渓流釣行やきのこ狩りにも大活躍してくれている私の愛車、MERIDA MATTS (メリダ マッツ)6.10-MD。タイヤが劣化してきてサイドにひび割れが入ってきたのでそろそろ交換しなくては。と、言い始めたのは2年以上前。
それからも、まぁまだしばらくは乗れるし、と先送りにし続けていたんですよね。他にやらなきゃいけないこといっぱいあるし。という典型的な仕事のできない人の言い訳をしているから、ついにバチが当たりました。
2024年の7月にイタチ谷へMTBで向かおうと思っていた直前にパンク。チューブだけでなくタイヤも使用限界に達していたのに加え、ブレーキワイヤーを交換しなくてはいけない状況になり、結局全工程歩きを余儀なくされました。そうです、全ては私の怠慢が原因です。反省してます。
ブレーキに関しては、6月に林道を下ってくる時にフロントブレーキがほとんど効かない状態になり、その時はブレーキパッドを交換しさえすれば直ると思っていたんですが…
自分で簡単にできる!MTBのブレーキワイヤー交換
というわけでブレーキパッドを交換をしてみたんですよね。以前にすでに一回交換しているんですが、分解してみるとパッド磨り減ってほとんど無くなってました。それで、まずは交換してみたわけです。
ブレーキパッドの交換については下記記事を参照ください。
でも、ブレーキの効きは復活せず…あれれ、とブレーキレバーを握ったり離したりしてキャリパーの動きを見てみると、なんだか動きが悪いような。
ブレーキワイヤーを最大限引っ張った状態に調整してみてもとにかくローターを掴む力が弱い。
んー、これはブレーキワイヤーの動きが悪いんだな、ワイヤーに(アウターとの隙間に)潤滑剤を吹き込んでみたけどダメっぽい。これはアウターとワイヤーを新しいのに交換するしかないね。
必要な工具と材料
必要な工具
必要な材料
古いケーブル(アウター)とワイヤーを外す
暗くなってから車庫の中で作業したので、全体的に写真が見にくくて申し訳ないです。
ワイヤーエンドキャップ(写真1枚目黄色矢印)をペンチで引っ張って外します。
5mmの六角レンチを使って、ワイヤーをブレーキキャリパーから外します。
3mmの六角レンチでフロントフォーク横のボルトを緩めてケーブルを外します。
続いてブレーキレバー側。ブレーキレバーアジャスター(ブレーキワイヤーの張り具合を調整するネジのついた部品)を緩めて外します。
ワイヤーの先端はタイコ状になっているので、レバーアウターの溝に通すようにして外します。
もうワイヤー束が解れてますね。こんな状態じゃアウターの中をワイヤーがスムーズに動かないわけだ。
ワイヤー調整ネジを外して全取っ替えします。
取り外したアウターとインナーワイヤー。
写真に普通のニッパーが写ってますが、これはワイヤーを切断するのには向いていません。
古いケーブル(アウター)とワイヤーを取り付ける
ワイヤーケーブルはシマノのブレーキケーブルセット(上記参照)を購入。
これなら間違いないでしょう。
今回はステンレスワイヤーですが、スチール製の廉価版もあります。
2220mmのアウター1本と、2050mmのインナーワイヤー1本、1000mmのインナーワイヤー1本、アウターエンドキャップ2個、ワイヤーエンドキャップ2個がセットになっています。
これだけあれば、前後のブレーキワイヤーを替えられそうだけど、アウターエンドキャップが2個しか付属していないのが不思議。長さ的には前後いけるはずだけど。
まぁ、今回はフロントブレーキのみの作業なので問題ないです。
写真2枚目は、右側が古いインナーワイヤー、左側が新しいもの。
良く見ると、新しいものは古いものよりしっかりまとまっていて(編み込み方が違う?)やや細く束表面がつるっとしています。新しいものはステンレス製だということもありますが、表面に何かコーティングしてある?
ともかく、アウターとインナーケーブルをセットで買えば、ワイヤーの動きは最高状態のはず。
かなり年代物のワイヤーカッターを実家から引っ張り出しました。今はもっとコンパクトなワイヤーカッターが廉価で売られていますね。
アウターは長いので、外した古いものに合わせて、ワイヤーカッターで切断します(写真2枚目黄色矢印)。
写真1枚目は取り外したアウター、写真2枚目が新しいアウターをワイヤーカッターで切断した状態。
綺麗にスパッとは切れなかったので、切断面がきれいじゃないです。
穴が塞がっていたので、ジムニーのハブベアリング交換の時に使ったシールプーラーでつつき、さらに断面にヤスリ掛けして綺麗にしました。
アウターの内部にラスペネを吹きます。
1000mmのインナーワイヤーを通します。
ブレーキレバーアジャスターの溝にワイヤーを差し込み、ワイヤー先端のタイコをブレーキレバーに差し込みます。
ブレーキレバーのアウターの溝を通して、アジャスターのネジを締め込みます。
緩めておいたフロントフォーク横のネジでアウターケーブルを固定します。
キャリパー側の調整ネジにワイヤーを通します。
キャリパーにワイヤーを通し、仮固定。ブレーキレバーの遊びを確認しつつ、ワイヤーの張り具合を見てボルトをしっかり締めて固定します。
キャリパーから出ているワイヤーの残りを3〜4cmほど残して、ワイヤーカッターでカット。
ワイヤーエンドキャップをはめて電工ペンチでかしめて(写真2枚目黄色矢印)、作業終了。
作業は思ったよりも簡単でした。
これでブレーキの効きが復活すると思ったら…
どうだろ? と試乗してみると、キャリパーの動きは明らかに良くなっているんだけど、ブレーキは完全に復活したとは言えず、ブレーキの効きが甘い。ブレーキパッドがほとんど無くなった状態で乗り続けたからディスクローターを部分的に削ってしまったのかもしれません。
それでも、林道を走る用途ならとりあえずは問題ないだろうと、きのこ狩りの道中に使っていたらだ徐々にブレーキの効きが良くなってきました。新しいパッドにアタリが付いて効くようになってきたんだろうと思いますが、ローターは近いうちに交換した方が万全な気がします。
前後タイヤとチューブも交換したんですが、その記事はまた近々。
コメント
こんばんは
ブレーキワイヤとブレーキケーブルの専用セットの交換かと思ったら、汎用ワイヤの交換だったんですね。
これは、結構な作業ですね、ご苦労様です。
オートバイの場合はエンジンブレーキが使えるのに対して、自転車はハンドブレーキだけに頼るので負荷が高いんだと、今回、改めて気づくきっかけになりました。
これで、渓釣り解禁後の山渓釣りも楽になりますね。
マンボウさん、こんにちは。
ブログに細かく書くと大変そうに見えますが、思ったよりは簡単にできました。
そうですね、エンジンブレーキの有る無しは大きいですね。しかも小さいブレーキパッドのみが頼りなので、かなり負荷は高いですね。
タイヤも替えたので、しばらくは安心して林道を走れそうです。
「自分で簡単にできる」とは書いているけど、中々腰が上がらないのは事実ですよね。
かなり昔ボクも農耕用の作業者のブレーキワイヤー交換したことあるけど、やっぱり面倒だった記憶がありますもん。(笑)
そんなことはすっかり忘れていたけど、ワイヤ先端の「タイコ」の写真を見て思い出しました。
kuniさん、こんにちは。
そうなんですよ、実際に取りかかればそれほど大変ではないんですが、「いつでもできるし」という余裕がかえって腰を上げにくくしているというか(笑)
農耕用の作業車ですか。部品が大きくて大変そうですね。
「タイコ」は正にタイコとしか呼びようのない形してますよねー。
こんにちは。
自転車のメンテナンスは、長いこと知り合いに年一回定期的に任せてしまっています。自分で自分の腕が信用できず。
モノが単純ではあるのですが、時として自動車のように命にかかわることもあると思うので。
でも、自分で機構を理解するのも必要ですよね。
はるさん、こんにちは。
私は自動車のサスペンションやブレーキも自分でいじってますが、おっしゃる通りで、自転車もちゃんと整備をしないと命に関わる大事故が起きることもあります。
メンテナンスはプロに頼むのが一番良いとは思います。