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真夏でも真っ黒なイワナ|木曽川水系 テンカラ&フライフィッシング

フライフィッシングテンカラ釣り野外調理
この記事は約10分で読めます。

梅雨明け以降どうも天気予報が当てにならない。
いつもYahoo! 天気で3時間毎の天気予報を見るんだけど、曇り一時雨みたいな感じだから釣りに行くのをやめたら一日中晴れ渡ったり、逆に晴れマークが並んでるのに午後雨が降ったり。まぁ、今ごろは天気が不安定で、予報も難しいんでしょうね。

少し前の話ですが、ゆっくりのろのろ運転で各地に被害をもたらした台風5号が通り過ぎて二日後の8月10日に木曽へと向かいました。シシ神の森で暑さを凌ぐつもり。
天気予報では曇りマークが並んでますが・・・

 
途中の道沿いにはもうコスモスが咲いていました。コスモスって秋のイメージが強いけど(秋桜って書くしね)、意外と夏のうちから咲いてるんですよね。
お久しぶりの御嶽山。雄大な姿を見るといつも心が澄み渡るような気持ちになります。
今日は山頂付近には雲がかかってました。

 
この川は入渓ポイントが限られるので、いつも同じ所から入渓してたんですが、今日は未知の上の方をちょっと見に行ってみます。
上流はいくつかの筋に分かれてるんですが、そのうちの1本はなぜか水が涸れてました。
他の流れに入るにしても川の上に木の枝が張り出していて、テンカラ釣りもやろうと思っている今日はやはりもっと下から入ろう。

いつもの入渓点付近。二日前に台風で結構な降水量があったはずだけど、それほど増水していない。

 
ジムニーを停めて、川に降りる途中にちょっと広くなったところがあるんですが、そこに新しい焚き火跡が。ここでキャンプしたのかな。
燃え残りに石を載せてあるだけなんだけど、これ、ちゃんと土の中に埋めて跡形無くしてもらった方がありがたいな。それ以前に、現在アウトドア界隈では地べたでの焚き火自体が推奨されないけど。
少し下流までクマザサの林をかきわけて進みます。

シシ神の森でテンカラ釣り


いつも心癒されるこの景色。水量はいつもと同じ。

 
ここで、コーカーズ デビルズキャニオンのソールをクリングオン(ゴム底)からフェルトに付け替えます。シューズを履いたまま簡単に替えられるのが良い。
それから虫対策も万全に。パーフェクトポーション楽天市場で見るアマゾンで見る)を帽子のツバの内側や胸の辺りにスプレーし、さらにどこでもベープ楽天で見るアマゾンで見る)を腰にぶら下げて、スイッチオン。

今日はテンカラからスタートしてみようと思います。
午前9時、気温23℃、水温8℃。足を水に浸けると冷た〜い!!
この川は真夏でも水温一桁台なのはわかっています。ウェットウェーディングだと長時間水に浸かっているのはキツイ。

そう言えばここに来るのは、2月下旬以来。
こんなに深い雪がある時期でも水温は6℃だった。真夏になっても2℃しか水温が上がってない。オソロシ。

 
竿はダイワ NEOテンカラミミノムシ33楽天で見るアマゾンで見る)。
ラインはFujinoソフトテーパーライン ホワイトテンカラ楽天で見るアマゾンで見る)。
仕掛けはいつも通り。

黒い毛鉤を結んで釣り上ります。

 
この辺りは竿も振りやすく、テンポ良く釣り上れます。
しかし・・・全く反応がないです。好ポイントが続いていて毛鉤を追わなくても走る魚影くらい確認できそうなものだけどそれもなし。

魚の反応全くなし。台風の影響あり?

 
岸を見ると、水面よりかなり高い所にあるイタドリなんかがなぎ倒されている(写真1枚目)。
これって二日前の雨で一時的に増水してこうなったってこと?
それにしては平常水位に戻るのが早い気がするけど。
そう言えば、この川、一段高い所に生えている木の根が剥き出しになっていたりして(写真2枚目)、これってここまで水位が上がって根元付近が水に洗われてこうなったってこと?
そうだとすると、時々もの凄く水位が上がることになるけど。

この川の特徴である苔むした石も、良く考えると、川が増水して泥を石の上に運んでこなきゃこんなに苔や草が生えないよね。
いつも安定している川に見えて、時々荒れるのかもしれないな。

台風一過と釣果に因果関係があるのかわからないけど、とにかく2時間ほど全く魚の反応なし。走る魚影もなし。これはツライ。
岸が狭いので大半は冷たい水に浸かって遡らなきゃいけないのもツライのですが。
本来ならウェーダーでくればいいんだけど、現在ウェーダーはちょっと水が滲む状態なので結局ウェットウェーディングを選択したんだけど。

 
あんまり釣れないから花の写真でも撮ってみたりして(笑)
写真2枚目の花は、蕾が開いた状態がなんだかタコみたいでおもしろい。

シシ神の森でフライフィッシング


枝が張りだしてテンカラ竿が振りにくくなってきたので、フライロッドに持ち替えることにします。ただ、この状況、ドライフライはさらに厳しい気もするけど。

 
タックルは、AXISCO AXGF763-6楽天で見るアマゾンで見る)+リールSage1830。ラインDT-3F、6X 9ftリーダーにティペット7Xを2ft継ぎ足し。
膝下までは、モンベル ネオプレンストリームスパッツ楽天で見るアマゾンで見る)で覆われてるのでなんとか大丈夫ですが、膝上水位になるとタイツ一枚なのでホントに冷たい。

アダムスパラシュート#14でしばらく釣り上ってみますが、予想通り反応はなく・・・
これは、真夏にまさかのボウズじゃないだろうな、とかなり心配になってきた頃。

 
写真1枚目のポイント、まず左岸の下手に立ち位置をとってキャスティング。黄色丸印で魚が出ました。が、フッキングせず。
お、ドライフライに反応した。これは希望が持てるかも。エルクヘアカディス#14に替えて何度か同じラインで流しますが、もう出ませんね。
今度は右岸側の下手から。赤丸印で後方からイワナがゆっくりとフライに近づき捕食するのが見えました。タイミングはバッチリだと思うけど、残念ながらこれもフッキングせず。

この2枚の写真を見ても、石にこれだけ草が生えているってことは、時々石の上に泥が供給されてるってことだよね。

写真2枚目、白泡から流芯を辿ってきたヒラキ、ここで出ました。


この川特有の真っ黒なイワナ。真夏でも真っ黒。2月末に釣ったイワナと同じ色合い。
あぁ、良かったぁ。ボウズは免れたよ(^_^)

 
白泡脇からも。
この後は魚が反応するようになってきて、何尾か釣れました。

川の畔でオムライスを食べよう。

魚がそこそこ釣れて一安心したのと、低水温で体が冷えてきたのでお昼を食べることにします。夏は冷たい麺が定番になってますが、この川で冷たい麺を食べると凍えちゃうのでオムライスを作ることにします。

 
今回は山フライパンATSチタンクッカーそれにチタンパーソナルクッカーの小鍋をスタッキングして持って来ています。
ATSチタンクッカーは蓋を食器として使うだけなんだけど。
今日の食材、エッグホルダーに入れきた卵2個、キュウリの浅漬け、トマト、玉ねぎのみじん切り。
そして、右下に写ってるデカイおにぎりみたいなヤツ。これが今回の主役。
鶏もも肉を小さく切って、薄めの味で炊き込んだ雑穀ご飯。

 
あとは、小さいパックになったケチャップとインスタントきのこポタージュ。

 
マイクロマックスULに着火、サラダ油を引いて玉ねぎのみじん切りを炒めます。
卵2個を溶いておきます。

 
玉ねぎが透き通ってきたら、用意してきた薄味炊きこみご飯を投入してバラし、炒めます。
全体がばらけたら、ケチャップ1袋(12g)をかけて全体に混ぜ炒めます。

 
ケチャップをもう一袋入れようかと思ったけど、ご飯にうっすら醤油味を付けてきているので一袋にしておきました。チキンライスできあがり。
ATSチタンクッカーの蓋兼フライパンにスプーンでご飯を盛り付けます。こんもり山型に。


山フライパンを一旦キッチンペーパーで拭き取って、もう一度サラダ油を引いて熱し溶き卵を投入。ここで、もたもたと写真を撮っている場合じゃない(笑)
フライパンを少し持ち上げて火力調整しながら、手早くかき混ぜて半熟状態に仕上げます。
チキンライスの上に形を整えて載せ、ケチャップ一袋分を載せたらできあがり。


本日のランチ
・ふわとろオムライス
・キュウリのピリ辛浅漬け
・トマト
・キノコのポタージュ

なぜかオムライスはウチで作るよりもうまく作れた(笑)
ふわとろの半熟加減が良い感じ。ご飯を炊いてチキンライスを作るところから初めてもできるけど、時間短縮のためにウチで鶏肉を入れてうっすら醤油味の炊きこみご飯を作ってラップで包んで持って来たんです。
これ、コンビニのチャーハンおにぎりを買ってきて来て、魚肉ソーセージを具にして作れば良いかも。
夏にキノコポタージュって、、、と思ったけど、この川で曇っている状況なら体が温まってちょうど良い。標高はそれほど高くないけど、ほんとにこの川は涼しい。避暑を通り越して寒いと言ってもいい(苦笑)

なんだか今日は厳しい状況だし、空模様も怪しいし、もうこれで帰ろうかとも思ったけど、テンカラで一尾は釣りたいからもう少しやってみよう。

気温を計ってみるとなぜか、15℃に下がってるよ!
朝は23℃あったのに。どうなってるの、これ? ほんとに寒くなってきてるよ。
水温は8℃のまま。

再びテンカラ竿を振る。

 
赤いモミジが落ちていて、秋ももう近いことを感じます。
エルクに反応が良かったので、同じような色合いの蓑毛のハックルさんの毛鉤を使います。

午前中もとくに毛鉤の種類や流し方に問題があったとは思わないけど、ラインで水面を叩かないように毛鉤だけがポトンと水面に落ちるように気を付けて打ち込みます。

 
きました! あぁ良かった。テンカラでも釣れた。

 
続いて、ここからもまっ黒なイワナ。
曇っていて谷に光が差し込まないのに加えて、イワナがまっ黒だからピントがうまく合わない(笑)

午前中の無反応が嘘のように、イワナがいそうなポイントからはイワナが出てきます。
時合の問題だったのかな。

 
写真1枚目のポイントで出ましたが、浅がかりだったのかバレちゃいました。
写真2枚目のポイント。平瀬になっているので、魚に気付かれないように自分が木になったつもりでそぉーっと毛鉤を投げます。手前側から少しずつ探っていきます。
黄色丸印のやや前方に毛鉤をポトンと落としてふわふわ流してくると、ラインとハリスの繋ぎ目が少し上流側に引かれました。

これは会心のアワセで、ブルブルと心地良い引きが。
上流側に走ろうとするのをいなして、下流方向に寄せてくると、イワナが足元に寄って来ました。あの時と同じでまた脚にハリスが絡みつきそうになってちょっと焦りましたが、今回はなんとかランディング。


良いイワナが釣れました!

竿よりも長い仕掛けを使う(私の場合竿長+1m)テンカラでは、やはり取り込みが難しいですね。やっぱり最終的にはラインをたぐって魚をランディングするしかないのか。
ラインを掴んで尺イワナをバラしているだけに、ちょっと恐怖症(笑)
今はフロロ0.8号のハリスを使っているけど、1号に変えた方が安心かな。

 
この辺りまでくると妙に生暖かい風が吹き下ろしてきて、川面に靄が立ちこめてきました。
時間はまだ早いけど、雨が降ってくるといやだし体が芯から冷えてきたので、退渓できそうな場所から道に出ることにします。

 
背丈以上の笹藪をかきわけて急斜面を登りなんとか道路に出ました。
あっ! テンカラ竿を川岸において来ちゃったことに気づきました(T_T)

 
仕方ないからもう一度笹藪を下ります。
あった、あった。シューズのソールをフェルトからゴムに履き替えるために、竿を倒木に立てかけたのは覚えていたので良かった。

笹藪を一往復半したのでヘトヘト。

森で思いがけない収穫が。

ここからは短い道路歩きで楽々ジムニーに到着。
着替えて、まだ時間が早いのでなんとなくその辺の森をぷらぷら歩いてみました。

 
おっ! チチタケ発見。
辺りを見回すと、一面にボコボコ生えてます。ちゃんとした入れ物も持ってなくて採りきれないので、両手で持てる程度採って帰ることにします。


全く虫に食われていないきれいなチチタケ。ありがたや。
触って傷付くと乳液が出てきます。これが手に着くとべとついちゃうけど。
昨年、ナスと一緒に油で炒めたらうまかったので、そんな感じにして食べよう。


ジムニーに乗り込むと急に大粒の雨がフロントガラスを叩きました。
エンジン始動して、ワイパー稼働。
ブルブルブルとちょっとぎこちない動きをするワイパー。あ、そう言えばワイパーゴムを替えなくちゃいけなかったんだ、と思い出して帰路についたのでした。

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. テンカラでの釣果を見ると、心躍りますね。^^
    と、いくらココロが踊ろうがボクが踊ろうが、釣りに行くのはマダマダ先の話になるんだろうけど・・・

    • kuniさん、おはようございます。
      心躍るでしょ(^_^)
      午前中は厳しい展開でこれはまさかボウズでは…と心配になりましたが、午後なんとかテンカラでも釣れたので良かったです。
      なかなか釣りに行けないようですね。でも、その分、自分で巻いた新作毛鉤で良い魚が釣れた時は、本当に踊りたくなるような気分になるかもしれませんね(^_^)

  2. こんばんは。
    苔の岩の渓にチチタケ、私も大分昔でしたが同じような事がありまして、その時はカッパを着ていましたのでチチタケを包んで持ち帰りましたが、白乳の汁がカッパに付いてしまいこれがなかなか取れずひどい目にあいました、もしかしたら同じ場所かな?
    周辺は時期にはジコボーも採れました。

    • ハックルさん、おはようございます。
      この乳液、なかなか厄介なんですよね。この時も手がベトベトになりました。手を洗ってもしばらく匂いも取れませんでした。特に嫌なニオイではないですが。
      きっと同じ場所だと思います(笑)
      見るからにジコボウが生えそうな林でした。秋にもう一度行ってみようと思います。ウチの辺りは最近ジコボウがあまり出なくなっているような気がします。

  3. おはようございます。
    最初の方の枯れた流れ、結構な幅もあるのに見事に枯れていますね。
    周辺の樹木からは保水力が有りそうにみえるので、何処かで伏流水になっているんでしょうか。
    いずれにしても、源流はあっという間の激流、見る見るうちの平水化でめまぐるしいですが、枯れてしまう区間は魚が棲めないんで駄目ですね。
    テンカラとフライ、昔はルアーや餌釣りと何でもこいですね。
    今回もヒットポイントを見ると、この時期の餌釣りとは位置が少し違うように感じますが、色々な渓釣をした経験から、釣法によるポイントの微妙な違いを記事にして貰えると嬉しいです。

    • マンボウさん、おはようございます。
      枯れた沢は遡ってみると水が復活するのかもしれないですね。いつか調査してみたいです。昨晩から雨が降っているので、明日行けば枯れた区間にも水が流れてますね、きっと。魚はいないけど(笑)
      餌釣りは魚が定位している場所で餌を喰わせるのに対し、ルアーは定位させている場所から魚に追いかけさせて喰わせるので捕食ポイントはかなり違いますね。ドライフライは魚に浮上してもらう必要があるので、また少し違います。
      その辺り、うまくまとめられたらまた書きたいと思います(^_^)

  4. 渓流でオムライスとか異次元の発想ですね!
    それにしても気温がこちらの半分…

    • Nori1022さん、おはようございます。
      他の渓流師と全く違うところに力を入れている私です(笑)
      オムライスは作ってみたら、想像よりもうまくできました。コンビニで売ってるチャーハンおにぎりとか使うと、より簡単にできそうです。
      そんなに標高高くないのに、この川はちょっと不思議なんですよ。午前中23℃あった気温がなぜか昼頃に15℃って、どうなっちゃってるんでしょうね。ほんとに真夏なのに凍えてました(>_<)

  5. 最近、夕方に釣りに向かい、始めようとすると雨が降ります。開田、その途中で雨が降ってきます。最近、行いが悪いのかなって思い始めてます。

    • Kさん、おはようございます。
      行いのせいじゃないでしょう。
      もしそうだとしたら、私なんかいつも雨に降られていなきゃいけなくなります(笑)
      このところ天候がもの凄く不安定ですよね。毎日夕方になると雷雨の危険性がありますよね。
      天気予報では今日は関東東北は秋のような涼しさになるとか。梅雨が明けて雨ばかりだったし、今年はいつのまにか夏が終わりそうです(T_T)