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寄生虫のようなヤツ(宿り木)

春夏秋冬
この記事は約2分で読めます。

つい最近まで宿り木という不思議な植物の存在を知りませんでした。
名前を聞いたことはあったけど、『雨宿り』や『止まり木』とごちゃ混ぜになって、鳥たちが一休みする木のことぐらいにしか思っていませんでした(^_^;)

ネット検索をしている時に、ふと宿り木というものの写真が出てきて、
「あー、宿り木ってこれのことだったのか」と初めて知った次第です。

ヤドリギ(ウィキペディア)

 

先日、木曽のシシ神の森へ釣りに向かう途中、
「あ、あれ宿り木だ」

160304宿り木 160304宿り木2

↑葉の落ちた白樺の木に、いくつも円くなった葉っぱのようなものが。
これが、ヤドリギ。
今までも目にしていたはずだけど、鳥の巣だろうくらいにしか思っていませんでした。まぁ、鳥が巣を作るのに良い環境らしいから、あながち間違いでもないけど(^_^)

サクラ、ブナ、ケヤキ、ミズナラ、コナラ、栗などに半寄生する植物らしい。

“半”寄生というのは、宿主から栄養分を吸い取るけど、自分の葉っぱで光合成もするということ。

160308冷川01 160304冷川宿り木葉っぱ
↑シシ神の森を釣り上っている途中、フライを結び直している時に、大岩の上にこれが落ちてました。このプロペラみたいな葉っぱは、ウィキペディアでみたヤドリギのものにソックリ。

160304冷川宿り木
↑見上げるとやっぱりヤドリギがあった(^_^)

ヤドリギの実の中には粘着質の繊維に覆われた種が入っていて、それを食べた鳥が別の木まで運んでくれて、そこでまた木に付着して樹皮に根を伸ばすという仕組みになっているらしい。

宿主となる木から栄養をもらっているけど、ヤドリギは鳥たちが身を隠すにもちょうど良いので、鳥の巣になることもあるとか。
そして、鳥が害虫を食べてくれることで、宿主が守られているという説もあるとか。

そんなおもしろい植物が身近にあったとは。

よく、自分で働かないで他人から利益を吸い取るような人のことを『寄生虫のようなヤツ』と言ったりしますね(笑)
魚の寄生虫については以前こちらに詳しく書きました。確かに寄生虫は人間にとってはあまりありがたくはないけど、寄生植物はどうなんだろう。
“寄生”ではなく“共生”と言った方が良いケースもあるのかもしれませんね。

新しいことを知ると、見慣れた景色も少し違って見えます(^_^)

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コメント

  1. この釣行こそ自然に溶け込んだ釣りですよ
    釣りだけでなく周囲の景色環境を観察できる
    ゆとりの釣行は本来の釣行でしょう。

    釣果を求めるのは当然ですがやはり釣りは
    自然の物を行たたく気持ちで行かないとね。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。

      私は気分重視の釣り人なので、比較的のんびり釣りしてます。
      集中力もそれほど続かないので渓流を歩きながらキョロキョロ、いろんなものが気になります(笑)
      結果、それほど釣れないんですけど、自分なりに楽しんでいます(^_^)

  2. こんばんは。
    そう言えば…
    大きな木の途中から別の種類の小さな木が生えてることありますね。
    あれ、宿り木ですね。
    てっきり鳥が種を運んで、雑草みたいに生えてきたのかと思ってました。
    何気なく見過ごしている事って多いですよね。

    • 七流釣師さん、こんばんは。

      「鳥が種を運んで、生えてきた」っていうところは合っていますよ。
      広葉樹の葉が落ちている時期に、葉っぱが円く固まっているので見つけやすいですね。
      私も、あれがヤドリギだと知ってから、自宅の近くにもあったんだということに気付きました(^_^)

  3. おはようございます。
    宿り木とはなんと暖かい名前を付けていただいたものですね、寄生木と言われても仕方ないのに・・・、昔の人は山や木々を尊んだのでしょうか。
    最近では権力に宿った議員さんの多い事、宿り議?

    • ハックルさん、こんばんは。

      そうですねー。宿り木は良い名前だと思います。
      植物の名前、名付け親のセンスが問われますね。
      キノコによくある「ニセ」とか「モドキ」はセンスないと思うし、一番どうかと思うのはオオイヌノフグリですかね(笑)
      宿り議、笑いました。確かに、庶民の血税を吸い取っているだけの人もいるような・・・

  4. 植物の世界にも寄生があったとは知りませんでした。
    これ良く見かけますが
    私はてっきり熊棚だと思っていましたよ。

    • 匿名さん、こんばんは。

      私も、自宅の近くで見かけていて、
      熊棚なのかな? それにしては、枝の上の方にあっていくらなんでもあんなとこまで熊が登ったら枝が折れちゃうし・・・何より、住宅地の真ん中にある林に熊はいないだろうし・・・なんて思っていました。
      ヤドリギだとわかってスッキリしました(^_^)

  5. こんばんは。

    自分もハックルサンと同じで、宿り木と言う名の優しさに感心します。
    自分でも頑張るけど、頑張りきれない分は助けてねと言った雰囲気があります。
    組織に寄生する奴は断固排除すべきですが、組織に宿っているの人を断固排除してはいけませんね。

    • マンボウさん、こんばんは。

      良い名前ですよね、宿り木。
      寄生というより共生なのかもしれませんね。
      組織に宿っている人? 「自分でも頑張るけど、頑張りきれない分は助けてね」という人たちのことでしょうか。
      頑張っている人は、みんなで助けたくなりますね(^_^)

  6. こんばんは
    今日は生物の授業で終わりました。
    ヤドリギ、初めて知りました^^;
    沢歩きが一つ楽しみを増やしました。(^^)/

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。

      私も最近まで全く知りませんでした。
      目にはしていたんですけどね(^_^;)
      渓流でもヤドリギがたくさんある川と、ほとんど見かけない川があって、気をつけて見るとおもしろいですよ(^_^)