐らくディーラーでも下記の方法でやるんじゃないでしょうか。

 
ボンネットを開けて右側にあるラジエーターのリザーバータンクを外します。
写真1枚目の黄色矢印のボルト2本を外せばタンクが外れます。

 
タンクに繋がっているホースをクリップから外します(写真1枚目黄色矢印)。
エアークリーナーのインテークホースを写真2枚目のような形にちょっと上に持ち上げて(黄色矢印)、リザーバータンクもこの位置に動かします。


そうすれば、手が入るのでランプを外せます。ただ、ちゃんと目視できないので手探りのような感じになりますね。

とりあえず今回は、
プリウスZVW30(前期型)の(1)フロントバンパーを外す(2)ヘッドライトを外す
というところまではできました。

バンパーは思ったよりは簡単に外せました。ヘッドライトは最後の嵌合部を外すのがちょっと厄介ですが、特に難しくはないですね。

次回は、いよいよヘッドライトを磨いてクリアウレタン塗装で仕上げます。
果たして上手くいくのでしょうか。

・・・つづく

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コメント

  1. こんばんは
    ヘッドライトの黄ばみ、スッカリお馴染みなってしまって、コンパウンドでお気楽に磨いて復活させています。
    ポリカーボネートの紫外線劣化だから仕方ないと、車検の度に磨けばOK程度に思っていました。
    そんなヘッドライトへの紫外線遮蔽が上手くできるんだったら便利ですね。

    • マンボウさん、こんにちは。
      そうですね、毎年または2年に1度磨くのであれば、コンパウンドで磨くだけでもそこそこ綺麗になりますよね。
      次回記事で紹介している、虫よけを使った方法も意外と綺麗になります。
      一度綺麗に磨いてそれを持続させようと思うと、やはりコーティングが必要になるんですよね。
      それについても次回記事で紹介しているので、興味があればご覧下さい (^_^)

  2. ライトの交換にも大仕事ですね 私の車も、もう数ヶ月で9年目ですが、ライトって いつ変えたかな(?_?)               会社の人に、ライトの曇りは 歯みがき粉で磨くと良いですよ  と教わりました。心配なので、軽く磨きましたが、軽くしすぎて効果が見えませんでした

    • Kさん、こんにちは。
      ライトというかバルブ(ランプ球)の交換だけなら、バンパーやヘッドライトユニットを外さなくてもできるんですが、今回はその先にヘッドライトユニットの表面を磨くつもりなので、両方を外しました。
      歯磨き粉もコンパウンドのようなものなので、きっと綺麗にはなると思います。
      ただ、その後綺麗さを持続させようと思うとコーティングが必要になるんですよね。次回記事にそれについても書きましたので、興味があればご覧下さい (^_^)

  3. お–、KTC工具!!

    高価な逸品だわ。ホシカッタ工具でございます。
    ミラータイプか梨地かはお好みですネ。
    双方メリット・デメリットありだから。

     滑りにくいか拭き取りやすいか

    近頃、ジムニーシェラJB74のyou tubeばかり見てます。

     一昨日ライズには討死にしまちた。#18以下なんて見えません。

    • FFfreakさん、こんにちは。
      私も工具を揃える前は「KTCの工具、高いなー」と思っていましたが、購入して使ってみるとこの品質ならむしろお買い得じゃないかと思うようになりました(笑)
      鏡面処理か梨地処理かは確かに好みが分かれそうですね。

      JB74、ぜひご購入を(笑)

      今の時期でもライズがあるんですねー。#18くらいになると確かに視認性はキツイですね。
      私だったら、この時期はニンフを投げていそうです (^_^;)

  4. おはようございます。
    今はプラスチック部分が多くなったためかクリップ止めの部分が多くなりましたね、私らにはかえってやりにくいです、破損する事もありますのでね、私も前の車のヘッドランプの黄ばみを研磨剤で磨きましたが、粗過ぎたのかすぐに駄目になってしまいました。

    • ハックル70さん、こんにちは。
      そうなんですよ。樹脂製の部品が多くてクリップ留めが多いです。クリップによって外し方が違うので、ちょっと面倒なんですよね。寒い時期だと破損しやすいし、本当はボルト留めの方がありがたいですね。
      研磨剤で綺麗にはなると思うんですが、それを長持ちさせようとするとコーティングが必要になるんですよね。
      次回記事に書きましたが、ウレタンクリア塗装ならかなり長持ちすると思います (^_^)

  5. 出た!
    車メンテナンスのバイブル。(笑)
    ボクはついに車検の時にヘッドライトはプロに任せたら、驚くほど綺麗になりました。

    • kuniさん、こんばんは。
      ジムニーの場合だとサービスマニュアルという頼りになる冊子が手元にあるんですが、プリウスの場合はそういうのがないのでバンパーやヘッドライトを外すのにも、ネット上の断片的な情報を頼りにするしかないんですよねー。
      私と同じように苦労する人が多そうなので、できるだけ詳しく書いたら長編になってしまいました(笑)

      ヘッドライト綺麗になって良かったですね (^_^)
      プロは磨くところまでは文句ないんですが、普通だと耐久性は1年くらいなので次記事のウレタンクリア塗装までやってくれれば完璧だと思います。