ジムニー整備をブログに書くのは久しぶりです。
前置きをしておきますが、ジムニー整備に興味ない方は読んでも面白くないです(笑)
ジムニーに乗っている人、もしくはこれからジムニーに乗ろうと思っている人には役立つかもしれませんが。
今回はスタビライザーリンクの交換です。以前に車検を受けた時にスタビライザーリンクをそろそろ交換した方が良いと言われていたんですよね。
ジムニー(JB23)のフロントスタビライザーリンク交換
フロントをジャッキアップし、タイヤとバンパーを外す。

まずは、リアタイヤにタイヤ止めを掛けます。
ホイールナットを少し緩めてからジャッキアップします。
ジャッキをフロント右側のジャッキポイントに掛けて持ち上げ、ジャッキスタンドを掛けます。
左側も同様に持ち上げ、タイヤを浮かせます。
念のために、車体下に不要タイヤを挟んでおきます。
フロントバンパーを外します。

ボルト2本を外してナンバープレートを外します。
レンチサイズは10mmです。

バンパーを外すのにこの黒いのを外さなきゃいけないのかと思って、下から覗き込んで錆びたビスを緩めようとしたんですが、これが簡単には緩められず舐めてしまってヤバい。

インパクトドライバーを使ってなんとか外したり、苦戦しながらいろいろやったんですが、結果的にこの黒いのは外さなくて良かったです(苦笑)。
まぁ、いつも通り試行錯誤しながらやってます。

バンパー下側にあるビスを3本緩めます。これが錆びて固着していて舐めてしまったので、最終的にドリルで頭を落としちゃうという荒技に出てますが、気にしないでください(笑)
下側にあるクリップも外します
ホイールハウス内のインナーフェンダーを外します。

まず、ホイールハウス後端の泥よけのボルト3本を緩めて、泥よけを取り外します。
ソケットサイズは10mm。

インナーフェンダーのクリップを全部外します。
細めのマイナスドライバーで写真のように差し込んで少しこじて真ん中部分を持ち上げると、クリップが外せます。他のクリップも全部外したら、インナーフェンダーをホイールハウスの奥に押し込むようにすると外れます。

右側のインナーフェンダーを外したところ。型によってクリップの個数が違うかもしれませんが、6〜7個あるはずです。
左側も同様に外します。
次はフェンダーモールを外します。

フェンダー裏側から見た写真ですが、このクリップ(黄色矢印)を内側から指で挟んで押し出すようにすると外れます。

このクリップ形状を理解した上で、指で押しつぶすようにしてから外さないとクリップが割れるので要注意。

取り外したフェンダーモール。クリップは6箇所ありますね。
私は、クリップ構造を理解しないまま力で引っ張ってしまったので、いくつか破損(苦笑)

フェンダーモールを外した所にある、バンパーを留めているボルトを10mmレンチで外します。
この写真は、フェンダーモール全部外さなくてもいけそうだとレンチを差し込んでいるところですが。

黄色丸印のところでパンパーの爪が車体に掛かっているので、それを手前に引くと外れます。
爪を外すとバンパーがフリーになるので、落下させないように注意してください。

バンパー裏にバンパー内蔵フォグランプのケーブルが繋がっているので、黄色矢印部分のコネクターを外します(左右二つ)。

これでバンパーが完全に外せました。
ちょっと組み立て途中の車みたいな感じになっちゃってますが。
スタビライザーバーとスタビライザーリンクを取り外す。

青色矢印がスタビライザーバー。左右黄色矢印のところにあるのが、スタビライザーリンク。
スタビライザーバーとフロントアクスルハウジング端を繋いでいます。

右スタビライザーリンクです。
赤矢印のところのブッシュ(ゴム部品)はすでにひび割れてますね。
スタビライザーリンクの交換なら黄色矢印二箇所を緩めれば外せますが、今回はスタビライザーバーを車体に固定しているブッシュも取り替えます。

上側を外します。
14mmのメガネレンチでナットを回してみますが、共回りしちゃいます。
ブラケット(取付金具)の向こう側にあるナットをスパナ(14mm)で固定して回すのがこの作業のポイントです。
右側の上部が外れたら、左側も同様に上部のみ外します。

これは左側ですが、黄色矢印のところの薄いロックナットを固定しなければいけないので、ブーツを傷つけたりしないようにできるだけ薄型のスパナが良いです。KTCのスパナは薄型なので適してますね。

スタビライザーリンク上部が外れたら、その状態でスタビライザーバーを外します。
黄色矢印二箇所で固定されています。青矢印部分は直接バーには接触しておらず、バーを付け外しする時の一時的な支えのようなものかな?

これですね。これは外さなくても作業はできます。
スタビライザーバーの左右ブラケット内側にマーキングがあるはずだけど、判然としないので念のため赤い油性マジックで印を付けておきます。

スタビライザーバーを固定しているブラケットのマウントボルトを緩めるんですが、ブラケットがかなり錆び付いていて、しかもボルトを舐めてしまって六角が潰れています。左右ともこんな感じ。
古い車の整備で何が一番大変かというと、ボルトやビスが錆び付いて固着して仕舞っている状態。これが何よりも大変。ビスの場合は舐めて仕舞う可能性が高いし、ボルトもねじ切ってしまったり…
ラスペネをしっかり吹き付けて、時間を置いてから作業開始するんですが…

12mmのディープソケットレンチをスピンナハンドルにセットして回そうとしましたが、ボルト頭が潰れているせいでソケットが差し込めないので、ヤスリで少し修整。
ソケットを差し込んで回そうとしてっも無理っぽいので、

インパクトドライバーの登場。
これで、なんとか無事4本のボルトを外すことができました。

ブラケットの内側のブッシュ(黄色矢印)でバーを支えています。ブッシュはひび割れてもう使用限界ですね。これを取り替えるためにバーを外したんです。

写真1枚目は外したブラケット。
写真2枚目は、バーのブラケット取付位置にマーキングがあるか確認しているところですが、やはり判然としませんね。赤ペンでマークしておいて正解でした。まぁ、汚れの切れ目の位置で位置はわかるんですけどね。
スタビライザーバーからスタビライザーリンクを取り外す。

スタビライザーバーからスタビライザーリンクを外します。
黄色矢印のところのブッシュはバリバリにひび割れてますね。これももっと早く交換すべきでしたね。

ここも共回りしてしまうので、裏側をスパナで押さえてメガネレンチで回して外します。
サイズは14mmです。

古いスタビライザーリンクはボールジョイント部が滑らかに動きません。
新しいものは人間の関節のように滑らかに動きますね。
新しいスタビライザーリンクを組み付ける。

スタビライザーバーの両端にスタビライザーリンクを取り付けます。
ブッシュとリテーナと呼ばれるワッシャーのような部品の向きを間違えないように組み付けます。
最後にナットで固定。

分解した時と同様、裏側からスパナで固定しておいて、デジタルトルクレンチを使って締め付けます。締付トルク:29N・mです。
新しいブッシュに交換して、スタビライザーを取り付ける。

スタビライザーバーのマークしておいた位置(黄色矢印)にブッシュを取り付けます。

ブッシュを装着する部分に、シリコングリースメイトを吹き付けます。

ブッシュを装着して、その上からマウントを被せます。ゴムが新しいと簡単に入らないので、プラスチックハンマーで叩いて組み付けました。
ブラケットも新品に交換すれば良かったかな。まぁ古くても問題はないけど。

スタビライザーリンクとブラケットを装着したスタビライザーバー。

このパーツやっぱりスタビライザーバーを取り付ける時に一時的に支えるためのものなんだ。
ブラケットのマウントボルトを12mmのソケットレンチで締め付けます。締付トルクは20N・mです。

左右のスタビライザーリンクをフロントアクスルハウジングのブラケットに差し込みます。

外した時と同様に、ブラケット裏側から14mmスパナで固定してメガネレンチで締め付けます。
最後は、デジタルトルクレンチで締め付けます。 締付トルクは50N・mです。

スタビライザーバーのマウントブラケットブッシュとスタビライザーリンクの交換完了です。
バンパー、フェンダーモール、インナーフェンダーを元通りに。

新しくなったスタビライザーリンク。
スタビライザーバーを支えていたブラケットのブッシュも交換したので万全。

スタビライザーリンク交換後試乗してみましたが、ローリングが押さえられてコーナリング時の安定感が増しました。と言うより、今までふらふら不安定な状態過ぎた(笑)
ジムニー(JB23)スタビライザーリンク交換まとめ
バンパーを外すのにちょっと手間が掛かりますが、スタビライザーリンクの交換そのものは、難しい作業じゃないです。
注意点は、ナットを外す時に共回りしてしまうので、裏側をスパナで固定しておくことだけです。
必要な部品(価格は税別・2022年11月現在)
- フロントスタビライザーリンク(純正品番:42412-81A00)左右セット7,800円
- クッション(純正品番:09320-10024)4個セット1,200円
- リテーナ(純正品番:09165-10002)4個セット520円
- ナット(純正品番:09159-10056)4個セット280円
スタビライザーリンクの交換だけなら、最低限上記の4つのパーツが必要になります。

写真1枚目、取り外したスタビライザーリンクで説明しますが、Aがフロントスタビライザーリンク、Bがクッション、Cがリテーナです。そして、Cの頭(写真では右側)をナットで固定します。
写真2枚目は取り寄せた部品です。A、B、Cの他、Dがナット。Eは下記スタビライザーマウントブッシュです。
そして、スタビライザーマウントブッシュも傷んでいるようなら、同時交換がお勧めです。
- フロントスタビライザーマウントブッシュ(純正品番:42412-70A00)2個セット1,220円
他には下記の通り、必要に応じてボルトやクリップを用意します。ボルトやクリップは、純正品でなくても、量販店や通販でも入手できますね。
ちなみにスクリューというのは、ボルトとは違いドライバーで締めるビスのことです。
- ボルト
バンパーサイド(純正品番:09132-06022)2個セット200円
フェンダーモール部(純正品番:02162-06123)12個セット600円…他と共用でフェンダーモール部は4本のみ使用
スタビライザーバーブラケット部(純正品番:09112-08002)4個セット※未発注 - スクリュー
バンパー下部(純正品番:02142-06163)2個セット100円 - クリップ
バンパー上部下部・インナーフェンダー(純正品番:09409-07332)18個セット1,440円
フェンダーモール(純正品番:77259-71B00)12個セット1,560円
必要な工具など
- スピンナハンドル
- ラチェットレンチ
- ソケット:12mm、14mm
- スパナ14mm(できるだけ薄いもの)
- メガネレンチ14mm
- プラスドライバー
- マイナスドライバー(クリップ取り外し用…小さくて先端が薄いもの)
- トルクレンチ(楽天で見る・アマゾンで見る
・ヤフーで見る)
- ハンマー
- ラスペネ(楽天で見る・アマゾンで見る
・ヤフーで見る)
- シリコングリースメイト(楽天で見る、アマゾンで見る、ヤフーで見る)
- 赤マジックペン(スタビライザーバーマウントブッシュを交換する場合)
- ジャッキ&ジャッキスタンド
- 必要に応じてインパクトドライバー(楽天で見る、アマゾンで見る、ヤフーで見る)

いつも書いていますが、車の整備を自分でやろうと思う人は、まずKTCの工具セットを購入することをお勧めします。基本的な作業に欠かせない工具セットです。ちょっとした作業でも工具の品質の違いがわかります。
KTC工具セット(楽天で見る、アマゾンで見る、ヤフーで見る)
これでやっと足回りが完全な状態になった
このジムニーは中古購入時にはジャダーが酷くて、キングピンベアリングを交換したりジャダーストップフルキットを装着したりして、それで購入時よりはかなり安定。
次には、ショックアブソーバーを交換した時にさらにしっかりと走るようになりました。
そして、今回スタビライザーリンクを交換してやっとまともな足回りになったという印象です。
ショックアブソーバー交換の際に、コイルスプリングは交換しなかったんですよね。見た目は全然問題なさそうだったし。でも、今ならわかりますが、コイルスプリングは10年または10万kmほど走行するとへたり(スプリングが縮んで車高低下すること)が出てしまうので、交換するべきでした。コイルスプリングはそんなに高い部品じゃないしね。
ジムニーに乗っている方は10万kmに到達した時点で、ショックアブソーバー、コイルスプリング、スタビライザーリンクを一緒に交換することを強くお勧めします。
ずっと書けなかったスタビライザーリンク交換の記事にやっと書けて良かったー。



















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