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ゴム手袋をすると金属味がしないという謎|金属臭の正体を突き止めろ

ソロキャンプ
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この記事は約16分で読めます。

本題に入る前にここしばらくデスクトップPC(と言ってもMacですが)が不調で、その復旧に心血注いでいたので、ブログ更新が少し滞ってしまいました f^_^;
なんとかデスクトップ機は復活しましたが、全くの無傷というわけにはいかず、少しデータを失いましたが被害は最小限だったので良しとします。あー疲れたー。

さて、これはもう昨年の話になりますが、
雨の中の車中泊の日にチタンクッカーを忘れてしまったので、仕方なくアルミクッカーでラーメンを作って食べたわけです。
私はアルミクッカーの金属臭問題以降は、ラーメンや汁物を作るときは必ずチタンクッカーを使うようにしていました。それほどにアルミクッカーのあの金属臭(金属味)は耐えられないものがありました。ご飯を炊くならアルミで問題ないですが。

しかし、この日、アルミクッカーで作ったラーメンを100均で買った樹脂製のお椀に移して食べてみたら全然金属味がしないじゃん。
これはどーゆーこと?

アルミクッカーの金属臭問題は、ハードアノダイズド加工をされたモンベルのアルパインクッカーを使うことで決着をみたはずだったのに、さらなる疑問が噴出してしまったのです。

今まで単純に鍋の中の汁にアルミ(アルミニウムイオン)が溶け出ているから金属味がするんだと思っていたけど、どうやらそうではないみたい。
これは大問題ですぞ。

とにかく、うちに帰ってテストをしなくては。
と思ったんですが、実際に実験をするまでにだいぶ時間がかかってしまいました(笑)

アルミクッカーの金属臭を防ぐ方法(完結編)

あの、始めに書いておきますが、今回の記事はそこそこ長い上に小難しい話がいろいろ出てくるので、興味ない方はページをずーっと一番下までスクロールして『アルミクッカーの最終的な金属味対策』というところに書いた結論のみ読んでください(笑)

そもそも、金属臭とはいったい何なのか?

実験に入る前にちょっと気になる記事を読みました。
『金属の匂いの正体は?;金属臭は、実は体から!』(リンク貼ったんだけど、再確認したらなぜか記事が表示されなくなってますが)

要約すると・・・

 

鍵や硬貨を触ったり、スプ-ンやフォークを使ったり、小さい頃の鉄棒遊びなど、金属の匂いを感じた経験は誰でもあると思うけど、それは本当に金属の匂いなのかという考察。
通常匂い物質は、水に溶ける比較的低分子の揮発性有機化合物でそれが嗅上皮へ届くと匂いとして認識されます。
固体で沸点の高い金属類が、揮発して嗅上皮(鼻腔の上部にある皮膚。においを感知する嗅細胞があり、粘膜に覆われている)へ届いているとは考えにくく、別の何かに起因しているのではないかというドイツライプチヒ大学の研究。

金属イオンと人工の汗をヒトの皮膚に作用させ、発生する化合物をカスクロマトグラフィーで分析した結果、匂い物質として炭素数7~10の直鎖アルデヒド類や1-オクテン-3-オンが検出されました。1-オクテン-3-オンは、金属臭、マッシュルーム臭、血液臭とも称される匂いを持ち、ごく低濃度でも感じ取れる匂い物質です。
匂いの発生するメカニズムは、まず金属と汗が反応して金属イオンを生成させ、この産生された陽イオンが皮脂の酸化、分解などを行い1-オクテン-3-オンなどの揮発性物質(匂い物質)が発生します。そしてこのこの化学反応は極めて短時間で起きます。

指はミクロで見ると、汗や脂質などの有機物がたくさん付着しているので、硬貨を触っただけでも金属臭がするのです。
つまり、「金属臭」は金属の匂いではなく、「体から出た物質が原因の匂い」だったのです。

ものを食べた時に感じる金属臭についての研究もあり、頬の内側で強い鉄臭が感じられ頬の内側粘膜の脂質由来の1-オクテン-3-オンが検出されました。他にも唇の内側や咽頭部など表面が粘膜で覆われた組織で鉄臭が生成されることがわかったとのこと。

 

この説が本当だとすれば、金属が人体に触れなければ金属臭はしないことになる。


通りすがりのグラウンド横に鉄棒があったので、ちょっとテスト。

 
鉄棒に触らずに鼻を近づけてみても、確かに金属臭は全くしません。
鉄棒を手で握って少しゴシゴシやってから鼻を近づけてみると、おなじみの金属臭がします。


もっとも身近な金属、硬貨。ただ最近はキャッシュレスの波に押されて、小銭を持ち歩くことも少なくなりましたが。
これも、硬貨に触れずに鼻を近づけても金属臭は全くしません。

 
こちらも、指で摘んで少し擦り合わせるようにすると、おなじみの金属臭がします。

ほんとだ。人体に触れなければ全く金属の匂いはしない!

私の感じている『金属味』と、いわゆる『金属臭』は別物?

物を食べた時の金属臭も口の中の脂質で説明がつくらしいけど、どうも記事を読むと私の感じている『金属味』と記事に書かれている『金属臭』は別のものではないかと思うのです。
最初に金属味を感じた時からそうでしたが、アルミクッカーに直接口をつけてスープを飲む時に唇付近で感じる金属味は確かに口の中の脂由来で説明がつくけど、麺が舌(または歯)に触れた瞬間にちょっとピリッと感じるアレは別物なんじゃないのか。
確実に舌で感じるのに、どうして『金属臭』というのか不思議でなりませんでした。だから、私は金属味と何度も書いています。

そもそも、溶出したアルミニウムイオンが口の中の脂質に作用して金属臭を感じるのであればラーメンを樹脂製の食器に移して食べても同様に感じるはずでは。
それなのに、樹脂製の食器に移してから食べると全く金属臭(金属味)はしません。
やはり、アルミクッカーから直接ラーメンを食べた時に感じる金属味と学者さんが言っている金属臭は別物ではないのか。

ここで、アルミクッカーでラーメンを食べる実験。

 
つめかえ君で詰め替えて使っていたSOTO パワーガスのOD缶。
吹きこぼれたりして口金の部分が錆びてきました。これは今回のガスを使い切ったら廃棄して、また新しいOD缶を買おうと思います。
マイクロマックスU.L.アルミパーソナルクッカーで500mlのお湯を沸かします。

 
今日はサッポロ一番 塩ラーメンを使います。
まず、普通にラーメンを煮ます。


粉末スープを入れて、添付の切りゴマを振りかけたら完成。
今日は金属臭テストなので、具なしです。なんか貧乏な感じ(笑)

 
クッカーを渓流メシの時のように普通に手に持って食べてみます。
この状態で麺を口に運ぶと・・・
やっぱり金属味がします(>_<)


これを丼に移して食べてみると、全く金属味はしません。
でも、アルミクッカーに直接口を付けてスープを啜ると金属味がして、丼に移した場合は口に金属が当たらないから金属味がしない、という単純な話じゃないんですよ。

 
野外で食べる時のようにクッカーの取手を手に持って麺を口にする瞬間。
麺が舌(または歯)に当たる瞬間にちょっとピリッとしたような金属味を感じるんですよ。一番最初に金属味を感じた渓流泊の時にも、それが一番気になりました。
つまり、口に金属が触れるかどうかは関係ないんです。

当初は単純にアルミニウムイオンがスープに溶出しているから金属味がするんだろうと思っていました。そして、アルミクッカーでは金属味がするのにチタンクッカーでは金属味がほとんどしないのは、チタンはイオンになりにくくアルミはイオンになりやすいからだと。

ところが、丼に移すと全く金属味がしないということはそういう単純な話ではないようです。

金属によって陽イオンになりやすさ(溶け出しやすさ)が違う
標準電極電位とイオン化傾向

【金属単体の標準電極電位】


※水素(H2は金属ではありませんが、金属と同様に陽イオンになることと、金属と水素イオンHとの反応性を考える上で必要なので、イオン化列の中に含めることが多いです。

上のグラフは、金属の標準電極電位を表したものです。数値が低いほど電子を放出して陽イオンになりやすいことを表しています。
つまり、一番左にあるLi(リチウム)が一番陽イオンになりやすく、一番右にあるAu(金)が一番陽イオンになりにくいということです。
陽イオンになりやすいということは酸化しやすいということで、つまり錆びやすいと言えます。陽イオンになりにくい金属は変化しにくく安定している金属だと言えます。

【金属のイオン化傾向】


金属を酸などの水溶液に入れると、元素が電子を奪われ、陽イオンになって溶けだします。
例えばアルミニウムなら、Al3+ + 3e という形になります。
これが『イオン化』で、イオン化傾向は水溶液中の金属元素の陽イオンになりやすさを示したものです。
金属をイオン化しやすい順に並べたものがイオン化列と呼ばれ、高校の化学でも習ったはず。はずってのは、私の記憶には全くないからです。寝てたのかも(笑)
まぁそれはともかく、イオン化列を覚える語呂合わせがあるそうで、

「リッチに貸そうかな まあ当てにすんな ひどすぎる借金」だそうです。

Li(リッチに)K(貸そう)Ca(か)Na(な)Mg(ま)Al(あ)Zn(あ)Fe(て)Ni(に)Sn(すん)Pb(な)H2(ひ)Cu(ど)Hg(す)Ag(ぎる)Pt(借)Au(金)

なんか結構強引(笑)

ただ、この順列はあくまでもイオンの状態をイオン間の相互作用の働かない無限希釈を基準としているため、通常の実験的濃度において必ずしもこの順序が保持されるとは限らず、例えば標準電極電位が接近しているSn(スズ:-0.1375V)とPb(鉛:-0.1263V)などは、実験環境では順序が逆転することもあり得ます。

現在は高校化学の教科書では (Li, K, Ca, Na) > Mg > (Al, Zn, Fe) > (Ni, Sn, Pb) > (H2, Cu) > (Hg, Ag) > (Pt, Au) というように大まかな記述になっているとか。

レモン電池にも応用されるイオン化列

レモン電池ってありますよね。
レモンの果実を二つに切って、亜鉛版と銅板を差し込むと電気が発生して電球(LED)が点灯するという実験をやったことのある人もいるでしょう。
この時に、イオン化傾向は Zn>Cu なので、より電子を放出しやすい亜鉛板が-極になり銅板が+極になることがわかります。

アルミ、チタン、鉄の安定性に影響を与える酸化皮膜

ここからやっと、アウトドア用クッカーの素材として使われている、アルミ、チタン、鉄(ステンレス)の話になります。

上記イオン化列表の下に
・空気中での反応
・水との反応
・酸との反応
という項目があるけど、アルミ、チタン、鉄で比べる限り三つともその属性は一緒。
そうなると、イオン化列の順番が金属の安定性を表すことになると思いきや、Al(アルミニウム:-1.676V)、Ti(チタニウム:-1.63V)、Fe(鉄:-0.44V)を比べると、いくつかの疑問が。

鉄が圧倒的にイオン化しにくいはずなのに一番酸化しやすい(錆びやすい)のはなぜなのか?

鉄よりもイオン化しやすいアルミが調理器具に使われたり、生体内に埋め込む材料としてチタンが使われるのはなぜなのか?

上記イオン化傾向は、『熱力学的イオン化傾向』と呼ばれるものなんですが、現実的な環境にでは、標準電極電位の順列と大きく異なる金属が多いんです。
その原因は、金属の酸化で表面に生成・付着した酸化物(水酸化物)の被膜の特性を反映していると考えられるのです。

実環境における金属の反応性(イオン化傾向)

 【大気成分との反応性】
乾燥空気中で酸化が進むカリウム、ナトリウム
湿潤空気中で酸化が進むリチウム、カルシウム、マグネシウム、
空気中での反応は緩やか亜鉛、マンガン、鉛、銅
空気中ではほとんど反応しないアルミニウムチタニウム、クロム、コバルト、ニッケル、銀、スズ
空気中で全く変化しない水銀、白金、金

鉄は湿度の高い空気中では酸化が進む(錆びる)が、アルミとチタンは空気中ではほとんど反応しない。

 水溶液との反応性】
中性水と反応し水素発生・発火リチウム、カリウム、ナトリウム
中性水と反応し水素発生カルシウム
溶存酸素があると中性水と反応マンガン、鉄、亜鉛
塩酸、硝酸に溶解マグネシウム、コバルト、スズ、鉛
塩酸に溶解するが硝酸に不溶
クロム、ニッケル、アルミニウム
塩酸に不溶だが硝酸に溶解
銅、銀、水銀
塩酸、硝酸に不溶チタニウム、白金、金

アルミと鉄は共に硝酸には溶けないが、塩酸には溶ける。
チタンは、塩酸にも硝酸にも溶けず、白金や金と同じ区分に入っているほど安定性が高い。

【不動態化で酸化還元反応が抑制される金属】
アルミニウム大気中で容易に保護性の酸化被膜(酸化アルミニウム、水和酸化物)を形成して不動態化し、多量の塩化物イオンを含まない中性水に耐える。
チタニウム大気中で容易に保護性の酸化被膜を作る。酸化チタンは、化学的に非常に安定な化合物で、通常の酸・塩基に対して優れた耐性がある。
鉄酸化物の保護性は低い。
クロム酸化クロムの被膜で不動態化し、大気、中性水、酸性環境に耐えるが、濃い塩酸には溶解する。
亜鉛大気中では、保護性のある不溶性の塩基性炭酸亜鉛の被膜で覆われ、酸化還元反応が抑制される。
淡水中では、水中の炭酸イオンによる保護性の被膜を作るが、硝酸塩、硫酸塩や塩化物の影響を受けた酸化物被膜の保護性は低い。
スズ大気中や中性水中で、保護性の酸化スズ被膜を形成し不動態化する。
大気中の硫化水素や亜硫酸ガスに対しても保護性の硫化スズの被膜を形成し不動態化するが、ハロゲンや亜硝酸ガスに対しては保護性被膜を形成しない。

不動態とは、金属表面の腐食作用に抵抗する酸化被膜が生じた状態のことです。
アルミ、チタンともに大気中で保護性の酸化皮膜を作り、アルミは中性水に耐えられるだけだがチタンは酸や塩基に対しても耐性があります。
鉄は酸化物の保護性が低いので、クロムやニッケルを混ぜてステンレス鋼にされたり、鋼板に亜鉛をメッキ加工したトタンやスズをメッキ加工したブリキなども利用されます。

結局のところ、単純なイオン化列とは別に金属の表面にできる酸化皮膜の性質により、実環境での安定度(溶け出しにくさ)は、チタン>ステンレス>アルミの順になる。
したがって、金属味(金属臭)のする度合いは、アルミ>ステンレス>チタン の順になる。

と、金属自体の金属味(金属臭)のしやすさについてはよくわかったところで、問題は同じアルミクッカーでも、その後の食べ方によって金属味がしたりしなかったりという点。

何か体内でレモン電池のようなことが起こってない?

ここで、最初のラーメン実験に戻ります。


手でクッカーの取手を握って食べると金属味がするので、クッカーを置いて食べるとどうなるの?

金属味しない・・・感じ・・
何度もテストしてたら良くわからなくなってきちゃった(苦笑)
たぶん、金属味はしていないと思うけど。

アルミニウムイオンは水溶液中で Al3+ + 3e となっているので、麺が口(舌)に触れた瞬間回路が繋がって、e(電子)がクッカーの取手から手を伝わって人体を流れて金属味を感じるってことじゃないの? そんなことある?
奥歯を虫歯治療した時に被せられた「金銀パラジウム合金」が何か関係している気もするし。
金銀パラジウム合金は、金が12%、パラジウムが20%、銀が50%前後、銅が20%前後含まれているらしい。銅はレモン電池の+極に使われるくらいだから、体の中でレモン電池みたいなことが起こってない?
麺やスープが舌に触れた瞬間にちょっとピリッとしたような感じがするのもそのせいでは?

だれか電気や化学に詳しい人に解明して欲しいです。

もし本当に、金属味が体内を電子が流れて起こっているなら、ゴム手袋をはめて取手を握って食べたら金属味がしないことになるよね。

もう一回ラーメンを作って実験。

 
ゴム手袋をはめて取手を握って食べてみます。
金属味しないよ!

手袋をはめたり外したりしながら何度も確認。
手袋をはめると金属味はしなくて、手袋を外すと金属味がする。
確かにそんな感じだけど、何度もやっているうちに良くわからなくなっちゃった(苦笑)

もうこれ以上、ラーメンは食べられないのでこの日の実験は終了。

例の赤い脚が折れるという惨劇

実験を終了して、いつもの赤い脚を畳もうと思ったら、パキッと嫌な音が。


あっ、脚が折れちゃった(>_<)

 
経年劣化しちゃってたかな。
これはダメだ。接着剤でくっつけても、足の開閉の時に力がかかる部分なのですぐに取れちゃうと思う。
これは渓流メシでガスカートリッジを安定させるのに必需品なので、来春までに買っておかなくちゃ。
プリムスカートリッジホルダー楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る

ゴム手袋をしてラーメンを食べると金属味がしないという不思議

後日、もう一度実験。

 
今回は、マルちゃん正麺醤油味を用意。シンプルな醤油味が一番金属味を感じやすい気がする。
そして、マルちゃん正麺は丸い形なのもアウトドア向き。パーソナルクッカーの小鍋にもすっぽり収まるサイズ感が素晴らしい。そして、生麺のような食感の麺はほんとに美味いし。

インスタントラーメンの美味しい作り方

 
余談になりますが、インスタントラーメンの美味しい作り方って知ってます?
インスタントラーメン研究家?みたいな人が言ってましたが、指定の茹で時間の1分前まで(例えば3分茹でるラーメンなら2分間)は、麺を一切いじらない方が良いらしいです。

一旦麺を入れたら、私はいつもすぐに裏返しちゃってましたが(なんとなくその方が均一に火が入る気がして)、とにかく一切触らない方が良いらしいです。
吹きこぼれそうになったら火力調整。
そして、残り1分になったところで、全体を勢いよくかき混ぜながら茹でます。
そうすると、麺にコシが出て仕上がりは全く違います。一度やってみてください。


というわけで、でき上がったラーメン。
マルちゃん正麺醤油味は、シンプルな醤油味だし一番最初に金属味を感じたラーメンなので普通に取手を手で持って食べれば、麺が舌に触れた瞬間に確実に金属味を感じるはず。

最初にゴム手袋をして金属味がするのかしないのか、最初の一口目が肝心。
前回は何回も手袋したり外したりしているうちによくわからなくなってきたので(笑)、今回は一発勝負。

麺を口に運んでも金属味はしません!


次に手袋を外して手に持って食べてみます。
今度は金属味がします。

やっぱり電導に関係あるんじゃないの、金属味は。
と思うけど、ゴム手袋をするということは取手部に触れないので記事の最初に書いたライプチヒ大学の手の皮脂由来説でも説明がつくことはつく。
でも、そちらではものを食べた時の金属臭は頬の内側などの脂質由来だと言っているんだから、手で取手を持とうが持つまいが金属臭は感じるはずだよね。

科学的に説明しろと言われても私には限界があるので、そこはぼんやりさせたまま、まとめてみたいと思います。科学的根拠はわからなくても、アルミクッカー金属味に対する対応策ははっきりしました。

アルミクッカーの最終的な金属味対策

(1)調理したら非金属の器に移して食べる。

(2)クッカーから直接食べる場合はゴム手袋をする。

単純に金属味がしなくするには上記いずれかになりますが、ゴム手袋をして渓流メシを食べるのは雰囲気でないので、私はクッカーとは別に食器を用意しようかなとも思っています。

今までは炊飯はアルミクッカー、汁物はチタンクッカーと二種類のクッカーを組みあわせて使っていましたが、熱伝導率の良いアルミクッカーだけで調理して食器を別に用意するのも良いし、調理の難しさを承知の上でオールチタンクッカーで挑むのも悪くはないかも(笑)

つべこべ言わずに、アルミの内側にフッ素樹脂加工されたやつを使えばいいじゃん。
と思うかもしれませんが、フッ素樹脂加工は耐久性が低いのでアルトドア用には私はあまり使いたくないんです。焚き火使用だと尚更。

と、書いてから思ったけど、フッ素樹脂加工は調理後の後片付けがさっと拭くだけできれいになるのは、渓流泊釣行で何度も調理する時にはその恩恵が大きいよねー。フッ素樹脂加工を再度見直してみるのも良いかもしれない。

自分に最適なクッカー探しの旅はまだまだ続きそうな予感。

コメント

  1. おはようございます。
    なるほどね、金属味は金属が微妙に溶けて感じるものとばかり思っていました、事実、鉄瓶でお湯を沸かして飲むと鉄分の補給になり、貧血改善効果があると聞いたことがあります、これは金属臭とは別の話なんですね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      鉄瓶でお湯を沸かすと鉄(鉄イオン)が溶け出て鉄分補給になるというのは間違ってないです ^_^
      同じように、アウトドア用のクッカーからも金属イオンが溶け出るのですが、ステンレスはクロムが混合されているので鉄瓶ほど金属分が溶け出ることはなく、チタンは表面に酸化チタンの皮膜ができ、こちらはほとんど溶け出ません。そこへいくとアルミの酸化皮膜は弱いのでアルミニウムイオンが溶け出やすく、人体の脂質と反応して金属臭を強く感じたり、私が言う金属味もしやすいんだと思います。

  2. おはようございます。
    金属臭は実は金属の臭いではなくて、金属と接したり削れた皮膚が分解して出来た臭いなんだ・・。
    すると、男と女で臭いが違うんですかね(笑)

    金属味は、電気回路が出来ないとイオンに伴う電子出入りがないので、木でもプラスチックでも電気絶縁体が電気回路の間に挟まれば金属味は無くなるんだ・・。
    すると、クッカーのハンドルを耐熱樹脂でコーティングするか、食べる時だけの布ハンドルカバーを付ければ、金属味が防止できるんですね。
    も少し、試験を進めて、アルミクッカーメーカーに提案すると、謝礼が・・・(笑)

    • マンボウさん、こんばんは。
      金属臭が金属そのものの匂いでないことは確かですね。
      ドイツライプチヒ大学の研究結果の通りだとすると、金属イオンが人体の脂質と反応して匂い成分を産出するということらしいですが・・・確かに脂質は男女差や個人差があるんじゃないですかね ^_^
      性格な理論はわかりませんが、とにかくクッカーと手の間に絶縁体があれば金属味(金属臭は別物だと私は思っていますが)がしないことは確かです。
      そうですね、アルミクッカーメーカーに連絡して一儲けしたいと思います(笑)

  3. 面白くて一気読みしてしまいました。^^

    しばらくブログのアップがなかったので、どうしていらっしゃるのかと思っていましたが、PCの調子が問題だったのですね。
    体調じゃなくて、良かった、良かった。

    読んでいる途中で、おぼろげに結果を予想しながら読み進めたけど、「たぶん、こうだな」なんて思う人は多くとも、リコプテラさんのように実験までする人はそうそういないだろうと、感心しておりました。
    推測、実験、考察と、やっぱり科学者肌なんでしょうね。
    いやいや、素晴らしいです。

    • kuniさん、こんばんは。
      ご心配ありがとうございます。体調は万全でしたが、PCが絶不調でした(笑)
      ブログ更新はノートPCでもできたんですが、とにかくトラブルがあるとそれを先に解決しないと気が済まないタチなので f^_^;
      こんな記事、興味ある人いるのかな? と思いながら書いてましたが、面白いと言っていただけて苦労して書いた甲斐がありました。
      PCトラブルに関してもそうですが、私、気になるとどんどん深みにはまってしまう性格なんですよ。それを科学者肌と呼んで良いものかどうか(笑)

  4. 難しい事を まとめて凄いですね。私は、あまりアルミ臭を気にしないので、ここまで研究はしないです         調理器具のメスティンって、アルミで コーティングして、焦げ付きやアルミ臭を防ぐと読んだことがあります。米の磨ぎ汁を使うらしいんですが、他のアルミクッカーにも効果ってあるんですかね?

    • Kさん、こんばんは。
      まとめることはまとめましたが、いつも通り論理的な結論に達していないという(笑)
      アルミ臭(アルミ味)を感じるかどうか、個人差があるんだと思います。全く気にならないと言う人も結構いますし ^_^

      メスティンはアルマイト製なので、私が持っているアルミパーソナルクッカーと素材は一緒で、私も牛乳や米のとぎ汁で表面コーティングをやったことがあります。
      https://www.sakanakokoro.com/2016/06/29/12008/
      一時的に効果はあるんですが、何回か使うとまた金属味がするようになっちゃうんですよね(T . T)
      牛乳や米のとぎ汁を使う方法では、焦げ付きに関しては全く効力がありません。
      アルミクッカーの内側をフッ素樹脂コーティングされた製品が、アルミ味も焦げ付きもしません耐久性の面で不安が・・・家庭用のフッ素樹脂コーティングは進歩してきてかなり耐久性のあるものもありますが、アウトドアクッカーのフッ素樹脂コーティングは昔ながらの簡便なものなので、耐久性はあまり期待できないんですよね ^_^

  5. 早くも今年のイグノーベル賞は決定ですね!(笑)

    しかし、プリムスの脚の耐久性ってどうにかならないんですかねー
    私も早くも一本折りました。。

    • Keyman さん、こんばんは。
      ええ、イグノーベル賞狙ってます。授賞式のスピーチ考えておかなくちゃ(笑)
      でもいつノーベル賞もらうなら、「ざざ虫の群れの中に手を突っ込んで手をすべすべつるつるにする研究」の方かも(爆)

      そうなんですね、この赤い脚やっぱり折れましたか。私の場合購入から3年足らずで折れちゃったので、やっぱり耐久性は良くないですかねぇ。
      使っている樹脂材料がちょっと脆いのかな。

      イワタニ・プリムスさん、もう少し耐久性アップしてもらえると嬉しいです ^_^

  6. 今まで感じることはありましたが特に気にせず食べておりました。
    この検証にただ感心して読み進むにつれて自分の思考回路に難ありを発見して結果

    (1)調理したら非金属の器に移して食べる。
    (2)クッカーから直接食べる場合はゴム手袋をする。
    フッ素樹脂加工を再度見直す。
    を確認しました。(笑) やはりおいしく食べたいですね。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      私は味や匂いに神経過敏なところがあるんですよね(笑)
      アルミクッカーから直接ラーメンを食べた時の味がトラウマになっています(>_<) 家だと調理器具の重さを考える必要がないですが、渓流での調理となるとやはり軽いアルミに頼る場合が多々あるんですよね。 参考になれば嬉しいです (^_^)

  7. 金属味が気になって、ジルコニア製のカトラリーを作って、会社を立ち上げてしまいました。確かにジルコニア製のカトラリーだと、金属製のカトラリーに比べて美味しくなるのですが、その説明にリコプテラさんの挙げているライプチヒ大学の論文を使っていました。しかし、この論文では「皮脂」と言っていて、主成分が「脂」の話であるのに対して、実際には卵、ゼリー、豆腐など、タンパク質が豊富で脂ぎっていない食べ物のほうが、味の違いがよく分かります。脂も絶縁体なので、リコテプラさんの考えならば、そのことが綺麗に説明できます!

    • 山瀬光紀さん、初めまして。
      コメントありがとうございます (^_^)

      なるほどー、脂質の少ない食べ物の方が金属味がするんですね。
      私の考えもあながち的外れではないことがわかって嬉しいです。

      金属味が気になってジルコニア製カトラリーの会社を立ち上げた??
      私以上に金属味にこだわっている方がいたとはビックリ!
      ジルコニアって、歯科のクラウンにも使われているアレですよね?

      まさかそんなカトラリーがあるとは知らなかったので、検索してみました。
      株式会社ZIKICOの社長さんなんですね。再びビックリ!(笑)
      材料が材料なだけに、さすがにお高いですが、とても素晴らしい製品ですね!
      サイトを拝見して、個人的に知りたいことが2点あります。

      (1)SUMUシリーズの、ディナースプーン、ディナーフォーク、ディナーナイフそれぞれの重量はどのくらいでしょうか。
      (2)本来の使い方ではないと思いますが、野外で使用して仮に1mの高さから河原の石の上に落下した場合、ジルコニアは破損する可能性が高いでしょうか。

      急ぎませんので、お時間ある時にご回答いただけると幸いです。
      内容が長くなるようでしたら、下記アドレスに直接メールいただいても構いません。
      info@sakanakokoro.com
      お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

      • お!商品を調べて下さって、ありがとうございます。ジルコニアは、そうですアレです。ご質問にお答えします。

        (1) SUMUシリーズの重さは、ディナースプーン 29g、ディナーフォーク 26g、ディナーナイフ 24g です。
        (2) 落した場合について、メーカーの者として明言出来ないのですが、石の上という一番過酷な条件でも、1m の高さならば破損しない自信はあります。試さないでくださいね。食後に片付ける際に胸の高さから、木の床や絨毯の上に落とす程度、あるいは、洗い物をしているときに、手を滑らせてシンクに落とす程度、お皿にぶつける程度を想定しています。初めは皆さん、怖がって丁寧に扱われるのですが、そのうちに大丈夫だと気付いて、金属製のものと同じような扱いになるそうです。

        宣伝になってしまって恐縮ですが、TEMO計量スプーンというジルコニアの商品で、6月3日(2020年)までMakuakeでクラウドファンディングhttps://www.makuake.com/project/temo
        をやっておりまして、そこでディナーセット付のリターンを選べます。そのディナーセットには、非売品の持ち歩き用カトラリーロール(入れ物)が付きます。アウトドアに如何でしょう。 (^_^)

        リコプテラさんの実験を基に、私も何か考えてみます。良いアイデアをありがとうございます!

        • 山瀬さん、こんにちは。
          早速のご回答、ありがとうございます。
          チタンのカトラリーよりはやはり少し重くなりますか。
          薄く加工されているようですが、かなり強度はあるんですね。ジルコニアという素材はいろんな魅力を秘めていますね。

          あれ??なんか私が凄く食いつきそうなもの宣伝してきましたね(笑)
          さっき気づいたら、うっかり注文ボタンをクリックしてました(爆)
          先ほど長野県上伊那からの注文が入ったと思いますが、それが私です (^_^;)

          応援購入というシステムも良いですね。
          ユーザーとしては通常価格よりお得に購入できるし、魅力的な製品作りの応援ができるというのも嬉しいです。

          ともかく、7月に製品が届くのを楽しみにしてまーす!

          • リコテプラさん、ありがとうございます!応援購入頂けて、とても嬉しいです。
            頑張って準備して参りますので、楽しみにお待ちくださーい!

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