今年は春先からいろんな野菜を作って、その成果をブログにアップしてきました。ここまで、キュウリやトウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、大根はまずまずの成功で野菜づくりの難しさもありますが、楽しさも味わいました。
今回は落花生です。
これまでの野菜は、自分で作るのは初めてですが、親は例年作っていたんですよね。
ただ、落花生は親も作ったことがないので、うちの畑で作るのは全くの初めてということになります。
初めての落花生栽培と収穫
昨年の秋に殻付きの落花生を買ってきて塩茹でにしてみたら、とても美味しかったので自分で作ってみようと思ったのが栽培の動機です。
この教科書では種を畑に直まきすることになっていますが、なぜか落花生についてはあまり教科書を見ずにポットまきしちゃいました(笑)

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5月16日 (ポットに種まき)

キュウリ栽培の時と同様にポリポットを用意して、鉢底ネットを小さく切って敷きます。

土を指で押して1cmくらいの深さの穴を作ります。
落花生の種は、皮付きの落花生そのもの。

土を被せて少し押さえつけて土と密着させます。
ぜんぶで、8ポットまきました。水をたっぷり掛けます。

鳥除けのためにコンテナに入れて、網をかぶせておきます。
1週間ほど経っても全く変化がないので、ポットをもっと暖かい室内に移動しました。
5月30日 (種まきから14日経過)

暖かい室内に入れて1週間ほど経って、ようやく二つのポットで種が少し持ち上がってきています。
ちゃんと芽が出るのかな? ちょっと心配。
6月1日(種まきから16日経過)

前回から2日後、2つのぽっとから芽が出てきました!
が、他のポットは全く気配がありません。
6月3日(種まきから18日経過)

芽が出た2つのうち、1つは腐ったようになってしまいました。
生き残ったのはたったの1つ。
ちょっと水を常時たっぷりやり過ぎたのが良くなかったですかね?
6月12日(種まきから17日経過)…苗の植え付け

なけなしの1苗を植え付けます。
ポット内に根がしっかり広がり丈夫そうな苗になりました。

サツマイモの隣の空いた場所に植えました。
追加でまいた種は2ポットのうち1つしか芽が出ませんでした。これを育ててみます。
6月25日(種まきから30日経過)

後から蒔いた種は、13日経過でしっかりした苗になりました。
畑に植え付けます。
7月19日(種まきから54日経過)

隣のサツマイモの勢力、というか雑草を抜かないので雑草も茂ってしまって落花生の方まで侵略しそうです。黄色矢印のところで肩身が狭そうな落花生。それでも今のところは順調に育っていそうです。
7月26日(種まきから61日経過)…開花

だいぶ葉が茂ってきました。
葉の陰を除くと黄色い花が咲き始めていました。落花生は花が咲き始めてから、
9月16日(種まきから113日経過)

前回から52日もほったらかしにしたので、葉が茂り子房柄(写真2枚目黄色矢印)という先が尖った根の様なものが地面に向かって伸びてきました。
この子房柄が地中に潜り込みその先に殻に入った落花生ができるんです。そもそもが落花生と言う名前もこの不思議な性質に由来します。
株の周りを少し耕して土を寄せ、子房柄が土に潜り込みやすくします。
10月2日(種まきから129日経過)

サツマイモの猛攻の中、落花生も葉もわさわさに繁り、子房柄が地中にしっかり潜り込んでします。
地中でちゃんと豆ができ始めているのか、それは神のみぞ知る。
10月8日(種まきから135日経過、開花から72日経過)

幅を利かせていたサツマイモを収穫したおかげで、肩身の狭い思いから解放された落花生。
気のせいか、生き生きとしてますね。子房柄を傷めないように注意しながら株元に土寄せをしました。
落花生は開花から80〜100日で収穫適期だそうで、えーと、計算してみると開花から今現在で開花から72日経ちました。子房柄が潜り込み始めてからまだ日が浅く、とても豆ができているとは思えないのでもっとこのままおいておきたいなぁ。
最低でも80日は越えないと。ただ、もう気温がだいぶ下がってきたので、いつまで置けるのか…
10月25日(種まきから152日経過、開花から89日経過)

先日霜が降りたので、さすがにもう収穫した方がいいよね。
豆は土の中にあるから、霜が降りても大丈夫なんじゃないの? ともうしばらく放置。
落花生の収穫
11月2日(種まきから160日経過、開花から97日経過)

やばい、もう一度霜に当たったら葉がこんなに枯れちゃった。
急いで収穫。

子房柄の周囲をスコップで掘りほぐし、茎の根元を持って引き抜くと、
おぉー、結構落花生が付いているじゃん!

しっかり豆が入っていそうなものもあれば、明らかに未成熟なものもあります。
ともかく、もう一つの株も引き抜きます。
株を引っ張り上げると、落花生が付いてくるので収穫は簡単です。

豆を切り離すのは最初手でちぎっていましたが大変なので、途中から剪定ハサミで切りました。
全部でこれだけの落花生が穫れました。
落花生を塩ゆでにして食べてみる

鞘が茶色く傷んでいるのは、ちょっと収穫が遅かったのかもしれません。一方未成熟の豆も結構あります。
とりあえず、少し茹で落花生にして食べてみます。
鍋に水1リットルに対して塩大さじ2を入れ、落花生も入れて水から火に掛けます。
沸騰したら弱火にして40分茹でます。それだけです。

さやが茶色く傷んだように見えるものは中の豆はどうなっているのか。

一番左、さやに網目ができておらず茶色く傷んで見えるものは、さやの内部にゼリー状の厚い膜があり、豆も薄皮が無い状態で完全に未成熟。食べても美味しくないです。
真ん中、さやに網はあるが一部茶色く傷んで見えるものは、中の豆には薄皮の付いたちゃんとした落花生になっていました。食べると美味しいです。
一番右も、しっかりとした豆ができていますね。
真ん中と右側の豆の片方が小さいのはたまたまです。個体によってちゃんと2つ大きな豆になるものもあるし、片方が小さくなってしまうものもあります。
茹で落花生、うっすら塩味が効いていて茹で立ては最高です!
落花生を干して保存する
残り分は干して煎り落花生にしようと思っていましたが、1つ失敗をしました。
収穫した落花生のさやを全部洗ってしまいましたが、保存する分は、まず掘り起こした落花生を茎付きのまま逆さまにして土付きのまま一週間ほど天日干しにするんだとか。全然知らなかった(笑)
その後、さやを切り離して風通しの良いところでさらに1ヶ月ほど乾燥させます。
うまく乾燥させると、半年〜1年ほど保存ができます。
仕方ないので、私は洗ったさやを干し網に入れて吊して乾燥させました。

まだ乾燥途中ですが、少しだけ煎り落花生にして食べてみます。さやから豆を取りだします。

未成熟な豆も多いですが、煎り立ては美味しいです!
もう少し乾燥させて、これからの寒い時期に少しずつ食べたいと思います。
初めての落花生栽培まとめ
- ポット植えではなく畑直まきにすべきだった
何の疑いもなくポット植えにしてしまいましたが、落花生は直まきの方が良かったようです。 - 株の周囲は時々耕し柔らかくしておく
子房柄が土に潜り込みやすくするために。株周囲の土は時々耕して柔らかくしておくべきでした。 - 種まき時期をもっと早くすべきだった
一番の反省点は、うちの辺りの寒さだと種まき時期をもっと早くした方が良さそうです。
来年は、2週間早めて5月の上旬に畑に直まきで挑戦してみたいと思います。 - すぐ塩ゆでにしないものはしっかりと乾燥させて保存
掘り出した豆は茎付きのまま逆さまににし、1週間天日干し、そのご風通しの良いところで1ヶ月ほど乾燥させる。
栽培には特に手間は掛かりませんが、落花生は独特の習性があり、それを理解して栽培しないといけないな思った次第です。
そんなわけで、美味しい豆が食べられているのはありがたいですが、未成熟な豆も多数あり、落花生栽培はやや失敗でしょう(涙)
来年こそはもう少しうまくできると思いますが、果たして…

























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