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2021秋のきのこ狩り速報(9)&(10)|晩生キノコは出ないのか

きのこ狩り
この記事は約6分で読めます。

前回のパトロールでは、キノコはだいぶ減ってきて、いよいよキノコ狩りも最終盤といった様相です。
果たして晩生キノコは例年通り出てくるのでしょうか。

いよいよキノコは終盤へ|2021年秋 第九回キノコパトロール

10月14日、例年であればまだ少し早いですが、チャナメツムタケシモフリシメジを狙って出かけてみました。


いつもより標高が高い山です。シラカバがちらほら見えますね。

チャナメツムタケ、シモフリシメジともまだ早かったのか?


少し歩いて、チャナメポイントにやってきました。

 
が、しかし、キノコの気配は薄く、ドクベニタケ(毒)と時期を外して傷んでしまったハナイグチがなんとかある程度。

 
仕方ないので、方向を変えて昨年ヌメリスギタケモドキを採った倒大木を見に行ってみますが、全く出ていません。そして、その先、笹藪をかき分けて極上のシモフリシメジを採ったポイントへ向かいます。


この辺りなんですが、全く見当たりません。
昨日雨が降ったので、丈の長い笹が濡れていてすでに脚がびしょ濡れです。


倒木にたくさん生えているのは、スギヒラタケ(毒)じゃないの?

 
先日もちょっと書きましたが、これは以前は食べられるキノコとされていましたが、今では毒きのことされているので、食べてはいけません。
前回のは栗の木に生えていたので、ウスヒラタケの可能性もあるけど、今回のは針葉樹の倒木から生えていて、色合いも真っ白なのでスギヒラタケでしょう。

 
大きくなったクリタケがぽつんと一本だけ。
この山は下りることにします。


帰りがけに少し標高の下がった山も歩いてみます。
ここは、昨年までは良く来ていましたが、今年8月の大雨で林道が塞がれて今まで来られなかった場所です。
クリタケやシモフリシメジが採れるポイントです。

 
登っていくと明らかに枯れ葉が持ち上げられているので、もしや、遅いマツタケかも?
と思いましたが、遅いショウゲンジでした(笑)

 
誰かが傷んだマツオウジを切り株の上に置いていったようです。
そして、古くなったキシメジ(注)

少し遅かったクリタケと、まだ早い?シモフリシメジ


クリタケが採れるのはこの辺りです。

 
クリタケはやはり少し遅かったかな。
でも、このくらいならなんとか食べられます。

 
まだ傘が開ききっていないものも少しありました。
クリタケは誰かに採られた残りと言った感じです。


それからシモフリポイントも見て回ります。
例年ならこんな感じの場所に出てきますが、今日は全く見当たりません。
空振りです。


この日の収穫:
クリタケショウゲンジハナイグチ

かなりの距離を歩きましたが、なんとも寂しい収穫となりました。
きのこ狩りと言うよりは、高地トレーニングと言った方が良いかも(笑)
それでもクリタケご飯一回分くらいはあるかな。

チャナメツムタケやシモフリシメジはこれから出てくるのか、それとも今年は不作なのか今のところわかりません。これから出てくることに期待したいと思います。

ナラタケだけは期待に応えてくれた|2021年秋 第十回キノコパトロール

翌日の朝も懲りずに山を歩きます。
メインフィールドのふたこぶ山。おそらく今年この山へ来るのはこれが最後でしょう。


山もだいぶ秋色になってきました。

 
落ち葉に埋もれる林道。
ドングリもたくさん落ちていて、たまにニホンリスが林道を横切るのも見かけます。

めぼしいキノコが見つからないまま、長老松にご挨拶。


さぁ、気合いを入れて登りましょう!

 
キシメジ(注)もまだ少しありますが、写真2枚目のように傷んでしまったものも多いです。

 
歩けども歩けども、チャナメツムタケシモフリシメジは見当たりません。
ハエトリシメジはちらほら出ています。

 
これはアカモミタケ?カラハツタケ(毒)?と思って採ってみると、
立派なオウギタケでした。

 
ここでやっとシモフリシメジ発見!
でも、ポツンと生えていただけで他には見当たりません。


めぼしいキノコがないまま、標高だけが上がります。

 
雨に打たれて色が抜けちゃってるけど、これはキンチャヤマイグチでは?
うーん、まぁ、採ってってみるか。


今日も山頂の長老松にご挨拶。
たぶん、今年はこれが最後になると思います。来年秋にまた登ってくるまでこの山の上から見守っていて下さいね。

 
山を下る途中、クリタケを少し追加したり、ポツンとアイシメジがあったりする程度。

 
シモフリシメジと間違われやすいネズミシメジ(毒)もありました。

結局、チャナメツムタケは全くなくシモフリシメジは3、4本あっただけ。
前回よりもビクの中身はさらに寂しい状態です。

2週間前は全く気配もなかったナラタケ

林道に出て、後は例のナラタケポイントのチェックだけして帰ります。
2週間前には何もなかったけど、果たして今日は。


ナラタケはジメッとした場所の広葉樹の倒木に生えます。
ぱっと見、前回同様全くキノコがないような・・・いや、


ナラタケがどっさり出てる!
良かった、今年は腐らせる前に採りに来られた。

 
周辺には少し傷んでいるものもありましたが、概ね良い状態でそこそこ採れました。
北海道や東北では山一面ナラタケと言ってもよいほど大量発生するそうですが、うちの辺りではあまり馴染みがなく、それほど出ないのかも知れません。

ナラタケのおかげで、少しビクが重くなりました。
今日はこれで満足です。林道を下ります。

地元では認知度が低いナラタケ、でもこのキノコは美味い!

林道を半分ほど下った頃、下から上ってくる人がいます。
挨拶をすると、
「どうですか、採れましたか?」と訊かれたので、
シモフリシメジを狙ってきたけど全然ダメで、代わりにナラタケが採れましたと答えると、
「ナラタケ? 知らないけどどんなやつ?」とビクを覗き込まれました。
「ほぉー、これがナラタケかぁ」と、そこそこベテランきのこ狩り師と思しきその人が言ったくらいだから、やはり上伊那ではナラタケの認知度は極めて低いんじゃないですかね。

あの怪しい(いや、怪しくはない)産直、グリーンファームにさえナラタケが出ているのを見たこともないもん。
あ、そうそう、以前書いたグリーンファーム紹介記事の時から変わったのは、建物が建て替えられて少しだけ小綺麗になったこと。他にはアンナプルナという名前のインド・ネパール料理屋さんがテイクアウト専門で出店してたり、さらに不思議な進化を果たしています(笑)

今シーズンは大豊作でマツタケコウタケがそこそこ採れたのはもちろん嬉しいけど、一番嬉しいのはナラタケがはっきりわかるようになって採れたことです。
ナラタケは、北海道でボリボリ、秋田県ではサワモダシなどと呼ばれ、とても親しまれているキノコ。これ、シャキッとした食感と良い出汁が出るので汁物に入れると本当に美味いです。
見た目はちょっと毒っぽい感じがするんですけどね(笑)
実際、コレラタケ(毒)という猛毒キノコに似ているので初心者が迂闊に手出ししない方が良いキノコではあります。


今年は急速に秋が深まっています。もう、冬はすぐそこです。


この日の収穫:
ナラタケキンチャヤマイグチシモフリシメジクリタケオウギタケ
あれ?アイシメジも一本だけあったはずだけど。

ナラタケがこれだけあったから良いようなものの、もしなかったら今回も高地トレーニングで終わるところだったよー。
さて、チャナメツムタケとシモフリシメジをなんとか採るべく、もう一回は山に行こうと思っていますが、ゲットすることができるのか、それとも高地トレーニングで終わってしまうのか、それは神のみぞ知る・・・

そして、10月22日にも山へ行ってみたんですが、チャナメツムタケやシモフリシメジは全く見当たらず、他のキノコもショウゲンジが数本、クリタケが数本と言った程度。正に高地トレーニングでした。
山によっても違うと思いますが、今年のきのこ狩りはこれで終わりを迎えそうです。

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コメント

  1. こんばんは
    10月も下旬、御地では最低気温が5℃を切る冬間近でもキノコってのは生えるんだと驚きます。
    群生を見つけた時は嬉しいでしょうね。

    • マンボウさん、こんにちは。
      こちらはもう朝晩は冬といった感じですが、今日は日中は日射しが強くポカポカしています。
      山はさすがに冷え込んでいますが、霜が降りる頃に出てくるキノコもあるので、量は少なくなりますが、それを狙って山に入る人もいますね。ナメコなんかはその代表格ですが、ウチの辺りではあまり採れないです。
      キノコの群生を見つけるとほんとに嬉しいです!

  2. ついにシーズン終了の感じですか。
    こちらスギヒラタケらしきものは、割とよく見ます。
    どちらにしろ中途半端な知識なので、キノコは手を出しませんけどね。(笑)

    • kuniさん、こんにちは。
      そうですね、キノコシーズンはほぼ終了です。
      スギヒラタケのように倒木に群生するキノコはいくつかあって、山を歩いていると目にすると思います。
      大丈夫そうだと思っても、キノコはシャレにならないほどの猛毒の場合もあるので、迂闊に手を出さないのが正解だと思います (^_^)

  3. スギヒラタケは私が知る唯一のキノコで、子供のころ友達と
    近所の山で遊び半分で採ってました。
    食用としてスーパーにも売っていたし、とても
    おいしかったですよね。でも今では毒キノコ扱いでもちろん
    売ってもいません。毒キノコ認定?されたからは
    地元のジッチャですら採っていないですからね。

    • muraさん、こんばんは。
      そうですか、スギヒラタケには馴染みがあるんですね。
      うちの方ではあまり認識されていないし、スーパーで売られていたというのは驚きです。

      昔は食べられていたのに今は毒きのこ扱い、というのは結構あってこちらではキシメジが代表格です。
      キノコは世界は未だにわからないことも多く、後の研究で明らかになることがまだまだたくさんあるんだろうなと思います。

  4. ナラタケの群生が良いですね~~!!
    書かれてる通りで、汁物に入れると出汁が効いてとっても美味しいですね。
    割と万能なキノコなので、私は大好きです(^^)

    しかし・・10月からはどうも全体的に発生が良くないみたいですね。
    各地で不作だと聞きますし。
    真冬前に、晩秋型が出てくれると良いですね(^^)

    • アイさん、こんにちは。
      ナラタケは今までは眼中になかったですが、ここ数年はっきりわかるようになって群生ポイントも見つけられたので嬉しいです。
      見た目はそれほど美味そうじゃないですが(笑)、汁物には最高ですね!

      9月中旬から10月は雨が少なかったんですよね・・・
      先日、もう一度山を歩いたら、ムキタケとシモフリシメジが少し採れました。今年はこれで終了かなと思っています。