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ジャガイモ栽培|野菜作り(その1)

野菜作り
この記事は約5分で読めます。

実家に隣接する畑がありまして、今までは親が家庭で食べる野菜をある程度作っていましたが、今年は私が何種類か担当してみることにしました。
その一つがジャガイモ。

私は野菜作りに関しては全くの素人なので、まず基本を勉強するための本を買ってみました。


藤田智の新野菜づくり大全アマゾンで見る楽天で見るヤフーで見る

この藤田さん、NHKで野菜作りの番組に講師として出演されていて、親しみやすいキャラクターで野菜作りをわかりやすく解説してくれています。
これを教科書にいろいろ作ってみることにしました。

一つ目はジャガイモ。

初めてのジャガイモ栽培

まずは種芋を買ってきます。ジャガイモ、私は男爵系が好きなんですが、母親がメークイン派なので今回はメークインにしました。

メークインは細長い形をしていて表面もするっとしているから皮が剥きやすいし、煮崩れもしにくいので扱いやすいんですが、ホクホクした美味しさはやっぱり男爵やキタアカリなんですよね。

買ってきた種芋と自家製の種芋

 
小さめの種芋を買ってきたので、今回は切らずにそのまま植え付けるつもり。一般に大きな種芋は芽の数によって、小さく切って切り口に草木灰を塗って植え付けますが、その切り口から腐ってしまう場合もあるので、今回は失敗しないように敢えて小さい種芋を買ってきました。このサイズでも、2つに切って使えるくらいですけどね。

写真1枚目、青い箕(み)に入っているのが買ってきた種芋。写真2枚目、竹製の箕に入っているのは昨年収穫した自家製の芋の小さいのを残しておいたもの。自家製芋を種芋に使い続けると、段々収量が落ちてしまうらしいです。実際、実家では半分ほど毎年自家製種芋と使っていますが、出来はあんまり良くないです。
自分で確かめるために今年も半分、自家製種芋を植え付けてみます。

2025.6.25追記:
後日写真を見直して気付きましたが、逆でした。青い箕に入っているのは買ってきた種芋ではなく、自家製の種芋。竹製の箕に入っているのが買ってきた種芋です。
青い箕に入っている芋は、萎びていて状態良くないのがわかりますね。

4月20日 種芋の植え付け

切った種芋の場合、日陰で2、3日乾かした方が良いけど、丸ごと使うからそのまま植えてみます。

 
まずは畝作り。土を盛り上げて畝にするのをよく見かけますが、ジャガイモは土を盛り上げずに畝にする(平畝)でOKらしい。
支柱(イボタケ)と水引糸を使って、7.2mを計ります。
種芋を30cm間隔で植え付けるので、種芋片側23個ということは間隔は22個で両脇分空けるので、24×0.3m=7.2mという計算です。今回は自家製種芋も植えるので2通り。
水糸の横を鍬で幅15cm、深さ15cmの溝を掘ります。

 
種芋を30cm間隔で置いていきます。

 
2通り完了。

 
種芋の間に発酵鶏糞を移植ごて2杯分、化成肥料を30gずつおいていきます。

 
化成肥料はダイソーで8:8:8(窒素8、リン酸8、カリウム8)を買ってきました。
発酵鶏糞は移植ごて1杯くらいにしておきました。
種芋に肥料が直接触れないように気をつけます。

 
全部置き終わったら、鍬や鋤簾を使って埋め戻します。


種芋の腐敗を防ぐために水やりはしません。植え付けた位置がわかるように、支柱と水糸は設置したままにしておきます。
しばらくは、全く変化は無く、本当に芽が出てくるのか心配になりつつ観察を続けました。

5月13日 芽が出始めました

 
右側の購入種芋列には芽がたくさん出てきました。
左の自家製種芋列にも少し芽が出ていますが、まばらです。

5月16日 たった3日でぐんぐん成長

 
たった3日しか経っていないのに、地上に出た芽はぐんぐん生長します。

5月18日 芽かき

 
2日後にさらに伸びてきたので、右列は芽かきをします。
必要な芽だけを残して、その他を取り去ってしまうことを『芽かき』と言います。

 
種芋一個につき、成長の良さそうな2本を残して、あとは全部ハサミで根元から切り取ります。

5月23日 追肥と土寄せ

 
自家製種芋の左列も芽かきをし、化成肥料を根元にパラパラと撒きます(追肥)。

 
支柱と水糸はもう不要なので取り去って、根元に土を寄せて株を支えます(土寄せ)。

 
根元がぐらつかないように。
2列とも芽がだいぶ生長しました。

6月3日 葉が茂り2回目の土寄せ


右側列は葉が茂り、いかにも元気そう。
自家製種芋の左列は成長が遅く、葉の茂り方もまだまだ。
もう一度土寄せをしました。土寄せは芋の生長空間を確保するのと同時に、芋が日に当たって青くなるのを防ぐ意味合いもあります。

6月8日 花が咲き始める

 
右列は順調に成長し、花が咲き始めました。
左列は、やはり成長がイマイチ。比較すると全然違いますね。

6月19日 自家製種芋列がちょっと心配だけど、収穫が楽しみ

 
右列はぐんぐん成長して、きっとジャガイモもたくさんできてるんじゃないかな。
左列はこれからどこまで育ってくれるのかちょっと心配。

収穫時期になったら続編をアップしますねー。収穫が楽しみです。
初物はジャガバターにして食べようかな。

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コメント

  1. おはようございます。
    何をやっても研究熱心でそしてお上手ですね、私もメークイン派です、理由は全く同じですね、一つだけ老婆心で言わせて頂くとしたら、元肥の施肥の仕方は根本で無く植え付け周辺に施しかき混ぜてから植え付けた方が良いかと思います、ジャガイモは酸性土壌の方が良いとされていますので、消毒に石灰を多用する鶏糞より牛糞とかの方が良いと言う人もいます、その理由はアルカリ性土壌だとそうか病(皮の表面が悪い)の発生が多いようです、とは言っても私の収穫物は酷いものですがね。

    • kitaさん、おはようございます。
      なるほど、元肥は周辺にまいてかき混ぜた方が良いんですね。そして、鶏糞より牛糞の方が良いんですね。ありがとうございます。来年はそうしてみます。
      野菜作りは初心者なので、これからもいろいろ教えて下さい。
      よろしくお願いします。

  2. なんだかリコプテラさんは、既に野菜作りとかにも精通されているように思っていました。
    まさかの入門書。(笑)
    こんな真面目さは、リコプテラさんらしいと感じます。^^

    成長に、こんなに差が出るとは・・・

    アサガオの観察を思い出させるような記事ですね。
    とは言え、比較実験をしつつ、分かりやすい経過写真をもって説明して下さるからこその理解しやすい観察記録。
    やっぱり科学者リコプテラさん♪

    • kuniさん、おはようございます。
      野山のものを採るのは専門なんですが、畑で栽培するのは全くの素人なんですよ(笑)
      なんでも基本を勉強するのは大事なので、入門書を買ってみました。

      同じ土なのに種芋によってこんなに違うとはびっくりです。
      本当にアサガオの観察日記のように、日々ぐんぐんと成長していく作物を観察するのはとてもおもしろく、野菜作りの楽しさを実感しているところです。

  3. おはようございます
    知りませなんだ、ジャガイモは平植え。
    成程、納得です。
    成長に伴う土寄せがし易く、実のなる根茎境目に土寄せした後も、実が雨で洗い出されるリスクを減らせます。
    納得です。

    • マンボウさん、おはようございます。
      ジャガイモは教科書通り平畝にして正解だったようです。おっしゃる通り土寄せがしやすく、芋が生長して広がっていくスペースも確保されるんですよね。
      マンボウさんも家庭菜園でいろいろ作ってらっしゃるので、今後も野菜作りについていろいろ教えていただきたいです。