愛車プリウス30もすでに19万キロ目前

愛車プリウス30もすでに走行距離18万キロを超え、19万キロ目前。2010年の車なので実にもう15年も乗っていることになります。自分でも信じられない。
昔は新車から10年経つと車検を毎年受けなければいけないという謎の法律があったので、10年で手放す人が大多数でした。私もそのシステムの下だったら、10年目にプリウスを手放していたかもしれません。今は古い車でも2年に1回の車検でOKになったので、古い車に乗り続ける人も増えたように思います。
それでも、私がずっと同じ車に乗っているので、「そろそろ新しい車に乗り替えたら?」というようなことを言ってくる人は結構います。
でも、私からすると(買い替えるお金が無いってこともありますが笑)、特段買い替える必要性がないのです。だって、ハイブリッドでエンジン稼働率が低いおかげか、エンジンは一度も不具合なく絶好調だし、他にも不具合は全くありません。
ただ、ハイブリッドバッテリーを交換したり、ブログには書けていませんが、サスペンションも一度交換はしました。
ハイブリッドバッテリーの交換は一度はサードパーティー製のリビルトバッテリーを使って120,000円ほどかかりました。それが想定外の2年半でダウン。その後ディーラーで180,000円くらいかかったし、サスペンションは前後ショックアプソーバーとスプリングおよび関連部品全部で、120,000円くらい?(自分で作業したので工賃は0)かかっていて、合わせて420,000円。その他にもちょこちょこいじっているから確かに結構な金額掛けてるなぁ。改めて計算してみたら、そのくらいなら車を買い替えた方がいいのかもって思い始めたぞ(苦笑)
だけどねぇ、一度にそのくらいお金掛けたならともかく、別個に少しずついじってきた合計だし、ハイブリッドバッテリーとサスペンションを交換したらほぼ新車同然なんですよ、この車。
なんだかんだ言って、結局愛着があるんですよね、このプリウスに。
自分でできるプリウス30ステアリングスイッチの交換

私のプリウスのステアリングハンドルに手元で操作できるスイッチがいくつか付いています。
左側はオーディオの音量アップダウンと曲の早送り、早戻し。
右側は、トリップメーター切り替えとリセット、ハイブリッドディスプレイの切り替え、室温のアップダウン。

そのステアリングスイッチのゴムカバーが溶けて?ただれたような状態になってしまいました。
私は運転中はほぼ常時音楽を聴いているので、左のスイッチを多用するんですよね。そのせいだと思いますが、左のスイッチの劣化が著しい。たぶん指の皮脂でゴムが溶けたようになってしまったんだと思います。まぁ、この車で釣りやキノコ狩りに出かけることもあるので、汚れた手で触ってしまったりしたのも劣化を早めた原因でしょう。
それともう一つ、このゴム部の劣化と関係あるのか不明ですが、曲の早送り、早戻しが効く時と効かない時があるんですよね。これもゴム部交換で直るのかどうかは現時点では不明ですが。
あまり使わない右スイッチは、黄色矢印の部分二箇所のところの表面が薄く剥がれたようになった程度。

左スイッチのアップ写真。表面はベタベタ状態で、こうなり始めると劣化が加速して手の打ちようがありません。
実は以前にも一回こういう状態になってしまって、その時は新車購入時にディーラーで加入したなんとかパックというのの適用範囲内で、なんとハンドルごと無料で交換してしてくれたんですよね。
その時に、ハンドルがアッセンブリになっていて、ゴムカバーだけの交換ができないからハンドル全体を交換するということになったんですよね。
このゴムカバーだけ簡単に交換できないのかな? と思って調べてみると、できなくはないけどパーツをどうするのかって問題が…
そういうメーカーでは出してくれないパーツが欲しい時にはともかく検索してみることです。
すると、Amazon、AliExpress、Temuのいずれかで見つかる可能性が高いです。AliExpress(アリエク)やTemu(テム)は中国系のショッピングサイトで若干怪しく感じるかもしれませんが、セキュリティー的には問題ない…はずです。でも、なるべくクレジットカード決済は辞めて、paypayなどの電子マネーを使った方が安全かも。

今回はAliExpressで購入してみました。左右で1,725円でした。
さて、作業開始です。
他の車種でもほぼ同様の手順でできるはずです。
プリウス30ステアリングスイッチ交換に必要な工具類

必要な工具類
・マイナスドライバー(大、小)
・プラスドライバー(大、小)
・10mmスパナ
・ニッパー
・トリムリムーバー(なるべく先端が薄いもの)
・ロックタイ(なるべく細いもの)
バッテリーのマイナス端子を外してから作業開始

まず、バッテリーのマイナス端子を外してから作業をします。
リアドアを開け、マットを外します。

床板を外し、右側のカバーも外します。
この辺りについては、補機バッテリー交換の記事で詳細を書いています。
エアバッグを外していきます。

ハンドル基部の左右にあるカバー(写真1枚目黄色矢印)をトリムリムーバー(内張り剥がし)を使って外します。
できるだけ先端が薄いものが良いです。

とりあえず右側からやってみます。始めに手前角辺りにリムーバーを差し込んでそのまま少し下にずらし、持ち上げる感じでやるとうまく外れると思いますが、割としっかり嵌まっているので、少し強引にやって大丈夫です。
パカッとカバーが外れます。左側も同様です。
エアバッグを取り外す

裏側にはL、Rが刻印されてます。取り付ける時に左右を間違えないように。
カバーの奥、黄色矢印のところにピンが見えます。

これをマイナスドライバーで押し込みます。
するとエアバッグの片側が少し手前に浮き上がります(写真2枚目黄色矢印)。

左側も同様に黄色矢印のところのピンをマイナスドライバーで押し込んで、ハンドル真ん中にあるエアバッグを手前にちょっとガタガタやると外れます。

エアバッグから日本のケーブルが伸びています。
エアバッグ裏の2箇所(写真2枚目黄色矢印)のコネクタを外します。

まずは青いケーブル(マイナス端子)を外します。金属コネクターの黄色矢印部分を押しながら引っ張れば外れます。
黄色いケーブル(プラス端子)は、小さいマイナスドライバーでセンター部の黄色いパーツを押し上げて上に引っ張り上げると外せます。

外したオレンジ色のコネクター。
写真2枚目は、外したエアバッグの裏側。黄色矢印2箇所が、コネクターの刺さっていた場所です。
エアバッグって、事故で開いてしまうと再度セットアップするのが結構高額だと聞いたことがあるから、こんなに簡単に外せるとは思わなかった。エアバッグ自体は一度開いたら丸ごと取り替えだと思うから、エアバッグ自体が高いんだね。取り外し取り付けの作業工賃自体は大したことないはずだから。

さきほど外したエアバッグ裏の突起はこんな感じ(写真1枚目黄色矢印)。これが写真2枚目の黄色矢印のところに嵌まる形。固定ピンの赤矢印部分を押せばピンが突起溝から外れる仕組み。逆にはめ込む時は青矢印部分を押してしっかりロックできます。
ステアリングスイッチ本体を外す

黄色矢印部分の押しながら白いコネクターを引っ張って外します。

左右、黄色矢印部分のフックに押し込まれているケーブルを外しておきます。

ハンドルスイッチ本体をハンドル下側から引っ張るようにして外します。

ハンドルスイッチ本体の裏側。黄色矢印2箇所のピンがゴム部に刺さって固定されているだけなので、思い切って引っ張って大丈夫です。
左右とも外すとハンドルから完全に切り離せます。

エアバッグとハンドルスイッチを外した状態。ここまで来るとハンドル本体も簡単に外せそうだな。
写真2枚目のナットを外せばハンドル本体が外れそう。今回はやりませんが。
ここからは外したステアリングスイッチ本体を室内に持ち込んで落ち着いて作業します。
ステアリングスイッチ本体の分解

まとめられたケーブルを2箇所タイラップで固定されているので、一時的にニッパーでタイラップを切ってフリーに。

ステアリングスイッチを裏返して左側3本、右側4本のネジをプラスドライバーで緩めて外します。

左側のケーブルを取り回しながら、ケースを外します。
※写真2枚目の白いコネクターは外れないので引っ張らないように注意!

細長い基盤を持ち上げると青い配線で下の基盤と繋がっています。
写真2枚目黄色矢印のところ、隙間に先端の細いマイナスドライバーなどを差し込みこじるようにしてコネクターを外します。
この基盤部分は、年式やグレードによって多少違いがあるようですが、基本構造は一緒です。

右側もケースを外し、こちらは白いコネクターを外します。ツメを押しながら引っ張れば外れます。

ステアリングスイッチのゴム部分を交換するだけなら写真1枚目の赤矢印だけ外せばOKです。
今回は基盤を外してみるので黄色矢印の3本のネジを緩めます。

基盤を外して裏側を見ると、基盤のスイッチ部が確認できます(写真1枚目黄色矢印)。
ここを写真2枚目の黄色矢印の樹脂突起が押すとスイッチがONになる仕組みです。

指でステアリングスイッチを押すと、この十字突起(写真1枚目黄色矢印)がシリコンパーツを介してスイッチを押す仕組み。単なるスイッチでも、間にいくつもの素材が違うパーツが介在するんだな。スイッチが効かなくなっている原因はこの辺りにありそう。
写真2枚目黄色矢印部分、曲の早送り、早戻しのパーツは先端が摩耗しているようにも見える。
スイッチゴム部を新品に交換

左側が使用済み、右側が新品。
表面のゴムだけでなく、裏側のシリコンも古い方は色が変わって劣化していそう。

ほぼ完全に純正品と同じにできていますが、基盤のスイッチを押すシリコンの突起部の形が微妙に違います(黄色矢印)。
元通りに組み立て装着する
あとは元通りに組み立てるだけですが、一応手順を追ってみましょう。

左側も同様に、樹脂パーツを固定してから基盤を固定。
写真2枚目黄色矢印のコネクターを接続するのを忘れないようにして、縦長の基盤も固定。

左側のケースを被せてネジで固定。
左側は外しておいたコネクターを接続して、ケースを被せてネジで固定。

左右ともタイラップでケーブルとケースを固定。余分はカットしましょう。

ステアリングスイッチ組み立て完了。
表面はこんな感じ。スイッチのゴム部を変えるだけなのに、結構手数が多かったですね。
写真2枚目を拡大して見るとわかりますが、この時点で右側のゴム部のはめ込みがズレているのにこの後気付いたので、もう一度分解して組み直しをしたので疲れました(苦笑)

せっかくなので、コンプレッサーでエアを吹いて溜まった埃を吹き飛ばしました。
左右とも写真2枚目黄色矢印のフックにケーブルを押し込みます。

左右のステアリングスイッチ本体を押し込みます。
センターの白いコネクターを接続。

エアバッグ裏側にオレンジ色のコネクターを接続。
灰色ケーブルのコネクターを接続(写真2枚目黄色矢印)。
エアバッグをロックするためのピンの構造を理解しておこう

エアバッグ裏側の突起(写真1枚目黄色矢印)を写真2枚目黄色矢印の穴に差し込みます。
外す時には写真2枚目の赤矢印部をマイナスドライバーで押してピンロックを解除しましたが、取り付ける時には青矢印部をマイナスドライバで押してロックします。
この部分は構造を理解していないと手こずるかもしれません。

左右の突起をしっかりピンロックして、エアバッグにガタがないか確認します。

外しておいた左右のカバーをはめ込みます。裏側にL、Rの記載があります。
ディスプレイオーディオのステアリングスイッチ設定を忘れずに

外しておいた、補機バッテリーのマイナス端子を接続。
この時点でステアリングスイッチの動作確認をしてみましたが、全く無反応なのでどこかコネクターを接続し忘れたかと焦りましたが、カーナビ(私の場合はパイオニアのディスプレイオーディオですが)側のステアリングスイッチ設定をしなければいけないのを忘れていました(笑)

スイッチ設定を完了したら、無事スイッチが反応するようになりました。
そして、懸案だった曲の早送り、早戻しスイッチも全く問題なく反応するようになりました。
ゴム部の奥の樹脂パーツをローテーションさせたのが良かったのかもしれません。
簡単そうに見えて、結構な作業になりましたが、無事に完了しました。

新品に蘇ったステアリングスイッチ、手間は掛かりましたが気分は最高です。
このプリウスにはまだまだお世話になります。よろしくお願いします。
カーナビに関する余談
私はもう5年以上、いわゆるカーナビを車に装着していません。代わりにプリウスにはディスプレイオーディオを装着しています。ディスプレイオーディオって何? と思われた方に一応説明しますと、スマホを接続してグーグルマップを使ったり、音楽を聴いたりできます。その他Apple CarPlayやAndroid Auto対応のアプリならタッチパネルのディスプレイに表示してスマホ操作するように使う事ができます。
「○○までカーナビを開始して」とか「○○の曲をかけて」など音声入力で操作もできてとても便利です。そして何より、カーナビ機種より優れていると思うのは、常に最新のグーグルマップをディスプレイ表示して使えることです。カーナビだと定期的に何万円もするマップデータを更新しないと最新の地図を表示できないですよね。
もちろんカーナビの地図はグーグルマップよりもわかりやすくできていたり、より高機能だったりするのでそれにこだわる人がいるのもわかりますが。
ディスプレイオーディオ本体はカーナビに比べると格安だし、お勧めですよ。







































コメント