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ターゲットは大アマゴ|ゴールド・マーチ・ブラウン

フライタイイング勉強中
この記事は約4分で読めます。

渓流のフライフィッシングと言えば、ドライフライがおもしろい。と個人的には思うけれど、ドライフライで釣れる条件というのは意外と限られているんですよね、実際は。水面下のフライをもっと臨機応変に使えるようになれば、もっといろんな状況で魚を釣ることができると思う、たぶん(^_^)

フライの歴史について、以下いろんな本に書いてあったことを総合するとこんな感じらしい。

ドライフライは19世紀後半にイギリスからアメリカに渡り、そこから発展をとげた。
ゆったりと流れるイギリスの川と違ってアメリカのキャッツキル地方の川は流れが速く荒いので、そのままでは浮かぶことすらままならない。そこで、ハックルとテイルにボリュームを持たせたフライが誕生した。
クイルゴードンを始めとして、ライトケイヒルロイヤルウルフなどへと発展していく。
今や古典的フライの代表となっているロイヤルコーチマン(ドライ)が生まれたのは1870年代。
私がいつも1番手にパイロットフライとして使っているアダムスパラシュートのようなパラシュートパターンができたのが1930年代。
日本の渓流の定番となっているエルクヘアカディスはさらに20年以上後の1950年代。
ドライフライにもかれこれ150年以上の歴史があるみたいですね。150年前のフライが今もトラディショナルパターンとして残っていて、ちゃんと釣れるのがスゴイ!

ウェットフライはそれよりはるか昔、イギリスで今の形のウェットフライフィッシングの原型ができたのが15世紀だというから驚きだ。
さらに遡ってフライフィッシングの原点は紀元前のマケドニアだと文献に残っているらしい。フライフィッシングというか、鉤に糸を巻いたもので魚を釣っていたという話らしいけど。
ともかく、フライフィッシングはドライフライよりもウェットフライの方がはるかに歴史が長い。ウェットフライの歴史から見れば、ドライフライはつい最近始まったようなものだ(笑)

日本のテンカラはいつ頃始まった釣り方なんだろう?

前置きが長くなったけど、実戦に使えるウェットフライを巻こうってわけです。
ロイヤルコーチマン・ウェットや、先日巻いたカケス&ゼンマイ・パラシュートの残りの羽根でカネマラブラックも巻いてみたいけど、まずは教本に基本パターンとしてのっているシルバー・マーチ・ブラウンを巻いてみよう。
シルバーよりもヤマメ(アマゴ)に威力あるというゴールドマーチブラウンにしてみます。シルバーとゴールドの違いは、ボディーのティンセルの色だけです。巻き方は同じです。

ゴールド・マーチ・ブラウン

◎フック:TMC3769 SP-BL #10
◎スレッド:ユニスレッド8/0(ブラック)
◎ボディー:フラットティンセル(ゴールド)
◎リブ:オーバルティンセル(ゴールド)
◎ウイング:フェザントクイル
◎スロート:パートリッッジ(ブラウンバック)

150825マーチブラウン01 150825マーチブラウン02
まずはおなじみの下巻き。
パートリッジフェザーを10本ほど切り出し、テイルとして取り付けます。

150825マーチブラウン03 150825マーチブラウン04
テイル根元にオーバルティンセル(ゴールド)を巻き留めます。段差ができないように、スレッドはアイの手前まで巻きます。フラットティンセル(ゴールド)の先端を斜めに切って、オーバルティンセルと同様に取り付けます。

150825マーチブラウン05 150825マーチブラウン06
フラットティンセルをボディーに巻きます。アイの手前でスレッドで固定して余分をカット。
さらにオーバルティンセルを等間隔にしっかり巻きます。

150825マーチブラウン07 150825マーチブラウン08
パートリッジフェザーを指でしごいてこんな形にして、先端側を取り付けます。
羽根を指ではさんで折るようにして、片側にファイバーを寄せてから巻き始めます。

150825マーチブラウン09 150825マーチブラウン10
2回転巻いてスレッドで留め、余分をカット。
ハックルを指でなでつけて下向きにし、根元をスレッドで巻いて固定します。これで、ハックルが下向きに揃います。
ちょっとハックルの量が多すぎたか(^_^;)

150825マーチブラウン11 150825マーチブラウン12
1対のフェザントクイルの同じ部位から、フックのゲイプ幅より少し狭い幅を切り出します。
切り出したクイルの裏面同士を合わせます。

150825マーチブラウン13 150825マーチブラウン14
ウイングをシャンクの真上に乗せて左指でしっかりとつまみ、ワックスを塗ったスレッドを掛けて真下方向にゆっくり弱めに引きます。2回転目も同じ場所にスレッドをかけ、今度はしっかり力を入れて真下方向に引きます。ウイングの長さはゲイプより少し出るくらい。この時点で左指を離して、ウイングに偏りがないかチェック。ダメならもう一度やり直します。
バランス良ければさらにスレッドを2、3回巻いて固定し、フェザーの余分をカット。
ヘッドを成形してブラックバーニッシュを塗ればなんとか(それらしいもの)完成!

とにかくウイングの取り付けが難しいなぁ。もうちょっとスリムな感じに仕上げたかったけど。
うまくできるようになるまで練習あるのみなのだ。
このフライで大アマゴを釣りたいなー(^o^)/

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コメント

  1. 簡単なカディスとパラシュートしか作れません(笑)

  2. おはようございます。
    テンカラは若干沈めたほうが、釣れますが現在は楽しむ釣りが主眼ですからドライも人気があるようですね、現役のころ仕事が終わってネクタイしたまま川に直行、夕闇が迫るひと時、白系の毛ばりに飛びつくテンカラが懐かしいです。

  3. おはようございます。

    今回のは正にリアルな偽餌ですね〜。
    フライめがけて飛び出て来る大アマゴが見えて来そうで、楽しみですね。

  4. おはようございます。
    ウイングを綺麗に仕上げるのは難しそうですね。
    私もエルクやロイヤルコーチマンくらいは巻けますよ(笑)
    初めて巻いた毛鉤を思いだしますがおせじにも釣れそうもない仕上がりでまるで蛾でした。それでもこの蛾に魚が出たんですよ。

  5. 地元本流では個人的な感じですが、シルバーの方が釣果が有ります。

    マーチブラウンは私のパイロットフライの1本です。
    リードにシルバーマーチブラウン、ドロッパーにレッドティップガバナー
    このセットで大体釣り始めます。

    この時期はローウォータースタイルに巻いてガンガン瀬に送り込んでいます。

    いずれにしても頼りになる1本ですよ。

  6. こんばんは!

    ゴールドマーチブラウン、かなり良い出来じゃないですか!
    僕もこの夏にシルバーマーチブラウンに挑戦してみましたが、初めてでこんなにキレイにウィングつけられませんでしたよ。笑

    ウェットフライのウィングは本当に難しいです。

  7. Nori1022さん、こんばんは。

    > 簡単なカディスとパラシュートしか作れません(笑)

    私も渓流の実釣では、ほとんどエルクヘアカディスとアダムスパラシュートの2つです(笑)
    いろんなフライを巻けばもっと釣れるようになるかと思えば、そう簡単でもないんですよねー。
    ウェットフライは奥が深すぎて、まだ入口をうろちょろしてるとこです(^_^;)

  8. ハックル70さん、こんばんは。

    > テンカラは若干沈めたほうが、釣れますが現在は楽しむ釣りが主眼ですからドライも人気があるようですね、

    そうですよね。伝統的テンカラは基本水面直下の釣りですよね。最近流行のレベルラインテンカラは、ドライフライに近い釣り方のようですが。
    私は今まで水面の釣りに集中してましたが、これから水面下の釣りを勉強しようと思っています。

    > 現役のころ仕事が終わってネクタイしたまま川に直行、夕闇が迫るひと時、白系の毛ばりに飛びつくテンカラが懐かしいです。

    仕事終わりに一振り…良型のアマゴが飛び出てくれれば、疲れも吹き飛びます。
    夕方は白い毛鉤が人間からも魚からも見やすいですね(^_^)

  9. マンボウさん、こんばんは。

    > 今回のは正にリアルな偽餌ですね〜。
    > フライめがけて飛び出て来る大アマゴが見えて来そうで、楽しみですね。

    このタイプのウェットフライはなかなか手強いです。
    魚の目から、リアルに見えてくれればうれしいのですが(^_^;)
    大アマゴを手にする日は遠そうですが、気長にがんばります。

  10. テクニカルゲームさん、こんばんは。

    > ウイングを綺麗に仕上げるのは難しそうですね。

    やってみたら、カッコ良く仕上げるのは想像以上に難しいです(^_^;)

    > 私もエルクやロイヤルコーチマンくらいは巻けますよ(笑)

    テクニカルゲームさんはルアーを本職とされていたようなので、フライフィッシングに移行していても不思議じゃないですよね。
    レベルラインテンカラなら、ドライフライがそのまま使えますよね、きっと。

    > 初めて巻いた毛鉤を思いだしますがおせじにも釣れそうもない仕上がりでまるで蛾でした。それでもこの蛾に魚が出たんですよ。

    私がこの前巻いたカケスのフライもそうでしたが、人間の目から見て不格好でも、魚から見ると美味しそうに見えることもあるみたいですね(^_^)

  11. ミスターさん、こんばんは。

    > 地元本流では個人的な感じですが、シルバーの方が釣果が有ります。

    あ、そうなんですかー。シルバーも巻いてみます(^_^)

    > マーチブラウンは私のパイロットフライの1本です。
    > リードにシルバーマーチブラウン、ドロッパーにレッドティップガバナー
    > このセットで大体釣り始めます。

    レッドティップガバナーは私が持ってる教本で、マーチブラウンの隣のページに載ってました。近々これも巻いてみようと思っていたところです。釣れそうなフライですよね。
    そうですか、このコンビは使えるんですね!

    > この時期はローウォータースタイルに巻いてガンガン瀬に送り込んでいます。
    > いずれにしても頼りになる1本ですよ。

    私ももう少しスリムに巻けるように修業を積んで、実釣でも使ってみたいです(^_^)

  12. タキビさん、こんばんは。

    > ゴールドマーチブラウン、かなり良い出来じゃないですか!
    > 僕もこの夏にシルバーマーチブラウンに挑戦してみましたが、初めてでこんなにキレイにウィングつけられませんでしたよ。笑

    ありがとうございます。まだまだ勉強が必要ですけど、とりあえず形にはなりました。
    ウイングをもう少しシュッとした感じにしたかったのですが、ちょっとぽっちゃり(笑)

    > ウェットフライのウィングは本当に難しいです。

    なんと言ってもウイングは難しいです(>_<)
    これから、いろんなフライを巻いて修業を積みます。そして、そのフライで大物釣りますよー(笑)

  13. ウェットフライ、綺麗に巻けてますね(^-^)

    ウェットは1にも2にも出来映えに対する本人の満足度が大事で、釣果に直結すると感じてます。

    良い出来のフライが巻けると、不思議と釣果も充実してくるのですが、翌シーズンになると良いと思っていたフライが不恰好に見えてきて、なぜか釣果まで下がります(>_<)
    で、フライを納得行くまで巻き直して…の繰り返しです。

    多分、実際の出来映えと言うより、ココロの持ちようで『信頼しながらじっくり丁寧に流せるか』が大きいのだと思います。

    この『ゴールドマーチブラウン』ならバッチリ信頼出来そうですね(^O^)

    リコプテラさんの釣行は源流域が多そうなので、ブラックコーチマンとジョックもお薦めです!

  14. にゃろめさん、こんばんは。

    > ウェットフライ、綺麗に巻けてますね(^-^)

    ありがとうございます。まだまだだと思いますが、これから修行を積みます(^_^)

    > ウェットは1にも2にも出来映えに対する本人の満足度が大事で、釣果に直結すると感じてます。
    > 良い出来のフライが巻けると、不思議と釣果も充実してくるのですが、翌シーズンになると良いと思っていたフライが不恰好に見えてきて、なぜか釣果まで下がります(>_<)
    > で、フライを納得行くまで巻き直して…の繰り返しです。
    > 多分、実際の出来映えと言うより、ココロの持ちようで『信頼しながらじっくり丁寧に流せるか』が大きいのだと思います。

    それ、わかりますねー。自分で「釣れる」と信じられるフライじゃないとモチベーションが保てませんよね。

    > この『ゴールドマーチブラウン』ならバッチリ信頼出来そうですね(^O^)
    > リコプテラさんの釣行は源流域が多そうなので、ブラックコーチマンとジョックもお薦めです!

    ブラックコーチマンというフライがあることを知りませんでした。調べてみると夏に釣れそうなヤツですね。
    ジョックと合わせて、挑戦してみます(^_^)