私の愛車プリウス(ZVW30)が6年ぶりにフルモデルチェンジして四代目となりました。
ネットやテレビCMなんか見ると、どうもフロントマスクが気に入らないんだよなー。特にライト周りのデザインがなんだかヘンテコ。いくら性能良くてもちょっと好みのデザインじゃないなー、などと思っていたわけです。
ネットでもこのデザインは賛否がわかれていて、というか、否の意見の方が圧倒的に多い。およそ賛同30%、否定70%くらいの比率じゃないの(^_^;)
見た目はともかく、どれだけ進化したか気になるからディーラーに試乗をしに行こう。
プリウス DAA-ZVW50/55に試乗する。
電話予約してから出かけたので、到着すると
「お待ちしておりました。早速試乗を」と担当営業マンが急かすのを制して、まずは写真を撮らせてもらいました。メンドクサイ客だな(笑)
自分の三代目プリウスと比較してみましょう。いずれも写真1枚目が3型、2枚目が新型です。
実車のフロントマスクは意外とかっこいい。
↑まずは「気に入らない」と書いたフロントマスク。試乗車も偶然赤だったので、形の違いが良くわかりますね。
実車を見ると意外とかっこいいな。写真だと三代目と同じ赤に見えるけど、特別色の深みのある赤がイイ感じ。ボンネットの高さも抑えられ、精悍で悪くないかも。ライト周りも、実車を見るとそんなにヘンテコに見えないな(笑)
↑バックビューはこんな感じ。ちょっとカメラ位置の加減で新型の方がハッチバック部分が小さく見えますが、サイズはほぼ一緒です。三代目は全体的に曲線の多いデザインなのに大して、新型は多面体的な面を意識したデザインになってます。2代目から3代目へのモデルチェンジでルーフの頂点を後ろに下げたけれど、今回のモデルチェンジでまた前方へと戻されました。三代目では0.25だったcd値(空気抵抗係数)が新型では0.24になり、この辺りも燃費向上に貢献しているんでしょう。
↑斜め前から。ちょっと写真のアングルが違うな(^_^;)
この角度からだとはやりライト形状がちょっとヘンテコだと感じる(笑)
三代目は全体に柔らかい感じがするデザインだけど、新型は精悍さを感じるデザイン。こうやって並べてみるとがらっと変わった印象ながら、プリウスらしさは継承されてますね。まぁ、トヨタのデザイン担当もいろんな要求の中でがんばったんだということはわかります。この角度だと、深い色味の赤がよくわかりますね。この赤、かっこいい!
他の追随を許さない圧倒的な燃費性能!
外観面は、まぁそんなところだけど、新型プリウスの最大の売りは何と言っても40km/Lオーバーの燃費。
燃費はJC08モードで、二代目プリウス29.6km/Lから三代目プリウス32.6km/Lと3kmしか改善されなかったから、そろそろ燃費も限界で頭打ちだろうと思っていたら、四代目ではいきなり40.8km/Lに到達。これは恐るべき進化です。早くも次の五代目プリウスのことが心配になります。まだ燃費上げられるの? 常に世界一の燃費が要求されるプリウス。ここから先はやはり新型電池の開発にかかってくるか。
さて、試乗コースに乗りだそうではないか。メーカーは燃費の良さは当然として、大幅に磨きのかかった走りをアピールしているけど、果たして。
このディーラーの試乗コースは知っているので、直前にぐるっと自分のプリウスで1周して来てるから走りの違いが良くわかる。
磨きが掛けられた走行性能。
試乗車のグレードは『Aツーリングセレクション4WD』。そうなんです。今回のプリウスには四駆設定があるんです。四駆でも燃費は34.0km/Lと驚異的。四駆と言ってもジムニーのような機械式四駆ほどの性能はないですが、普通に冬の舗装路では必要十分です。営業マンの話では、長野県内では注文の7割が四駆だそうです。
走り出してまず感じたのは、三代目に比べてしっかり感があること。車体剛性を上げているのと、リアサスペンションもダブルウィッシュボーンに強化されているので、コーナリングでの安定度が違います。TNGAという新しい低重心パッケージも貢献しているんでしょう。新型に比べると三代目はフワフワした感じがしちゃいます(^_^;)
ブレーキのタッチも良くなりました。三代目はブレーキのガクンと急に効くような独特のタッチで微妙なコントロールにはかなり気を遣いました。新型はじわりと効く感じで、自然な感じのブレーキングができます。
それから、静粛性もアップしました。エンジンルームからの音、風切り音、ロードノイズ、全てにおいて改善されています。スタッドレスタイヤでこのレベルなら大満足。でも、海外ではこれでもロードノイズが大きいと言われているとか・・・エンジンからの音や振動が少ないハイブリッドカーの宿命ですね。
ちょっと試乗コースをはずれて、ガタガタ道へ行ってみると(ほんとにメンドクサイ客だな笑)、三代目より振動なくしなやかに走りますね。試乗車のグレードは17インチのタイヤなので15インチの私のプリウスと単純には比較できませんが、15インチだとさらにソフトな乗り心地だと思われます。
操作系、安全性能など。
↑三代目ではシフトレバーやその他ボタンの操作性を重視して、コンソールトレイの上にナビからアームレストに橋渡ししたようなアーチがありましたが、これは賛否がありました。新型では圧迫感のない普通の車っぽい形に変わりました。
これについては、私は操作性の良い三代目の方が良かったと思います。
後は、前方の車や歩行者を検知して衝突回避するとか、ウインカーを出さずに白線を跨ごうとするのを回避したり、駐車時の障害物回避など各社が力を入れている安全機能など、先進技術もグレードによって搭載されていますね。
もうすぐ半自動運転ができそうな感じです(^_^) 機械任せも恐いけど。
後部座席にも座ってみました。ルーフの頂点を少し前に出したせいで圧迫感があるかな、と思ったけどそんなことはなく身長181cmの私が乗っても窮屈さは感じませんでした。
実際に乗ってみると欲しくなる車。デザインはもう少し。
四代目プリウスは実際に乗ってみると、欲しくなる車でした。私の中では賛90%否10%くらいになりました(笑)
欲しくてもそんなお金ないから買えないし、三代目にはまだまだ活躍してもらうつもりですけどね。皆さんも買う気がなくても試乗だけでもしてみると、楽しいですよ。
世界一の燃費を達成しながら、しっかりとした走りも楽しめるのはすばらしい。三代目から驚くべき進化を遂げました!
あとはやはりデザインですね。現状、最高とはいいがたい。
今国産車で私が良いと思えるのはマツダのデザイン。あれはかっこいい。続いてスバル。
トヨタは車種が多すぎるせいもあるけど、メーカーとしてのポリシーが感じられない。
新型プリウス、注文が殺到していて今注文すると半年待ちくらいになりそうだとか。好調な販売に慢心することなく、今後はデザイン面にももっと力を入れてほしいなー。
これは世界のトヨタさんへ1ユーザーからのエールです(^o^)/
★2016年11月14日追記:
少し前の話ですが、愛車プリウス(ZVW30)にちょっとしたリコールがあって、まぁ、とにかく直してもらいに行きました。3時間くらいはかかりそうな作業だとかで代車を貸してもらうことに。
再度じっくりと試乗。
貸してくれた代車はなんと新型の四代目プリウス(DAA-ZVW50/55)でした。
きっと、そろそろ新型プリウスを買ってね、というディーラーの罠なのでしょう(笑)
今回の車は四駆仕様のDAA-ZVW55。
四代目なのに型番が『50/55』なのは、三代目の亜種として7人乗りのミニバン(40)と5人乗りのステーションワゴン(41)が販売されているからです。
前回の試乗では隣にディーラーの営業マンが乗っていたから、あんまり落ち着いて見られなかったので、ちょうど良い機会なので細かくチェック。
フロントマスクは悪くはないんですが、やっぱりサイドとリアがどうもイマイチ。と私は思う。悪口書くとオーナーさんに怒られるけど、これはあくまでも私の好みの話ですよ。
インテリアは大きな変更点はなし。
フロントシートとリアシート。この辺りは三代目とあまり変わりないですね。
荷室はこんな感じ。荷室センターのノブを引き上げてパネルを外すと、
ジャッキとタイヤレンチ、パンク修理キットなどが入っています。
この車はスペアタイヤがないですね。
荷室の荷物を見えなくするためのトノカバー。これも三代目と変わりないですね。
トノカバーを収納するバーを取り外し、シートの肩の部分のレバーを引くと簡単にリアシートを倒してフラットにできます。
6:4の分割式です。
リアシートを両方倒すとフラットで広大な荷室になります。
助手席側のフロントシートを一番前に出してヘッドレストを取り外し、倒してみました。
リアシートとぴったりになるのかと思ったら、黄色丸印のようにちょっと浮いた状態になっちゃいますね。
後ろから撮った写真でも、ちょっと浮いてますよね。
もともと、前後をフラットにして車中泊に使うとかそんな用途を考えてないからこんな感じなのかな。ちょっと不思議な仕上がりだけど、これは三代目から進化なし。
デザイン上の最大の謎。この白いパーツは・・・
そしてデザイン上の最大の謎(笑)
ハンドルとシフトノブの周囲に白いパーツ。どうして白にしたんだろう?
浮きまくってるんだけど・・・
この辺りは三代目の方がいいね。誰がどう見ても。
センターのアームレスを開けると小物入れになってます。
三代目は縦方向に開きましたが、四代目は横方向に開きます。これも、助手席の人が使うことも考えると、三代目のように縦開きの方が良かったような。
運転席右のスイッチ類。この辺りは特に文句ないです。
アクセルに対する車の挙動が自然な感覚に進化。
タイヤサイズ195/65R15。私の三代目プリウスと同じです。
前回の試乗の時は17インチ仕様でしたが今回は15インチなのでやはり予想通り、さらにソフトな乗り心地です。
前回走りの進化についても書きましたが(上記)、今回、アクセルについてもかなり違うと思いました。
三代目プリウスはアクセルの踏み込みに対してパワーの出方がちょっと不自然なんですよね。普通のガソリン車に乗っていた人が乗るとかなり違和感を感じるはずです。私は慣れているので普段は大丈夫ですが。
四代目プリウスはその点が改善されて、普通のガソリン車と同じような感覚になりました。
誰でも運転しやすくなったという感じです。
とても評価できる改善点。
そして、細かい点だけどとても評価できる部分が。
写真1枚目が私の三代目プリウス、2枚目が四代目プリウス。
三代目はAピラー付近の視界がとても悪かったのに対して、四代目は太さと位置を変えることで三角窓が大きくなり、視界良好。とても運転しやすいです。
これはすばらしいですよ、トヨタさん。
後方視界が悪いのは今まで通り。
プリウスに乗るならバックカメラは必須ですね。
二回目の試乗をして、やはりこの車は圧倒的な燃費性能と大幅に改善された走行性能。
デザインを除いては(笑)買って後悔のない車だと思います。
★2017.3.7追記:
新型プリウスPHV(DLA-ZVW52)に試乗しました。50/55とは内外装とも全く違うのものになり、走行性能や乗り心地もさらに進化させた車でした。
試乗記はこちら。
コメント
こんばんは。
新型プリウスを初めてしっかり見ましたが、なかなか良い感じですね。
プリウスらしいお尻の形が大きく変わった印象です。
空気の流れをキッチリ切るウイングの様なシャープな落とし方は同じですが、全体のラインがクーペっぽくなったんでしょうか。
それにしても40㎞/Lのカタログ値は驚異的ですね。
マンボウさんへ
おはようございます。
外観のイメージはだいぶ変わりました。どこから見ても一目で新型だとわかります。好みがわかれるデザインですね。
二代目から三代目へのモデルチェンジで、燃費はそろそろ頭打ちかと思ったんですが、今回大幅にアップしてビックリです!
このプリウスの性能が凄すぎて、時期プリウスの開発はますますハードルが上がって大変だろうなと、いらぬ心配をしてしまいます(笑)
おはようございます。
プリウスは大勢乗っていますね、それだけ使い勝手の良い車だということでしょう。特徴の腰高のバックが幾分低くなり、フロントも目が細くなり全体的に精悍さが増した感じです、買いましょ!
ハックル70さんへ
おはようございます。
三代目プリウスも売れましたが、新型はさらに売れそうな勢いですね。全体に丸みがあって癒やし系外観だったのが、今回は走りを意識した精悍な顔つきになりました。
実際に走りに関しては、エコカーとは思えない、きびきびしていて安定感もあるすばらしいものでした。
残念ながら私は買うお金がありませんが、資金のある方は買って損のない車だと思いますね(^_^)
おはようございます。
最近、たまに街中で見かけるようになってきましたね。フロントマスクは意外と違和感がありませんが、リアビューはかなり下にポイントがあるような印象を受けました。サイドビューはシャープで良いですね。プリウスは常に最高燃費を求められる車ですから、デザインも少しくらいは冒険してもイイですよね。
七流釣師さんへ
おはようございます。
まだ台数は少ないですが、すれ違うと「おぉー、新型!」と言っちゃいます。全体に多面体のような複雑なデザインで好き嫌いは分かれると思いますが、シャープな印象の外観ですね。かっこよくて、新鮮みもあり、多くの人に支持されるデザイン、苦労も多いでしょう(笑)
世界最高燃費、プリウスにとってこれだけは譲れないところでしょうね。今回試乗してみて、これだけ低燃費でありながら、その走りの良さにびっくりしました。
プリウスの売れ行きにはビックリです。
内容有っての実売なのでしょうね。
それ以上に181cmもの身長が羨ましいです。
私は半分しかありません(笑)
幻の渓流師さんへ
おはようございます。
メーカーの想定を超える受注のようですね。
新型プリウスはネットやテレビCMを見てもそれほど欲しいとは思いませんが、試乗してみると買いたくなる車です。
身長高くても大して良いことないですよ。よく頭ぶつけたりしますし(^_^;) 今の若者は私の世代より一段と背の高い人が多くなり、私も特に高身長だとは思われなくなりました。
おはようございます。
これは格好いいですね。
私のポンコツとは大違いですよ。
嫁さんが昨年新車を購入しまして
この類も候補に挙がり私も一押ししたのですが
結局友人の販売店でワーゲンの購入となってしまいました。
テクニカルゲームさんへ
こんばんは。
新型プリウスはちょっとクセのあるデザインなので、好き嫌いが分かれるでしょうねー。
ワーゲンですか。排ガス不正問題以降、売れ行き大幅ダウンしたと思うので、かなり値引きしてもらえたのでは(^_^) それから無料保守サービスも5年に延長されたとか。
信頼回復を第一に考えている時期の購入は、賢い選択だったのではないでしょうか(^o^)
最近のトヨタのデザインはなんとも言えない・・・
それに比べマツダ車はみんな同じ顔ですがカッコいいですネ。
我が家も一号車の更新を検討しています。
ボク的にはデリカD5、嫁さんはイマイチな雰囲気みたいですが(笑)
いわなたろうさんへ
こんばんは。
最近のトヨタのデザインに対しては私と同じ感想をお持ちのようで(笑)
『魂動デザイン』と称されるマツダのデザインは流麗でかっこいいです。コンパクトカーのデミオでさえあの上質感!
お、1号車買い替え! D5カッコイイし、悪路走破性も高く、室内も広々で釣り道具もいっぱい積める。いやいや、釣り用はジムニーがあるから、そりゃ奥さん賛成しないでしょ(笑)
せめてアウトランダーPHEVなら「燃費いいからねー」という言い訳がきくかもしれませんが(^_^;)
プリウスいいですねぇ。燃費と質感をそなえていい感じですよね。
でも、乗ってる人が多いですよね。。それだけいいんだろうけど。
いろいろ乗り換えましたけど、今でも忘れられないのが、Y61型の日産サファリです。2ドアハードトップ(軽油)と4ドアワゴン(ガソリン)と乗り継ぎましたが余りの大飯食らいに泣きが入って今のトヨタノアにしました>< 今の車は個性がなくてつまんないです。カッコよさで憧れる車がないので燃費とか安全性で選んでしまいます。そのほうが健全ですけど。。。
やっこおはぎさんへ
こんばんは。
試乗したこの特別色の赤は渋くてなかなかカッコ良かったです。燃費と走りは全く文句なしです!
人と違う車に乗りたい人には向きませんね。これからこの新型は、道で一番すれ違う車になるでしょう(笑)
サファリ! 歴代国産クロカンの中では最強ではないでしょうか。あの無骨なデザインも唯一無二ですね。ランクル70の復刻版もかなり売れたみたいだし、サファリも復活すれば結構売れるかも。でも、燃費は確かに・・・(^_^;)
お前の3代目のほうがださいわ
4ねさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
四代目プリウスのオーナーさんなんでしょうか。好き嫌いは人ぞれぞれですからね。四代目のデザインに否定的な意見が多いのは事実ですし、私の好みではないと書いただけですので。
もちろん私のプリウスをダサいと思われるのも自由です。
ただ、人に何かもの申すのであれば、最低限の礼儀は必要だと思いますよ(^_^)