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ウコギ科兄弟にイトコが増えた|コシアブラとタカノツメ

山菜料理山菜採り
この記事は約5分で読めます。

先日の矢作川水系釣行の時にタラノメの良型が採れましたが、ちらっとコシアブラポイントも見に行ったんですよね。
本当の目的は、昨年もコシアブラよりも早く伸びていた謎の山菜タカノツメ。

良く似た山菜、コシアブラとタカノツメ。

 
写真1枚目はコシアブラだけど、昨年は同じ場所に生えている写真2枚目のヤツがなんなのかわからなかったんですよね。そしたら、patriさんが「これはタカノツメでは」とコメントくれました。ありがとうございます。
ちょうど私も、謎の直売所グリーンファームにこれを並べているオジサンから教えてもらったところでした。

なるほどー、タカノツメと言うのか。
でも、うちの辺りじゃ全く聞いた事ないな。それに地元のコシアブラポイントでは見かけない。いや、今まで注目していなかっただけかもしれないけど。
下伊那方面では山菜として認知されてるのかな。

この植物の正式な名前は何て言うのかな。タカノツメっていうのは地方名でしょ、たぶん。
なんてしばらく思っていたんだけど、よく調べたらタカノツメというのが正式な植物名だった(苦笑)

ただネットにもほとんど載っていないところを見ると、山菜としてはあまり認知されていない模様。


というわけで、やってきました早期コシアブラポイント。
こんな感じに、ヒノキやサワラ,アカマツなどの針葉樹林に下藪のようにたくさん生えることが多いです。幼木のうちは枝分かれしないから、藪というほど混み合わないけど。写真にも一本すーっと立ってる細い低木がたくさん写ってますよね。これがコシアブラ。

こんなひょろっとした木ですが、生長すると枝分かれして5m以上、10mくらいにもなったりするんですよ。
そういう大きくなったコシアブラの芽を採る時は、木を掴んでたぐり寄せててっぺんの芽を採ります。木がしなやかなので折れることはありません。
枝分かれしてたくさん芽が出ているし、芽も太くて大きいので食べ応えがあります。たくさん出ている芽は全部採らずに少し残しておきましょう。

 
やっぱりコシアブラはまだ少し早いですね。
陽当たりの良い場所では、写真2枚目くらいの食べ頃のもありますが、全体としてはあと1週間くらい先か。


そして、これが謎の山菜タカノツメ
こちらは食べ頃のものもある程度はありますね。食べ頃がこのくらいなのかもう少し開いた状態なのかはっきりわからないけども。

コシアブラに似ている木としてよくウルシが挙げられますが、芽が赤っぽくて(赤くないものもある)形も全然違いますね。

ヤマウルシは食べられませんよ。

 
これがウルシ(ヤマウルシ)の芽。
コシアブラには似てないけど、写真1枚目くらいのやつだとタラノメにちょっと似ていると言われることも。
ただ、ヤマウルシの木にはトゲがないし、芽も赤っぽくて良く見るとタラノメとは形も違います。タラノメには根元に鞘みたいなの付いてるし。

 
タラノメと並べてみました。似てる?この二つ。
私には全然別物に見えますが(^_^;)
ただ、ヤマウルシの芽はこんなに赤くなくて緑っぽいのもあります。

コシアブラとタカノツメの見分け方。

 
写真1枚目コシアブラ、2枚目タカノツメ。
芽を見れば一目瞭然。全然違いますね。

 
葉が広がってきた状態。
写真1枚目コシアブラ、2枚目タカノツメ。
葉が開くとコシアブラは5枚葉、タカノツメは3枚葉です。写真が小さいとタカノツメも5枚葉のように見えますが、クリックして拡大して良く見て下さい。

 
木はほとんど見分けが付かないほど似ています。
写真1枚目コシアブラ、写真2枚目タカノツメ。これもクリックして拡大して見て下さい。
個体差はありますが、どちらも幼木のうちはすぅっと細い幹が一本立っているだけで、てっぺんに芽があります。ある程度に大きさになると脇からも芽が出て、大きく育つと枝分かれします。

 
樹皮もそっくり。
写真1枚目コシアブラ、2枚目タカノツメ。
強いて言うなら、コシアブラの方が肌が滑らかで白っぽいです。タカノツメは緑色がやや強く、枝もクネクネと曲がり気味のものが多いです。

天ぷらにすると最高なタラノメ、コシアブラ、ハリギリウコギ科三兄弟と呼んでいて(私が勝手にですよ笑)、ヤマウコギはその従兄弟という扱いにしています。これもウコギ三兄弟の従兄弟かなぁ。ヤマウコギとタカノツメは兄弟ということにしておこう。

ところで、この山菜がなぜタカノツメと呼ばれるかというと、冬芽が鷹の爪のように見えるかららしい。
ちなみに、うちにある山菜図鑑にはタカノツメは載っていないので、やはりあまり知られていない山菜なんだと思う。

タカノツメをお浸しにして、味わってみる。


食べ頃のタカノツメを少しだけ採って試しに食べてみることにしました。

直売所のオジサンは天ぷらなんかが良いよ、と言ってたけど今回はタカノツメ自体がどんな味なのか確認したいので、お浸しにして食べます。

 
お湯を沸かし塩をひとつまみ入れてさっと茹でたら、冷水に取って水気を絞ります。
かつお節をちょっとだけ振って完成。醤油をかけて食べます。

ウコギ科全般、苦味はありますが、その中でも結構苦味が強いかな。悪くはないけど、あんまりたくさんは食べられないですね(後から調べたら、お浸しにしたら少し水にさらしておいた方が良いらしい)
見た目通り、味もタラノメやコシアブラよりヤマウコギに近いです。

この苦味、天ぷらにしたら最高だと思う。次回は天ぷらにして食べてみます(^_^)

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コメント

  1. こんばんは。
    コシアブラを知ったのは最近のことです。
    とても美味しくてびっくりしました。
    でも買ったり貰ったりしたものしか食べてませんが。タカノツメは初耳ですねー。
    都会に住んでますと山菜は全然知りませんね。キノコに比べても季節が短いのでサンデーアングラーでは全く生えてないか大きく育った山菜しか見ないってなりがちですね。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      コシアブラは比較的新しい山菜だと思います。昔はそんなに注目されていなかったはず。天ぷらにすると抜群にうまいですよね!
      タカノツメは私も昨年までは知りませんでした。山菜はほんとに時期を逃すとぐーんと伸びちゃって、普通の草や木になってしまいますね(笑)

  2. コシアブラは子供の頃にもなじみがなく、今も分かりません^_^; タカノツメは初めて聞きました。山に行く機会があったら気をつけて見てみます。

    • Kさん、こんばんは。
      コシアブラは、私が子どもの頃は爺ちゃんも婆ちゃんも採っていませんでしたね。山菜として注目されはじめたのは割と最近な気がします。
      タカノツメは私も昨年初めて知り、自分で採ったのは今年が初めてです。お浸しだとちょっと苦いですが、天ぷらには最高かと。地元にもあるのか探してみたいと思います(^_^)

  3. かって、コシアブラの大木を車中から峠の途中で発見。
    とんでもなく大きくなるのでびっくりしたことがあります。
     また、斜面降下中に掴んだ一本の木から十分いただいたことがあります。

    そうは言っても、植物には弱くて目が慣れないです。偶然つかんだ木とか草で「あれ?」
    というくらいです。
     まだ、こちらはフキノトウくらいしかみえません。
    鶴ヶ城の桜の満開は近いです。昨日はまだつぼみの木が少しありましたが、高遠からいただいた桜は、博物館で満開でした。
     
      明日は市内の山奥の川でフライになります。

    • FFfreakさん、こんばんは。
      コシアブラは良く見かけるのは幼木なので、大木に出会うとビックリしますよね。
      大きくなると一本の木からたくさん採れるのでうれしいですね。
      そちらはまだフキノトウの時期ですか、やはり気候が違いますねー。
      こちらは桜はそろそろ終わりです。高遠の桜、そちらで咲いていると思うとなんだかうれしいです(^_^)

  4. おはようございます。
    いや~っ、やっぱり難しいですね。
    木芽と若葉がいっぱいありますが、どれも「葉っぱピラピラ樹」に見えてしまいます。
    庭木についてはある程度識別できますが、山の潅木は一からげに見えます。
    いやいや、最近やっと、タラの芽のトゲトゲが意識できました。

    • マンボウさん、こんばんは。
      今回のタカノツメは芽の状態だとそれなりに山菜っぽく見えますが、葉が開いてしまうとその辺のドングリと何ら変わらなく見えちゃいます(笑)
      灌木の中でも、コシアブラ、タカノツメ、ウルシはすぅーっと一本細く伸びる感じなので割と目に付きますね。
      私は逆に庭木の種類はあまりわかりません(^_^;)

  5. おはようございます。
    コシアブラもう採れるんですか? タカノツメは知りませんでしたね、こちらにあるとも思われない木です、ハリギリは採りませんが食べられる事は知っています、コシアブラの木は柔らかいですね、別名トウフの木とも言われています、私の方でコシアブラが山菜で注目されるようになったのはこの30年前位からでしょうか、東山いわゆる塩尻峠方面にあると言うので見に行った記憶があります、その後、それならこちらにもあるじゃん!と言う事になって広まって行きましたね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      今回の場所はうちからさらに70〜80km南下したところですが、コシアブラはまだ少し早かったですね。もう1週間経つので今日辺りは採れると思います。地元はもう少し先でしょうか。タカノツメ、こちらでは私も見かけない気がするんですよねぇ。
      コシアブラはまさにトウフの木という感じで柔らかいですね。
      コシアブラはここ30年くらいなんですねぇ。確かに、うちの爺ちゃん婆ちゃんは採っていなかったと思います(^_^)

  6. こんなのもあるんですね。
    ボクは苦味系大好きなので、きっと好きな味でしょう。^^
    こちらでは自生したものも、販売しているものも見たことないです。
    いや、見ても分からないだろうけど。(笑)

    • kuniさん、こんばんは。
      私も昨年初めて知ったんですが、山菜としてはあまり広くは知られていないようで地域限定で食べられてるのかもしれません。
      今回はちょっと離れた場所で採ったので、地元でも探してみたいと思います。
      そうですね、ゴーヤの苦味が大好きなkuniさんならむしろ苦味が足りないくらいかもしれませんよ(笑)

  7. 初めて知りました。コシアブラすら最近まで知らなかった(笑)苦味ある奴は天ぷらしてビール。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      コシアブラも割と最近注目されはじめた山菜なんですよね。今回のタカノツメもタラノメやコシアブラと同じ仲間なので、天ぷらはいけるだろうと思います。
      他のものより苦味が強いので、天ぷらにしたら最高なのかも、と今から次回採ったらビールを飲もうと準備しています(笑)

  8. タカノツメは同じ場所に育ちますね、良く間違って採りますが持ち帰りません
    コシアブラが取れない時に少し頂きますが料理も一緒にしてます、苦みが増しますが
    やはり天麩羅が良いですね、コシアブラはクセが無く食べやすいですが後で調味料を
    お好みにしないと味けない点が有りますが、タカノツメが少し入ると山菜「苦味」を食べた気がします。タカノツメ単品ですと料理方法を検討しないといけませんね、
    コシアブラは天麩羅にして頂きました、タカノツメ山菜として知ってましたが人気が薄いでしょう。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      タカノツメ、ご存じでしたか。長野県内下伊那地域、岐阜県辺りでは山菜として採られてるんですかね。ウチの方では聞いたことがないし、そもそも生えているのか、近々山へ行って探してみます。
      タカノツメの方がやはり苦味が強いですよね。次回採ったらとりあえず天ぷらを試してみます(^_^)

  9. こしあぶらの天ぷらは大好きです。
    送ってもらったり購入したりですがね。
    先日処分の苗の中にこしあぶらが2芽あり庭に植えましたが目が出るか???^^;
    来年の収穫ですが出ても少ないですね。
    タカノツメって山菜でしたのですね。中華の香味料だったのでは???
    天ぷらと苦みが合いそうですね。
    季節感満載の山菜ですね。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      コシアブラの天ぷらはタラノメと甲乙付けがたくうまいですよねー。
      庭に植えたコシアブラは芽が出ると思いますよ。おっしゃる通り、大きな木になるまでは食べるほどにはならないかもしれませんが。
      コシアブラはほんとにどこの山にもあるので、注意深く見てみて下さい。
      タカノツメというと一般的には乾燥赤唐辛子のことですよねー。
      山菜のタカノツメは俗称だと思っていたら、正式な植物名でした(^_^;)

  10. こんばんは。今日もぽりぽりイナゴとアルクマのビール(超うまいけど高い)で晩酌です。おいしそうな山菜ですね!オレは虫も苦手で、山に狩りも川に釣りもしたことないです。
    長野県はスーパーで平気で虫とか熊肉とか狂気な材料があるかと思ってましたが、案外普通で悲しいです。山に探検とか行きたいなーと思うこの頃です

    • 支那の大阪人さん、こんばんは。
      もしかしたら信州人よりもイナゴを食べているんじゃないですか。信州人でも常日頃からイナゴや蜂の子を食べている人は少ないと思いますよ。
      釣りしてないんですか。残念。山菜採りは山を散歩するだけでも採れるので、ぜひやってみて下さい。特にコシアブラは簡単に採れます。
      イナゴや蜂の子は年中スーパーに並んでますが、あとは普通ですね。県外から来た人は、鯉を内臓ごと筒切りにしたのが頭ごとパック詰めされて売られているのに衝撃を受けるそうですけども(笑)

  11. こんにちは、山菜の季節が始まりましたね(*´∀`*)
    先々週にキャンプの買い出しの可児の湯の華市場でふきのとうとタラの芽が売ってました!
    キャンプで早速天ぷらにして食べましたが、やはり最高で仲間にも好評でした。

    タカノツメは教えたはいいものの自分は山菜で美味しそうなものを調べてまとめてメモってあっただけで採った事がありません(;´∀`)
    コシアブラとタカノツメの違いがとても分かりやすくてどこよりも詳しくて参考になりました。
    少しアクが強めということで山うどに似ているのかなと思っていますので天ぷらには最高そうですね~(*´﹃`*)
    自分もそろそろ木曽に行きたいです(*´∀`*)

    • patriさん、こんばんは。
      可児の湯っていうと可児市ですか。patriさんはその辺りにお住まいなのかな。
      フキノトウとタラノメは天ぷら素材としては最高ですよね!
      あ、そうでしたか、採ったことないんですね。
      下伊那、岐阜県辺りには結構ありそうですよ。
      山ウドは確かにアクが強いですが、それとはまた違うゴーヤのような苦味が強いんですよね。後日、天ぷらにして食べてみたら、うまかったです。
      でも、タラノメ、コシアブラには敵いません。軸(柄)が細いので、ウコギか独特の爽やかな香りも薄い感じなんですよね。一度、試してみて下さい(^_^)

  12. 自分は名古屋の東部住みです(*´∀`*)
    祖父母と母が木曽出身なので、爺ちゃんに小さい頃から釣りに連れて行ってもらって見事に釣りバカになりました(笑)
    フライフィッシングは社会人になってから始めましたが年数の割にブランクもちょこちょこありキャスティングは下手っぴです(;´∀`)
    山菜は偶に採ってはいましたが本格的に調べたのはリコプテラさんの影響もあり去年からですね~
    今年は山菜キャンプや釣りキャンをもう少し増やしたいと思っています。
    伊那はいいですねぇ~、住みたいぐらいです(笑)

    • patriさん、こんばんは。
      名古屋にお住まいでしたか。木曽には今のお母さんのご実家があるのかな。
      今の時期は山菜キャンプをやるには最高ですね。
      名古屋から木曽だと恵那を通りますよね。あの辺りの矢作川水系も良い川がたくさんありますね。
      木曽南部はあと一週間ほど経てば、タラノメやコシアブラが採れるんじゃないかと思います。
      伊那も手前味噌ながら自然豊かで良い川もあり、暮らしやすいところですよ(^_^)