私が小学生になる頃から、春になると爺ちゃん婆ちゃんに連れられて、よく山菜を採りに行っていました。
山の麓に実家のお墓があって、その周辺が山菜ポイントになっていてワラビやツリガネニンジン、ツクシそれからナズナなんかを採った記憶があります。
その近くではコシアブラも採れますが、当時はうちの辺りではタラノメは採ってもコシアブラは山菜として認識されていなかったのか、全く食べませんでした。
やがて、成長するに従い山菜採りには行かなくなり、中学生になる頃には代わりに釣りに熱中し始めました。
そして、渓流で釣りをするようになってから、いろんな山菜が目に付くようになりそれから本格的にまた山菜を楽しむようになりました。
そんな、私がお勧めする山菜をご紹介します。
初心者の方でも見つけやすく(シオデを除く)間違えにくいものを選びました。それぞれの山菜の見分け方、調理法などはそれぞれのリンク先(おいしい山菜&きのこ図鑑)をご覧ください。
おいしいおすすめ山菜10選
第1位:コシアブラ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
三項目全てで私が満点を付けている唯一の山菜。
初心者の方でも見つけやすく、調理は下処理いらず。採ってきてさっと洗ってすぐにいろんな料理に使えます。ウコギ科独特のほのかな苦みと爽やかな香りがたまりません。
なんと言っても天ぷらが一番ですが、肉巻きも感動するくらいの絶品です。
>>詳細はこちら
第2位:コゴミ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
渓流釣りをしていると川岸の一段高くなったような場所でよく見かけるコゴミ。
アクやクセがないので味噌汁に入れるのが一番お勧めですが、さっと茹でてクルミ和えなどの和え物や天ぷらにしても美味しいです。
少しぬめりのある食感が何とも言えません。
>>詳細はこちら
第3位:フキノトウ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
春いち早くに出てくる山菜の代表で、これを知らない人はいないでしょう。
苦みがあるのであまりたくさん食べる物ではないですが、ほろ苦さのある天ぷらやフキ味噌は春の香りを感じられて、これぞ山菜という味わいです。
>>詳細はこちら
第4位:葉ワサビ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
こちらも渓流釣りをしていると、綺麗な沢の水際に生えているのを見かけることがあります。水さえ綺麗ならどこでも生えているかと言えばそうではなく、冬でもちゃんと水の流れがあって夏でも水温が上がりすぎない場所に限られます。
繁殖力は弱いので、見つけても根は必要最低限のみにして葉ワサビだけを採りましょう。
>>詳細はこちら
第5位:ワラビ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
私が山菜の代表格だと思っているワラビ。
アク抜きが面倒だと思っている人もいるかもしれませんが、ツクシのハカマ取りやナズナを綺麗に洗ったりするのに比べれば、全く面倒じゃないです。
保存も利くしヌルシャキッとしたあの食感と野性味ある味はワラビならでは。
>>詳細はこちら
第6位:クレソン
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
ステーキなど肉料理の付け合わせのイメージが強いクレソン。
ほのかな辛味のある爽やかな味はこってり料理の口直しには最適ですね。
山菜としてはややマイナーな存在ですが、渓流沿いではかなり頻繁に見かけるので現地調達しやすい山菜として重宝します。おひたしやナムル、スープなどに入れても。
>>詳細はこちら
第7位:イタドリ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
生でかじるとその酸っぱさに顔をしかめてしまいますが、一晩塩漬けにしてから塩抜きすると酸っぱさが抜けて、炒め物などに使えます。豚肉と一緒にきんぴら風にすると美味しいです。
新芽の穂先部分は、生のまま天ぷらにしてもいけます。
日本全国の山どこでもいくらでも生えているので、一度は味わって欲しい食材です。
>>詳細はこちら
第8位:ノビル
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
細ネギとミニチュアの玉ねぎを合わせたような山菜。
山菜というよりも田んぼの畦など身近な場所にたくさん生えていますが、除草剤などが掛からないところのものを取るようにしましょう。
定番のぬたや、かき揚げ、餃子などいろんな料理に使えて美味さも一級品。
>>詳細はこちら
第9位:タラノメ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
今や山菜の王様と言われていますが、そのせいか芽が出始めると我先にと取り尽くされてしまうので、葉を茂らすことができず枯れてしまった木をよく見かけます。
山を切り開いた縁の辺りに生育する性質があるので、林道沿いや造成した住宅地の端などでも見かけます。乱獲気味なので、家族で食べる必要最低限の採取にしましょう。
>>詳細はこちら
第10位:シオデ
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
これは“幻の山菜”とも言われているので、初心者では見つけにくいです。
山の麓の畦のような場所で、草刈りがされた後に生えてくることが多いです。
こんな見つけにくい山菜を探すのも、山菜採りの楽しみ方の一つかもしれませんね。
味はアスパラガスそのもので、アクやクセがなくいろんな料理に使えて美味しい。
>>詳細はこちら
他にもいろいろあります、おいしい山菜
上記10選は初心者の方でも見つけやすくて採りやすく、美味しいものを選んでいますが、慣れてきたら他にも美味しい山菜はいろいろあるので、少しずつ幅を広げて楽しみましょう。
詳しくは、『おいしい山菜&きのこ図鑑』を見て下さいね。
最近ようやく、山菜料理のレシピはこのブログから図鑑の方に移植しました。
なんと69品も今までに作ってこのブログにアップしてありました(2020年4月現在)。
自分でもビックリです(笑)
キノコ料理の方も移植しなくちゃだけど、こちらも64品もあるじゃん! 今のところ27品は移植したから、あと37品。うー、キノコシーズンまでになんとか頑張ります(→後日追記:キノコ料理も全て図鑑の方に掲載完了しました)。
そして、新しい山菜やキノコも随時追加していくので、ご期待下さい (^_^)
★後日追記:
『おいしい山菜&きのこ図鑑』へのキノコ料理掲載が完了しました。
コメント
コゴミの見た目はクセやアクありそうなのに(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
コゴミは確かに外見はクセが強いですよね。アクもありそうな感じって言うのわかります(笑)
仲間のワラビやゼンマイはアク抜きしなきゃ食べられないのに、こいつは茹でるだけで食べられちゃう不思議 (^_^)
コシアブラとシオデ以外は食べたことがあります。^^
ノビルは小学生以来食べてないけど・・・懐かしい。
イタドリは自分の母親も調理していたし、友人(とんかつ職人)の実家で山のかーちゃんが豚肉と炒めて出してくれていたのが旨かったなぁ。
kuniさん、こんばんは。
コシアブラは「北海道、本州、四国、九州に広く分布」していることになっていますが、西の方ではあまり採れるって話を聞かないんですよね。
もしかしたら西日本にはあまりないんですかねぇ。
イタドリはNoriさんが「塩漬けにして塩抜きすると酸っぱさが抜ける」と教えてくれたので、それから食べるようになりました。豚肉と合いますよね (^_^)
おはようございます。
おっしゃる通り、コシアブラ子供の頃は採って食べた記憶がないですね、コゴミも茹でてお浸しにすれば虫のようで嫌でした、考えてみれば天ぷらの料理はあまりなかったような気がします、油が貴重だったのか、ウド、タラノメ酢味噌あえが多かったです。
ハックル70さん、こんばんは。
私が子どもの頃も、地元ではコシアブラは全く食べていなかったと思います。おそらく、木そのものはあって芽も出ていたはずなんですが。
コゴミ、見た目が虫っぽいですか(笑)
確かに昔は油は貴重品だったかもしれないですね。山菜はアクがあるので、油との相性は抜群ですが、酢味噌和え(ぬた)にしても美味しい山菜は多いですね (^_^)
おはようございます。
識別能力が無いなどと言いながら、こんな風に並べられると識別できるのがけっこうあります。
コゴミ、フキノトウ、ワラビ、イタドリ、タラノメ。
この中で、頻繁に見るにも関わらず食べないのがコゴミ。
いつも、すっかりシダになってから目に入るからなんでしょう。
マンボウさん、こんばんは。
そうでしょう? マンボウさんも山川をよく歩いてらっしゃるので、今回紹介した山菜は良く目にしていると思います。
コゴミは暖かい日が数日続くとすぐに伸びて葉を広げ「ただのシダ」になってしまいます(笑)
美味しい山菜ですが、採り頃の期間は本当に短いですね。
こうして山菜を見ると色々有りますね
古人達が伝わる式の食べ物として季節ごとの
健康食と成り現代にも通しるでしょう
食べ方も色々有るとおもいますが又伝授して下さい。
釣りお爺さん、こんばんは。
割と簡単に採れるものだけでも、結構種類が多いんですよね。
そうですね、野山には毒草も多いので、こうやって安心して山菜が食べられるのは先人のおかげです (^_^)
山菜は自然のエネルギーに満ちているので、免疫力もアップするんじゃないかと思っています。
山菜料理は随時アップしますので、またご覧ください (^_^)
こんにちは。
10位のシオデは食べた事が無いので、狙ってみたいと思います。
地元の山は、ようやくタラの芽が採れましたが、冷え込みにやられたらしく枝芽か?というくらい小さい物ばかりでした。
(味見ができただけでも良しとしますが…)
tugazoさん、こんばんは。
シオデは私は木曽の方でしか採取したことがありませんが、場所によっては群生しているらしいです。
3、4日前に山へ行ってみたらタラノメがまだ出始めだったんですが、今日になって再度行ってみたらだいぶ伸びて大きくなっているものもありました。
場所によって成長具合がだいぶ違うので、採り頃のタイミングが難しいですよね (^_^;)
コシアブラは今が最盛期ですねー (^_^)