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ジムニーのオイル&フィルターエレメント交換|JB23

ジムニー
この記事は約9分で読めます。

ジムニー(JB23-1型)のスパークプラグ交換をした時にデポジットが付着していて、いくつかその対策を講じました。

オイル添加剤を入れ、ガソリンをハイオクに変えてワコーズフューエルワンも投入。ワコーズによるとフューエルワンは2本使うと(満タン状態で1本ずつ使う)、かなりのデポジット除去効果が期待できるとのこと。
私は3本セットを買って、燃料満タン時に1本ずつ3回分使ってみました。走行距離だと1,500kmほどでしょうか。
オイルは通常だとターボ車なので3,000km毎に交換してますが、燃焼室内から除去されたデポジットがオイルに混入して汚れていると思うので、このタイミングでオイルを交換することにしました。オイルフィルターエレメントも交換します。

ジムニー(JB23)のオイル交換

エンジンが冷えている場合は暖機運転をします。

 
エンジンを止めて触れるくらいの温度になったら作業開始。
ここで、KTCの工具セット登場!


良い眺め(笑)
あ、そうそうKTCのこの工具セットについての記事で「引き出しはロックできない」と書きましたが実はロックできました(^_^;)
普通に閉めたところからさらにグイッと押し込むとロックができるのです。詳しくは工具紹介記事に追記しました。
やっとKTCの工具を車に使える時がきたね(笑)

 
まず、ジムニーの下に潜り込めるように段ボールを敷きます。

あれ?下にするすると潜り込めるやつ買ってなかった?
えぇえぇ、カースロープクリーパー買いましたとも。

でもね、クリーパーの記事にFFfreakさんから「フロントのみ上げるととオイルの排出が悪くなります」とコメントいただいていて、確かにそうだよなぁと。
ウマ(ジャッキスタンド)ではなくカースロープならそれほど持ち上げるわけじゃないけど、今回はオイルをできるだけ完全に抜きたいので、カースロープもクリーパーも使わず車を平らにした状態でやります。

あ、そうそう、最近気づきましたが、ウマを掛ける場合は前後片側だけじゃなく4つ掛けた方が良いらしい。そして、万が一ウマが外れても大丈夫なようにタイヤとかで車体下を支えれば万全。
オイル交換もその形でやるのがベストだよね。そしてクリーパーで下に潜り込む。
ウマ、追加であと二つ買わなくちゃ。

オイル交換に必要な物

  • エンジンオイル(今回はMobil1 5W-30)
  • オイルジョッキ
  • 廃オイル処理ボックス
  • 薄いゴム手袋
  • 交換用ドレンボルトガスケット
  • 交換用オイルフィルターエレメント(エレメント交換する場合)
  • 浅い百均タッパー(エレメントのオイル受け用に使う)
  • パーツクリーナー
  • ぼろきれ
  • 工具
    ・17mmメガネレンチまたはソケットレンチ
    ・オイルフィルターレンチ

廃オイルで汚れないように注意しながら作業開始

 
フロントバンパー下から潜り込むと、ホーシングの奥にオイルパンが見えます。このホーシングってやつがちょっと邪魔なんだよね。まぁ、これがなきゃタイヤが回らないんですけども(苦笑)
ホーシングってデフから両輪に繋がってるごつくて太い鉄パイプね。

 
廃オイル処理ボックス楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
これに抜いたオイルを入れれば、普通に『燃えるゴミ』として出すことができます。
あとは百均で買ったゴム手袋。これがないと手がオイルまみれになっちゃう。

 
オイル処理ボックスのフタを開けて立て、ビニールを広げます。
オイルドレンボルトを緩めるのはもちろんKTCのメガネレンチ。サイズは17mmです。

 
オイルドレンボルトの真下にオイル処理ボックスを置いて下に潜り込み、メガネレンチでボルトを緩めます。

 
オイルパンのすぐ後ろ側にあるロッドもちょっと邪魔だね。
左側に向けた方が回しやすいか。
ジムニーの底面が近いのでちょっと窮屈。何が一番大変かって、この体制で写真を撮ること(笑)
やっぱり次回はウマで持ち上げて作業しよう。

 
手で回るくらい緩めたらボルトを上に押しつけながらボルトを回します
そして、ボルトが外れるところまで緩めたら一気にボルトを外します。
そうするとオイルが勢いよく流れ出ます。これ、ゴム手袋してないと大変なことになるね。
オイルが抜けてもポタポタと落ちてくるのでしばらくこのままにしておいてフィルター(エレメント)を外します。

※エレメント交換をしない場合は、オイルが全部抜けたらドレンボルトのガスケットだけ新品に交換してボルトを締め直し、オイルを入れれば終了ですが、今回はエレメントも交換します。

ジムニー(JB23)のオイルフィルターエレメント交換

 
KTC カップ型オイルフィルターレンチ AVSA-064
楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
オイルフィルター(エレメント)を外すためのレンチです。


こんな風にスピンナハンドルやラチェットハンドルにセットして使います。

 
新しいオイルフィルターエレメント。
今回は、PIAA オイルフィルター Z11-M楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)にしてみました。
磁石が内蔵されていて鉄粉などを吸着してくれます。良さそうでしょ。
それからドレンボルトガスケット楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)。

ガスケットとパッキンの違い
どちらもシール材なんですが、私は金属製のものをガスケットと呼んでゴムなど軟質材のものをパッキンと呼ぶのかと思っていたら違いました。
ガスケットは固定用のシール材のこと。パッキンは運動用シール材のこと。
運動用シール材とはシール材が可動部に使われているということです。

ところで、オイルフィルターエレメントってオイルフィルターって呼ばれたりオイルエレメントって呼ばれたり、どちらかに統一して欲しい(笑)
この記事ではとりあえずエレメントと呼ぶことにします。

 
スピンナハンドルにフィルターレンチをセット。
エレメントの底面にあてがって反時計回りに回せば緩みます。

エレメントから抜けるオイルをこぼさないようにするのに一苦労

 
と、その前にここからもオイルが抜けるのでホーシングの上に百均で買った浅めのタッパーを置いてみます。

 
ずれないようにガムテープで固定。大丈夫かな、これで。

 
もしかしてこれ手で回せるんじゃない? と思ったけど回らないので素直にフィルターレンチを使います。そりゃそうだ、手で回っちゃったらレンチ買った意味ないじゃん(笑)

 
少し緩んだらゴム手袋をした手でゆっくり緩めていきます。
上部からオイルがたらーっと垂れてきたら、そのまましばらく放置。
垂れてくるオイルが収まったら、さらに緩めてエレメントを外します。


エレメントを外すとドバッとオイルが出てきてちょっと焦った。
そのままタッパーの中に外したエレメントも入れちゃえ。
オイルの付いた手袋が当たって周りが汚れちゃったよ。
黄色矢印のネジがエレメントが装着されていたところです。ポタポタとオイルが落ちて来るのでしばらく放置。


こちらは最初にドレンボルトを外したオイルパン下部。
まだオイルが落ちて来るのでもうしばらく放置。

 
取り外したガスケットとドレンボルト、ボルトはきれいにして再利用することにします。
ガスケットは銅製の新しいやつに交換。

 
ドレンボルトを指で回して取り付けます。やはり細かい作業は手袋無しが一番。
締め付けはメガネレンチを使ってしっかり。
オイルドレンボルトの締付トルク:49N・m{500kgf・cm}です。
トルクレンチはタイヤのハブボルト用の大きいやつしか持ってないので、今回は締め付け過ぎないようにメガネレンチではなく敢えてラチェットレンチでぎゅーっと締めときました。オイル漏れがない範囲で締め付け過ぎなければ、まぁ大体でOKです。
★後日追記:
3~60N・mまで計測できるデジタルトルクレンチを購入しました。詳しくはこちら
これがあると安心して締め付けられます。

 
廃オイルと廃エレメントを入れておいたタッパーを固定していたガムテープを剥がし、ホーシングから降ろします。
寝転がっていて動かすと方向感覚がおかしくなって、タッパーを傾けちゃってオイルがドバッとこぼれる大惨事(>_<)
あーあ、ここまであんまり周囲を汚さずにできたのに段ボールがオイルまみれに。イヤな予感がしたので、体は横の方にずらしておいたので無事でしたが。

これプロの車屋さんはどうやってるのかな。
ホーシングは後できれいにすることを前提にホーシングの下にオイル受けを置くのかな。
しっかりしたビニール袋を当ててエレメントを外すというやり方も良いかもしれない。

通常の走行距離の半分以下で早めに交換した割りにオイルは汚れてるね。
これは、燃焼室内からデポジットがとれてオイルに混じったからだろうと良い方向に解釈しておくことにします(笑)


新しい段ボールを敷き直し。
今回使った2枚の段ボールはKTCの工具と工具箱が入っていたやつ。長さがあるので車の下に滑り込むのにちょうど良かった(^_^)

 
新しいオイルフィルターエレメントを取り付けます。

 
エンジンオイルをゴム手袋の指に少し付け、エレメント取り付け面に付いているゴム製のOリングに塗ります。

 
取り付け部をきれいに拭いて、新しいエレメントを取り付けます。

 
手で締め付けるだけで十分という話もありますが、狭くて力が入れにくいのでラチェットレンチで締めました。
オイルフィルタ締付トルクは、14N・m{140kgf・cm}ですが、Oリング接触後3/4(270°)回転させればOKです。

 
黄色矢印の辺りにオイルがこぼれちゃったので、パーツクリーナーを使ってきれいにします。
よし、これで下回りはOK。


オイルで汚れないように注意してたのに、結局シャツがオイルまみれに(苦笑)
自動車整備はやっぱり汚れても良い服装でやった方が良いですね。ワークマンに行ってツナギでも買ってこようかな。

 
今回入れるオイルは、Mobil1の5W-30
必要なオイル量は、
オイル交換のみの場合:2.8L
エレメント交換をした場合:3Lです。
今回は3L缶を買ったので計る必要はなく、大きいペットボトルの上の方を切って漏斗代わりにしてオイル注入口に差し込めば、缶から直接入れちゃって大丈夫です。
たまたま空いたペットボトルがなかったので、オイルジョッキに入れてから注ぐことにします。
新品のオイルってきれいな色してますよねー。ちょっとハチミツみたいで美味そう(笑)

 
シリンダーヘッドカバーにあるオイルキャップを外して、オイルを注入。
全量入れたら再びオイルキャップを閉めます。このキャップを締め忘れることがあるので要注意。そんなことあるのって感じですが、意外とあるんですよ(笑)

エンジンをかけて5分ほど暖機運転をしてエンジン停止。

 
エンジンの手前に、黄色い輪っかの付いたオイルレベルゲージが見えます。
これを引き抜きます。


レベルゲージ先端部にオイルが付いているので、一度きれいに拭き取ります。

 
もう一度差し込んでオイル量を点検するんですが、この時、写真1枚目のようにゴムパッキンの引っかかりがあるところまで差し込んだ状態で計っている人がいますが、それは間違いです。
写真2枚目のようにしっかり奥まで差し込んで計るのが正しいです。


オイルレベルゲージ先端に開けられた二つの穴の間までオイルが付着していればOKです。
ゲージ先端がねじれていて光の加減でオイルがどこまで付いているか見にくい写真になっちゃいましたが、オイルはちゃんとレベルゲージの上の穴の少し下まで入ってました。
そもそも、このゲージでオイル量の点検をするってのが見にくい(笑)

オイル量の点検はオイル交換をした直後というよりも、しばらく走ってからオイル漏れなどがないか確認するためのものですけども。

オイルを新しいのに替えたらエンジンが静かになって良い感じ。モービル1、いいかもね。
次回はもしかしたら5W-40に変えるかも。でも粘土の高いオイルにすると燃費は悪くなると思うから考えどころ。

これであとは例の、デポジット対策の効果が出ているか、もう一度スパークプラグを外して点検です。
実は、そこでまた新たな問題を発見したんですが、長くなるのでそれはまた次回に。

後日追記:新たな問題については、こちらをご覧下さい。

デポジット対策の効果のほどは|ジムニー(JB23)
ジムニー(JB23-1型)のスパークプラグ交換から全ては始まりました。 その時にプラグの電極にデポジットと呼ばれる堆積物が付着していました。これは問題だということで、いろいろと対策を講じたわけです。 そして1,500kmほど走ったところで、...
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コメント

  1. こんばんは。
    凄い、マグネット付のオイルフィルターってあるんですね。
    自分も今はバイク用の燃料フィルターをマグネット付にしていますが、錆が付いているのにギョットしています。
    点検したら、タンク内側が錆びていました。
    1500kmでのフィルタ込オイル交換は立派ですね。
    10000km交換の身には、耳が痛いです。

    • マンボウさん、こんばんは。
      バイクの燃料フィルターにマグネット付があるんですね。マンボウさんのバイクはどうかわかりませんが、バイクって長期間乗らなかった中古とかは燃料タンク内が錆が発生しますよね(T_T)
      ジムニーはターボ車なので、通常は3,000km毎のオイル交換で大丈夫だと思いますが、今回は燃焼室内のデポジット(不純物燃焼による堆積物)除去剤を入れたので、特別早くオイルとエレメントを交換しました。
      自然吸気の車でも5,000km毎にはオイル交換したいところですね(^_^)

  2. めっちゃ詳しいと言うかマメというか。僕とかエンジンオイル交換を失念していて整備屋さんに怒られる始末。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      新しい車だとこんなにいろいろ手を加える必要はないと思いますが、なんせ私のジムニーは20年前の車なんで手がかかるんですよねー
      車屋さんもよく言いますが、エンジンオイル交換だけはきっちり5,000km毎(ターボ車は3,000km)にやった方がいいですね。
      それさえやっていれば、今時の国産車はそうそう壊れたりはしないと思います(^_^)

  3. あー、楽しそう。
     自分でやってた時を思い出します。特にホーシングを汚すところとか自分の手にオイルをまぶすとかしました。

     私もウマははじめ2本買って、追加で2本買いました。やはり4本必要ですね。オイルはモービル1が定番でした。

     管理人さんはマッディな路面に挑戦はしないと思いますが、フレームに泥が堆積したままで錆抜けしたことがありました。パジェロの初期型(S58)でした。S54のランクルも弱かった。
     パイプ状の部分にたまった泥は水分保持剤です。これに高速道路の氷結防止剤が加わったら天下無敵の錆発生剤になれます。
     

    • FFfreakさん、こんばんは。
      楽しそうでしょ(笑)
      この前コメントいただいたおかげで、車を持ち上げたとしても水平状態で作業した方が良いということがわかりました。ウマ2本追加します。ありがとうございます(^_^)
      こちらは一応雪国なので一般道にも塩カルを撒きまくりです。最近はそれほど雪もないのに、ちょっと降ると過剰に撒かれます。
      そのせいで、車の下回りの錆びやすさは海沿い地域の比ではありません(>_<)

  4. おはようございます。
    さっそく工具が役にたちますね、こまめなオイル交換、ジムニーは長く乗れる車ですので後の為にも良いですね、私も人生最後の車にジムニーと思っているんですが高くてね、それに新型はすぐに間に合わないようですね。いよいよマニュアルの車が無くなってきましたので今の車を乗り潰すしかないとも思っています。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      せっかく買った工具セットがやっと活躍できました。
      通常は3,000km毎の交換で大丈夫ですが、今回は燃焼室内の汚れ落としをしたので特別早く交換しました。
      ハックルさんもジムニー仲間になりましょう(笑)
      新型は高いですが、私が乗っているJB23であれば中古の玉数も多いので程度の良い掘り出し物もありますよ(^_^)

  5. 何でも出来るのだね~車屋さんが泣くよ
    知識が有ると無いとでは随分差がでますね
    流石です。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      いやいや、今回のは難しそうに書いてますが単なるオイル交換なので、やる気があれば誰でもできます(^_^;)
      ジムニーユーザーは自分で車をいじる人が多いので、ディーラーも諦めてるんじゃないですかね(笑) でも、特殊工具がないとどうにもならない部分もあるので、車屋さんに頼むこともあると思います。その時は、大金がかかる時ですけども(>_<)

  6. なんでも自分でやられて凄いです(^-^) 若い頃は自分で交換したりしましたが、今は面倒になってしまい スタンドか車屋さんにおまかせです

    • Kさん、こんばんは。
      今回も必要以上に細かく書いてるのでなんだか難しそうに見えますが、単なるオイル交換とエレメント交換なので誰でもできます(笑)
      私が会員になっているスタンドではオイル代も含めて年1度までは無料で交換してくれるので、労力とか経済性とか考えればそこに頼むのが一番なんですが、ジムニーをいじりだしたら自分でやらなきゃ気が済まなくなってきました。たぶん何かの病気です(笑)

  7. ボクも、せめて5,000kmごとにディーラーでオイル交換をして貰うことくらいはサボらずにやろうっと。(笑)

    • kuniさん、こんばんは。
      そうですね、ぜひそうして下さい(笑)
      ジムニーいじり始めてから、車にとって(機械全般そうかもしれませんが)潤滑油はとても大事なものだと実感しました。
      信頼できる車屋さんに頼めば万全だと思います(^_^)

  8. オイル交換は慣れると簡単で効率的ととても良いです。
    今は材料もすぐにありますし手順と準備と安全確保しておけばコスパも良いですからね。
    自分も定期的にしております。エレメントもケチらずに毎度出来ますから・・・
    流石に工具は一段と輝いてて羨ましいです。(^^)

    • 幻の渓流師さん、おはようございます。
      今まではガソリンスタンドの「無料」に惹かれて人任せにしてましたが、自分でやってみるともう人任せにはできません(笑)
      オイルやエレメントも自分で選べるのも良いですよね。違うオイルも試してみたいと思っています。
      KTCの工具セット、買う時は高いなーと思いましたが、実際使ってみると価格以上の価値があったなと満足しています(^_^)