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丸石にもヌメリにも強い?|ビブラムアイドログリップ

釣り道具
この記事は約6分で読めます。

今シーズンからちょくちょく登場しているコーカーズのウェーディングシューズ、グリーンバック。縫製糸が弱いとか、付属のソールの品質がおかしいとかいろいろ文句を言ったけれど、まぁ自分で補強して使い続けているわけです。
縫製糸の上をアクアシールでコーティングしたところと、フェルトソーツの踵ゴムを塗って補強した部分は今のところ全く問題なく使えています。

デビルズキャニオンにはフェルトソールとクリングオンソール(ゴム底)が付属していたけど、グリーンバックはフェルトしか付属していないので、林道を歩いたりするためにクリングオンソールを買おうと思っていたところ・・・
クリングオンソールに少しお金を足せば、ビブラムソールが買えるじゃない。試しにこれを使ってみよう。

このソール、結構いいかも|ビブラム アイドログリップ


ソールパターンはこんな感じ。
藻類を突き破り地面にグリップするための深く幅の広いラグパターン。海外などでフェルトソールが禁止されている地域などにとても有効的なソールだそうです。
日本では使いどころがあまりなく、実際に使っている人もあんまりいないみたい。

 
写真1枚目がクリングオン。コーカーズの高価格帯モデルにフェルトと一緒に付属しているゴム底ですね。林道歩き専用って感じで、水の中ではずるずる滑ってほとんど使い物にならないです。
写真2枚目がビブラムアイドログリップ。滑りにくいコンパウンドを使い、彫りが深い特殊形状のパターン。
星形?の真ん中にはゴムピンがあります。このゴムピン、一見すぐに摩耗してしまいそうだけど、指で押してみるとクッション性があるので意外と耐久性があるのかも。
このピンがカーバイト製のスタッドになっているソールもあります。

 
ちょっと近くの川で履き心地をテスト。花崗岩質の丸石にはアクアグリッパー同様に食いつきが良くかなり信頼できます。
そして、写真2枚目のような砂地を踏んだ直後でもソールに砂が付きにくいので丸石に登っても滑らないです。この点はアクアグリッパーよりさらに優れていそう。

 
もちろん水の中の丸石でも滑りません。
増水した川の中を少し歩いてみましたが、特に不安感はないですね。ただ、そもそもこの川にはそれほどヌメリがないので、他の川に移動してもう少しテストしてみよう。


普段はもっと水量の少ない沢ですが、この日は長く続いた大雨が上がって数日後、まだ増水の影響がありますね。それに、今日は晴れ時々曇りの予報だったのに、さっき局地的な雨が降って川に靄がかかっています。
なんとなく源流のような雰囲気ですが、実はすぐ脇に道路が走っていて釣果はあまり期待できない場所。まぁ、今日はソールテストだけだからいいけど。

 
ウェットウェーディング時にいつも使っているモンベルのネオプレン ストリームスパッツは、グリーンバックのサイズが大きいこともあって踵部分をなんとかカバーしても、歩いているうちに外れてきちゃう(写真1枚目黄色矢印)。今回はテストで履いてるけど、このシューズは寒い時期のウェーダー用に買ったので、本来ウェットウェーディングには使わないつもりではあるけど。

ヌメリのある川底を歩いてみました。
もちろんフェルトにはかなわないけど、クリングオンと比べるとはるかに滑らず安心感があります。それに苔がついているような石の上ではフェルトよりも滑りません。


こんな水かぶりの苔が生えた石。食いつきが抜群です。
草付きの斜面なんかも、アクアグリッパーより遙かに滑りません。

 
ソールのテストだけと言っても、一応タックルは持ってきています。このところ、しばらく雨続きで全く釣りができなかったから、ちょっとだけでもロッドを振ってみよう。
タックルは、VARIVAS iD 783-4GRAIN GRACE
ラインは、river peakの0F-DT楽天で見るアマゾンで見る)。ほんとはDT-3Fを使うつもりで車にはあるんだけど、間違えて#0の方を持って川に下りちゃった。
取りに戻るのが面倒だからこのままやろう。ちょうどこのロッドと#0ラインの組み合わせも試してみたかったし。
さっきまで陽が差してたのに、急にバラバラと強い雨が叩きつけてきたり、なんだかとても不安定な天気。

私は基本的に雨の日は釣りに行きません。雨の日というか、降水確率60%以上なら釣りに行きません。私は雰囲気重視の釣り人なので、例え魚が釣れてもビショビショになるのはイヤなので。それに、渓流の場合雨だと危険度が大幅に増すし。
まぁ今日はほとんど車横付けだし、もうウェットウェーディングスタイルで川に入っているから続行します。

 
時々雨粒が川面を叩いているので大きいフライが見やすいだろうと、エルクヘアカディス#12を結びます。
一投目、写真1枚目の黄色丸印でいきなり魚が出ました。でも、ちびっ子ですね。フッキングしません。意外と魚はいるのか。
写真2枚目の強い流心脇のたるみから。今度はフッキングしましたが、引き寄せる途中でフックアウト。小さなイワナでした。
それから同じ筋の少し奥からも、同じくちょっとぶるぶると引きを味わったところで、またしてもバラし。ハリ先を確認しても鈍っているわけじゃないけど、フックサイズに対して魚が小さいせいか、うまくフライをくわえられていない模様。

#0ラインは、このロッドでも#12のエルクへアカディスが投げられるくらいなので、特に問題なくキャスティングできます。でも、遠投はやはり厳しいですよ。


突然雨が降ってきて、陽が差してきて、また降ってきての繰り返し。
靄が立ち上る谷に日が差して来てとてもきれいですが、おかげでこっちはずぶ濡れ。気温はかなり高いので蒸し暑い蒸気が立ち上り、蒸し蒸しする。
さらに、アブがたくさんいて手首の辺りを刺されるし(^_^;)

 
マツモトキヨシの虫よけスプレーEX楽天で見る)を持って来てたんだった。
上半身、防止にもムラ無くスプレー。今まで虫除けにはパーフェクトポーション楽天市場で見るアマゾンで見る)というのを使っていて、天然成分なので香りが良くて気に入っていました。が、防虫効果はマイルド。今度のやつは結構威力があります。アブも近寄りません。
この前イタチ谷でハンガーノックになって懲りたので、今後はただの水じゃなくてスポーツドリンクを持って歩くことにしました。
と言っても、今日はそんなの必要ないくらいの試し釣りだけども(笑)


この場所から出た魚はやっとしっかりフッキング。


朱点の少ないイワナ。今日は一尾釣れればほんとに満足。ともかく久しぶりに釣れて良かった。


アダムスパラシュート#14に替えてみるけど、また雨足が強くなってきてフライを浮かべるのが難しくなってきた。
沈んじゃったフライをそのままテンカラ風に流していたら、来ました!


小さいけど、きれいなアマゴが釣れました。
もうほんとうにずぶ濡れになっちゃったので、これで終わりにします。
イワナ一尾、アマゴ一尾、悪くないね。


笹藪をかきわけて道路に上がって帰ります。

アイドログリップは少し使った印象では、花崗岩質の丸石ではアクアグリッパーと同等の利き、ヌメリのある川底ではフェルトには劣るけど、アクアグリッパーよりはかなり安心できるといったところ。

今回は雨のおかげで落ち着いて釣りができなかったので、次回釣行でヌメリのある川で一日使って再テストしてみます。

★2018.7.17追記:
陽当たりが良くヌメリの強い川で一日使ってみました。結果はこちら

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. ビブラムソールkの使用記は有難いです。ちょっと気になっていました。
    ホームセンターの安全靴にもビブラムソールがあるのですがこれも沢での使用が同様なのでしょうか???
    使えたら格安で渓流シューズが手に入るのではと少々関心をもって見ていたところです。(笑)
    この沢は写真で見ると釣りあがりやすそうですね。
    しっかり結果を出すのも見事です。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      あいにくの雨でしたが、晴れていればちょっと遊ぶには手頃な沢です。
      先日ヌメリのある川に行って一日試してみました。
      ビブラムの中でもコンパウンド(ゴム素材)やソールパターンもいろいろあると思いますが、結果を先に言いますと、やはりゴム底はヌメリの強い川ではNGでした。ズルズル滑ります。ヌメリのない花崗岩質の岩や草付きの斜面では食いつきが良いんですけども。
      この後、詳細記事をアップしますので、よろしかったらご覧下さい(^_^)

  2. フェルトを忘れてクリングオンで沢に入ったら、いつ転倒してもおかしくないくらい滑りましたから、リポート期待してます。

     なんせコーカーズのフェルトは薄いから。それでスパイク付きフェルトで摩耗対策と思ったけど、誤ってたるんだ足元のフライラインを踏むと悲惨です。-泣きました。

    • FFfreak さん、こんばんは。
      私もクリングオンで水苔のある川に入ったことがありますが、ズルズルでとても怖かったです。それ以来使っていません。
      ビブラムアイドログリップ、再度テストしたところクリングオンよりはマシですが、やはりヌメリのある川では滑って怖いです。ヌメリのない花崗岩質には最高ですが。
      スパイク付きも場所によっては有効だと思いますが、なるほど、確かにフライラインを踏むと釣り続行不可能になることもありそうですね(^_^;)

  3. おはようございます。
    この1ヶ月ほどは、トレッキングシューズにシュパッツばかりになって来ました。
    谷降りと谷登りには抜群の安定性で、その為に深い谷への釣行が増えています。
    しかし、やはりヌメリ岩では相当に弱いので、竿は腰にぶら下げたホルダーに挿し、先先端スパイクのトレッキングポールでの常時3点支持渡渉です。
    昨年までの履き替え方式が一番安全だと思うし、次は紹介されているソール交換式だと思うのですが、爺さんの事情でなかなか進められません(笑)

    • マンボウさん、こんばんは。
      深い谷で苔がなければ、ゴム底は本当に良いんですよね。
      今回敢えて陽当たりが良くて、苔ヌルヌルの川へテストしに行って来ました。密かに期待していましたが、結果は全くのNGでした。
      ウェーディングシューズはまだ探求の余地があるので、もうしばらく試行錯誤が続く予定です(笑)

  4. こんにちは。
    アクアステルスソールとの比較が参考になりました。
    草付き斜面で強いのは心強いですね。
    アクアステルスはしばらく履いてみましたが、早期はフェルトは不要なのでは?と思えるほど信頼しています。
    河原歩きはラバーソールを手放せませんね。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      アクアステルスとアクアグリッパーは同じものでしたよね、確か。
      アイドログリップは、草付き斜面や地上の苔岩、枯葉が堆積した岩上などでとても信頼感があります。花崗岩質大岩にもアクアグリッパー同様に食い付きます。
      ただ、ヌメリの川底はNGでした(T_T)
      この後、記事をアップしますので、よろしかったらご覧下さい(^_^)

  5. こんばんは。
    今頃の時期、突然の雷雨で濁りが入り爆釣という事はよくありますね、まぁ~それも私の様な魚を沢山釣る事を目的に釣りをやって来た人の考える事ですが、最近ではその気持ちも薄れて楽しむ釣りに変わって来ているのは事実です、でも多くの釣り人は沢山釣りたい願望は当然あるでしょう、気取らない釣りに徹するリコプテラさんは流石ですね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      私も餌釣りをやっていた頃は、雨の降り始めはチャンスなんて思っていましたが、最近はドライフライの釣りがメインなので、雨だとフライを浮かべられないという事情もあります。それに私は軟弱なので、雨に濡れたり合羽を着て蒸れたりすると、もうそれだけでやる気がなくなってしまうのです(笑)
      腕も大したことないので、魚を釣ること以外に楽しみを見つけている状態です(^_^)

  6. シューズは歴代阪神素地の鮎タビ(笑)
    こちら平地は暑すぎて危険なので涼しい渓流に行くしかない!

    • Nori1022さん、こんばんは。
      阪神素地はコストパフォーマンスが高く、一定サイクルで履き替えていくという方法が意外と一番経済的なのかもしれません。
      私はあれやこれや試して散財気味。やっとどういう使い分けが良いかわかってきたところですが、また試したい製品を発見してしまいました。誰か試してみて欲しい(笑)
      ここまで連日の暑さだと、渓流でそうめん食べるしかないですね!

  7. こんにちは。リコプテラさんの釣りのスタイルに陰ながら憧れている者です。昨年フライフィッシングを始めるにあたりグリーンバックを購入したので、一連の記事をとても参考にしております。

    • いちさん、こんばんは。
      以前から何回か「イチ」さんというお名前でコメントいただいていたか方とは別の方ですかね?
      フライフィッシングは今やられてるのでしょうか。私もまだ始めて4年ほどだし自己流ですが、当初に比べると少しは進歩したかも。「フライフィッシング」カテゴリーの初期の頃の記事を読んでいただくと、いかに下手だったかわかると思います(笑)
      少しでも参考になればうれしいです。
      グリーンバックは縫製糸をアクアシールで固めさえすれば、ある程度長く使えると思います。
      今回のソール、アイドログリップはヌメリのある川ではNGでした。その辺り、この後記事をアップしますので、よろしかったらご覧下さい(^_^)