スポンサーリンク
スポンサーリンク

とんでもない忘れもの|渓流のほとりに泊まる(1日目)

ソロキャンプフライフィッシング野外調理
この記事は約16分で読めます。

前回、かなり楽しめた幽霊谷(勝手に命名)。
テント泊候補地も見つけたことだし、行けそうな時に早めに泊まりに行ってみよう。
いつも新鮮な気持ちで釣りをしたいので、同じ川に2回続けて行くことはあまりないけど、もたもたしていると来年になっちゃうかもしれないからね。
今回は、前回見つけたテント泊候補地で一泊して、翌日さらに上流の様子を調査しようと思います。
梅雨が明けて天気は良さそうだし、7月21日に出かけました。
前夜準備した荷物をジムニーに積み込む時に、何か忘れものをしているような気がしたので、ロッド、リール、フィッシングベスト、ランディングネットと最低限釣りができるものがちゃんとあるのを確認。さらに、テントにマットに寝袋、調理器具と火器類もあるしと・・・
まぁ、食材なら一つくらい忘れてもなんとかなるし。よし、出かけるぞ。

幽霊谷で一泊釣行|天竜川水系 フライフィッシング

 
ジムニーで車止めまでやってきて、自転車(アングリフ)を降ろします。最近10kgまで積めるリアキャリアを取り付けたので、荷物のうちテントなど6.5kg分を自転車にくくりつけます。残りのザックの重さは7.5kg、合わせて14kg。
イタチ谷二泊三日の時は総重量20kgだったのでだいぶ軽量化できていますが、なぜ自転車に荷物を分けたかというと、あんまり重い荷物を背負って自転車を漕ぐと、肩や腰は大丈夫だけどお尻が痛くなるからです。それを解消するためにキャリアを付けたのです。それについては改めて詳しく書きます。
今日も初めからサワートレッカー RSを履いて自転車を漕ぎます。渓流泊の時は、荷物を少なくするために足元はできるだけこのスタイルで行きたい。

フィッシングベストを着込んで、右胸ポケットから防虫スプレー(パーフェクトポーション)を取りだして・・・
あれ? ないよ。
あ、この前キノコパトロールに行った時に別のベストに入れたんだった。
忘れものはこれだったか。まぁ、それほどメマトイが多い川じゃないし、なんとかなるか。

 
前回も書いたけど、大半は自転車を押して歩かなきゃいけない急勾配の林道。
対岸に支流が見えます。あの堰堤の上にもイワナがいるのかな。

 
落石がいっぱい。こんなのに直撃されたら一巻の終わり。
きれいな水の大淵をのぞき込んでみましたが、イワナの影はなし。

 
汗だくになって入渓点近くに到着。
自転車がない方が上りは楽だけど、帰りのことを考えると自転車は必需品。
自転車は鍵をかけてここにおいていきます。ここから入渓したとわかるように敢えて目立つとこに停めておこう。
ここで、荷物は全部ザックに装備。背負うとぐっと重いね。二泊三日の時はこれよりもさらに6kgも重い荷物を背負って林道を16kmも登っていったの!? 今思えばぞっとする(笑)
今年もたぶんイタチ谷にも泊まりに行くと思うけど、荷物の軽量化が最重要だな。

汗だくになった体をクールダウンしてくれるきれいな水

 
川に降ります。
タックルは、AXISCO AXGF763-6楽天で見るアマゾンで見る)+リールSage1830。ラインDT-3F、9ftリーダーにティペット6Xを60cm継ぎ足し。
このロッド、いつも継いだ状態の写真載せてますが、6本継ぎだからばらすと実にコンパクトなんですよね。ザックを背負っての源流釣行には最適です。キャスティングフィールも良いので、一番お気に入り。

8時半、気温21℃、水温13℃。条件は良さそう。
釣り開始です。

いつも通り、アダムスパラシュート#14からスタートしますが、どうも反応が良くない。
夏は、アダムスパラシュートよりも最初からエルクヘアカディスアントタイプの方が良さそうだとここのところ思っています。

 
エルクヘアカディス#14に替えて、1尾目のイワナ。
上の淵尻から流れて来たフライに、右の方から猛然とダッシュして食い付きました。

 
背中に荷物いっぱいの60Lザックを背負っていると、こういう倒木の下をくぐるのも大変。
這いつくばるようにして、なんとか通過。
写真2枚目のポイント。一投目にイワナがフライに近づいたけど途中で反転。
もう一度投げると今度はフッキング。でも直後にバラし(>_<)


陽を浴びてエメラルド色に輝く大淵。ルアーで狙えば大物が釣れそう。

フライに好反応なイワナたち。

 
本流の脇にできた小さな落ち込みからの流れ。流芯脇の巻き返しから出ました。
今日はイワナの塩焼きを食べたいので、1尾はキープさせてもらいたい。サイズ的にはこれでもいいけど、どうしようかな。
順調に釣れてるから、お昼食べた後に釣れたやつにしよう。

 
ここは、瀬尻からイワナに走られちゃったから諦め半分でロングキャスト。
少し日も高くなってきたので、フライはピーコックパラシュート・レッドボトム#13に。
ゆっくりとイワナがフライをくわえました。

 
この岸壁際からも。こちらはまたエルクヘアカディスに戻して。
この川みたいに結構水に揉まれるようなポイントが多いと、やっぱり浮力があって見やすいフライが使いやすいんだよね。そういう意味ではエルクは最高。
これは鰭のオレンジ色がきれいなイワナでした。

イカ焼きがあったらビールは欠かせないでしょう。

 
かなり釣れたので、お昼にします。とにかく14kgの荷物を少しでも減らして軽くしたい。
でも、釣りをしている時は意外と荷物の重さは気にならなかったな。かと言って、これ以上重くなるとかなり支障を来しそう。このくらいが限度かな。
今日のお昼は冷やし中華にします。具材のキュウリ、ハム、薄焼き卵は自宅でカットして持って来ています。ミニトマトだけは、現地でカットです。

 
あとは、お湯を沸かして麺を茹でて冷やすだけ。今日のクッカーはパーソナルクッカーの大(アルミ)と小(チタン)を組み合わせて持って来てます。
同じ製品のアルミとチタンを持っていると、こういう組み合わせができるのが良いところ。
麺を茹でる場合はチタンが良いですね、アルミは例の金属臭問題があるから。
ご飯はアルミでOKです。というか、アルミを強くお勧めします。チタンの炊飯についてはいろいろテストしたので、それもまた近々詳細は書きます。ともかく「煮る、茹でるはチタン。炊飯、炒めるはアルミ。」こんな感じです(^_^)

ところで、また目の前の淵でイワナが泳いでいるのですが(苦笑)
今度シーズンオフにイワナの水中撮影するのは、この川に決定。以前わざわざ撮影に行った麦酒川よりもこちらの方がイワナがいっぱいいるもん。でも「わざわざ」という意味ではこちらの方がヤバイか。

あっという間にお昼は完成。


本日のランチ
・冷やし中華
・イカ焼き(醤油味)
・キュウリの浅漬け
・ビール

イカ焼きはすでに醤油焼きしてスーパーで売っていたので、それを持って来て再度ちょっと焼きました。
キュウリの浅漬けは昨夜作ったものです。この浅漬け、ショウガとゴマ油が入っていて美味いですよ。渓流に持ってくるのに最高。作り方はこちら

ビールは晩か明日のお昼まで温存しようと思ったけど、イカ焼きがあると呑まずにはいられない。もう、魚も十分釣ったし、呑んじゃおう!
あ、いけね、塩焼き用のイワナ、まだキープしてなかった。まぁ、1尾なら釣れるでしょ。
川音を聞きながら食べる冷やし中華、うまいですねー。
満腹になったところで、しばらく休憩して少し酔いを覚まします。

なんだか昼寝したい気分だけど、あんまりゆっくりしているとテント広場に辿り着くのが遅くなっちゃう。

午後は塩焼き用に一尾釣れれば満足ですよ。

13時になっても気温は21℃、水温13.5℃。朝とほとんど変化なし。

 
今日は淵尻や瀬尻でよく釣れます。
フライはプードル#16。このフライのタイイングについても近々書きます。ちょっとおもしろいフライです。


このイワナ、リリースする時に気付きましたが、右目を失明していました。
片目だけでよく水面のフライを捉えたな。

その後も順調に釣れます。テント広場に着くまでに、24、5cmのが釣れたらキープしよう。

 
ヌメリスギタケモドキ発見。
裏返してみると、ハサミムシみたいなやつが10匹くらい出てきて一目散に逃げて行きました。
これじゃ食べられないな。


フライを、大きめの魚に実績のあるイワイイワナ#12に変更。
本流脇にできた小さな落ち込みからの浅瀬尻。
一瞬フライを見失い、ピックアップしようと思ったら、見つめていた辺りより下で魚がバシャっと出た。すかさず合わせるとフッキング。どうやらフライは自分が思っている場所より下を流れていたよう。
小場所から出た割りにはいい引きしてます。


おぉ、刺身にしてもいいくらいのサイズだけど、これを塩焼きにさせてもらおう。
少し上ればテント広場だからちょうど良い。

本日のねぐらに到着。信じられない大問題が発覚!

 
テント広場に到着。
写真1枚目の矢印のところを一段上がると、林の中にちょっと広い平地が。
ここが前回見つけたテント泊適地。

 
まずは今晩のお宿を作ろう。テント、マット、グラウンドシートのお宿三兄弟。
これとシュラフ(寝袋)があれば安眠できます。
まずは、できるだけ平らな場所を選んで邪魔な木の枝などをどけて、グラウンドシートを広げてと。

 
テント本体を広げて、ポール(骨)を繋げて・・・
あれ?ポールは? ペグと張り綱はあるけど、ポールがないよ。
あ、ポール忘れた!!
これは一大事。だってポールがなかったらテント張れないよ。
虫除けスプレーなんてレベルの話じゃない。
このテント、ポールにテント生地を巻き付けて収納もできるんだけど、そう言えば別にして収納してあったんだった。棚の上に置いてあるから、ポールに気付かずこの収納袋に全部入っていると思い込んじゃった。これは痛恨のミス。

どうしようかぁ。
どうしようかと言っても、泊まるのを諦めて帰るか、それとも野宿か。いや、こういうのはビバークって言うのかな。
しばし考える・・・

テント泊でさえお化けが出そうだと怖がっている私が、グラウンドシートと寝袋だけでこんな山奥のしかも幽霊谷で一夜を明かすなんてことできるの?
だけど昨年くらいから、今シーズンはテントの代わりにハンモックで渓流泊してみるのはどうだろう、なんて考えていたからそれと大差ないチャンスなのかも。
予報によると天気は崩れない。お化け問題さえなんとかなれば泊まるのもいいかも。
よし、お化けは見て見ぬ振りで押し通そう(笑)

そうと決まったら、それなりの準備開始!

まさか、人生初の野宿(ビバーク)をすることになるとは。

 
頭上にはクルミの枝が張りだしてるから、張り綱を繋いで長くしてあの枝をうまく通せばテント本体のセンターだけでも引っぱって蚊帳のようにはできるかも。石を結んで投げてみます。
ちょっと軽すぎたか。

 
石を大きくして再挑戦。
うまく枝を通ったと思ったら、隣の枝も越えちゃって、想定とは違う位置に張り綱がぶら下がった。しかも途中で綱が絡んだらしく、ちょっと引っぱっただけじゃ取れそうもない(>_<)
それに本体を吊ってみようとしたけど、あまり良い結果は得られそうもないので中止。
やっぱりテント生地は使わず、ビバークスタイルでいこう。

 
張り綱にはランタンをぶら下げることにしました。
明日の朝、張り綱は思いっきり引っぱれば外れると思う。
エアマットに空気を入れて、シュラフを置いたら寝床の完成。収納状態のテント生地を枕にしよう。
ここでほんとに寝るの?真っ暗闇の中で?
心頭滅却すれば大丈夫なのです、そう信じるしかないのです。

このLEDライト、結構使えるかも。

 
そう言えば、今日はニューアイテムもあるよ。そんなもん持って来る前に、ちゃんとテントポールを持って来いよ(笑)
LED センサーライト楽天で見るアマゾンで見る

  • サイズ:(本体)幅9.2×奥行き8×高さ10cm 、 (三脚)13cm
  • 本体重量:145g(乾電池、三脚除く)
  • 電源:単3アルカリ乾電池×3本、市販の単3形充電池でも使用可能
  • 電池寿命:センサーモード/約180日(1日10回点灯時)、常時点灯モード/約7時間
    ※使用環境や電池の性能により異なる
  • 電球:CREE製 1W高輝度白色LED(約110ルーメン・設計寿命約4万時間)
    ライト部可動:360°

これ、ホームセンターで見かけたLEDライトなんだけど、自由に曲げられる三本の脚がついていて、三脚にできるんです(玄関なんかに取り付けるための金具も付属してます)。

 
そして、この脚を使えば木の枝にぶら下げたりもできます。
太い枝に巻き付いた蔓があったので、試しに設置。実にイイ感じ。しかもこれ、スイッチでセンサーライトにもできます。
あれ? センサーライトにして、手をかざしても点かないよ。不良品なのかな。
まぁ、今日は常時点灯で使うからいいけど。常時点灯の時はかなりの光量なので、光量調整できるとさらにいいんだけどな。
写真2枚目は、本日のダイニングキッチン設営の図です。

明るいうちに調理の下準備を忘れずに。イワナは蟻を食べていました。

 
イワナをさばきます。今の時期のイワナはみんな胃袋パンパンだね。中身を見させてもらおう。

 
ツツトビケラや砂利が結構入っているけど、黄色矢印のところにいるムネアカオオアリも結構入ってますね。やはりアントロイヤルコーチマンなんかが効きそうな状況ですね。

トマトを細かくカットして、ブナシメジも同じ鍋に入れます。イワナの胃袋、レバーも投入。胃袋は中を綺麗に洗って食べやすい大きさに切ります。コリコリしてうまいですよ。
しっかり洗わないと苦味が出たりするので要注意。
あとは茄子をカットして、シシトウとソーセージと一緒に油を引いた山フライパンにセッティング。
米もクッカーに入れて、適量の水に浸しておきます。

薪も拾っておこう。
ここは広い河原があるわけじゃないから、昨年の龍の川での一泊イタチ谷での二泊の時の様に流木が豊富じゃない。
林の中に枝はある程度落ちてるけど、全体的にかなり湿っている。表面が湿ってるだけならいいけど、結構中まで水が染み込んでる感じなんだよね。このところ晴天続きのはずだけど、どうしてこんなに湿ってるんだろう。
ともかく、ある程度広い集めた。

まだ暗くなるまでに時間があるから、もうちょっとだけ釣ろうかな。
テント広場から少しだけ釣り上ります。

でも、さっきまでとは打って変わって反応良くないですね。
どうやらこの川のこの辺りはイブニングがゴールデンタイムというわけじゃないんだ。
3時半頃までが絶好調だった。

 
6時近くなってこの一尾を釣ったところで、撤退。
釣りながらも心の中では、ほんとにあんな林の中で寝袋だけで寝ても大丈夫なのか自問自答(笑)
ともかく、ご飯を作って食べよう。

火が付かない湿った薪。エンバーリットストーブに救われる。

 
濡れた短パンやタイツは木の枝に掛けて干しておこう。
ふやけた脚もサンダルに履き替えて快適。

まずは焚き火をしよう。
いつもなら簡単に火が付くけど、今日は薪の品質が悪い。
予想通りかなり湿っていて苦戦。これはちょっと無理だな。
塩焼きから刺身に変更しようか。
今日は火器は軽量化のために、ガスのマイクロマックスULとネイチャーストーブのエンバーリットストーブ
エンバリットストーブならなんとか火が付くか。
油分を含んでいそうなホントに細い枝から燃やしていって、徐々に太い枝に。おぉ、さすがエンバーリットストーブ。これならなんとか燃える。
ここから大きな焚き火を作ることもできそうだったけど、なんせ薪の量自体が少ないから焚き火は断念して、エンバーリットストーブでイワナを焼くことにします。

今後の課題として、湿った薪でも焚き火ができる練習をすることにします。

 
小さいエンバーリットストーブでもなかなかの火力。イワナくらいなら焼けるだろう。
マイクロマックスULの方ではご飯を炊きます。

 
やはりアルミクッカーはご飯が簡単にうまく炊けるね。
このあたりで持参した日本酒をちびっと。
火を焚いたらあたりが急速に暗くなってきて、アルコール抜きだと怖くてやってられない(笑)
「山の酒」って書いてあるだけあって、渓流で呑むd大雪渓なかなかいけますな。

 
ソーセージと野菜を焼いて、トマトとブナシメジのスープを作ります。
焼き物の方は、最後に醤油をジュッと回しかけて、スープは塩とコショウだけのシンプルな味付け。


できました! ちょっと豪華なディナー(笑)
・イワナの塩焼き
・ハーブソーセージ、シシトウ、茄子の醤油焼き
・トマトとブナシメジのスープ(イワナの胃袋、レバー入)
・日本酒+ご飯

とにかく、イワナの塩焼きがうまいですね!
甘味のあるふっくらとした身が塩味と相まって最高です。
今日のソーセージはいつもよりちょっと高いハーブの入ったやつなので、こちらもいける。
茄子とシシトウとのバランスもちょうど良い。
そして、スープはトマトから旨味がたっぷり出てるので文句なし。

もうこのまま川の音を聞きながら夜が明けるまで起きてても良いかも。なんて思い出したけど、薪と酒の量が限られているだけに、それは不可能。やっぱり寝袋に潜り込んで寝よう。
時間は8時半を回ったところ。

さぁ、真っ暗闇で眠ろう。虫もお化けもお断り。

 
本日の私の寝床。暗くなると不安でいっぱい。
動物に踏んづけられないように、枝からぶら下げたライトと枕元にもライトを置いておいた方が良いかな。
それとさっきのセンサーライトを動物が通りそうな場所に仕掛けておこう。
暗くなったらわかったけど、このセンサー、暗いときしか働かないようになっているみたい。
よく考えたら、センサーライトってそういうものなのか。真っ昼間に人が来る度に点灯しても意味ないもんね。意味ないというか、電気の無駄だもんね。
このライトがあれば動物が来ればライトが点くし、幽霊が来てもライトが点く・・・のかな。まぁ、深く考えないことにしよう。

 
寝袋に潜り込んで、足元方向をパチリ。横にもライトを設置。
このまま寝ようと思ったけど、なんだか明るすぎるし、虫が寄ってきてよろしくない。
この前テレビで「夜、ライトに虫が寄ってくるのは紫外線に反応している。LEDライトからは紫外線が出ないので虫が寄ってこない」と言ってたけど、あれは嘘っぱちだな。やっぱり虫は寄ってくるよ。でも、小さめの蛾くらいで、少ないことは少ないのかも。
特定の虫は紫外線以外の周波数の光りに反応するのかな。誰か、全く虫が寄ってこないライトを開発して欲しい。

と、いうわけで、虫がうっとうしいから枕元の電気は消し、それからしばらくして、枝からぶら下げたライトも消した。
もう、動物に踏んづけられても仕方ない。いや、動物は嗅覚が優れているから、人間の臭いで気付くだろう。
そもそも夜行性の動物って何だろう。タヌキとかキツネ? そんな感じのやつらなら出てきてもいいよ。私の考えでは山奥のツキノワグマは真夜中には行動しない。
昨年の一泊の時も、二泊の時も月や星が出ていたけど、今日は頭上を木の葉で覆われていることもあるけど、空も曇っているようでホントに真っ暗。

 
ストロボ焚いて真上を撮影。クルミの木で覆われていて意外と天井が低く感じる。こうしてみると林に囲まれた部屋のような気もしてくる。そう思えばあんまり怖くないかも。
万が一雨が降ってきても少しくらいなら凌いでくれそうだし。
試しにストロボオフにして『手持ち夜景撮影』モードにしてみると、真っ黒け。
やめよう、心霊写真が撮れちゃうかもしれないから。

寝袋に頭まですっぽり入って完全防備状態にしていたら、暑くなってきた。結局、腕から上は寝袋から出して寝ることに。蚊もいないようだし、もう何が出てきてもいいや。

霧雨の中、深く考えずに深い眠りに就こう。

どれくらい眠っただろうか、右の手の甲がチクッとしたような気がして目が覚める。
枯葉と草でふかふかの地面の上にさらにエアマットを使っているから寝心地が良すぎて、起きた瞬間、自宅で眠っているのかと勘違いしちゃった。あぁそうか、ここは山の中だったか。

蚊に刺されたのかと思ったらなんと雨だった。
雨と言っても霧雨のような細かい雨。
そうか、気温が下がってきて、大気中の水分が霧状になってるんだな。まぁ、このくらいなら多少寝袋の表面が湿るくらいで、また頭まですっぽりかぶって寝ちゃえば大丈夫だろう。ちょうど肌寒くなってきたし。
時計を見ると、時間はまだ10時。
明日の朝はきっとまた晴れ渡るはず。この霧雨はほんの短い時間だけだろう。
朝になったら寝袋を干せばいい。
とにかく今はこのまま眠るのがベストだと自分に言い聞かせて、再び眠りについた。

・・・つづく

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. こんにちは。
    続きがメッチャ気になるんですけど^^;
    でも、暗闇の写真撮ってらっしゃるのは、まだ帰ってからのブログを意識しているから、余裕がありますね。
    ポール無しのテントに潜り込んだら少しは気分的には楽じゃないですかね?
    私なら絶対に眠れぬ夜になってます>_<

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      このまま夜が明ければ良かったのですが、さらに状況が悪化しました(^_^;)
      真っ暗闇で余裕はないんですが、カメラが手元にあるとちょっと強気になったりしません?
      ポール無しのテントに潜り込むと蒸れそうなので、開き直って寝袋だけにしてみました。私も最初ビクビクしてましたが、疲れの方が上回りました(笑)

  2. オバケのハナシばかりじゃない!
    笑いましたよ♪
    テントの四隅に盛り塩でもしておくと気が楽になるかもしれませんね。
    続きが気になるところではありますが次回の渓泊で心霊写真が撮れる事も少し期待したりして・・・(笑)

    • いわなたろうさん、こんばんは。
      せっかくテントを担いで行ったのに、ポールを忘れるって笑えるでしょ(爆)
      確かに盛り塩はいいかも! 今度からやろう。
      心霊写真が撮れたとしたら最高のブログネタになるけど、それ以降怖くて二度と渓流泊は出来なくなること必至(笑)

  3. こんにちは。
    テントを使わないと快適ですよね~。酒飲まなきゃ虫も(あまり)気になりませんが・・・飲んでる(笑)
    真っ暗な中寝ていても、疲労が激しいと恐怖とか何も感じないから不思議です。
     ※滝まで釣り上がりましたか?

    • 自営業FFさん、こんばんは。
      テントなしだと開放感はありますね、雨さえ降らなければ。
      虫はアルコールに寄ってくるんですかね。だとしても、アルコールなしだと暗闇の恐怖に耐えられないので、私の場合は必須です。
      確かに、恐怖より疲労感が上回りますね。
      ここの上には大きな滝があるんですか。今回はそこまで行ってませんが、次回はもっと上まで行ってみたいです(^_^)

  4. ・・・続く
    って。(笑)
    昔の三角のテントだったら、最悪ポールを忘れてもなんとかなるかもしれないけど、今のドーム型とかだとどうしようもないですよね。
    さて、続きを待ちましょうか。^^

    • kuniさん、こんばんは。
      確かに三角形のテントなら頂点を吊ればなんとかなったかも。
      ドーム型はポールがないとタダの布(笑)。なんともなりませんでした。
      私の渓流釣り史上最大の忘れものでした。今後は、出かける前に、厳重に持ち物チェックしたいと思います(^_^)

  5. こんばんは。
    楽しそうですね、野宿。
    今迄で一番厳しかったのは高2の夏の野宿。
    寝ていた回りで音がして、目を開けて周りをキョロキョロと見回すと、自分の周りだけを迂回するように足早に歩く人たちでした。
    夜中に駅舎を追い出されて、駅前広場で寝ていたらすっかり寝過ごして、通勤客が自分の回りを避けるように駅舎に吸い込まれていってました。
    無謀な高校生でも流石に恥ずかしくて、そそくさと撤収した、岡山県宇野駅での夏の朝の思い出です。

    • マンボウさん、こんばんは。
      野宿は楽しくもあり厳しくもあり、と言った感じでした。
      なかなかおもしろい経験をお持ちなんですね。
      駅前広場で野宿ですか。それは山奥の野宿とはまた別の勇気が必要ですね。私には無理かも。
      通勤時間まで寝ているとは、かなり熟睡できたようですね(笑)

  6. ワイルドな釣りになってますね。自転車と釣りの組み合わせを検索して、リコプテラさんのブログにお邪魔しました。 まだ実現してません(T_T) 釣りキャンプしたい~

    • Kさん、こんばんは。
      ちょっと想定外にワイルドになりすぎました。
      自転車と釣りの検索からお越しいただいたんですね。折りたたみ自転車はタイヤ径が20インチなのでちょっと非力ですが、あるのとないのじゃ大違いでかなり活躍してくれています。
      釣りキャンプ、お手軽なキャンプ場から始めてみると良いかもしれません。キャンプ場の近くに釣れる川があるところ、結構ありますよね(^_^)

  7. おはようございます。
    まぁ~それにしても勇気がありますね、私が若かったとしてもとてもそこまで出来ません、いつも本当の渓流釣りを楽しんでいらっしゃる姿に感動します。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      私は基本的に臆病なので、いつもビビリながらいろいろやってますが、ある一線を越えると「開き直り」という技でなんとか乗り切っています(笑)
      私は魚を釣るだけじゃなく、自然にどっぷり浸かりたいと思っているところがあるので、いろいろと余計なことをやってます。
      他の人に合うかわからないスタイルですが、私自身は楽しんでいるのは確かですね(^_^)

  8. 今の渓流の気候的にも外泊は気持ち良いのでは
    害虫対策はいかがですか特に夜はテント内が気に成ります
    皮膚が弱く虫にも弱い私で、元気ですね10年戻りたいです。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      そうですね、下界は暑いのである程度上の方まで行くと快適ですね。
      ただ、今回はやや天候が不安定でしたが。
      いつもは虫除けスプレー程度の対策しかしてませんが、今後はテント泊の時も携帯用の電子蚊取りを持って行こうかなと思っているところです。
      釣りお爺さんの行動力にはいつも感心しています。今後も安全第一で釣りを楽しんで下さい(^_^)

  9. 僕はシートだけでも寝られそうですが雨降ってきたらテントないとワヤですね。
    昨日もM君と渓流でキャンプしようやと酔っ払いながら会話していたところでした。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      私も今回初めてテントなしで泊まってみましたが、意外といけるかも(^_^)
      雨と蚊対策だけは考えた方が良いな、と思いましたが。
      私が今注目しているのはハンモックです。来シーズンは試してみるかもです。
      ぜひ、Mさんと渓流キャンプやって下さい。きっとMさんは、渓流でもNoriさんに「カレー作って」とか平気で言うんでしょうね(笑)

  10. こんばんは。
    私なら迷わず避難小屋か帰宅、いや最初からテントの代わりにビールを持って避難小屋かな?w。
    虫の好きな色は紫外線に近い青~紫系らしいです。一般的な白LEDは青LEDと黄色を発光する蛍光体の組み合わせで白色を作り出しています。スペクトルは青色がかなり強いので虫は寄って来ると思います、酒飲むと蚊が寄ってきますよねw
    前から気になっていたんだけど、麺を冷やす水は川の水ですか?

    • Fumi Aさん、こんばんは。
      まぁ、普通はテント無しで泊まりませんね(^_^;)
      虫は紫外線だけななく青〜紫の光にも反応するんですね。やっぱりテレビで言っていたのは嘘っぱちだったか(笑)
      渓流泊する時は蚊が寄って来たとしてもアルコールは欠かせません。それがないと怖いから。他の蚊対策を考えます。
      野外調理全般川の水を使っています。麺を冷やすのも川の水です。
      極力自然環境に負荷を与えない方法を心がけてやっております(^_^)