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山へ返す|キツネとくくり罠

春夏秋冬フライフィッシング
この記事は約2分で読めます。

先日の南アルプスの川への釣行の途中、中州で死んでいたキツネ。
自然にここで死んだなら仕方ない。このまま土に帰ってもらうしかないな。でも、こんな中州なんかより、山の中の方がゆっくり眠れたんじゃないの。
160303山室川キツネ00

あれ?
なんか足もとに太いワイヤーが。

よく見ると、キツネの足につながっている。罠にかかったキツネなの?160303山室川キツネ01 160303山室川キツネ02

罠にかかって、暴れて外れた仕掛けごとここまで逃げてきて死んでしまったのか。
ワイヤーがバネで閉まるしかけになっているようだ。左前足をがっちりと締め付けている。
このままじゃ痛々しいから、ワイヤーだけでも外してやろう。

外そうと思うと、このバネ結構強力だな。車のダンパーのような筒にくっついてるネジを外してテンションを緩めてキツネの足からワイヤーを外しました。
160303山室川キツネ04 160303山室川キツネ03

帰ってきてから検索してみると、どうやらこれは“くくり罠”(楽天市場で見るアマゾンで見る)というもので、シカやイノシシを捕るためのものらしい。
仕組みはこの動画と同じ物だった。
くくり罠の解説動画

キツネってシカやイノシシほど害獣っていうイメージないけど、どうなんだろ。タヌキやキツネも畑の作物を食べそうな気はするけど。
まぁ害獣って言ったって、人間の都合だけどね。

ところで、この罠、ほんとにキツネが暴れて外れたのだろうか。
シカやイノシシを想定して設置していたなら、キツネが暴れたくらいで外れないんじゃないの。
まさか、想定外のキツネがかかっちゃったから、殺すに殺せず、足元からワイヤーを外すこともできず(キツネが暴れて無理だと思う)、仕掛けの根元からリリースしちゃったんじゃないよね?

ともかく、こんな仕掛けを引きずりながらここまでやってきたのは大変だっただろう。自由に動き回ることもできないから餌も獲れず、ここで力尽きてしまったのか。
人間の仕業で痛々しい死に方をしてしまったことは間違いない。

このままにしとこうと思ったけど、こんな寒々しい中州より山の中の方へ移動してやろう。
幸いにも亡骸は腐敗しておらず、運ぶことができる。体重5kgくらいかな。

川の護岸を登って一段上の林の中、このケヤキの根元に埋めよう。腐葉土なので転がっていた木で簡単に掘れます。この土ならキツネも土に帰れることだろう。
160303ケヤキ のコピー 160303山室川キツネ06

安らかに眠れ、キツネさん。
160303山室川キツネ07 160303山室川キツネ08

山の神様、ちゃんと山にお返ししましたよ。
今回の労働は貸しにしときます。今度私が危険な目に遭いそうになったら、助けて下さいね(^_^)

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コメント

  1. こんばんは。
    良い事をされましたね、見返りは無いと思います(笑)
    キツネさん、謎の死ですね。
    仰るように狐が掛かったぐらいで外れるわけがありませんが、安い括り罠でもそのまま罠ごと逃すとも思えません。
    キツネとタヌキは臭くて食えないと聞きますが、家の鶏でも盗られた腹いせでしょうか。

    • 七流釣師さん、こんばんは。

      見返り期待してるんですが、ダメですかね(笑)
      仕掛けの一番元部分はワイヤーで輪になっていて、そこがどういう風に接続されていたのかわかりませんが、どうして外れたのか謎です。
      そうですか、キツネやタヌキの肉は臭いんですか(>_<)

  2. 狐が尺アマゴを連れて来てくれるかもですね。
    こちら許可なしの跳ね上げ式くくり罠仕掛けられていたのに僕がかかりかけた事あります。
    腹立つので周辺にあった残り3基壊してやりました。

    • Nori1022さん、こんばんは。

      山の神様と川の神様、横の繋がりがあれば、何か川からご褒美あるかも?(笑)
      たまたまテレビニュースで、罠の表示義務を怠ったがために、子どもが罠に掛かったとかいうのをやってました。
      ははは、ぶち壊しましたか。最高です!

  3. こんばんは。

    キツネの恩返しありますよ。
    来世で万一にも括り罠に掛りそうになった時に、今回の狐さんが「危ない!」と教えてくれます、きっと。

    • マンボウさん、こんばんは。

      キツネの恩返しありますかね。命を助けたわけじゃないので、それほど恩を感じていないかもしれませんけども。
      来世でくくり罠にかかる? 私は来世はキツネになっちゃうんですかね(笑)
      意外と人間よりも幸せだったりして。

  4. おはようございます。
    確かにイノシシ、シカのククリ罠ですね、シカなどは子牛位ありますのでキツネで切れることはないのですが、それと猟師は設置場所には毎日巡回しますので謎ですね、私も駆除対象のシカが罠にかかって鳴いていたのをキノコ採りで出くわしましたが、肉を食べている身でありながら可哀そうで見ていられなくて現場を離れましたが、罠を外し丁寧に葬ってやったことは良かったと思いますよ、設置場所と罠には漁師の名前があるはずですが・・・

    • ハックルさん、こんばんは。

      やっぱりこれ、鹿&猪用なんですね。
      仕掛けの一番元の部分はワイヤーの輪になっていて、そこは特に損傷なかったです。その輪が外れた感じです。どういう接続になっているのかはわかりませんが。
      罠自体がどこに仕掛けられていたのかわかりませんが、許可無しでやっている人や表示義務を怠っている人もいるようですね。
      たまたまテレビで、子どもが罠にかかってしまった、というのを放送してました(>_<)

  5. 人も角度を変えると生きるためには残酷なものですが場面に遭遇するとやはり可愛そうで仕方ないですね。
    人の都合と言うのも辛いもの・・・大地に戻したのは良い行いとなりましたね。
    友人の畑で荒らされるとたぬきを捕獲するも結局殺すことは出来ずに逃がしていました。^^;
    その後は罠は無くなり時折荒らされては笑いながら話しています。

    「今回の労働は貸しにしときます。」は受けました(笑)
    尺山女魚の予感・・・^^;

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。

      釣りをしたり、きのこ狩りをしたり、自然と触れあっていると時々人間のご都合主義が滑稽に思える時があります(^_^;)
      そうですか、畑にタヌキがやってきますか。タヌキにも分け前をやっていると思えば大らかに畑作業ができますね(笑)
      神様に貸しにしとくなんて言って、逆にバチが当たったりして。

  6. こんにちわ。
    良く行く水系の途中に狸やキツネ等、あまり食べたく無いわなー!の料理専門のドライブイン?がありました。看板に狸、熊、その他と唄っていましたから。
    数年前に火事で焼失し店仕舞いしたと聞きます。
    リコテプラさんにはキツネの恩返しはきっとそのうちあると思いますよ。

    • テクニカルゲームさん、こんばんは。

      タヌキは食べたことがあると今は亡き爺ちゃんが言っていた記憶がありますが、キツネを食べたことがあるという人には今まで出会っていません。
      そんな強烈なお店があったんですか!?
      こちらには火山峠というところに、雀や蛙の肉を出す「ゲテモノ料理」で有名なお店があったらしいですが、ずっと昔に閉めたようです。
      恩返し、密かに期待してます(笑)

  7. 見返りを期待できるかどうかはともかく・・・(笑)
    良いことをしたと思いますよ。
    「あぁ、可哀想に」と思っても、そのまま通り過ぎてしまう人が多いでしょうから。
    ボクも同じ立場なら、そこまでできたか自信はないです。

    • kuniさん、こんばんは。

      ちょっぴり見返りを期待しちゃってるとこがアホでしょ(笑)
      この日は、がむしゃらにキャスティングしても大して釣れそうもない状況だったのが良かったです。のんびり気分で川を歩いていると、いろんなものが目に付いちゃって。
      よく見ないとワイヤーが足につながれてるのも気付かなかったかもしれません。
      じゃんじゃん釣れてる状況なら私も無視してたかも(^_^;)

  8. こんにちは。
    他の皆さんのコメントと同じで、埋葬まではなかなか出来ません。
    ”カンダタ”ではありませんが、きっとお釈迦様は見ております。南無~。
    釣りをしていると色々な形で動物と接する事が多いですね。キツネも狸もハクビシンも案外身近に居て驚かされます。
    ※運試しにロトなぞはいかがでしょう(笑)

    • 自営業FFさん、こんばんは。

      蜘蛛の糸で天国まで上っていけますかね(笑)
      渓流ではいろんな動物見かけますね。ハクビシンは確か外国からやってきたんですよねー。今ではすっかり定着しちゃってますが(^_^;)
      宝くじいいですね! 一等とまでは言わないけど、せめて3等くらい当たらないかな(笑)

  9. こんにちは。
    何年も前の記事にコメントを残すのもどうかとは思いましたが、キツネについて少し。

    先ず、キツネは立派な害獣です。何に対するものかというと、家禽です。
    キツネは野良ネコのように、そこにいる動物を食べるぶんだけ獲るということはせず、その場にいる獲物を殺せるだけ殺し、食べ切れないぶんは周辺の土に埋めておきます。
    そのため、一晩に鶏小屋の中身が空っぽになっていたというのは、珍しい話ではありません。
    規模の関係なしに、キツネは家禽を飼育している人にとって恐ろしい脅威です。私の知る限りでは、キツネ駆除にくくり罠を使う人もいます。上記の理由から地方公共団体に申請をしてキツネの有害駆除を行う人もいますので、そのくくり罠も猪鹿用のものをキツネ用に作動しやすく調整されたものだったのかもしれませんね。

    しかし罠の架設というのは、捕らえた獲物が逃げてしまう様な事が無いように行わなければいけないのですが、そのキツネがかかった罠を用意した人は注意が足りていなかったのでしょう。

    半矢の状態で苦しんで死んでしまったキツネも可哀想ですね。人の手で殺めた生き物は人がしっかりと処理しなければいけませんので、立派な事をされたと思います。

    • 北野さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます!
      確かに何年も前の文章ですが、私が書いたことにリアクションがあるのは嬉しいです。

      なるほど、鶏などを飼っている人にとっては深刻な害獣なんですね。
      私が子どもの頃はまだウチの辺り(長野県伊那地域)でも鶏を飼っている家が多くありましたが、今ではほとんどなくなりました。
      ウチでもかつては今は亡き爺ちゃんが飼ってまして、その頃はどこそこの鶏が獣(たぶんキツネ)に食べられたなんて話を聞いたのを思い出しました。

      かなりお詳しいところから察するに、北野さんは猟師さんなんでしょうか。
      それとも野生動物の研究をされている方とか? 「罠の架設」「家禽」「半矢」という言葉は素人はあまり使わないので。
      ともかく、いろいろ教えていただきありがとうございます。とても勉強になりました。
      何かお気づきのことがありましたら、またコメントいただけると嬉しいです。
      今後とも、よろしくお願いいたします (^_^)