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エキゾーストマニホールドカバーの交換|ジムニー

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この記事は約7分で読めます。

少し前にジムニー(JB23-1型)のスパークプラグを交換しました。その後にイグニッションコイルを交換した時に書きましたが、エキゾーストパイプカバーが錆びて穴が開いている状態だったんですよね。
パーツを取り寄せて交換しようとしたら、案の定錆び付いたボルトの頭をなめちゃって回せない。これは困ったゾ。

エキゾーストマニホールドカバーの交換|JB23-1型

前々から、古い車をいじる時に一番怖いのがネジの頭をなめてしまうことだと思っていましたが、正にその状態になってしまいました(>_<)
以前、そうなった場合どうするのかと車屋さんから聞いた話では、

  1. ビスの場合は、貫通ドライバーやグラインダーで新たに溝を切り直す。
  2. ボルトの場合は、ドリルで下穴を開けてから逆タップをねじ込んで回す。

ということでした。

こりゃ大変なことになっちゃったな、と思いつつネット検索していると、なめたボルトを外すために相当威力がありそうな道具を見つけたのです。

錆びて固着したボルトの頭をなめてしまった・・・


ボンネットを開けて右側(進行方向を向いた状態だと左側)からエンジンルームを見たところ。黄色矢印のパーツがエキゾーストマニホールドカバー。その名の通り、エキゾーストマニホールドをカバーしているパーツ。
どうしてエキゾーストマニホールドをカバーする必要があるのかは、知りませんが(笑)
★後日追記:このカバーは遮熱板としての役割があるようです。


3箇所の黄色矢印のボルトをゆるめると外れますが、イグニッションコイルを外した時に交換しようと思ったら、左右の二つは錆びたボルト山をなめてしまってゆるめられませんでした。

 
二辺幅10mmサイズなんですが、最初にゆるめようと思ってメガネレンチでグイッと回したら少し引っかかりはあったけど、ズルッとなめちゃった感じなんです。
もう一度改めてメガネレンチを差し込んでみてもゆるゆる。
スパナを差し込んでみると、明らかに隙間がありますね(写真2枚目)。錆びて劣化して、二面幅9.5mmくらいになっちゃってる。

ちなみに、スパナは固く締められたボルトをゆるめるための道具ではありません。メガネレンチまたはソケットレンチでゆるんだボルトをすばやくゆるめるために使う道具です。
いきなり初動からスパナをボルトにかけて力を入れると、高確率でボルト山をなめてしまうので使用禁止。

 
今日もまずラスペネ楽天で見るアマゾンで見る)をボルトに吹き付けます。


真ん中のボルトは普通にメガネレンチで外せます(黄色矢印)。

車いじり用に少しちゃんとした工具が欲しい。

 
今まで使っていたラチェットレンチは、お祝い事のギフトカタログでもらったDIY工具セットに入っていた怪しいものでしたが、今回少しまともなものを買ってみました。
SK11 ソケットレンチセット TS-312M楽天で見るアマゾンで見る

最近、車整備用にもっと点数の多い工具セットを買おうと考えていて、比較的廉価なこのSK11楽天で見るアマゾンで見る)かもっと本格的なTONE楽天で見るアマゾンで見る)、KTC楽天で見るアマゾンで見る)辺りで迷っているところです。
プロユースじゃなくて私みたいな日曜メカニックならSK11で十分だろうと思いつつ、品質を確かめる意味も込めてとりあえずSK11のソケットレンチセットを買ってみました。

★後日追記:SK11も品質は十分だと思いますが、結局KTCの工具セットを購入しました。

頭をなめた六角ボルトはこれで解決!|ナットツイスター

 
それから今回の主役、Koken ナットツイスター楽天で見るアマゾンで見る)。
何の変哲もない黒いソケットレンチのような形をしてますが、開口部は花型みたいな特殊形状。
いくつかのサイズがセットになった物も売られていますが、結構な金額になるのとセットでも一つ当たりの価格はほとんど変わらないので、今回は必要な10mmのものだけ単体で購入。

廉価な類似品も各種ありますが、レビューを見ると1回使っただけで刃の部分が欠けてしまったというようなことあるようなので、これに関しては本家本元のナットツイスターを買うのが正解だと思います。
「CR-MO」との刻印があるので、クロームとモリブデンが配合されている鋼材でできているんでしょう。ナイフの鋼材同様に同じ素材でも焼きの入れ方で強度は変わるんだと思いますが。
単体で1,600円ほどとなかなかの価格ですが、その働きに期待大。


拡大写真。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ソケットをゆるめる方向(左回り)に回すと螺旋状に切られている刃がグイグイとボルト頭に食い込むようにできているのです。

 
差込角(ラチェットレンチに差し込む部分)は、6.35mm、9.5mm、12.7mmと三種類がありますが、私はSK11のセットに合わせて9.5mmを選択。
差込角9.5mmの場合、ボルト二面幅は8mm〜19mmまでサイズがあります。他の差込角サイズも使えば、4mm〜25.4mmまで対応可能です。
SK11のラチェットレンチはセンターのボタン(黄色矢印)をプッシュしてソケットの脱着をします。簡単確実でとても使いやすいです。
SK11工具の精度や耐久性は、日曜メカニックには十分なレベルですね。

 
ソケットレンチに付属のエクステンションバー(継ぎ手)各種。
ハンドルを回しにくい場所にボルトがあるので、エクステンションバーに接続してナットツイスターをセットしたら準備完了。


メガネレンチではゆるゆるだったボルトにナットツイスターをあてがい少し押しつけるようにしてから、ラチェットレンチのハンドルにグイッと力を入れて回します。
グググッと刃が食い込んで行く感じがあって、さらに力を入れると固着していたボルトが回る感触がありました。
いける!


あっけないほど簡単にボルトがゆるんで外れました(黄色矢印)。
凄いよ、これ!


右側のもう一つはもっと手の入りにくい箇所(黄色矢印がナットツイスター)。エクステにションバーが大活躍。こちらもあっけなく回りました。
ほんとに凄いよ、ナットツイスター。

 
というわけで、ナットツイスターの脅威の性能により簡単に外すことができたエキゾーストマニホールドカバー。写真1枚目の右側は取り寄せた新品パーツとボルト3個。
写真2枚目はボルト周りが錆びて穴が開いたところの拡大写真。
アルミ(正確にはアルミ合金)は錆びないイメージがありますが、付着した汚れを放置していると、大気中の湿気や雨で汚れが腐食性水溶液となり、錆が発生することがあります。

ジムニーを自分でいじる人の必需品、パーツカタログ。

 
ところで、ジムニーのパーツを取り寄せたり整備したりする時に参考になるのがこのパーツカタログ。ジムニーいじりの必需品です。
写真2枚目の赤矢印のところに出ているのが今回のエキゾーストマニホールドカバー。これを見るとボルトはセットではなく、別番のパーツだということもわかります。
私は1、2、3型共通のパーツカタログををヤフオクで入手しましたが、比較的新しい型ならディーラーで手に入ったりするのかな?

 
それはそうと、カバーを外した下のエキゾーストマニホールド自体が錆びてるけど(写真1枚目黄色矢印)、今回は見て見ぬふりをしておこう(笑)
エキマニはまた折りをみて外して点検を兼ねて錆落としをしよう。そして本命はそこにつながるタービンなのですが・・・まぁ、それにも敢えて今回は触れません(苦笑)
新しいカバーを新しいボルトで装着します。


新品ピカピカのエキゾーストマニホールドカバー。気持ち良いね!


ナットツイスターで外したボルト。
刃がボルト頭に食い込むので(赤矢印)、外したボルトの再利用は不可です。
そもそもボルト頭をなめた時点で、いやこれだけ錆びている時点で再利用は不可なのは明らかですけども(笑)
ナットツイスターの方は全く損傷なく、しっかりした作りだということがわかります(上の方の拡大写真が、使用後に撮影したものです)。

ナットツイスターまとめ

  1. 頭をなめてしまったボルトを外すには、このナットツイスターを使えば一撃です。
  2. 廉価版は耐久性がないので、本家本元のナットツイスターを強くお勧めします。

車の整備道具に限らず、釣り道具でもキャンプ道具でも自分で使ってみて自信を持ってお勧めしてきたものはたくさんありますが、このナットツイスターはその中でもトップクラスのお勧め度。
もしボルト頭をなめてしまって困っている方は 、これが救世主となってくれるでしょう。

ボルトではなくビスの場合は、以前ウェーディングシューズのフェルト滑り止め加工の時に登場したネジザウルス楽天で見るアマゾンで見る)が活躍します。
これについてはまた、ボルトとビスを含めて「なめてしまったネジの外し方」というようなタイトルで別記事にするつもりです(^_^)

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コメント

  1. 肝心なエキゾーストマニホールドカバーの交換に絡めそうにないので申し訳ないのですが、ホントこのナットツイスターって凄い工具ですね!

    よくぞ、こんなのを考えた人がいたもんです。
    確かに写真を見て、リコプテラさんが実際に使われているのを見たら「なるほど」と思うけど、これを最初に考えて作った人ってのは頭の構造がボクみたいな平凡な作りとは段違いなのでしょう。
    ちょっとこの工具、ボクは使うことないと思うのに、物凄く惹かれました。(笑)

    • kuniさん、こんばんは。
      いえいえ、この記事のメインはエキゾーストマニホールドカバーの交換ではなく、ナットツイスターの方なんですよ(笑)
      これを考案(発明と言っても良いくらい)した人はホントに凄いですよね。買う前は高いと思っていましたが、実際に使ってみたらお値段以上の道具でした。
      錆びたボルトを回す機会ってそうそうないんですけどね(^_^;)

  2. またまた失礼します。
    車弄りまったく出来ない自分ですが、リコプテラさんのジムニー機関がだんだんと新しくなっていく様を見ていて
    昔読んだ漫画、銀河鉄道999に出てくる機械戦士?(機械伯爵??)をちょっと思い出してしまいました、
    古くなった機械の体を自分で修理して新品になって行く、、みたいな話。。(違ったかな?、、)
    あぁ、自分の不具合だらけの体もメンテナンスしたい(笑)。

    • Pontaさん、こんばんは。
      私も銀河鉄道999は読んでいます。あんな宇宙の旅に憧れましたよ。
      私もちょっとうろ覚えなんですけども、自分の体が機械でできててその部品を取り替えていくみたいな話ありましたね。機械伯爵は鉄郎の母親を殺しちゃった悪者で、それとは別人の話だったような気がしますが(^_^;)
      ともかく、私のジムニーはパーツを取り替えて少しずつ生き返ってきていることは確かです。
      人間の体も簡単に自分でパーツ交換できれば楽なんですけどねー(笑)

  3. 何事もやはり道具って大切ですね。僕はダイワのリールのネジをナメて分解できなくなったことあります(笑)

    • Nori1022さん、こんばんは。
      百均の道具でも十分な場合もありますが、しっかりした精度と強度のある道具じゃないとダメなものもありますね。
      今回は他の道具ではどうしようもない状態のものが、このナットツイスター一撃であっけなく外れたので感動ものでした。
      リールのネジは小さいので、なめちゃうとこれまた厄介(^_^;)
      記事本文に書いたネジザウルスが入るスペースがあれば、外せるとは思いますが。

  4. エキゾーストマニホールドカバーこれまた助かります。
    ここまで丁寧ですと凄く分かりやすいです。
    何でカバーを交換するのでしたっけ? ^^;
    ネジザウルスGT、ラスペネ、ナットツイスターは動画で名前だけは知っていたのですが実使用までは見ていませんでした。
    同型車の所有に購入品などが一致するので助かります。
    カバー代より道具の方が費用がかかっているような???^^;
    金額以上の働きをする良い道具ですね。
    パーツリストも入手してあり便利ですね。
    見た目が綺麗だと気持ちいいですし自前のメンテで一段愛着がありますね。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは、
      エキゾーストホールドカバーをなぜ交換したのかというと、このカバー自体が錆びて穴が開きカバーの役目を果たしていなかったからです。ただし、このカバーに何の役割があるのかイマイチわかりません(笑)
      パーツより道具の方が高いってのはよくあることです(苦笑)
      ナットツイスターは高いですが、それだけの価値はある道具ですね。
      私のジムニー、まだまだメンテや交換するパーツがいろいろあって、当初は大変だと思っていましたが、最近はなんだか楽しくなってきちゃいました(^_^)

  5. ナットツイスターね、ボクもこれ欲しいんですよ。
    トーチとかラスペネ1週間攻撃とかでなんとか回っているのでいいのですが・・・
    熱のかかるボルトにはスレッドコンパウンド塗っておくといいですよ♪

    • いわなたろうさん、こんばんは。
      たろうさんほどの知識と経験があれば大丈夫なんだと思いますが、トーチで炙るとかちょっと加減がわかりません(笑) ラスペネ1週間攻撃は、気が短い私向きではないですが威力ありそうですね。
      ナットツイスターは「高いなぁ」と思いましたが、使ってみてお値段以上の価値がある道具だと思いました。古いネジを回さない人には全く必要ないものですが。
      スレッドコンパウンド、検索してみました。またまたワコーズじゃないですか(笑)
      これは、エキマニやらタービン回りのボルトに塗っておくと良さそうですね。
      ありがとうございます(^_^)

  6. ナットツイスター初めて見ました。私は、ネジ山なめてディーラーに駆け込みました

    • Kさん、こんばんは。
      ナットツイスターが登場する前は、頭をなめたボルトを回すのはとても大変だったと思いますが、今回使ってみてこれさえあればどんなボルトでも怖くない感じです。
      あまりにも錆び付いて、頭がねじ切れちゃったりすると困りますが(>_<) 私のジムニーの場合、まだまだ回さなければいけない錆び付いたボルトがあって、しかも別サイズ(笑) おそらく別サイズのナットツイスターも買う羽目になるでしょう(^_^;)

  7. おはようございます。
    今回のような恐ろしい感じのナットの付近は「触らぬ神になんとやら」で、見ない振りをしてやり過ごすでしょう、私ならきっと。
    でも、こんなんまで交換修理してあげるんですから、車も答えてくれますね。
    頭もちぎれずに上手く食い込むんですから、なかなかの工具です。

    • マンボウさん、こんばんは。
      部屋の掃除なんかでもそうですがしばらく見て見ぬ振りを決め込むんですが、意を決してやり始めると徹底的にやらないと気が済まない性格なんですよね(笑)
      今回のエキゾーストマニホールドカバーは、錆びて穴が開いてひどい状態だったので替えてみただけですが、その下のエキゾーストマニホールド本体は走行性能に関わるので一度外して点検しようと思っています。
      このナットツイスターは使ってみると感動ものです(^_^)

  8.  固着したようなようなプラスネジ、マイナスネジ用にはショックドライバーなんてものもあります。

     バイクから始まったけど、車いじりってお金かかっるよネー。
    今となってはあそこのミラーツール買っとけばと・・・・。それにガレージピット掘っとけばよかったかなとも。
     厩だけは倉庫もかねてしたのですが、今は1台、登録抹消車になって鎮座してます。
    昔の愛人だけに手元に置きたいのです。

     今日は、天気いいのでC&Rの川か、カンツリに行ってきまーーす。

    • FFfreak さん、こんばんは。
      衝撃を加えて大丈夫な箇所のビスならショックドライバーも威力がありそうですね。
      車いじり、お金かかります。パーツそのものが高い物もあるし、道具も結構なお値段(笑)
      ミラーツールって何? ということで検索してみたらKTC ミラツールってのが出てきましたが、この鏡面仕上げのスパナやレンチのことですか? 私は工具は鏡面仕上げじゃなくて良いですけど(^_^;)
      ガレージピット(リフト)があればいいのになぁ、なんて時々妄想します(笑)

      寒くなってきましたが、釣りを楽しんでいますね。今日は天気が良くて釣り日和だったでしょう。良い魚が釣れたでしょうか(^_^)

  9. スレッドコンパウンドはタイヤ交換したのでボクのブログで紹介しようと思っていますがハブボルトやブレーキパッドグリス代わりに使うこともできるので一つあると便利です。
    工具はTONE、KTCなどからメッキの丈夫さなどちょっと変わってくる感じがします。
    プラグホールに工具から落ちたメッキが入る、なんてシャレになりません、ってスナップオンのカタログに書いてありました(笑)
    ミラーツールだと所有欲が満たせます。
    リコプテラさんくらいクルマをいじるんだったらいい工具を揃えても無駄にならないんじゃないでしょうか?

    • いわなたろうさん、こんばんは。
      ブレーキパッドグリスと言えば、ワコーズにはラバーグリースというやつがありますが、スレッドコンパウンドでも大丈夫なんですね。たろうさんとこのアマゾン検索窓から購入しておきます(笑)
      確かにプラグホールからメッキ破片混入はシャレにならないですねー。スナップオンの工具、カッコイイんですがさすがに手が出ません(>_<) TONE、KTCのどちらかで検討しようかと思っています。 最近、工具の所有欲が刺激されて危険な状態の私(笑)