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ランディングネットの木枠作り|その5…穴開け

ランディングネット作り
この記事は約6分で読めます。

前回は、溝切り治具を作ってフレーム外周の溝切りまでできました。
溝切りは思ったよりも上手くいったのでちょっとニヤける私なのでした。

わかってます、わかってますよ、ランディングネット自作に全く興味がない方々は「このシリーズいったいいつまで続くんだよ」と思っていることでしょう。
確かにこのシリーズ、かなりマニアックです。でも、いろんな道具を使って工作する過程はランディングネット作りだけじゃなくて他の物にも応用できるので、いつか何かに役立ちますよ、きっと。
ほんとかな(笑)

次は、やや厄介な気がする穴開け工程。
フレームにドリルで穴を開けるのはそれほど難しいとは思わないけど、グリップに貫通する部分なんですよね、心配なのは。
穴を開ける距離が長いので、手持ちだとずれてとんでもないところにドリル刃が抜けるんじゃないかと。本当はボール盤かドリルスタンドがあれば良いんだけど・・・

ランディングネット フレーム外周に穴を開ける

穴を開ける数と位置を決める

 
巻き尺でぐるっと外周を計って、最初の糸止め穴と最後の糸止め穴をだいたいどの辺りにすれば良いか確認。最初の穴から最後の穴まで700mmにすれば良さそう。
※実際のこの作業は、溝切り前にやっておきました。

フレームのてっぺん(つまりは外周350mm地点)に鉛筆で線引き。
穴の数は今持っているランディングネットと同じ34個にするつもりなので、てっぺんのこの線のところには穴は開けません。左右に12mmずつ振っててっぺん部分の穴間隔は24mmに。


そこからは、21mm間隔で左右に14本ずつ28本の線を引きます。
これで30本。
残りの4本はグリップに掛かる部分です。

 
この4つの穴位置は22mm間隔に。
てっぺんの24mm+フレーム左右の21mm×28+グリップ部の22mm×4=700mmです。
最後の4つは、本当は外側じゃなくて内側に穴位置がほぼ均等になるようにしなくては。
グリップ内側センターから均等に穴位置を4つ割り出すと20mm間隔くらい。グリップ内側を削ると穴間隔は多少広がるはずだからこれで良いんじゃないかな。


外側の穴開け位置全部にキリで軽く刺して、アタリを付けます。くれぐれもキリをぐいぐい押し込んで穴を大きくし過ぎないように。

マキタドライバードリルの素晴らしさと不要だった精密チャック

 
穴径は1.2〜1.4mmくらいが良さそうなので、新たに1.4mmのドリル刃楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)と手動で穴が開けられるピンバイス楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)も購入。
1.4mmとかになると「木工用」というドリル刃はホームセンターに見当たらず、「鉄工用」を買ってきました。「木工用」と謳われているドリル刃には先端中央に針みたいなのが出ていて、位置がずれないように木材に差し込んで使えるような構造になっています。「鉄工用」には中央に針がないですが、木材にも使えます。
それと、ドリル用の「精密チャック」というのも買いましたが、下記の通りこれは全く不要でした。

 
ドリル刃の軸がかなり細かったので精密チャックが必要かと思って買ってみたけど、装着して回転させてみると刃がブレブレで使い物にならない。
マキタのドリルにそのまま装着してみたら、全然問題なくしっかり絞まるじゃん。さすがマキタのドリル。なんなんだこの精密チャックというやつは、ほんとにもぉー。

 
ドライバードリルを使う前に、まずはピンバイスでグリップ内側から少し穴を開けてみます。
ドリルをセットしようと思ったら、なんだかゆるゆるだよ。
説明書きを良く見たら、軸の中に別サイズのチャックがもう一本内蔵されていて、チャック部は合計4サイズに差し替え可能でした。なんという素晴らしい構造。

グリップ部は穴位置を合わせるためには、内側からある程度穴を開けてから、外側からその穴めがけて電動ドリルで。というやり方でどう?
でもそんなやり方でグリップの中で両側から開けた1.4mmの穴をピッタリ合わせるなんてことできる?
中で穴が広がる分には見た目状は問題ないから、一発で貫通しなくても少し中の穴を広げるつもりで角度を少し変えてぐりぐりやればなんとかなる?
不安しかない。

 
内側から穴を開け始めたけど、ピンバイスのグリップエンドがフレームに当たって予定の角度で差し込めないな・・・あ、そうだ、グリップエンドを外すことができたんだった。
これで、まぁまぁの角度で穴開けできます。


もう一つ上の穴も同様にある程度内側から手動で穴開け。
こっちはまぁグリップエンドを付けたままでも角度的には良さそう。
他のフレーム部の穴は外側から普通に電動ドリルで穴開けをしますが、バリを最小限に抑えるために当て木をします。

当て木をして穴開け|ホームセンターと百均の違い

 
当て木の材料は、ダイソーで買った25×25mmの角棒。樹種は書いてないけどたぶん桐に似たファルカタじゃないかな。

ここでダイソーさんの素晴らしさについて書きます。
何が素晴らしいかと言うと、この木材に貼られているシートが弱粘着できれいに剥がせるんですよ。
そんなの当たり前でしょ、って思うかもしれませんが、多くのホームセンターでは強粘着シールをベタッと貼り付けてあって綺麗に剥がすことはほぼ不可能なんです。

例えば、溝切り治具を作ったこの12×12mmの角材。ホームセンターで購入しましたが、このシールは、ドライヤーで熱をかければなんとか剥がせますが、粘着剤が木材に残ってしまいその部分は木工材料としてはまともに使えません。他のホームセンターで買った材料もそうでした。

 
ちょっと脱線しましたが、カンナで角を取り上面を少し丸めます。
そして、作業台のバイスに挟みます。

順調に進んでいた穴開け、最後にまさかの(というか予感通りの)大失敗!


こんな風に当て木にフレームを押し当てて真上から電動ドリルで穴を開けます。
これは難しいことはないはずです。

 
バイスに挟んだ当て木の位置を少しずつずらしながら、穴を開けていきます。
グリップ部を除いて30個の穴がありますが、すいすい順調に進みます。


ぐるっと一周穴を開けて、最後の難関一番グリップ寄りの2つの穴。
鉛筆で書いた線の角度に合わせ、前後左右できるだけ真っ直ぐに刃を入れていきます。
やはり内側から開けた穴に一発では貫通しません。
穴の内側を広げるように少し角度を変えて何度か刺してみたら、穴が繋がった感触が。
そんなやり方でなんとか難関2つの穴が無事開けられたと思ったんですが・・・


貫通した穴の近くにもう一個ずつ穴が開いちゃった(涙)
角度を変えて突き刺す時に奥まで入れすぎたんだ。アホだな。これはリカバリーが難しい。

 
とりあえずウッドパテを爪楊枝で押し込んでヘラで押さえ付けるというその場凌ぎをしておきます。
この部分はまだこれから削るからその様子で穴が見えてくるようならもう一度ウッドパテを詰め込み、色塗りでごまかすしかないかな。


ネットを張ればそれほど見えなくなる部分なのが救いだけど、これは多少ずれても外側から思い切って穴開けした方が結果は良かったのかも?

ともかく、今回の作業で木工作業台マキタのドライバードリルは大活躍してくれました。
この2つは本当に買って良かったと思っています。

フレーム穴開け工程のポイント

  1. 下穴を開けて、当て木をして慎重に穴を開ける。
  2. グリップ部は外側から思い切って一発で開ける。
  3. 完璧な穴開けを目指すなら、ボール盤かドリルスタンドを検討する必要あり。

大きな失敗を犯しつつも、次は削り工程です。
・・・つづく↓

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コメント

  1. フレームに一度グルリとマスキングテープを巻いて、一旦外して平らなところに張り付けて、そこに穴あけのポジションをマーキング。
    マークが書けたら再度フレームに貼り直して、テープごとドリルで穴開け。
    ・・・が、ボクの定番工程でした。^^
    リコプテラさんが失敗しちゃったと書かれているグリップ際の穴開けは、外から一発勝負でしたよ。
    完璧に真ん中に貫通してくれたことはないけど。(笑)
    本文に書かれている通り、ネットをセットしたらほぼ分からなくなりますので、心配はないですよ、その部分のミスは♪「

    • kuniさん、こんばんは。
      なるほど! マスキングテープを使ったそんなやり方があったんですね。その方法なら簡単に穴開け位置を決められますね。
      グリップ際の穴開け、ビビリ過ぎて見事にやっちゃいました(笑) やっぱり思い切って外から開けた方が良かったかなぁ。
      ネットを張って、失敗が隠れることを祈ります (^_^)

  2. おはようございます
    ピンバイスは愛用品と似ていますが、私のは極小-中と小-大の組合せです。
    自分としては極小-小と中-大の組合せの方がチョイスしやすいと思います。
    余計なお世話ですが、ピンバイス設計者の意図が今一分かりません。
    なるべく正確に小穴を開けたい時、マシンバイスにドリルドライバを固定して、穴を開けたいものの高さに見合う水平台を調整用意して、穴開けしたいものの方を滑らせ動かして穴開けをしています。
    準備に手間が掛かりますが、イイ感じの穴が開きますよ。

    • マンボウさん、こんばんは。
      私のピンバイスもよく確認してみたら、極小と中、小と大の組み合わせになってました。これは確かに不可思議ですね。何か製造上の理由でもあるんでしょうかね。

      ドリルの方を固定して材料の方を滑らせる方式、今回はカーブしている材料なのでそれを上手く固定して滑らせる治具を作る手間はかかりそうですが、確かにその方法は良さそうですね。
      ありがとうざいます! 次回は考えてやってみます (^_^)