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三日間の谷籠もり釣行(3)|天竜川水系 テンカラ釣り

ソロキャンプテンカラ釣り野外調理
この記事は約16分で読めます。

イタチ谷二泊三日釣行、一日目二日目につ続き三日目の今日は最終日。
昨夜は星空撮影をしてからすぐ眠りについてぐっすり眠りました。昨日のようり明け方に雨が降ることもなく、4時半頃起床。

 
テントから抜け出てみると、まだ外は暗い。と言っても、写真でも見るほど真っ暗じゃなくて東の空は白み始めているけどね。
気温を計ってみると19℃。寝ていても寒くもなく暑くもなく、過ごしやすかった。

三日イタチ谷釣行|最終日

ヘッドライトを点けて、川の中の食料庫の点検。昨日はこのくらいの時間に猿がやってきていたはず。今日も猿がいたらとっちめてやる(`_´)
だけど、今日は猿の気配はなく食料も無事だった。良かった良かった(^_^)
昨晩は夕食後、テントサイトの調理器具や食器類もきれいしてテントの前室に格納して、食べ物の気配を極力消しておいたしね。
川の水で顔を洗って、しゃっきり目が覚めたところで朝ご飯でも作りますか。

炭水化物はないけど、朝食作り。

 
夜明けのとんがり岩キャンプ村。
MUKAストーブに着火。このストーブはどんな時も頼もしい。

 
まずお湯を沸かして昼食用のゆで卵を作ります。
ゆで卵はお湯が沸騰してから、卵を入れて7分半茹でてすぐに冷水で冷やすと私好みの半熟に仕上がりますが、今回は8分茹でて少し固めに。
できあがったら、ザルに入れて川で冷やしておきます。
昨日釣って腹出し後川で冷蔵しておいたイワナを、サバイバルツールで半分に切り、サラダ油を引いた山フライパンに入れて塩コショウをして焼きます。

 
以前渓流オムライスの時にも活躍してくれた、ケチャップのミニパック、それと一緒にナルゲン トレックコンテナポーチの中から発見されたしじみスープ。
これらを使います。


イワナは両面を焼いて火が通ったら、小ネギを散らしてさらに少し焼き、最後にケチャップをかけたら完成。


本日の朝食
・イワナのケチャップソテー
・しじみスープ(インスタント)
・紅茶

炭水化物はもう底を突きました(笑)
普段は朝、パンを食べてますが、実を言うと私は朝食抜きでも平気なタイプです。
だから、これだけ食べられれば十分。
イワナのトマト味も結構イケる! このケチャップミニパックはメニューの幅が広がるし、常温保存ができるので、今後は常時持参することにします。
今日は最終日なので、無理はせずのんびり本流を釣ってお昼にはキャンプ村に戻ってくる予定。

紅茶を飲んでから、もう一度周辺をナイフを探して歩いたけど、結局見つからず。
本当に猿が持っていってしまったのだろうか。もしそうだとしたら、大事に使っておくれ(笑)
猿がナイフを使っていたらビックリするよね。まさか、人間が持っていったってことないよね?
ともかく、ナイフは諦めることにしました。どこに消えたのかはホントに謎。
昨日よりは早めに釣り支度をして出かけます。

はっきりしない天気、朝方は毛鉤への反応が鈍い。

 
お昼用の機材と食材を持たなくて良いけど、雲行きが怪しいので雨合羽だけはベストの背中に入れ、身軽な装備で軽快に自転車で上ります。
一日目釣行終了地点の少ししたから入渓。

 
今日はテンカラでいきます。
竿はダイワ NEOテンカラミミノムシ33楽天で見るアマゾンで見る)。
ラインはFujinoソフトテーパーライン ホワイトテンカラ楽天で見るアマゾンで見る)。
ここ最近の標準システム。
毛鉤は、先日巻いた名人毛鉤もどきを使います。

あ、そうだ。
熊鈴をキャンプ村に置いて来ちゃった。最強の熊鈴ガーディアンはこういう場所でこそ役に立つんじゃないのか。まぁ、今日は熊が出て来ないことを祈って静かに釣り上ろう。

午前6時半、気温19℃、水温13℃。釣り開始。

 
ここは一日目に尺イワナが出たポイント。
今日も釣れないかなと思ったけど、そんなに甘くはない(^_^;)
しばらくアタリがなく、釣り上ります。

 
3.3mのテンカラ竿よりもフライでロングキャストしたくなる浅場が広がるポイントが多い。
手前のヒラキから走る魚が見えないかと目を凝らすけど、見当たらない。
写真2枚目の赤印は、昨年イタチが出てきて水を飲んでいたところ。
今日はイタチ先生出て来ないな。

 
写真2枚目の黄色丸印、落とした毛鉤に上流側から追いかけてきたけど喰わず。
何度か毛鉤を投げていたら、上流へ走られてしまった。

 
手前の黄色丸印。ここでも上流側から反転して毛鉤をおいかけて鼻先でつついたけど、やっぱり喰わず。
その上の黄色丸印でチビイワナが出たけど、浅掛かりでバラし。
今にも雨が落ちてきそうな空模様と同様にどんよりとした展開。大丈夫かなぁ。

 
ここでやっと、毛鉤に食い付いてくれました。
24cmのイワナ。テンカラ竿だとラインの出し入れができない分、魚とダイレクトにやり取りしてる感じにシビレるんですよね。
良かった。今日もボウズは免れた(^_^)

浅瀬続きの区間に奥の手を投入。

それにしても、テンカラよりもフライフィッシング向きの浅瀬続き。
フライロッドは自転車に置いてきているし、この際ちょっと奥の手を使ってみる?

ドライフライを使って完全に水面に浮かせる釣りをしてみます。
なんかドライフライの方が反応良いんじゃないかという気がする。なんとなくだけど。

 
エルクヘアカディス#14に替えたら、案の定反応良いじゃないの(笑)
浅瀬で何尾か釣ります。

この魚を釣ったあと、どこからか車の音が近づいて来ました。
林道を見上げると、昨日の朝と同じようにトラックが2台上がって行きました。
昨日みたいに濁りが入るとアウトだな。

 
青空が覗いてきました。
ちょっと川虫がいるか見てみよう。

 
ちょっと石をひっくり返しただけで、カワゲラクロカワムシ(トビケラ)も。
一日目に確認したイワナの胃袋の中は甲虫類やバッタで占められていたけど、水棲昆虫も豊富なんだな。

 
あんなにどんよりしていたのに、青空が広がり少し汗ばむくらいになってきました。
川底に落ちていた葉っぱ。葉脈のところだけ緑色が残っていて妙にきれいだったのでパチリ。

 
何か動物のフンが落ちてますが、まさか熊じゃないよね・・・
またテンカラ毛鉤に戻して、浅瀬を釣り上ります。
太陽の角度が上がるとともに反応は良くなり、20〜23cmのイワナを数尾追加。

しっかりとした鰭を持つ、パワフルなイワナたち。

 
古くなったコンクリート壁のエグレ付近。
写真2枚目は別角度からの写真。
黄色丸印で、ガツンと手に伝わるアタリがきました!


これは26cmくらい。鰭がしっかりしていてなかなかの引きでした。
きれいなイワナですね。
やはり、このくらいのサイズになると、長い仕掛けの取り込みがどうも苦手。結局右手の浅い砂地に引きずり上げるようにしてネットイン。


リリース時に水中撮影。
やはり、魚は水中にいる時が一番きれいだなぁ
尾ビレをゆったりと左右に振りながら、元いた場所へ向かって帰って行きました。

と・こ・ろ・で、上のポイント解説写真にちょっと靄が掛かってるのは、水中写真を撮ったあとTG-3のレンズ内側の曇りがなかなかとれなかったから(苦笑)
以前に書いた通り例のカメラケースごと腰から落として、背面の保護ガラスに亀裂が入っちゃって、さらに2時間ほど水没させたこともあり、防水性能は不完全になってしまいました(>_<)
今後は水中撮影はあきらめてもうしばらく使い続けることにします。

 
このポイントは、黄色丸印の浅瀬にイワナが定位しているのが見えます。
ゆらゆらと尾ビレを動かして、定位置で流れてくる餌を待っているのでしょうか。
うまく毛鉤を流しさえすれば釣れるはず。
写真2枚目は後から撮った別角度写真。
少し横を流れる毛鉤にチラッと寄って来たけど、元の位置に。

一つのポイントで粘るならフライフィッシング流の釣り方で。

テンカラ毛鉤だと何回も同じところを流して釣るのは難しいと思う。基本は一発勝負。出る時は一投目で出る。テンカラ釣りは同じポイントで粘るよりも、テンポ良く次々とポイントを変えて釣り上った方が釣果は上がる。

ここではまた奥の手を使って、フライ流の目先を変える作戦でいってみます。
まず、フロロハリス0.8号の先にさらにフライの6Xティペット(日本のハリスの号数で言えば0.6号)を60cm結び、エルクヘアカディス#14を結んで水面に浮かべて流します。
何度かしつこく流すと、イワナもたまらなくなったのか、バシャっと二度出ますがフライをうまく咥えず。怪しいと警戒しているのか、そもそも食う気がないのか。
色もシルエットも全く違う、ピーコックパラシュート・レッドボトム#13に替えて、一投目に今度はゆったりとバシャンという感じで出ました!


狙って釣った魚は、喜びもひとしお。こちらも26cmと良型。
同じポイントで粘って釣るならフライフィッシングの方に分がある。

普段より60cm長くなった仕掛けのまま、フライをテンカラ毛鉤に戻します。
本当はここの本流でテンカラをやるなら、もっと長い4mとか4.5mの竿が方が攻めやすいと思う。

 
朝より昼に向かって毛鉤への反応は良くなっているようです。
きれいなイワナが毛鉤に食い付いてきます。

 
ここは、まず手前のヒラキを探りますが、魚は出ていない模様。走る魚もいません。
奥の淵のかけあがり。大岩から50cmほど左。
写真2枚目は別角度からの写真。
毛鉤を落とすと同時に、淵の奥、川の底からイワナが体をくねらせてするすると毛鉤に近づくのが見えます。
息を止めて見守ります。毛鉤にどんどん近づいてくるイワナ。
心臓がバクバクします!
ここで「食え!」と念じると殺気で逃げられるので、できるだけ力を抜いてぼけーっとした感じで見つめます。これ重要(笑)

すると、水面近くまで来たイワナが大きな口をいっぱいに開けて、毛鉤を丸呑みしました!
よしっ!
これもいい引きしているよ。

開けた淵なので余裕はあるけど、6Xティペットを結んでいるので慎重にやりとりします。
何度か淵の奥に逃げ込もうとするのをいなして、真ん中辺りの浅場に寄せてランディング。


なかなかパワフルな27cmのイワナでした!

 
顔のアップ。
おや、このイワナお尻からひょろひょろとしたものが出てる。
これ寄生虫のハリガネムシだな。

ハリガネムシという不思議な生き物。

ハリガネムシについては良く知らないので、Wikipediaで調べてみることに。
するととても興味深い記述が。

要約すると・・・
まず卵から孵化したハリガネムシの幼生を水棲昆虫が食べ、その中のカゲロウユスリカトビケラなどの昆虫が羽化して陸に飛び、カマキリカマドウマなどの陸上生物に捕食されると寄生し、2〜3か月の間に腹の中で成長する。成虫になったハリガネムシは宿主の脳にある種のタンパク質を注入し、宿主を操作して水に飛び込ませ、宿主の尻から脱出する。
そして、池や沼、流れの緩やかな川などの水中で自由生活し、交尾・産卵を行う。
これがライフサイクル。

で、なぜこれがイワナのお尻から出てくるかというと、宿主となったカマキリやカマドウマが魚やカエルなどの捕食者に食べられた場合、捕食者のお腹の中で死んでしまうけど、捕食者の外に出ることができるケースもあるという。
その他にも水棲昆虫を食べたイワナに寄生する場合もあるらしい。

いずれにしても、今回のように成虫がお尻から出て来ている場合は放っておいても外に出て行くことになる。成虫は水中で交尾して産卵しなきゃいけないんだから。

私が一番驚いたのが、宿主の脳にある種のタンパク質を注入して宿主を水に飛び込ませるというところ。こんなことができる生物がいるんだ。エイリアンみたいでちょっとオソロシイ。
前から、陸生昆虫がそんなに川に落ちることあるのかなって思ってたけど、ハリガネムシによって操作されているものがいたとは。イワナはそのおかげで陸生昆虫がたっぷり食べられるのかもしれないけど。

 
川ではハリガネムシについて良く知らなかったので、引っぱり出してみることに。
ハリガネムシを駆除してやったぞ、といい気になっている私(笑)
上記の通り、実際には肛門から出て来ているハリガネムシは放っておいても、外に出てくるけどね。


リリースすると、イワナは悠然と帰っていきました。
時間はまだ11時を少し回ったところだけど、早めにキャンプ村に戻ることにします。
結局、今日は本流には濁りが入りませんでした。感謝感謝(^_^)
テントなどなどの撤収もあるので、余裕を持って行動した方がいい。朝から天気もコロコロ変わって、雨が降るとテントの撤収が大変になるし。

今回、自分で巻いた名人毛鉤もどきを使ってみての感想は、ハックルの量に対してウエイトが少し多くて、沈み方が早すぎるような気がする。ウェイトを少なくするか、ハックルを多くした方が良さそう。少し改良することにします。

愛着のあるキャンプ村での最後の食事。

 
そう思って林道に上がると、早速怪しい雲がもくもく。
この谷では巨大なアザミをよく見かけます。

 
自転車で林道を下ってキャンプ村に無事到着。

 
まず、一番気になるのは食料貯蔵庫・・・
大丈夫だった。まぁ、猿の力では持ち上げられないくらいの重い石を載せておいたからね。
そのせいで、ゆで卵が潰れちゃってるんですけど(笑)

先にテントを畳もうかと思ったけど、ハラペコなので先に昼食にすることにします。
天気はなんとかもってくれそうだし。

 
温存しておいたキウイフルーツ。
これもサバイバルツールでなんとかするしかない。
まず、お尻の固い部分を切り取って・・・

 
なんとか半分に切ってみます。ちょっとガタガタ(^_^;)
さらに半分に切って、皮もなんとか剥いてみます。

家では、冷蔵庫を開ければ食材が揃っているし(仮に冷蔵庫になくてもスーパーに行けばなんでも手に入る)、調理器具も燃料(電気)も使い放題。
こういう不便な状態を味わうと、普段はとても幸せな環境でくらしているんだなぁ、と実感。
心からそう思った。

 
唯一無傷だった袋麺。これは猿にとっては食料に見えなかったか。
チタンパーソナルクッカーでお湯を沸かして5分茹でたら、川の水で冷やし、さっきのゆで卵など具材を盛り付けます。
百均お椀に漬け汁の素を入れて、お湯を注ぎ、昨晩の小エビふりかけの残りも入れたら完成。


本日のランチ
・濃厚魚介のつけめん
・キウイフルーツ
・紅茶

最後の昼食はいつも通りの出来映えのような気がする。
キウイフルーツがガタガタに切れてるのはご愛嬌(笑)
このつけ麺、魚介出汁が濃厚でうまい! 私は魚介好きだけど、ラーメンの魚介系ってあんまり好きじゃないんですよね。でも、つけ麺だとイイ感じ。
そして、特筆すべきはラ王のこの麺。
これだけの太麺なのに、まるで生麺。ほんとに凄い、この麺は。
バックパック釣行では、食料の軽量化が課題になるので、美味しい乾麺があると助かりますね。

食後の紅茶を飲んでホッと一息。テントを畳みますか。

テント村の痕跡を消し去って帰ります。

 
頭上を自衛隊と思われるヘリコプターが飛んで行きます。
もし、私がここで救助を要請するような自体になったら気付いてくれるだろうか。
グラウンドシートを取り払った跡には、うっすいらと水分の跡。

 
昨晩の焚き火の様子。
燃え残った薪を完全に燃やしきって、残った炭と灰はミニスコップを使って砂地を掘って埋めます。テント泊にはミニスコップがあると重宝しますよ。

 
昨晩焚き火をしていた砂地。
焚き火の形跡は完全に消し去り、運んで来た石は元通りの場所に戻します。焚き火で焼けた石は、焼けた面を下にして外見上は全く焼け跡が見えない状態にして痕跡を消します。
荷物はザックとトートバッグに収納。テントを畳むまで雨が降らなくて良かった。
トートバックは林道まで上がれば自転車のキャリアに装着です。


さようなら、とんがり岩キャンプ村。
来年は、もっと上でキャンプする可能性が高いけど、いずれまたここでも泊まらせてもらうよ。

 
時間的には余裕があるので、ゆっくり下ります。
来る時も工事していた沢は今日も工事をしていて、その下は濁流。これじゃ釣りにならないな。

 
だけどしばらく下ると水が澄んできています。少し下れば濁りが薄められるってことかな。それほど大量の土砂が流れ込んでるわけじゃないってことか。
ダイモンジソウの咲く清水ポイントで水を飲み、水筒にも汲みます。

 
第一キャンプ場通過。
この辺りまで下ってきたら、周囲の森からミンミンゼミの声が賑やかになってきました。
この辺りはまだ夏だな。

このまま下ると、上ってきた時に工事をしていた区間を通過する時刻が早すぎるかも。
重機で林道自体をいじっていたので、場合によっては通過困難かもしれないんだよね。
工事が終わる5時頃に通過する方が良いかも。
途中、釣りができそうな場所があったら、ちょっと竿を振ってみようかな。

昼寝をして起きたら、おそろしい天使が舞い降りていた。

 
ここで、ちょっと川に降りてみることに。
浅瀬続きでちょっとむずかしいかな。

 
ザックを降ろして準備しようと思ったら、急に水が濁ってきたよ。
釣りができないほどじゃないけど、なんだかセメント臭みたいなニオイも漂って来て釣りをする気がしなくなっちゃった。

40分くらい昼寝して、帰ることにします。

降りてくる時には気付かなかったけど、林道までの林の中にキノコがザクザク。
まるで昼寝をしていた間に生えてきたかのように。

 
キノコと言っても、最強クラスの猛毒キノコ、ドクツルタケではありませんか(>_<)
別名デストロイング・エンジェル(殺しの天使)とも呼ばれるオソロシイやつ。
食べたら冗談抜きで死にます。

 
幼菌から傘が開いたものまで、標本としては実に素晴らしい。
林の中一面に生えていました。こんなにたくさん生えてるのを見たのは初めて。
食べられるキノコは生えていないので撤収。

 
順調に林道を下り、工事箇所もちょうど作業員さんたちが帰り支度をしている頃通過。
だいぶ下の方まで下ってきて、もうすぐゲートというような場所で、
おや?下から歩いてくる人がいるではありませんか。

こんな時間に林道を上ってくるその人は。

こんな時間になんだろう??
よく見るとザックを背負った釣り人のよう。

近くまで下って行って挨拶し、
「こんな時間からどこまで行くんですか?」と尋ねると、
「適当に行けるところまで行って泊まろうかと・・・」
いやいや、行けるところまでってもう時間は5時半近いですよ。
「もしかしたら、ブログの人?」と逆に聞かれる。
まぁ、ブログは書いてますが、ブログやってる人はいっぱいいるだろうし・・・
電波が届くところだったので、私のブログはこれですがとiPhoneで見せると、


「あぁ、これこれ。この自転車見たことがあると思ったんですよ」と、なんと私のブログを読んでくれている方でした。ありがとうございます!
アングリフってインパクトあるデザインだから記憶に残るのかな。
少しお話すると、東京の方で今日はまず、幽霊谷の車止めまで行ったけどそこから先は行けないものだと思って、おむすび山方面(私が入る谷の隣)を釣り上ったとのこと。
「全然ダメだった」そうで、こちらへ移動してきてこれから第一キャンプ村付近で泊まる予定だとか。
えぇー!? これから第一キャンプ村まで? しかもここに来たのは初めてだと言う。
「真っ暗になっちゃうけど大丈夫ですか?」と確認すると、
「ここから3時間くらいでしょ」と平気な素振り。
健脚な人なら2時間半くらい、今、5時半前だから、到着は早くても8時頃になっちゃうけど・・・装備は私よりもコンパクトだし、私よりもずっと山のベテランなんだろう、きっと。

幽霊谷にしてもおむすび山にしても、私が良く知っている川なので、地図アプリを見ながらこの辺りが釣れますよとちょっとお話しして、それからこの川の第一キャンプ村の上の支流で工事をしているから濁りが入るかもしれないということもお伝えして、
「ともかく気を付けて」と別れました。

こんなところで、東京から来た私のブログの読者に出会うとは思わなかった。なんだかうれしいな。
これから暗い林道を歩いて行く人を引き留めるのは悪いので、少し話しただけだったけど、もっといろいろ話したかったな。
無事に帰って来られたでしょうか。そして、楽しい釣りができたでしょうか。
これを読んでいただけたら、気軽にコメントいただけるとうれしいです。
公開コメントがまずければ、ブログの一番下にある「非公開なお話はこちらからどうぞ。」というところから送っていただいても構いませんよ。

 
ジムニーまで無事帰ってきました。
ゲートのところで工事関係者に
「釣れた? どの辺りまで行ったの?」と聞かれたので、
「かなり楽しめましたよ」と釣行地点を伝えると、
「そんなとこまで行ったの!?」と驚かれた(笑)

さっき行き会った方の車がジムニーの右側に停まってますが、プライバシー上カットしておきます。かなりアウトドア仕様の個性的な車なので恐らく知っている人が見たら誰だかバレちゃうでしょう。この車を見ても、私よりアウトドアのベテランだな、きっと。

ジムニーのハンドルを握りながら、一昨年の明かりなしの真っ暗な林道歩きを思い出し、夕方から林道を上って行くなんてやはり私には無理だな、と思った。

今回の二泊三日釣行は、尺イワナを始め綺麗なイワナがたくさん釣れました。
豊かな自然がたくさん残る信州の山と川に心から感謝したいと思います。

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コメント

  1.  とっても楽しい釣行記でしたよ。
     文章が事柄を映像化させてくれる感じです。Be-pal誌でカヌーイスト野田氏の文章を読んだときにも似た印象です。
     野田さんは、45年前に朝日グラフで読んだ「鯉とりマーしゃん」の記事が秀逸でした。また、その雑誌にあった壇 伊玖磨サンの「パイプの煙」は今でいうエッセイの名文でした。
     食料の工夫がおもしろいです。NHKでも他人の家に行って冷蔵庫の中身で作る料理番組が秀逸です。料理人というのはあれとこれのマッチすることが想像できるんだ!?
     私がやると、超不評なんですけどねー。ネコマンマと言われますから。
    あー、釣りに行きたい。
     というわけで、明日林道20kmの山奥に行きます。日帰りがつらいわ。山小屋もあるのですがね。
     先週も行ったけど、岩魚が増水後に戻ってきてない感じでした。
    来週は飯豊山の付近を2泊3日で放浪する予定です。先月は32cmだったけど、うまくいくかしら?

    • FFfreakさん、こんばんは。
      楽しんでいただけたなら嬉しいです。
      BE-PALは私も以前は良く読んでました。野田さんとか椎名さんの本も読んでましたので、影響を受けているかもしれません。
      NHKの料理番組、今度観てみますね。
      林道20km日帰りですか。歩きだと結構キツイですね。その後は二泊三日の飯豊山とはなかなかハードに楽しんでますねー(^_^)
      お気を付けて行ってきて下さい。楽しい釣りを!

  2. おはようございます。
    3日間の釣りお疲れ様でした、それなりに様々な出会いがあって思い出に残る釣りになった事でしょう、私はブログを外付けのハードディスクに月ごと保存しています、年齢とか環境なども変わり、昔出来た事が出来なくなる事もありますので貴重な記事記事です、大事にしてくださいね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      谷に三日間籠もりましたが、終わってみるとあっという間でした。
      今回もいろんなアクシデントがありましたが(私の忘れもが原因にもなってますが笑)、その分思い出に残る釣行になりました。
      なるほど、ブログのバックアップをとっているんですね。私も三年ほどブログを書いてきて、かなりな量になってきたのでこれが消えちゃったら切ないです。
      ありがとうございます。私も思い出を大事に保管しようと思います(^_^)

  3. おはようございます。
    いやー本当に楽しい釣行記でした!また週末に行きたくなりました(^.^)
    K沢に熊スプレーを落としてきちゃいましたのでそれを取りに行くと言う口実でまた行っちゃおうかなー(笑)
    実はリコプテラさんのブログを参考にしてコッヘルやバーナーを準備しておりますので、ガツガツ釣りじゃなくアウトドア料理も楽しんじゃいたいと思っています♪

    • ゆっちさん、こんばんは。
      楽しんでいただけたなら、嬉しいです。
      毎週行ってません?(笑)K沢まで毎週ってかなりな根性ですよ。
      ありゃりゃ、熊スプレー落として来ちゃったんですか。それは回収しに行かなくちゃ。熊スプレーを回収する前に熊に出会わないで下さいネ(^_^)
      野外調理、参考になれば幸いです。自分にぴったりのストーブとクッカーを揃えて、ぜひ、楽しんで下さい。

  4. 3日間の釣りキャン?お疲れ様でした~

    食材は何とかなりましたね(^_^;)
    自分も朝は何も食べない派なので荷物が減ると思いきやキャンプでは食べたくなってしまいますw

    テンカラでも十分に釣れて楽しそうでした~(*´ω`*)
    尺含む良い岩魚が多くて涎物でした!

    設営地も現状復旧してらして素晴らしいです。
    自分もキャンプなどで心がけていますが、しない方も多いので残念なところです。

    リコプテラさんのブログは画像も説明も多いので、楽しめながら参考になり今後も楽しみにしています(^o^)/

    • patriさん、こんばんは。
      ありがとうございます。なんとか無事帰って来られました。
      食料は最悪の場合は、毎食イワナの塩焼きでいくしかありません(笑)
      そうなんですよ、山だと普段の倍くらい食欲が沸きますね。
      山奥まで行った甲斐があって、釣れたイワナには本当に惚れ惚れしました。
      キャンプ跡を残すと必ずそこにゴミを捨てる輩が現れて、悲しい景色になっちゃいますよね(T_T)
      今後ともよろしくお願いいたします。

  5. こんにちは。
    長年愛用のナイフ、残念ですね。
    猿が川に放り投げたのでしょうか。
    マウンテンバイク、欲しくなってますね(笑)
    買うなら今から年末までがベストですよ。春になると安い在庫品やカッコイイ新製品は殆ど売り切れてます。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      ナイフは中学生の頃から使っていて愛着がありましたが、新しいナイフを買おうかと思っていたこともあり、諦めもつきました。でも、消えたのは本当にナゾです。
      あれ、どうして私がMTBを欲しくなっているのを知っているのですか。
      実は、今日入手の手配をしてしまったところでした(笑)詳しくはまた書きます。
      分相応の入門モデルにしましたが、2018年モデルのお手頃な物はおっしゃる通りすでに品薄状態でした。

  6. いつも楽しく読ませていただいております。
    あれ、熊のフン…だと思うのですが。。

    • あたやんさん、こんばんは。
      初めまして、でしょうか。
      ブログを読んでいただき、ありがとうございます!
      あのフンってやっぱり熊ですか? 私もそうじゃないのかなぁー、と思いましたが熊鈴もキャンプ村に置いてきちゃったし、この際見て見ぬ振りをしておくことにしました(苦笑)
      熊が出て来てもなんら不思議じゃない場所なので、食糧管理も含めて次回はもっと注意深く行動しようと思います(^_^)

      • リコプテラさんおはようございます。
        ご返信ありがとうございます。

        熊っぽいですね、あのフンは(笑)

        リコプテラさんのブログを毎朝チェックするのが私の日課です。
        週明けなどは特に楽しみにしています。
        リコプテラさんには相談したいことが山盛りありまして…
        もちろん釣りに関してです。

        コメントにうまく織り交ぜてwwご相談させていただきます!
        今後ともよろしくお願い申し上げます。

        • あたやんさん、おはようございます。
          熊の気配はいつも見て見ぬ振りしています(笑)
          ブログをそんなに頻繁に見ていただいているとは、ありがとうございます。ご質問があればいつでもお気軽にどうぞ。私がわかる範囲でお答えしますので。
          こちらこそ、今後ともよろしくお願いします(^_^)

  7. テンカラの長めのラインさばくの難しかったです、初ヒットのアマゴを逃してしまいました(笑)
    ハリガネムシは海の魚であるカサゴの腹の中から出てきたことがあってビックリしました、海の根魚であるはずのカサゴもメイフライとか食っているのでしょうかね?
    因みに僕は海でブログの人?言われて話聞いたら友達の釣りブロガーと間違われていたことあり(笑)

    • Nori1022さん、こんばんは。
      私も竿より長い仕掛けでの取り込みに難儀しております。4.5m竿で4mの仕掛けでやりたいくらい(笑)
      カサゴから!? それはメイフライから直カサゴじゃなくて、流れ着いたカマキリやカマドウマなんかを補食したか、もしくはそれらを食べた鳥の糞経由なんかじゃないんですかね。
      「ブログの人?」って聞かれても、どのブログのこと言ってんの?って感じですよね(^_^;)

  8. こんばんは。週末、予定がてんこ盛りです。今シーズンの自転車釣りをあきらめて、リコプテラさんのレポを見て行った気になってます(^^) 私のマウンテンバイクは錆びはじめてしまいました。メンテして来シーズンこそはチャレンジしたいです。 

    • Kさん、こんばんは。
      お忙しいんですね。
      私のブログで自転車釣行に行った気分になれるならうれしいです(^_^)
      マウンテンバイク整備して、来シーズンはぜひ林道を走って下さい。その先にきっと楽しい釣りが待っています。
      実は私もMTB入手の手続きをしてしまいました。これで林道の上りはパワーアップできると思います(^_^)

  9. こんばんは。
    いいですね~、面白いですね~。
    まるで、テント泊釣行のお奨め番組の様に、ムズムズしてきます。
    しかし、リタイヤ爺さんがそんな事を言ったら、バアサンから三下り半を突き付けられそうです。
    それぐらいに面白い釣行記でした。

    • マンボウさん、こんばんは。
      そうなんですよ。実は私は野外調理やテント泊釣行をお勧めしてるんです(笑)
      もちろん、フライフィッシングもお勧めしていますけども。
      くれぐれも奥さまに愛想を尽かされない程度にお楽しみ下さい(^_^;)
      マンボウさんは日帰り釣行ですが、歩く距離はかなりなものだし、入渓している川もかなりな源流ですよね。
      いつもその、行動力と体力に感心しています(^_^)

  10. いやはや、これは凄い釣行記でした。^^
    文章の展開といい、写真のクオリティーといい・・・そして計算外だったであろう、アクシデントの連発といい。(笑)
    テンカラでの釣果なんて、「もう相当なベテランのテンカラ師さんじゃない?」と感じるほどです。
    良いお話を、ありがとうございました。

    • kuniさん、こんばんは。
      やはり私の実力が一番発揮されてるのは、アクシデントの連発でしょうね(笑)
      普通の人はこんなに忘れものしないし、猿に食料盗られたりしませんよね。
      私、しっかりしてそうで、どこか抜けてるんですよね(^_^;)
      テンカラの釣果は出来すぎでしたね。それも、川のポテンシャルのおかげです。感謝感謝。
      こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます!

  11. こんにちは。
    釣れない訳が分かりました。
    ついつい「コイコイ!」と言葉お出して、殺気を感じさせてしまうからなんですね。
    いつみても、ほれぼれいたします。

    • 無茶1さん、こんばんは。
      私の場合に限って言えば、ぼけーっとしてる時の方が明らかに魚の出が良いです(笑)
      かと言って、あんまりぼけーっとしてると、アワセられなくなっちゃうし、足元も危ないので難しいんですけどね。
      ありがとうございます! テンカラでも良いイワナが釣れたのでうれしかったです。腕よりも、川の良さのおかげなので感謝、感謝です(^_^)

  12. ブログ最高です。私も遊びが好きで、車に自転車や釣り竿等積んで関東甲信越や東北を徘徊しております。仕事が忙しくて最近では年に2回ほどしか活動できないのが現状ですが。
    リコプテラさんのソロキャンプ釣行は羨ましいかぎりです。来年は私もまねさせていただきます。今後とも楽しいブログ期待しております。

    • 横須賀車中泊大好き さん、こんばんは。
      初めまして。
      ブログ読んでいただき、ありがとうございます!
      自転車を車に積んでいると、活動の幅が広がりますよね。私はこのところ折りたたみの20インチに限界を感じて、MTBを発注したところです(^_^;)
      ソロキャンプ釣行はいろいろアクシデントもありますが(半分は自分で招いてますが笑)、楽しいのでぜひ真似してやってみて下さい。
      こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。