異例の秋雨前線停滞により、2週間くらい雨が続いています。もちろん降ったり止んだりはしているんですが、梅雨時のような状態が続いています。まさか、映画「天気の子」を思い出すほど雨が続くとは、本当に心配になってしまいます。
この間、一時的に気温も下がったので山にはきっとキノコが出ているでしょう。
タマゴタケとサクラシメジ豊作|2026年秋 第1回キノコパトロール
例年9月5日前後が初回のパトロールなんですが、ここ2年は初回はほとんどキノコがない状態でした。今年は雨続きだったこともあり、9月13日に第一回パトロールに出かけました。
これだけ雨が降り、気温も一時的とは言えだいぶ下がったわけだから何らかのキノコは間違いなく出ているはず。いつものメインの山へと向かいます。
林道沿いからキノコの気配がムンムン

久しぶりの林道走り。フロントのスプロケットガードは適合するものがネットでは見つからず、とりあえず破損したまま。特に走りには影響無さそう。

林道脇に大きなキノコ発見。
雨でぐっしょりになっているから判然としないけど、オオイチョウタケに似ていなくもない。

谷底の流れに目を向けて走っていたら、遠くの立木から生えるキノコが。
あれは何だろう?

色が茶色っぽいから、遠目に一番似ているのはツキヨタケ(毒)だけど、どうなんだろう。
とりあえずスルー。

MTBはいつもの場所に駐めて、ここからは歩きます。

カメレオン8はまだ履けますが、少し前にミッドカットのモアブを買って履いています。

登り始めてすぐにテングタケ(毒)の仲間を発見。この近縁種はたくさんあって同定が難しい。

お、サクラシメジも出てる。この場所に出ているということは、上の方の群生ポイントでたくさん採れそうだな。
林道が整備されたのは嬉しいんだけど…


こんなところにタマゴタケがたくさんあるじゃない。でも、これは壊れやすいから帰りに採ることにして、一旦スルー。

えーと、この倒木にたくさん生えているのはなんだっけな? そうだ、センボンイチメガサ(毒)。

傘の形が市女笠(いちめがさ)というスゲや竹皮で編んだ笠に似ていて、たくさんまとまって生えるからこの名が付けられました。

MTBを駐めたところから林道が雨で削られ、さらに尖った落石だらけで歩いた方がマシだったのに、綺麗に整備されてしかも山を削って広い待避所まで作ってあるじゃない。これはきっと上の方で大掛かりな工事をやっているに違いない。

さらに上ると案の定重機が置いてあって、眼下の沢に砂防堰堤を作っているんだ。
林道をこんなに綺麗な状態にしてくれたなら、山の登り口までMTBで来られるな。今日は日曜日で休工中だからいいけど、平日はここ無事に通過できるのかな。林道が整備されたのは嬉しいけど、微妙な感じ。

工事箇所に気を取られて、いつものツノシメジ(食不適)を確認せずにいつもの登り口に到着してしまった。

ナギナタタケ(食不適)は、見た目が綺麗で好きなキノコ。毒はないですが、少量しか採れないし食べるのには適しません。

ハナホウキタケ(毒)も赤色系のものは綺麗なんですが、淡い色のものはシーズン初期からたくさん見かけてちょっとげんなり。
見事なタマゴタケとサクラシメジのフェアリーリング

お、タマゴタケがまとまって生えている。傘が開いていない極上品。このキノコは壊れやすいので丁寧に扱って持ち帰ろう。

本当に卵から生まれたばかりの(ような)つやつやのタマゴタケ。こんなに綺麗な個体にはなかなかお目にかかれない。

その右側に目を向けると、黄色矢印のところ。キノコがフェアリーリングを形成しているじゃん。
何であるかは遠目にもわかります。

こちらも傘が開ききっていない極上品。雨の後のサクラシメジはゴミ(木の葉クズなど)が傘にへばりついて大変な状態になっている場合が多いけど、昨日の雨はしとしと降りだったから上手い具合に汚れが流されてかなり綺麗。

ある程度採って、少し上り折り返して今度は左側に移動すると、さっきより大量のサクラシメジが!
これは大変だ。これ全部採ったら腰ビクもバックパックもいっぱいになってしまう(苦笑)

近づいてみると、環状にサクラシメジが列をなしている(奥の方から手前まで黄色矢印に沿って)。正にフェアリーリング。
もう何回も書いているけど、一般に「キノコ」と呼ばれているのは子実体と言って胞子を飛ばすための器官で、キノコの本体は地中に広がっている菌糸体。つまりフェアリーリングの下に広がっている菌糸体はそれが一個の生命体。つまり、ここに潜んでいるサクラシメジ本体はかなり巨大な生き物ということです。地中に菌糸を広げる菌根菌のみならず、朽ち木や倒木に菌糸を広げる例えばクリタケのような腐朽菌もその株全体が一個の生命体。
私はここ2、3年、キノコパトロールをしている時は一つ一つの「キノコ」を探すのではなく、山に棲み着く巨大な生命体を探す目線で歩いています。そんな感覚できのこ狩りをしている人はいないだろうけど。

昨年サクラシメジがたっぷり採れたポイントにやってきましたが、予想に反してポツポツと生えている程度。ここにも巨大な生命体が潜んでいるのは間違いないけど。

でもちょうど良かった。さっき下の方に残して来た分だけでも採りきれないんだから。
昨年と同じ場所に菌糸体が広がっていても昨年と同じようにキノコが出てこないのがおもしろいところ。
腰ビクが重いけど、とにかく長老アカマツにお詣りを。

毎年巨大なフェアリーリングを形成するモリノフジイロタケの様子も確認しよう。
と思って回り込んで来てみたけど、姿が見当たらない。これだけ雨が降ったのに出てきてないの?
いつも早い時期からゾクゾクと生えているのに、長雨は嫌いなのか。

ようく目を凝らして探し回ると、ポツンと小さな頭を出しています。
傘の表面の感じからモリノフジイロタケだとわかります。

ほらね、やっぱりそうだ。まだまだ幼菌ですが、他には全然出ていない。
このキノコぱっと見、マツタケに見えないこともないね(笑)

ウラベニホテイシメジもたくさん見かけましたが、これも大きくて重いので良さそうなものだけゲット。

幼菌で全部良さそうに見えるけど、気温がまだ高いせいか、柄の中が虫に食われてスカスカになっているものもありました。

とにかく腰ビクもバックパックも重くてこれ以上は何もなくていいよ、と思いつつ長老アカマツを目指して黙々と歩くと、あ、見つけてしまいました。

コウタケです!
曇り空なのに近づいて行くと、なぜだかコウタケにスポットライトが当たるように日が差してなんだか神がかっています。
いやー、コウタケはまだ早いだろうと思っていたので、ちょっとビックリ。
こうなってくると、コウタケポイントもパトロールしないと。それはそれで、疲れるし、そんなに持って帰れないし、他には生えていないでくれと祈りつつ、ざっと見て歩きます。
結果(見てみない振りした感もあるけど)他にはありませんでした。

重い腰ビクのベルトが腰に食い込むのに耐えながら、長老アカマツのところに到着。

今年もよろしくお願いします、と挨拶してそそくさと山をおります。

ハナビラタケ、大きくなりすぎて茶色っぽくなっています。スルー。

レアなキノコ、オニイグチモドキ。いかにも毒っぽいけど食べられます。

山を下って、例のサクラシメジのフェアリーリングに到着。
このアングルで見ると、本当に極上のサクラシメジなのがわかります。良いものだけ選んで採っていこう。
水戸光圀公との出会い

山を下りている途中、にわかに木々がザワザワ言い出して、小雨が降ってきました。
ヤバいな、これ、キノコを採りすぎてバチが当たるパターンじゃないよね?(笑)

林道に出る頃には小雨も止み、前方から鈴の音が…
若いあんちゃん二人を引き連れたお爺さんでした。水戸黄門みたいだな。
どうやら以前に行き会ったことのあるお爺で、私のことを認識している様子。
挨拶して、サクラシメジ、ウラベニホテイシメジ、タマゴタケがたくさん採れたことを告げ、少し雑談して別れました。
この時間から上へ行くんですね、お気を付けて、と水戸黄門様を見送りました。まぁ、助さん角さんが付いているから大丈夫か(笑)

最初に見かけたタマゴタケをゲットしてやんわり腰ビクの上に載せて帰ります。

傘の開いたタマゴタケは本当に壊れやすいので、ビクの下の方に入れてしまうとボロボロになってしまうんですよ。

本日の主な収穫:
サクラシメジ、ウラベニホテイシメジ、アミタケ、ショウゲンジ、ヌメリイグチ、クリフウセンタケ、オウギタケ、タマゴタケ、オニイグチモドキ、コウタケ、ホウキタケ。
ここ数年では、最高のスタートダッシュですが、9/20頃から10年に一度の暑さになると言っているのが問題です。
長雨のおかげで山には水分がたっぷりあって、雨の間気温も下がっていたのでキノコはどっさりでていましたが、ここから気温が上がれば一旦キノコは腐ってしまうでしょう。その後、適度な雨と気温の低下が順調に進めば10月の頭からまた採れるようになるかもしれませんが。
天気予報通りの強烈な残暑がやってくるのかどうか、それが問題です。









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