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塩焼きとは別次元のうまさ!|イワナの塩釜焼き

渓流魚料理
この記事は約5分で読めます。

あけましておめでとうございます!
2018年、平成で言うともう30年目が始まりましたね。
本年もよろしくお願いいたします。
皆さんにとって幸せな年になりますように。

新年最初の更新なので、正月らしい料理をアップします。
これ、正月らしいのかな? まぁ、お祝い事に最適な料理だとは思います。

実際に作ったのは泣き尺サイズのイワナを1尾キープした昨年の話ですが、たまには両親に釣った魚をたべさせてあげよう。
普段あまり魚をキープしないので、いつも「釣り、釣り」と言っているのにどうも両親は私のことを釣りの下手な人だと思っている節がある。全く失礼な(笑)
まぁ、実際にそれほどの腕ではないんですけども(爆)

さて、このイワナ、どうやって食べようか。
4人で食べるから、丸のままから揚げにしてあんかけにするとか? それはいいかも。
他には、、、あ、そうだ、前から一度やってみたかったあの料理にしてみよう。

イワナの塩釜焼き

  • イワナ…30cmくらいのもの1尾
  • 粗塩…500g
  • 卵白…1個分
  • 出汁昆布…5×15cmくらい(水で戻したもの)
  • シイタケ…2個

 
イワナは表面に粗塩を擦りつけ、ぬめりを取り除いてきれいに洗います。
ハラワタとエラを取り除き腹の中をきれいに洗います。血合い部分も爪でしごくようにしてきれいに洗い落とします。この前 kuniさんが、血合い落としにワイヤーブラシを使うと簡単と書かれていたので、今度試してみるつもり。
キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ります。腹の中もしっかり水分を取ること。
ボウルに粗塩500gを入れ、卵の白身1個分を入れます。

ザラザラの塩が突如ふわっと!?

 
手で揉み込むように良く混ぜ合わせます。しばらくは塩が少し湿っている程度で特に変化がないですが、そのまま揉み続けていると突然全体が柔らかくなってふんわりします。
この不思議な感覚、手作りモッツァレラチーズや生クリームのホイップと同じだ。
ほんの一瞬を境に、物質の状態が変わる。ほんとにおもしろい。


写真だとわかりにくいと思うけど、塩がふわふわになってメレンゲ状に
これなら塩釜の成形がしやすそう。これで塩釜材の完成。

 
オーブンの天板にクッキングシートを広げてその上にイワナを載せます。
30cmくらいのイワナになるとウチのオーブンだと斜めに載せないと。これ塩釜を作るとギリギリサイズだな。大丈夫かな。
イワナの周りに2cmくらい大きくなるように油性マジックで線を描きます。
クッキングペーパーがコーティングされているので、うっすらとしか描けません(黃色矢印)。写真にはほんとにうっすらとしか写ってませんね。
他の筆記具の方が良さそう。と言っても何が良いのか。
大体わかれば良いので、まぁこれでもいいや。

楽しくて、芸術性が問われる塩釜作り(笑)

 
イワナを一旦取りだし、スプーンで塩釜材を線に沿って敷きます。
微調整しながらなんとなく魚の形に。

 
シイタケ2個を薄くスライス。出汁昆布は水に戻して5×15cmくらいにカット。
イワナの腹の中に昆布を敷いてスライスしたシイタケを詰め込みます。エラの中にも詰め込みます。ちょっとパンパンに詰め込みすぎたかな(^_^;)

 
イワナの上に塩釜材を塗り重ねていきます。時々スプーンで軽く叩いて空気を抜きながらぬっていきます。イワナの身が透けて見えなければそんなに厚くしなくても大丈夫です。
ヒレの部分は遊びでちょっとデフォルメ。
大体の形になったら、スプーンの腹で表面を滑らかにします。なんだか左官屋さんみたいな気分になってきたな(笑)
塩釜材は足りなければ後から増やそうかと思ったけど、このサイズのイワナにはちょうど良い分量でした。

 
このままでも良いんだけど、箸で口、目、エラを描きます。
ペットボトルのフタを押し当てて鱗模様に。イワナにこんな鱗はないんだけどね。
塩釜材が柔らかいので慎重に描きます。

 
箸に卵黄をつけて、線を描いた部分をなぞります。
こうやってみると、イワナじゃない謎の魚になってるな(笑)
200℃に予熱したオーブンに入れて、様子を見ながら30分くらい焼きます。


どーん!焼き上がり!
おー、なんだかイイ感じに焼き上がってますよ。
これをこのまま皿に載せて実家に急行・・・の予定が、ウチにはこんなのが載っかる大きな皿がなかった(苦笑)


しかたないので、クッキングペーパーをそぉーっと持ち上げて段ボール箱に入れて持って行くことに。塩釜はしっかり固まっていてちょっとやそっとじゃ壊れそうもない。保温効果もあっていいんじゃないの。


さぁ、実家に着いたので、食べましょう。塩釜触ってみるとカチカチ。
小さめの金槌で割ってみます。


おー、塩釜を割って出てきたイワナ!
身をほぐして取り分け、4人で食べることにします。4人分としてはちょっと量が少なめだけどね。
身離れが良く、簡単に取り分けられるのが良いです。
ほぐした身を一口食べると、ふんわりとした身に薄い塩味が浸透していて、さらに昆布とシイタケの旨味も移っていてうまいですねー!
塩で周りを固めてあるからもっと塩がきつくなると思ったら、全然そんなことなくてほんのりと塩味が身にまんべんなく入っている感じ。

これは、塩焼きとは別次元のうまさです!
塩焼きは新鮮な魚の身の表面に芳ばしく焼けた塩味がついて、それはそれでうまいんですけどね。

パーティーに最適な料理、塩釜焼き。

塩釜焼きはまず見た目が盛り上がります。
今回はイワナで作ったけど、塩釜焼きはやはり真鯛が良いんじゃないかな。
うちのオーブンのサイズだと25cmくらいの真鯛が最適サイズのような気がする。
そうなると、やっぱり4〜5人分くらいなのかな。
塩釜の魚型はもっと漫画チックにデフォルメするとさらに楽しい。
鯛の場合は、塩に食紅を練り込んで背中側を赤くしてもおもしろいかも。

どうせならもっとどでかい魚でやりたいところだけど、そうなるともっとでかいオーブンかピザ用の釜みたいなのが必要になりそう(^_^;)
ともかく、楽しくてとても美味しい料理なので皆さんも一度お試しを。

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. あけましておめでとうございます。
    今年も、よろしくお願いいたします。^^

    塩釜、やっちゃってますね。
    これ相当昔に弟たちとキャンプに行った時に、弟が作った記憶があります。
    旨いですよね。
    これをイワナでってあたりが、実に良い。
    いやぁ、今年もリコプテラさんのところでは、色々と楽しませていただけそうですね。

    • kuniさん、あけましておめでとうございます。
      こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。
      キャンプで塩釜焼きですか、それはかなり楽しそうですね。
      私は自分で釣る魚はほとんどが渓流魚なので、イワナでやってみた次第です。
      今年もヘンテコなことばかりやってると思いますが、お付き合い下さい(^_^)

  2. あけましておめでとうござます。
    これ、頂きます。
    そりゃ上手いですよね、塩釜で甘みを完全に閉じ込めるんですから。
    塩釜焼きを自分でやろうなんて考えもしませんでしたが、やりたいですね塩釜焼き。
    これは、尺岩魚を一日で最低2匹、欲を言えば3匹上げなければいけませんね。
    新たな目標が出来て楽しい一年になりそうです。
    もっとも、昨シーズンはナメテかかった訳ではないんですが、シーズンはじめから尺尺と意識しすぎて空回りしましたが、今年も空回りしそうな気配になって来ました。

    • マンボウさん、あけましておめでとうございます。
      塩釜焼き自体食べたことがなかったし、見た目重視の料理で塩焼きと大して変わらないだろうと思っていましたが、やってみたら異次元のうまさでした(^_^)
      尺イワナ2尾、マンボウさんなら可能でしょう。今年ぜひ、お試し下さい。
      もの凄く集中力を高めつつ殺気を消す、これがなかなか難しいですよねー。

  3. あけましておめでとうございます。今年も沢山のお料理お勉強させて下さい(笑)
    僕はヒラスズキを切り身にして塩釜焼きしたことありましたが美味かったです。でかいオーブン欲しいと思いました(笑)

    • Nori1022さん、あけましておめでとうございます。
      私は、あれこれと試行錯誤して料理を楽しんでますが、Noriさんは天性の料理人って感じがします。私の方こそ勉強させてもらいます(^_^)
      おぉ、ヒラスズキの塩釜やりましたか。白身魚は塩釜に合いますね。
      スズキ丸ごといけるオーブンあると、なんでもできますね(笑)

  4.  これ、子供に受けますね。幼稚園ちゃんくらいの子なら乱舞しそうです。
    オサカナさんの粘土細工みたいにできてるところがいいです。

     塩釜焼きのことはいつかはと思ってましたが、顔にウロコに、黄身で焼き色を付ける発想にはかないません。
     ズクだけではないですね。何か生み出したいという脳みそをお持ちです。芸術家に似たセンスですよ。
     ズク無しは私のことですが、縣ケ丘出身の同僚に言葉教えてもらいました。

     ふとニンフボックスみると、グレーニンフは巻いてません。材料さがして巻き巻きしましょ。ソーヤーニンフの一つだし、釣れることは管理人さんも実証済みですから。
     しかし、30年来読んできてる各種FF雑誌で拝見したことがないです。キラーバグならちょっとはあるのに。

    • FFfreak さん、あけましておめでとうございます。
      そうですね、子どもには大ウケすること間違いなしです!
      まず、魚の回りを塩でペタペタと囲んで魚型にする工程が楽しいし、焼き上がった塩釜を割るのも盛り上がると思います。
      松本出身の同僚さんがいらっしゃったんですね。芸術家にはなれませんが、ズクだけはあります(笑)
      グレーニンフは、ずっと前に買ったフライ雑誌の付録の「伝統的フライのタイイング教本」みたいなやつに出ていて巻いてみたのが始まりですが、私のニンフフィッシングでは一番結果を出してくれている頼もしい存在です(^_^)

  5. おめでとうございます。
    これはこれは!
    ここまでやられるとは驚きました、ズクで固めた塩釜焼き、発想が良いですね、暇なこの時期でないと作れないシロモノかもしれませんね。

    • ハックル70さん、あけましておめでとうございます。
      塩釜焼きは大変かなと思っていましたが、やってみたら意外と簡単でしたよ。というか、塩で固めて焼くだけですし(笑)
      大量に使った塩釜は母親が砕いて漬け物に使うとか言ってました。
      確かに、渓流シーズン中はいろいろ忙しいので、年末年始に真鯛なんかを使って作るのが最適かもしれません(^_^)

  6. あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    塩釜は少人数のパーティなんかには盛り上がって最高でしょうね。
    イワナで作るってのはナイスな発想だと思います。

    • 七流釣師さん、あけましておめでとうございます。
      こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。
      もっと大きいオーブンで大きな真鯛なんか作れば大人数用にも作れるんだと思いますが、30cmくらいの真鯛で作って4〜5人分ってとこですかね。ビジュアル的にも盛り上がることは間違いないと思います(^_^)
      私が作ると、なんでも渓流魚かウグイになってしまうのです(笑)

  7. 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。塩釜焼、美味しそう(^^) 回りに盛った塩に遊び心があります。今年も楽しく読ませていただきます。

    • Kさん、あけましておめでとうございます。
      こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。
      塩釜焼きは想像を遙かに上回るうまさでした! ちょうど良い塩梅に塩味が浸透して、ふんわりとした身が最高でした。
      魚を固める塩はお子さんと一緒にやればかなり楽しいと思いますよ。いろんな形にできますし。本年もおかしなことにいろいろ手を出すと思いますが、お付き合い下さい(^_^)