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渓流ベイトフィネス用リール|シマノ カルカッタコンクエスト BFS HG

釣り道具渓流ベイトフィネス
この記事は約8分で読めます。

渓流ベイトフィネス用リールを選ぼう!

渓流ベイトフィネスというスタイルのルアーフィッシングが妙に気になって、FishmanのBeams ブランシエラ 5.2ULを衝動買いしちゃいました。
この釣り方は軽量ルアーを投げられるベイトリールがなければ不可能なんだから、買うしかないよね、リールも(笑)

ベイトリールのキャスティングにおいて一番の問題は、なんと言ってもバックラッシュ
これを克服することこそがベイトキャスティングの要。というか克服しなければ釣りはできません。

バックラッシュとは?
スプールの回転スピードがラインの放出スピードを上回って、スプールにラインが絡みついてしまうベイトリールならではのトラブル。
以前に比べリールのブレーキ性能が向上して軽減されてはいますが、慣れないとトラブルが続発して釣りどころではなくなります。

ベイトリール初心者の私は、できるだけバックラッシュ軽減性能が高いリールを選ぶことにしました。初心者ほど良い道具(高価な道具という意味ではないです)を使うべきというのが、私の持論です。

検討してみた結果、シマノのフィネスチューンブレーキシステム(FTB)が優れているんじゃないかということで、候補としては以下の二つに絞りました。

シマノ 16アルデバラン BFS XG楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
・ギア比:8
・最大ドラグ力:3.5kg
・自重:130g
・スプール寸法:径32mm、幅22mm
・糸巻き量:フロロ8lb-45m
・最大巻き上げ長:80cm/ハンドル1回転
・ハンドル長:42mm
・ベアリング数:9(S A-RB)+1(ローラー)

シマノ 17カルカッタコンクエスト BFS HG
楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
・ギア比:6.8
・最大ドラグ力:4kg
・自重:200g
・スプール寸法:径32mm、幅21mm
・糸巻き量:フロロ8lb-45m
・最大巻き上げ長:68cm/ハンドル1回転
・ハンドル長:42mm
・ベアリング数:12(S A-RB)+1(ローラー)

アルデバラン BFS XGとカルカッタコンクエスト BFS HGの比較。

1、どちらもFTBを搭載している点は共通。

2、アルデバランの方がギヤ比が高い。
従ってハンドル1回転で巻き上げるラインの長さがコンクエストの68cmに対して、アルデバランは80cmと長くなります。
渓流の釣り上がりでは、下流側から上流に向かってルアーを投げることが多くなります。ルアーは流れに押されるのでその速さに負けないようにルアーを引いてちゃんと泳がせなければいけません。
つまり、ギア比の高いアルデバランの方が有利だということです。

3、最大ドラグ力はコンクエストの方が上。
アルデバランの3.5kgに対してコンクエストは4.0kgと勝っていますが、渓流で使う分にはその差は意味を持たないでしょう。

4、圧倒的に軽いアルデバラン。
本体重量はコンクエストの200gに対してアルデバランは130gと大幅な軽量化がなされています。圧倒的にアルデバランの方が優位だということになりそうですが、これは一概には言えません。あくまでもロッドとのバランスということになります。

5、巻き心地や耐久性はコンクエストの方が上。
ベアリング数は、アルデバランの9に対してコンクエストは12。コンクエストは軽量化を捨てても握りやすさや巻き心地、剛性や耐久性にこだわったと言えます。

私が選んだ渓流ベイトフィネス用リール|シマノ カルカッタコンクエスト BFS HG

私は基本的に軽快に操作できるライトタックルが好きなので、圧倒的に軽いアルデバランの方を選ぼうかとも考えました。
だけど、使っている人のレビューの中に
「レベルワインダー下部のシェルがラインに干渉して削れる」「造りが安っぽくて耐久性が怪しい」というようなものがあるのが気になって・・・
結局、しっかりした造りで、円形リールならではの握りやすさと巻き心地を重視してカルカッタコンクエスト BFS HGを選びました。

 
ちょっと高級感のある箱に入って届いたカルカッタコンクエスト BFS HG。
結構なお値段なので箱にもちょっと高級感だしとかなきゃね(笑)
リール本体とソフトケース、オイル二種と取り扱い説明書など。

 
付属磁石の使用方法が書かれた紙。
それからリールの分解パーツ図。こんなに部品点数があるんだねー。
自分で分解したら元に戻せるのかね、これ。


カルカットコンクエスト BFG HG 右ハンドル仕様。
ボディーカラーはガンメタリックで渋くて良い感じ。ゴールドにして欲しかったという人もいるみたいだけど。
ハンドルは右巻き、左巻きがあって購入時に選ばなければいけません。同じ右利きの人でも左巻き右巻き意見が分かれるところです。
私は右利きで巻くのはどちらでもできますが、シビアなロッド操作は右手でやりたいので左巻きを選択しました。


投げる時にはクラッチレバーを親指で押してそのままスプールを親指で押さえた状態からキャスティング。スピニングリールよりも少ないアクションで投げられるので、手返しが良いです。
巻き上げ時にはレベルワインダーが左右に動いて、ラインがスプールに均一にきれいに巻かれます。
ハンドルのすぐ内側に設置されているスタードラグは、スピニングリールよりも操作性が良いので余裕を持って魚とやりとりできます。

 
写真1枚目のメカニカルブレーキはスプールの回転を機械的に押さえるブレーキ。クラッチを切った状態でルアーがすーっと落ちていくくらいに調整。ルアーの重さによって効き具合を調整します。
反対側についているのが、FTB(フィネスチューンブレーキシステム)の調整ダイヤル。こちらは磁力を使ったブレーキです。ルアーの重さと形状(空気抵抗)によって効き具合を調整します。
ブレーキの調整方法については、キャスト練習の記事でまた詳しく書きます。

このリールの肝、フィネスチューンブレーキシステム(FTB)

 
写真1枚目のレバーを下げると右側面のフタが写真2枚目の赤矢印の方向へ回転して開きます。写真2枚目黄色矢印のレバーを「OPEN」方向に動かすとFTBユニットが外せます。

 
FTBユニットを外したところ。
スプールの軸を持って引き出すと、スプールも外せます。

 
スプールを再度取り付ける時は、写真1枚目赤矢印の突起を写真2枚目リール本体の溝(黄色矢印)に合わせるようにします。

 
取り外したFTBユニット。丸い磁石が4つ見えますね。裏側にも4つ合計8つの磁石でスプール回転を抑えます。
写真2枚目の黄色矢印の磁石には「N」と書かれていて、反対側のもう一つと合わせて2つを外してダイヤル調整以上に磁力を弱めることもできます。

このリールの肝はこのFTB(フィネスチューンブレーキシステム)です。
FTBがどんな構造なのか、シマノHPから画像を借りて説明します。

 
※画像はシマノHPより
スプール内部に収められた磁石の磁力がスプールに作用してブレーキを掛けます。
外部の調整ダイヤルを回すことによって、写真2枚目のようにスプール径から磁石が外側に外れるに従い磁力が弱まる(ブレーキの効きが弱まる)という仕組みです。

 
※画像はシマノHPより
さらにスプールの回転速度によりブレーキの効きが可変する構造になっています。
高回転になればなるほど遠心力で磁石がスプールに近づき、その分ブレーキが強く効くようにり回転が低くなれば磁石が離れてブレーキの効きが弱くなります。
素晴らしい!

これだけの技術が搭載されているなら、後は自分の腕次第。頑張ってキャスティング練習しよう。

 
ハンドルはゴム製で滑りにくく巻き心地も良いのでこのままで問題ありませんが、別のハンドルノブに付け替えることもできます。
フタは隙間に爪を入れて引っ張れば外せます。

 
プラスドライバーで奥に入っているビスを緩めれば、ハンドルノブは簡単に外れます。
ハンドルノブはシマノが展開する夢屋シリーズや社外製もこちらで各種販売されています。
木製ハンドルにするのもカッコイイね。

道具は揃った、後はキャスティング練習あるのみ。


早速、ブランシエラ 5.2ULにセットしてみました。
なかなか良い感じじゃないの。

 
投げる時はトリガー(ロッドグリップ下の突起)に人差し指を掛けます。
巻き上げ時は、写真2枚目のように薬指と小指の間にトリガーをかけて、リール全体を包み込むように持ちます。
ミノーをトゥイッチングする時にはこの握り込んだ形がしっかり力が入って実にロッドを操作しやすいんですよね。
キャストもリトリーブもトリガー位置を中指と薬指の間にする人や、右ハンドル仕様でキャスト後にロッドを左手に持ち替える人もいます。

さぁこれでラインを巻いて投げてみようじゃないか。
でも、今までスピニングタックルしか使ったことないので、相当苦労しそうな予感・・・

ともかく、ロッドとリールで結構な出費になったから、渓流ベイトフィネスは思う存分楽しむつもり(^_^)

次回はラインやルアーの結節などについてです。
このシリーズ、私はいつになったら魚を釣り上げられるのでしょーか???(笑)

・・・つづく。

★2019.1.26追記:渓流ベイトフィネスのラインシステムと結節方法についても書きました。

PEラインとリーダーを結ぶ|リーダーとルアーを結ぶ
渓流のフライフィッシングに加えて、今シーズンから始めようと思っている渓流ベイトフィネス。渓流でベイトタックルを使ったルアーフィッシングのことですね。 ラインシステムは何種類かあるんですが、感度、それから軽量ルアーの飛距離を優先して私はPEラ...
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コメント

  1. 年賀状、届いたようで・・・^^;

    なんだか、色々な方面に行っちゃいますね、リコプテラさん。^^
    ベイトタックルなんて、以前バス釣りをしていた頃以来触ってもいないので、その進化たるや想像も付きません。(笑)
    次のステップ、楽しみにしていますよ。

    • kuniさん、こんばんは。
      お手数おかけしましたが、年賀状は無事届きました。
      いろんなことに広く手を出して、どれも一人前にならないというのが私です(笑)
      あれ? kuniさんもバサーだったんでしたっけ?
      うーんなんかイメージと違う(笑)
      ベイトタリールのブレーキシステムは進化がめざましいようです。このメカニカルな感じ、使うのが楽しみです(^_^)

  2. 渓流ではロッド持ち替える時間無いので僕も利き腕の右投げして左ハンドル選ぶと思います。僕が買いたいなと思っていたのと全く同じセット(笑)

    • Nori1022さん、こんばんは。
      そうなんですよね、渓流の釣り上がりではルアーが着水したらすぐ巻き始めないといけないから、右投げ左巻きです。
      それと私は渓流じゃなくても繊細なロッド操作が必要な釣りの場合、右手でロッドを操作したいですね。
      同じセットを買ってNoriさんも渓流ベイトフィネスの世界へ(笑)

  3. こんばんは。
    これまた高いオモチャを手に入れましたねー。
    コンクエストなのにマグネットブレーキ?と訳が分からなかったのですが、遠心とマグネットのハイブリッドなんですね!びっくりの進化です。
    ベイトのキャストはポイントにドンピシャで落とせたら快感ですよ。
    私は右も左も持ってましたが、古い人間なので巻き巻きするルアーでは右しか使いこなせませんでした。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      そうです、オモチャとしてはかなり高いですよねー(笑)
      マグネット遠心ブレーキのおかげで初心者の私でもなんとか投げられそうです。
      ただ今キャスティング練習中なんですが、やっと4gくらいのルアーならコントロールできるようになってきて、おもしろくなってきました。ただ、2gくらいのルアーとなると途端に難しくなります。
      私は巻くのは右でもOKなんですが、左手でロッド操作ってのがなんかしっくりきません(^_^;)

  4. こんばんは。
    何か、全く分かりませんが、えらく格好良いリールですね。
    私なんか単純なんで、こんな格好良い道具を見るとやりたい誘惑がヒタヒタです。

    • マンボウさん、こんばんは。
      このリール、性能は抜群なんですが見た目のかっこ良さも気に入っているんですよね(笑)
      今シーズンはバリバリ使うので、すぐに傷だらけになっちゃうかもしれませんが、なるべく大事に使いたいです。
      マンボウさんも今年は、ルアー(もちろんテンカラでもフライフィッシングでも)デビューってのはどうですか。ルアーなら餌釣りでも難しい大滝壺の主とか狙えますよ(^_^)

  5. 明けましておめでとうございます。
    良いリールですね。
    昨年、リコプテラさんと同機種のリールを使用したベイトフィネスで、
    魚の顔を少し見る事が出来ました。
    小生の腕ではチューンアップなしのノーマルで十分でした。
    今年は渓流フライに再チャレ予定です。

    • akさん、本年もよろしくお願いいたします。
      おぉー、同じリール使ってるんですね!
      渓流ベイトフィネスの先輩ですね。私はただ今、寒い中でキャスト練習をしているとところです。今後もいろいろ教えて下さい。
      渓流のドライフライは季節と川選びが重要だと思います。ぜひ、良い川でフライフィッシングを楽しんで下さい(^_^)

  6. おはようございます。
    この種の釣り道具になりますと私等には全くわかりませんが、釣りの方法もどんどん変わって行くのは時代の流れでしょうね、ただ、それに見合った渓流の保護が追いついて行かないと惨めな結果になりそうです、釣り具メーカーも是非協力してもらいたいものですね、こんな事を言っていると年寄りの冷や水と非難されそうですがね(笑) 

    • ハックル70さん、こんばんは。
      釣り道具は年々進化しますが、それを使う人間の側は逆に退化しているのかもしれませんね。私の通う川もここ数年だけでも魚が減ったと感じるし、源流部ですら釣り人が捨てたゴミ拾いをしなければいけない状態だったりします。
      日本の2大メーカーであるダイワさんとシマノさんには製品を売るだけでなく、釣り人のあり方についての啓蒙活動をリードして欲しいですね(^_^)

  7. こんにちは。
    おーベイトフィネス行きましたね!私も二年前くらいに気になり手を出しました(^^;)
    竿は安物でリールだけSSエアにしており、今はテンカラとベイトフィネスの二刀流です。どちらの釣りもまた違った楽しみがありいいですね!今季楽しんじゃってください!

    • ゆっちさん、こんばんは。
      また新しいことに手を出してしまいました(笑)
      渓流ベイトフィネスは、スピニングを凌駕するそのアキュラシー性能に魅せられてしまいました。
      フライでは釣ることが難しい滝壺の深場にいるようなどでかい魚が釣れるんじゃないかとワクワクしてますが、果たして釣れるでしょうか。
      楽しみが増えたことは間違いないです(^_^)

  8. いよいよリールも揃いましたか(^-^) 今シーズンが楽しみですね。

    • Kさん、こんばんは。
      使うラインも決定したし、後はルアーを少し買い足せば釣りはできそうです。
      楽しみ方は増えましたが、いつどこに行くかというのに加えてルアーでいくのかフライでいくのか、悩みも増えたような気もします(笑)
      今回買ったロッドは仕舞い寸法が短めなので、結局フライとルアー両方のタックルを持って源流へ向かうことになるかもしれません(^_^;)