スポンサーリンク
スポンサーリンク

きのこ狩りもそろそろ終わり|クリタケとシモフリシメジ

きのこ狩り
この記事は約7分で読めます。

当ブログでは、ブログ内の1ヶ月単位でアクセスの多い記事トップ10を表示しています。
少し前までは、アウトドア用のOD缶とCB缶比較記事がトップで、あとはおなじみのジムニースピーカー交換車中泊ベッド、それにウグイ料理などが上位でしたが、このところキノコシーズンになったせいか、キノコ絡みの記事が5つもランクインしてるんですよね。なんと、トップはウラベニホテイシメジとクサウラベニタケの見分け方
この二種は同じ場所に生えていてよく見かける割りにハッキリ判別できない人が多いからでしょうか。

ウラベニホテイシメジクサウラベニタケ(毒)については詳しく書きましたが、もう一種類イッポンシメジ(毒)も間違えやすいので(数は少ないけど、クサウラベニタケよりも間違えやすい)、判別点を書いておきます。
クサウラベニタケとイッポンシメジはどちらも毒キノコで酷似しているので厳密に両種を判別する必要はなく、私は今までウラベニホテイシメジとクサウラベニタケ(イッポンシメジ含む)という風に考えていましたが、姿形のみではなく少し紛らわしい点があるので書いておきます。

イッポンシメジという紛らわしいキノコ

ウラベニホテイシメジ、クサウラベニタケ、イッポンシメジの三種は同じイッポンシメジ科のキノコで良く似ています。
イッポンシメジはクサウラベニタケに比べると数も少なく、ネット上にもあまり明確な写真がないんですよね。来シーズンはイッポンシメジの写真をもっとたくさん撮って追加したいと思います。

食用のウラベニホテイシメジとの判別点を見てみましょう。

※小さい写真もクリックすると拡大表示されるので、適宜拡大して見て下さい。


イッポンシメジ(毒)
クサウラベニタケと比べて柄が太く根元が膨らんでいるので、「クサウラベニタケとは違うからウラベニホテイシメジだろう」という判断は危険です。
柄は空洞がありスポンジ状でクサウラベニタケ同様に脆く壊れやすいです。
傘は平滑で艶があり、ウラベニホテイシメジのようなかすり模様や指で押したような跡はありません。クサウラベニタケ同様、傘の表面が一番明確な判別点であることは変わりありません。
傘の周辺が強く波打つことが多いのも特徴の一つ。
※この写真は雨の後のものなので強い艶がありますが、乾いている時はこれほど艶はないです。

 
傘の裏の色合いはウラベニホテイシメジ、クサウラベニタケと全く一緒で紅色がかっていて区別が付きません。
柄を割ってみると明確な空洞があり(写真2枚目黄色矢印)、握ると簡単につぶれます。ウラベニホテイシメジは中実でしっかりしているので、これも明確な判別点ですね。
ただし、前にも書いた通りウラベニホテイシメジも柄が虫に食われていると脆くなっているものもあります。

イッポンシメジの判別点まとめ

  1. 傘の表面は平滑で艶があり、ウラベニホテイシメジのような白い繊維質のかすり模様や指で押したような跡はない。
  2. 傘の周辺が強く波打つ場合が多い。
  3. 柄はクサウラベニタケより太くどっしりしているが、中に空洞がありスポンジ状で握ると脆く壊れやすい。

イッポンシメジについては、ウラベニホテイシメジとクサウラベニタケ見分け方の記事に、三種をまとめて比較できるようにしたので、より詳しくはそちらをご覧下さい。

イッポンシメジが紛らわしいと言われるもう一つの理由。

茨城県などの一部地域では、ウラベニホテイシメジのことをイッポンシメジと呼んでいます。
「イッポンシメジは食べられるよ」というのは、ウラベニホテイシメジのことを言っているので、誤解しないように注意が必要です。

 

さて、ここからが今回の本題です。
ここ最近急に涼しく、というか朝晩は寒いくらいになってきたので、山にはきっとクリタケが出ているだろうと、9月12日にいつものふたこぶ山に向かいました。

終盤キノコを探しにきのこ狩り

 
9時半車止め到着。今日は曇りの天気予報だったはずだけど、なぜか霧雨模様。
まぁこれ以上雨が強くなることはないだろうから、トレッキングシューズを履いて林道を歩きます。MTBのブレーキパッド交換は完了してますが、今日は歩くことにします。

途中、下ってくるオジサンに出会いました。
シモフリシメジが結構採れたようで、それは喜ばしい情報ですな。

 
いつもの斜面を登り始めると早速シモフリシメジが。
キシメジ(注)(写真2枚目)もちらほら。キシメジはすでにある程度採って塩蔵してあるので、もう少しだけ追加分を採ります。
※キシメジは最近は保健所では食べないようにと注意喚起してますが、うちの辺りでは昔から食べていて、一度塩蔵してから塩抜きしてマリネにするとかなり美味いです。詳しくはこちら

 
シモフリシメジはとても美味しいキノコで、地域によってはマツタケよりも珍重されるくらいです。霜が降りる頃に採れるからシモフリシメジ。まぁ、でも実際にはそんなに遅い時期じゃなくもう少し早く採れるんですけども。
傘は中心が黒っぽく、周辺に向かうにつれて色が薄くなりほんのりレモン味がかることが多いです。傘裏と柄は白くてほんのり黄レモン色がかります。
このキノコは虫に食べられていることが多く、虫が入っていると柄がもろくなっています。

 
最も見逃しやすいキノコ、クロカワ。黒い葉っぱが落ちているようにしか見えないもん(笑)
網焼きか茹でて、大根おろしと一緒に醤油で食べると最高!日本酒好きにはたまらない一品。
私はそれほど酒呑みではないんですけども。

 
カキシメジ(毒)
誤食される毒キノコもいろいろありますが、私が一番危険だと思っているのがこのキノコ。
個体差が激しく、時にはチャナメツムタケに見えたり、時にはクリフウセンタケに見えたりします。見た目に毒っぽさがが全くなく、なんとなく美味しそうに見えるところも怖い。

 
クリタケもパラパラありますが、どうやら少し遅かったようで、すでに採られた後に少しだけ残っているというような状態。

 
上の方に行くとこんなに大きなクリタケが。手のひらと比べると大きさがわかりますね。
クリタケは大きくなると傘の裏が黒っぽくなりますが、食べる分には問題ないです。あんまり大きくなると柄の下の方は木の枝のように固くなっちゃうのでNGですが。


あ、これマツタケじゃないの!?
濡れた枯れ葉から頭を持ち上げている!

 
回りの枯れ葉をどけてみた時点ですでに違うと気づいてますが、こうやって持ち上げた写真を見てもマツタケに見えるね(笑)
でも、これ裏返すと全く別物だとわかるよね、柄がこんなに細いし(写真2枚目)。
なんと、これもカキシメジ(毒)
チャナメツムタケ、クリフウセンタケのみならずマツタケにまで擬態するとは、キノコ界のトリックスター(笑)

冷静になってみると、こんな広葉樹しかないところにマツタケが出るはずがない。
マツタケにはやっぱり人の理性を狂わす何かがあるんでしょう(苦笑)

 
キシメジとシモフリシメジの中間くらいの色合いのアイシメジ
傘の裏にレモン色の縁取りがあるのが特徴。これもシモフリシメジと一緒に食べれば良いです。

 
カノシタ
大きくなると表面はニンギョウタケにも見えますね。
カノシタは傘裏を見ると針状になっているし、ニンギョウタケほど大きくはないですが。

 
雨に打たれて水をたっぷり吸い込んだコウタケはパス。
きれいなクリタケは他にもたくさん出ていたので追加。


シモフリシメジとクリタケはたくさん採れました。
今日も腰ビクが重い。感謝、感謝。


まだ紅葉には早いですが、山の色も少しずつ変わってきましたね。
キノコもいよいよ終盤。あ、そう言えば今年はまだチャナメツムタケ採ってないな。

他には今まで採ったことのない天然のナメコとか見つけたいけど、どの辺りで見つけられるのかさっぱりわからない。渓流沿いのイメージあるよね。
まぁ、散歩気分で天気の良い日に歩いてみようかな。

 
うちに持って帰ってからキノコを広げてゴミを取り除き、石突きを落とします。
シモフリシメジは湿っていると傘にヌメリがでるので、土やゴミがくっついて大変。

 
大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、キノコを投入。2分くらい茹でれば十分ですね。
茹でるとくっついていたゴミや汚れも落ちるので、水で冷やしながらきれいに洗います。

クリタケとシモフリシメジは一緒に実家に持っていって、すき焼きとキノコご飯にしました。
間違いなく最高の食卓でした(^_^)

キノコ狩りは安全第一で

今年は長野県のキノコは豊作でした。
そのせいもあってか山に入る人の数も多かったようです。残念なことに長野県内ではキノコ狩りでの事故も多く、昨年は3人の方が亡くなったのに対し、今年はすでに13人の方が亡くなってしまったとのこと。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

マツタケなんかは特にそうですが、水はけの良い急斜面に出ていることが多いのでついつい危険な場所に行ってしまうのでしょう。そして今年の秋は雨続きで山が滑りやすい状態になっていたのも原因かもしれません。
亡くなられた方はほとんどが年配の方ですが、年齢に関係なくとにかく安全第一できのこ狩りを楽しみたいですね。
キノコ狩りも釣りも、命がけでやるようなことではないと思うのです。

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. きのこ狩りでの事故のニュース今年は結構見ましたね。僕も鈍くさくなってきたから渓流釣り気をつけなければ。
    人類がキノコを食べ始めた最初の頃は酷い目にあった人沢山いたのでしょうね。少しずつ食べたりして毒有る無し確かめたりしていたのでしょうか。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      渓流を遡ったり、きのこ狩りで斜面を登ったりしてますが、どちらも油断すると結構ヤバいことになりますね。
      毒キノコにもいろんなレベルのものがあって、多少お腹が痛くなるくらいのものはまぁ良いとして、少し食べただけでも死ぬやつもあるので、かなり犠牲になった人たちもいるんでしょうね(>_<)

  2. こんばんは。
    カキシメジ、美味しそうですね(^_^;)
    タマゴタケと並んで生えていたら私なら間違いなくカキシメジに手を出すと思います。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      カキシメジは本当に美味しそうに見えるし、実際に美味しいのかも(笑)
      私は食べてことがないですが、毒キノコだからといって不味いというわけではなく、実際に食べてみると美味しいものもあるらしく、美味しければたくさん食べちゃうから怖いですよね。
      見た目では毒キノコ扱いされそうなのは、タマゴタケのほうですよね(笑)

  3. アクセスの多い記事・・・ハンモックの時は上位ランキングに食い込まなかったのですか?
    ボク、あの関連記事なんて何度も読み返しちゃったけどなぁ。(笑)

    • kuniさん、こんばんは。
      ハンモック記事をを書いた後一ヶ月くらいは、実際にハンモックで渓流泊した記事なんかを含めて3つくらいがトップ10に入っていましたね。ハンモックに興味を持ってくれた人が結構いたようです。kuniさんみたいに何度も読んでくれた人もいるみたいだし(笑)
      このところ寒くなってきたのでハンモックにとってはシーズンオフかもしれないですね。ハンモックに防寒カバーを装着し、冬用シュラフ併用で冬キャンプする強者もいるようですが(^_^;)

  4. おはようございます。
    ぼつぼつシモフリシメジが出始めましたか、テレビでも盛んに雑キノコの特集をやっていますね、チャナメ狙いはカキシメジが間違う事が多いようですね、私の生まれた山村ではこのカキシメジを食用にしたんですよ、すぐ裏が川でしたので大きな樽を川原に置き茹でたカキシメシその中に入れて時々川の水を変えて冬には食べました、今考えれば恐ろしい事です、それ以来チャナメはすべて茹でて塩蔵する癖がついてしまいました(笑)

    • ハックル70さん、こんばんは。
      今年はキノコを豊作だったと思いますが、終盤キノコは例年より早い印象です。
      チャナメツムタケとカキシメジ、間違えても不思議じゃないですね。チャナメツムタケの大きくなったものとカキシメジは似てますよね。
      カキシメジや、地域によってはドクベニタケ、ベニテングタケを食べる所もあると聞いたことがあります。
      キシメジなんかも塩蔵して塩抜きすると苦みはすっかり抜けてしまうので、カキシメジの水晒しも同じような効果があるのかもしれないですね(^_^)

  5. キノコ関連報道がこちらのTVもにぎわしてます。

     近頃、自分がそうなりそうな気がしてお山は自重しております。カミさんにも釣りが終わればと・・・皮肉も言われるしです。
     
     かって退職の折は狩猟を考えてました。釣りとシーズンが重ならないし、山スキーと猟銃でバイアスロンも素敵だなと思ってましたね。

     
     白ガソリンは古いキャンプ+釣り時代時は一斗缶で購入でした。普通にスタンドで購入できました。クリーニング業も必要とされるようです。
     また穴釣りのシーズンはガソリンランタンに使うことから、友人と半分こしてました。4000円近辺で購入したような記憶がありましたが、ガソリンが120円ころだったです。
     保管は草刈り機用の赤ガスと同様にステンレス製缶でしてます。
     

    • FFfreakさん、こんばんは。
      長野県内では今年は本当にキノコ絡みの事故が多いです。全国的にもきっと多いんだと思います。奥さんが心配するのもわかります。
      狩猟は私も興味がありますが、鉄砲はあの音だけでもちょっとビビります(笑)
      ホワイトガソリン、クリーニング業でも使ってるんですねー。
      私がソロキャンプ用に使っているストーブ(調理用バーナー)は、安価なレギュラーガソリンが使えるというのが売りですが、今やレギュラーガソリンも高くなりましたねー(>_<)

  6. こんばんは。
    実は、今は茅野市でマッタリしているのですが、6時の地方ニュースでキノコ採りでの死亡事故が多いと警告していました。
    毒キノコで沢山死んでいるんだと思ったら、滑落や熊でびっくり。尾張では、この手のニュース報道はありません。
    マスコミと言っても、かなりのローカル色があるんだと、変に驚いています。

    • マンボウさん、こんばんは。
      お、信州にいらしてたんですね。茅野なら割と近いですねー。
      蓼科辺りの温泉でのんびりされたんでしょうか。蓼科なら滝の湯という温泉宿がお気に入りです(^_^)
      キノコ中毒の報道も例年ありますが死亡に至るケースはまれで、今年の死亡事故はほとんどが滑落ですね。
      ネマガリタケのシーズンになると、必ず熊に襲われた報道があるし、登山シーズンは遭難報道、やはり信州は山国なんですよねー。

  7. 今年はキノコ狩りの遭難事故が長野に多く出ておりましたね。
    自分は釣り専門なのですが同様に事故と聞くと身が引き締まります。
    遊びも安全第一ですから楽しくするためにも慎重に準備をして参りたいです。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      昨年はキノコ自体が不作だったので3件でしたが、今年はすでに14件だそうです。キノコ豊作なのはうれしいですが、無理は禁物ですねー。
      きのこ狩りの斜面は滑りやすくて確かに危険ですが、大岩のある渓流で何度かヒヤッとしたことがあるので釣りも油断できないですね。
      私はいつも準備不足の傾向にあるので、気をつけたいと思います(^_^)

  8. こんにちは。

    普通こちらでの発生は、チャナメの次にクリタケなんですが、今年は逆でした。
    私の大好きなシモフリ、沢山採れましたね。
    こちらもでしたが、茶わん蒸しと瓶詰にしました。

    • 無茶1さん、こんばんは
      先日少しだけ採りましたが、今年はこちらはチャナメツムタケがあまり出てきません。
      全体的にはキノコは豊作だったと思いますが、シーズンが終わるのが早い感じがします。シモフリシメジは美味しいですよね、私も大好きです。
      茶碗蒸し、良いですね! シモフリシメジは上品な風味なので茶碗蒸しにも合いそうですねー(^_^)

  9. 事故はキノコ狩りに限らず発生しますが
    特にキノコ狩りなどは移動も多く危険が伴いますね
    釣りもそうですが、安全には注意して行かないとね

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      そうですね、きのこ狩りに限らず自然相手の遊びは常に危険と隣り合わせですよね。
      岩場の斜面のような水はけの良い場所にしか生えないようなキノコもあるので、きのこ狩りのベテランでも少し無理をしてしまうのかもしれないですね。
      渓流釣りでも何度かヒヤッとしたことがあるので、来シーズンも安全第一で釣りやきのこ狩りを楽しみたいと思います(^_^)