前回は、マツタケのシロを教えてくれるという89歳のお爺さんに出会いましたが、はぐれてしまって再会は叶わず、少しばかりのコウタケとナラタケをどっさり採りました。
今年、ショウゲンジがあまり採れていないので、近所のショウゲンジに特化した山へ向かってみることにしました。もう一段上の山に登ればクリタケやシモフリシメジが採れるポイントもあるので、その様子も見がてら。
出かけたのは10月15日です。
キノコはもう終盤|2025年秋 第9回キノコパトロール
キチチタケ(毒)がちらほらありつつ、ショウゲンジはちょっと遅かったのか傷んで倒れているものがあったり。昨日は雨がそこそこ降ったので、山もキノコもぐっしょり。
斜面を登って行くと、良質なショウゲンジ、それに少しだけヌメリイグチもありました。
ショウゲンジの傘が開いたものは雨に打たれると傷みやすいですが、しっかりした幼菌は大丈夫です。やっぱりもう少し早く来たかったな。
尾根筋から少し外れてそこそこ採ったところで、もう一段上の山へ。
クリタケを求めて急坂を登る
尾根筋の倒木のニガクリタケ(毒)がたくさん生えていました。上の方にクリタケも出てるかな。
クリタケ&シモフリシメジポイントに到着。
クリタケはクヌギやナラなどの広葉樹の古木の根元や倒木に生えるキノコです。
クヌギの古木を見て回ります。
他にも傘が開いて少し割れているものや、幼菌が疎らにあったり。
チャナメツムタケも一本だけ(苦笑)
シモフリシメジにはまだ早いようです。諦めて帰ります。
尾根筋の下りで上質なショウゲンジとクリタケがどっさり
登ってくる時は気付かなかったナラタケ。
下りの尾根筋では上質なショウゲンジがたくさん採れました。
クリタケはちょっと物足りないので、帰りの途中にあるクリタケポイントを見て帰ることに。
車まで戻り下って行きます。
ここはアカマツ、カラマツ、広葉樹の混生平地林ですが、下藪(しかもトゲのある灌木)がひどいので誰もキノコが採れるとは思っていませんが、一昨年の10月29日に上質なクリタケがどっさり採れた場所です。昨年は時期を逃してしまいましたが、果たして今年はどうでしょう?
一瞬クリタケかと思いましたが、これはチャツムタケ(毒)です。針葉樹の倒木によく生えます。
その奥を覗き込むと、
一昨年同様、どっさりと塊になって生えていました。一昨年は10月29日、今日は10月15日。
2週間早いことになります。
採れた時のクリタケの生育具合が今年の方が少し若いですが、それを加味したとしてもキノコの進行が1週間から10日くらい早いですね。
「今年は始まりが遅く終わりは早い」という予想が的中しているようです。
ともかく今日は短時間だったにも拘わらず、狙いのショウゲンジとクリタケがたっぷり採れました。
この山の神様は私を歓迎してくれたようです。ありがとうございます!
今回は短時間ということもあって、ほぼクリタケとショウゲンジのみですが、たくさん採れてありがたい限りです。特にクリタケは好きなキノコなので嬉しいです。
クリタケはクリタケご飯やすき焼きに入れても美味しいです。ショウゲンジはそれそのものにはそんなに味はないですが、シャキシャキの食感に味が染み込んで美味しいんですよね。
キノコは終盤にさしかかっています。
想定よりも早くナラタケやクリタケが採れているので、キノコの終わりは早いように思います。先日まで残暑が厳しかったですが、急速に朝晩は冷え込むようになったせいかもしれません。
残りわずかなキノコシーズン、このあとは、コウタケが遅い時期にもう少し出てくるのか、そしてチャナメツムタケやシモフリシメジは採れるのか。
次回はまた本命山に戻ります。
コメント