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イワナは復活したのか|天竜川水系 渓流泊二日目

フライフィッシング野外調理
この記事は約17分で読めます。

甚大な被害をもたらした台風19号

水がなければ人間は生きていけませんが、時としてその水が人間にとって脅威となることもあるんだとあらためて思いました。

台風19号により、55河川で決壊、10月16日18時現在、75人が死亡、10人不明、344人が怪我、未だ全容は不明という状況であり、今なお停電や通信障害が継続中です。
事前に気象庁があれだけの注意喚起をしていたにもかかわらず、甚大が被害がおきてしまいました。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、皆さんが一刻も早く元の生活に戻れますようにお祈りいたします。

これだけ大規模な水害があると、『治水』という話になると思いますがただ単に水の流れを力で押さえつけるというやり方には、限界があるのかもしれませんね・・・

イワナとの再会|天竜川水系イタチ谷 フライフィッシング

渓流泊一日目は夕暮れ時にフライロッドを少し振ってみるも魚の気配は全く感じられず、焚き火とBBQを楽しむにとどまりました。
ここまでやって来て魚の顔が見られないのはあまりに寂しいので、なんとか今日は釣ろう。
朝が近づいているとは言え、まだ真っ暗な空の下、目が覚めたのでそんなことを考えていました。

どうしようかな、早めにシュラフから抜け出して行動を開始しようか。
いや、昨日は上から下りてくる人はいなかったから、ここより上に車2台分(最小2人〜最大6人?)の人が泊まったことになる。その人たちは間違いなく上へ上へと向かうだろうから、慌てずに下の方で釣った方が良いと思う。
あまりに今回の瀬戸際ハウスの寝心地が良いので、もう少しこのまま眠っていたいし(笑)


二度寝して起きると、空は少し白み始めていました。


昨晩は夜半にポツリポツリと雨が落ちてくる程度で、全く不安を感じることはありませんでした。
夜中に子鹿がキョーン、キョーンと鳴いていたからここは、“子鹿キャンプ村”と名付けることにしよう。

朝食をしっかり食べて、今日こそはイワナを釣ろう!

 
とりあえず昨晩の燃え残りに着火して、朝ご飯作りをしよう。
薪はまだこんなにたくさんあることだし。

 
あ、そうそう、ガムテープは優秀な着火剤ではあるけど、ファイヤースターターの火花で着火できるのかな?
やってみたけど、フィイヤースターターでの着火は無理でした。
そこでいつもの火口、麻紐を使うことにしました。

 
20cmほどに切った麻紐をほぐしてガムテープの脇に置きます。
ファイヤースターターで一発着火。


細い薪から徐々に追加。
消えて炭状態になった薪が残っていたのですぐに火が安定します。


山フライパンで鶏肉を焼く頃には、辺りはすっかり明るくなりました。
鶏肉は昨晩全部焼かずに少し残しておいたものです。
寒いわけじゃないけど、早朝に焚き火があると落ち着きますね。
もちろん、冬だったら焚き火のありがたみはもっと増すでしょう。

あ、そうそう、山フライパンはフッ素樹脂加工でも焦げ付くようになってきたので現役引退してもらったはずなのに、なぜか使い続けていたりして(笑)
焚き火用にグリルパンを使おうと思ってたんだけど、今回のようにパエリアやスパゲティーになるとちょっと小さいんですよね。
やっぱり山フライパンのサイズが最高。というわけで、ガスやガソリンストーブ用に山フライパンをもう一度買うかもしれないし、焚き火用には Bush Craft たき火フライパン楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)かキャプテンスタッグ 3層鋼フライパン楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)あたりを買おうかと思案中。

 
鶏肉がこんがり焼けたら一旦取り出しておいて、山フライパンには生米1合を投入して炒めます。米が少し透明になってきたらOK。
そして昨晩200mlのぬるま湯に浸けて戻しておいた乾燥アカヤマドリ

 
これを戻し汁ごと山フライパンに投入。それから塩コショウを適量入れて。
そこに先ほど焼いた鶏肉とミニトマトを乗せて、昨晩食べたエビの頭も乗っけます。

 
本当はここでアルミホイルで蓋をしたいんだけど、忘れちゃったのでチタンパーソナルクッカー大鍋のフタを被せておこう。ちょっとサイズが足りないけど。
その隣には焼き網を置いて塩鮭を焼きます。

なんかもの凄く食欲をそそる香りがしてきましたよー。

 
水がなくなってきても米にまだ芯があるようなので、沸かしておいたお湯を注いでさらに炊飯。パエリアはこんないい加減な方法でもちゃんと炊けます。
途中、火の当たり具合が均一になるように、山フライパンの位置を変えながら炊飯。
これ、たぶん相当美味いに違いない!
沸かしておいたお湯を市販の粉末トマトスープに注いだら完成。


じゃーん!できましたよ!
なんか朝からちょっと重くない? まぁまぁ、朝ご飯をしっかり食べた方が良い釣りできるからね。ほんとかな(笑)

本日の渓流朝メシ
・アカヤマドリのパエリア
・焼き鮭と焼き鳥
・トマトスープ(インスタント)

このパエリア、抜群に美味いです!
パエリアってターメリックを入れるから黄色い仕上がりになりますよね。
市販のパエリアの素みたいなやつを買おうと思ったけど、そう言えば料理全体が黄色くなる食材がうちにあったじゃん。昨年スライスして干して保存しておいたアカヤマドリ
これ、パスタやリゾットに入れると美味いキノコだし、パエリアに使ったら最高なんじゃないの?
そう思って今回持って来たんです。

見た目はターメリックを入れたパエリアそのものでしょ。
そして肝心の味の方ですが、鶏肉の旨味とアカヤマドリの旨味が相まって抜群なんです!
それに単なる飾りのつもりだったエビの頭からも香ばしい出汁が出て美味いんですよねー。ただ、エビの味はご飯全体には広がっていなくてエビの周囲だけが別の味を楽しめる感じでしたが(笑)

塩鮭と余り物の鶏肉を焼いたのももちろん美味いし、トマトスープは酸味がさっぱりとしてパエリアに合いますね。

今までの渓流メシで、一番だったと思うのはもちろん“渓流天ざる蕎麦”だけど、今回のパエリアがたぶん二番目だと思う。そのくらい美味かったです。

さて、釣りブログだかなんだかわからなくなってきたところで、瀬戸際ハウスを畳んで上流へ向かう準備をしよう。
今回の記事の主役はこのパエリアだったなんてことにならなきゃいいけど(苦笑)

昨年よりも釣り人が多くなった川。

 
まずは昨日から気になっていた誰かの焚き火跡。
もぉー、仕方ないなぁ。いつも通り文句をブツブツ言いながら片付けることにします(笑)
ペットボトルのキャップやら潰れたアルミ缶なんかは持って帰るしかないか。そのくらいは袋に入れてバックパックに結びつければいいから。

 
燃え残りの炭は砂地を掘って埋めちゃおう。

 
昨日拾った板状の流木大活躍。
焼けた石は焦げ跡を下にして、適当に散らばらせて何もなかったかのように。


きれいさっぱり焚き火の痕跡は消しました。あー、これでスッキリ。

 
ご飯を食べている時からちょっと気になっていたんだけど、グラウンドシートの上にスイカの種くらいの小さい甲虫がうろうろしてるんだよね。

 
シュラフとシュラフカバーを収納して、エアマットをどけてみたら、その下にうじゃうじゃスイカの種(笑)
なんだこの虫? 夜の間に暖を求めてマットの下に潜り込んでいたのかな。
まぁ、特別害はないから良いけども。

 
マットやシュラフを畳んで片付けます。一番左に移っているのは虫よけのバグプルーフスリーピングネットモンベルオンラインショップで見る)ですが、今回は出番がありませんでした。
湿った砂がグラウンドシートについてしまったので、しばらく乾かした方が良いね。

 
ブルーシートを張った荷造り紐は朝まで特に緩むこともなくしっかり張っていました。
流木ポールにたわみを持たせたので、常にテンションが掛かっていて良い感じでした。

ブルーシートを畳んでいると、あれ?河原の端を歩いて行く人がいます。
もちろん私の存在には気付いているはずだけど、敢えて目を合わさずにスタスタと。
わかりますよ、こんなとこにブルーシート張って泊まってるなんて絶対ヤバいヤツだもん(笑)
いやいや、それほどヤバくないんですよ。ちょっとこっちから声を掛けて、どの辺りまで上っていくのか聞いとかなくちゃ。

おはようございまーす!
ビクッとしてこちらを見るオジサン(笑)

話してみると、東京から来た方で日帰り釣行なのだと。本流筋ではなくて支流の方へ入る予定らしい。私はもう少し先の本州筋に入ると伝えました。
「支流が釣れなかったら、本流筋に下りて入らせてもらうかもしれませんので」とオジサンが言うので、
「どうぞどうぞ、遠くから来てるんだから自由に釣って下さい。」
私はまだ片付けがあるのでお先にどうぞ、と別れました。

 
私と色柄も同じモンベルのシャツを着ていたので、なんとなく親近感を覚えるオジサンを見送りました。
さて今回の快適なサイトの片付けが終わったところで、私も出発しよう。

 
グラウンドシートは干しておいて、帰りに回収しよう。
バックパックに荷物を収納してクロックスとブルーシートは外側に装着。

 
サワートレッカーRSを履いて、林道に上がって歩きます。

 
とんがり岩キャンプ村に到着。天気は良さそうなので一安心。


流れは平坦になった昨年とほぼ変わらない状態に見えます。
さて、釣りを開始しようかなと思ったら、林道を歩く鈴の音が聞こえます。
見上げると3人組の釣り人が林道を歩いて行くところでした。
こちらの方々もかなり大きいバックパックを背負っています。
こちらの存在に気付いていないようなので、またこちらから声を掛けないと。

なんか登山部のような装備の3人組。
どの辺りまで行くのか聞くと、行けるところまで行って一泊するんだと。
上って来る途中に2人組が2組いたとのこと。1組は例の年配者コンビのことだろう。
ここから上には少なくとも2人以上の釣り人が昨晩泊まっていることと、私はここから釣り上ることを伝えて見送りました。

魚影の薄い川、やっとの思いでイワナに会えた。

さて、今度こそ釣り開始です。

 
タックルは昨日と同じ。頼りになるコンビです。
フライはもちろんアダムスパラシュート#14です。

 
少し遡って渓相が少しは良くなってきた辺りで、魚がピチャッと出ましたがフッキングしません。
もう一箇所でもピチャッと。かなり小さいですね。


昨年の台風直後は本当にポイントが埋まってしまって無残な姿でしたが、少しは川にメリハリが出てイワナが棲み着けそうなポイントも回復傾向にあるようです。
とは言え、遡ってきても今のところチビの気配はありますが全然釣れてません。
なんか嫌な予感がするのですが・・・

 
やっとここで1尾目のイワナ。時間がかかりましたねーー。
昨年の台風前に比べるとかなり魚影が薄いです。


ここは、一昨年ワイルドな尺イワナを釣り上げたポイント。だいぶ流れが変わって今はイワナが定位できないかな。


イワナの反応が薄いので、渓流ベイトフィネスタックルに替えて、AR-Sでサーチしてみます。
いつもならAR-Sを追いかけてくるイワナの姿が見えるはずだけど、今日はイワナは全く出てきません。これはほんとに魚影が薄いんだ。

 
あんまり魚が釣れなくて疲れたからカリカリ梅をかじりながら遡行していたけど、この際早めにお昼を食べちゃおう。
お昼前はなんと1尾だけしか釣れてないという、かないまずい状況。
益々釣りブログとは思えない展開になってきましたよ(笑)

魚が釣れないので、食べてばかり(笑)

 
エスビット ポケットストーブに30gの固形燃料2個を設置。

 
チタンパーソナルクッカーの大鍋でたっぷりのお湯を沸かします。
スパゲティーを茹でる場合は固形燃料1つだと火力が弱いんですよね。2個一緒に使うと良い感じ。
そして、石でかまどを作って小鍋の方に200mlのお湯を沸かします。

 
お昼の食材。
昨晩焼くつもりで持ってきたさつま揚げが食べきれなかったので、お昼に回しました。

 
スパゲティーを茹でます。3分で茹で上がるやつです(楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)。
その間にキウイフルーツの皮を剥いて切っておこう。

 
スパゲティーを茹でる時は、水切り穴のあるアルパインクッカー16が重宝するんですが、まぁ箸で山フライパンに移しても問題ないです。
そして、明太子ソースをかけて和え、添付の刻み海苔を振れば完成。簡単、簡単。


本日の渓流昼メシ
・明太子スパゲティーさつま揚げ添え
・ナスの味噌汁(フリーズドライ)
・キウイフルーツ&ミニトマト
・食後の紅茶

スパゲティーは簡単にできるので、渓流ランチには最適ですね。市販のソースさえ変えれば味のバリエーションは豊富だし。
前にも書きましたが、アマノフーズの味噌汁シリーズ楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)は本当に美味いですよ。スパゲティーならスープの方が合いそうだけど、味噌汁持って来ちゃった(笑)
フルーツを食べて紅茶を飲みながらのんびり。

 
チタンパーソナルクッカーは焚き火で使うようになってから、外側の煤は落とさなくしたけど、これが艶ありのブラックコーディングみたいになってなかなか良い感じ。
山フライパンとのコンビはほんとに使い勝手が良いです。

上には少なくとも5人はいるし、下からも人が来そうな気がするし、場所移動はできそうもないからこの地点から慌てず騒がずゆっくり釣り上るしかないのです。
私が出会った釣り人と他の方の情報を組み合わせると、今日この川にいる釣り人は私を含めて最低でも11人ということになります。まさか、こんなに人がいるとは思わなかった。

お昼を食べちゃえば、もう背中の荷物は必要ないので、この辺りに置いていく?

 
渓流ベイトフィネスタックルは背中に入れて、バックパックは一度林道に上がり、帰りに回収するように目立つ場所に置いておくことにしました。

アマゴのような体型のイワナを釣る。

 
再び川に降りて釣り開始。
このところ釣りに行く日は雨に祟られることが多かったけど、今日は雨の心配はなさそう。
少し暑いくらいの天気。私は釣りに行く日は釣れても釣れなくてもこのくらい晴れていてほしい。雨がぱらつくと、それだけでやる気がなくなってくるから。

お昼を食べた後も反応は上がってきませんねー。
釣れない時はあれやこれやとフライを替えがちだけど、魚の気配ががない時ってフライの種類がどうのこうのじゃないんですよね。
魚の気配はあるけどスレていてフライを食わないっていう時には、フライを替えてみる意味はあるけど。

いつも使っているアダムスパラシュート#14を信じてポイントを叩いていきます。


やはり魚影が薄いようで、だいぶ歩いてからやっとこの落ち込みの肩から。


ヒレも色合いもワイルドな良型イワナ。
今日はなかなか釣れないので、1尾釣れるともの凄く嬉しい!

この後、浅瀬からもピチャピチャ小さいのが出てくるようになりました。
大きいのは夏の間に釣り上げられちゃったのかなぁ。


ここから出たのは久しぶりにチビではない引き(笑)


忘れた頃にまともなサイズが釣れます(笑)


そしてまた、チビが時々出てくる程度になり・・・


なんてことない瀬尻から、ピーコックパラシュートRB#13にボソッと出ました。


アワセると上方向に走り出したのをロッドのしなりで持ちこたえ、こちら側に頭を向けようと少しロッドを立てると、今度は一気に下へ向かって下り始めました。
仕方ない下の段で勝負しよう。
ヨモギ川で尺アマゴに惨敗したのが頭をよぎります。
いやいや、ここはさしたる障害物があるわけじゃないんだから、こっちが断然有利でしょ。


ある程度下ったところでロッドを立てると、もうこれ以上は下れないと悟ったのか、大石の下めがけて突進。


この大石の下に潜り込んで動かなくなりました。
ティペットを石に擦らないように、ロッドを倒してぐぐぐぐっと徐々に力を掛けて引っ張り出します。全然弱らなくて暴れるので、手前の砂地にずり上げるようにしてランディング!


なんだかアマゴのような体型の幅広のイワナ。
良かったぁ、今回はちゃんとランディングできて。凄いパワーだったなー。


惚れ惚れするほど綺麗なしっかりしたヒレ。
しばらく緩い流れでゆらゆらして体力を回復させてから、流心に向かって泳いでいきました。
このイワナが釣れた時点で、今日の釣りは満足できるものになりました。

タヌキを釣る!?

それからはまたポツポツとチビが釣れる程度。


そろそろ帰ろうかなと思い始めた頃、このポイントにゆらゆらしているイワナが見えます。
最初に左側の黄色丸印にエルクヘアカディス#14を浮かべたら、パシャッと出ましたが空振り。フライをつついただけで食わなかったのかもしれません。
もう一度浮かべるとまたフライを鼻先でちょこんと触りましたが、Uターン。

フライをCDCカディスに替えて何度か投げると、毎回反応は示してくるけど食わず。そのうちに姿が見えなくなりました。

少し奥の落ち込み流心に浮かべ右側の黄色丸印辺りまで送り込むと、またイワナが浮上してきました。フライ直前でぷいっと反転し、フライの下でグルグルと回っていました。

こんなに活発に動き回るイワナを見ると、どうしても諦められなくて粘っちゃいます。
フライをイワイイワナ#12に替えてもう一度左側の黄色丸印に浮かべると、もう一度イワナが浮上してきました。
そして、鼻先を水面に出して今度こそフライを・・・

次の瞬間、目を疑う光景が!

イワナはフライを鼻先でつつき、そのまま鼻先でフライを30cmほど押しながら水面をゆらゆら泳いだのです!
え!? イワナってそんなことできるの?
完全に遊んでるじゃん(笑)
もしかしたらタヌキが化けてるんじゃないの?
ともかく、ちょっと時間をおいてから後でもう一度狙ってみよう。

 
少し遡ってこのイワナをやっと釣り、30分ほど経ってからまた下りてきます。


できるだけ遠巻きに身を潜めて回りこみ、下流側からそぉーっとさっきのポイントに近づきます。


今度は一発勝負!
フライは、グリフィスナット#18。
落ち込みの白泡が切れる辺りに投げ、流れに任せて巻き返しに乗せます。
フライがゆっくり一回転して黄色丸印で、今度こそフライにちゃんと出たように見えました!
やった、フッキング!!
結構元気に泳ぎます。


このイワナ、ほんとにタヌキが化けてるんじゃないの?(笑)
あんな曲芸みたいなことイワナにできるはずないもん。それに色合いも茶色っぽくてタヌキっぽいし。

タヌキを無事釣り上げたところで(笑)、今日はここで終わりにします。
タヌキをリリースして、ゆらゆらと帰っていく背中を見ながら、
このまま対岸まで泳いで岸に上がったらどうしよう、なんて思いながら見送りました。

今日も無事に帰って来られて、ありがとうございます。

 
林道に上がっててくてく歩きます。林道はすでに日が翳っていますが、対岸の山にはまだ日が当たっています。
なるべく急いで歩いて、あの林道が崩れ落ちた箇所だけは明るいうちに通過しておきたい。

あ、途中で回収しなくちゃいけない物が二つあるのを忘れないようにしないと。

 
まずはバックパックを回収。良かった盗まれなくて(笑)
さらにてくてく歩きます。

 
子鹿キャンプ村に到着。
乾かしておいたグラウンドシートを回収。ちょっと風に煽られたか。紐で結んでおいて良かった。
時間の割に妙に暗いなぁ、と思ったら偏光グラス掛けたままだった(苦笑)


まだ明るいね。これなら、崩落箇所は明るいうちに通過できそう。

 
難所を越え、途中でマスタケを発見しつつ、どんどん下ります。

 
あ、鹿だ!
林道から崖下に掛けだした子鹿。写真に撮ろうと思ったけど、カメラで追い切れない。


脱兎のごとく河原に下りて、川の中をぴょんぴょんと跳ねていく子鹿。
黄色矢印のところにギリギリ写ってるのがわかるでしょうか。
昨晩鳴いていたのはキミかい?

 
やっと第一キャンプ村に到着。MTBにLEDライトを装着します。

 
ヘッドライトも頭に装着して、あとはMTBで下っていくだけ。
ふと、第一キャンプ村を見ると焚き火をしている人たちがいます。
きっと昨日行き会った年配の二人組だな。ここまで来るって言ってたから。
時間がないからどうしようか迷ったけど、ちょっと挨拶だけしていこうか。

林道から手を振るとこちらに気付いた様子なので、焚き火のところまで下りて行って挨拶。

ん? 違うぞ。昨日会った年配コンビじゃないじゃん(苦笑)
手を振って挨拶しちゃった手前、ちょっとだけ歓談。
そしたら妙に話が盛り上がっちゃって、そうこうしているうちに辺りが暗くなって来ちゃったよー、もぉー。


ヤバいなぁ。例の林道崩落箇所を暗くなってから通過するのはヤバい。


林道崩落箇所に到着。大丈夫かよ、ここ。
写真ではよく見えませんが、黄色線で囲んだところは崩落しているので慎重に通過しないと奈落の底です。
ヘッドライトも点け照度アップして、慎重に慎重に通過。
ふぅー、ここさえ通過すればあとは大丈夫。


この自転車用LEDライトは本当に明るいので、夜の林道走りでも不安は全くありません。ただ、落石には気をつけなくちゃいけませんが。


カリカリ梅を囓って、さぁ、ジムニーの待つゲートへ帰ろう。

今日は長い一日を楽しめたけど、この川のイワナが昨年の台風15号以前の状態に復活するのにはまだ時間がかかりそうです。
林道が崩れて上流部まで行くのが大変になったのに、なぜか以前に比べ釣り人が急増してるし(^_^;)
崩落で行きにくくなったからさぞかし魚がたくさん釣れるだろう、とみんな同じようなことを考えての結果でしょう。

私は来シーズンはこの川はお休みしようかな。
ジムニーのハンドルを握りながらそんなことを考えていました。

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コメント

  1. こんばんは。
    イイですね、アマゴ体形のイワナ。
    過去のイワナ写真を少し見直しましたが、やはり、体高のある扁平岩魚は居ませんでした。
    改めて、イイです扁平イワナ、釣りたいです扁平イワナ。

    • マンボウさん、こんばんは。
      このイワナ、ほんとにアマゴ体型で体高がありましたが、お腹に何か大きな餌が入っていたのかもしれません。お腹もかなりぷっくりしていました。
      イワナは大体ほっそりとした体型してますよね。私もこんな体型のイワナはあまり釣った記憶がありません。
      扁平イワナの引きはなかなかのものでした(^_^)

  2. 鼻先でフライを押すイワナなんて、珍しい体験をしましたね(^-^) しかし、皆さん かなり奥まで釣り上がるんですね。

    • Kさん、こんばんは。
      本当に目を疑う光景で、ビックリしました。イワナはフライが偽物だとわかっていたってことですよね。
      フライの手前でくいっとUターンしてしまうことは結構ありますが、今回のようにフライで遊ぶイワナは初めてです。
      この川に来るのは圧倒的に県外の型が多いので、皆さん遠くからせっかくやって来たからなるべく奥に行きたいと思うんでしょうね(^_^;)

  3. ブログの更新をありがとうございます。
    瀬戸際ハウスの素晴らしさと、料理が余りに美味しそうで、釣りブログということを一瞬忘れて読み入ってしまいました。笑 タヌキ?はすごい迫力ですね。
    今年、奥多摩のどこかに日帰りで行ってみようと思っていましたが、ほぼ登山不可になりましたし、多摩川沿いのバーベキューも当面難しいです。被災者の方を思うと何とも無念な気持ちです。
    来年の台風が今年より小さい確証も無いですし、いっそ近くの公園でブルーシート泊をしてみたい気分です。(即、事実聴取されると思いますが笑)

    • テスラさん、こんばんは。
      こちらこそ、読んでいただきありがとうございます。
      ええ、近頃は釣りブログではないんじゃないかと自分でも思い始めました(笑)
      タヌキが化けたイワナはワイルドな迫力に満ちていました。
      今回の台風の被害は甚大でしたね。被災された方々が一日も早く元の生活に戻れることを祈るばかりです。
      公園でブルーシートは間違いなく職務質問されるでしょう(笑)
      ブルーシート泊は人がやってくるような場所だと却って怖いです。

  4. こんばんは。

    今シーズンは天候が悪かったので、よけい集中したんだと思います。

    私は体力の限界を感じて、そうそうに下りました。
    第一テント村でゆっくり昼飯にしていたら下流から二人釣り上がって来ました。
    発電所下でテント張っていた人でしょう。

    身支度をして林道を下り始めると、前方30mくらいに熊を発見。3秒ほど目があってビビりました。幸い逃げて行ってくれましたが、今シーズン2回目の遭遇でした。

    ずっと下流の峡谷には2組4台のバイクが止めてありました。平日なのに凄い人出でしたね。

    ゆっくり川や支流の沢の様子を眺めながら、来シーズンは下もやってみようか、等と考えつつ、まだ警備員がいるうちにゲートに到着しました。

    台風19号によって、あの崩落した林道がなくなってしまったかも・・・

    • wakudokirun さん、こんばんは。
      そうですねー、ちょうど皆さんが釣りに行こうと思う日だったのかもしれません。人の多さにちょっとげんなりしました(^_^;)
      え!? 熊に遭遇したんですか? しかも2回目? おーコワっ! ご無事で何より。
      私は渓流釣りはともかく、キノコ狩りではまさにツキノワグマの棲息域真っ直中を歩き回っていますが、一度も遭遇したことがありません。運が良いのか、それとも最強の熊鈴のおかげなのかわかりませんが。
      あの崩落箇所、林道がなくなった可能性高いですね(>_<)

  5.  グリフィスナットって必要なんですよねー。この間までは3本くらいしかなかったけど、いまだ渓流では使ってないものの、管理釣り場の手ごわいやつもこれには喰いつくから。 昨日も岸際で散発ライズの良型ブラウンをやっとかけました。

     すぐ増産して黒ハックル4本、グリズリーハックル4本を#19、#17で巻きました。
    ミッジサイズのハックルは捨てるほど余ってるしね。ホフマンはストークが長めでメッツより使いやすい感じです。
     プラスαで黒CDCをちぎってハックルにしたものも。
     

     ただ、エアロドライウィングの白とピンクのインジケーターをヘッドとテールに立てました。これじゃないと見えません。
     刷毛付きフロータントは特に小さいflyにとっては楽に塗れるし,ロスもなくてお気に入りです。

     追伸
     近所緑道にある食菌と思われるものがニョキニョキ。ワンちゃんのおしっこが栄養かなー。アンモニアを養分に好む菌もあるし。

    • FFfreakさん、こんばんは。
      グリフィスナットはボディーハックルのおかげでフックの存在感が薄いので、スレた魚に効くんじゃないかと思います。
      私もADWのインジケーター付けて視認性をアップして使っています。普段あまり使わないですが、他のフライでダメな時にダメ元的に使うと意外と良いことが多いです。
      キノコは民家の近くに生えるものもありますね。ハタケシメジそんなキノコの代表格ですね(^_^)

  6. おはようございます。
    写真の渓相から想像するに、都会の釣り人が好みそうな溪ですね、今回の大荒れで源流域も相当被害が出ていると思うのですが、産卵期でもありますし心配です。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      そうですね、河原が広くて竿が振りやすく仕掛けのトラブルも少ないので県外の方々にも人気があるんだと思います。
      長い仕掛けも気持ち良く振れるので、フライマンが多い川でもあります。他でもこういう釣りやすい川は釣り人が増えすぎてしまったので、来シーズンはみんなが嫌がる藪沢専門に釣り歩こうかと思っているくらいです。
      昨年ほどではないと思いますが、今回の台風でも源流部は荒れたかもしれないですね。来年の川がどうなるか、心配ですね。

  7. さすが渓流飯ブログの真骨頂・・・と、思ってたら良いイワナに狸まで釣ってるし。(笑)

    沢を釣る時の朝飯はガッツリ、というのは同感です。
    普段より確実に体力を使っていることが多いし、ハンガーノックは怖いですものね。
    しかも「ただガッツリ」というだけでなく、この豪華な朝食。
    これ写真で見ただけで、旨くないはずがないと思える出来ですよね。^^
    お昼のパスタも定番ながら、リコプテラさんの場合はさり気なく汁物とデザートまで付いちゃうあたりが常人ではない。(もちろん、褒めてます)

    幅広イワナ、格好良いですねぇ。
    そして狸を釣るのに、グリフィスナットまで使っちゃうあたりが凄い。
    分かりますけどね・・・一度でもフライに反応した魚を簡単には諦められませんし。

    いやぁ、これは堪能させていただきました。
    いつも疑似体験させていただき、ありがとうございます。

    • kuniさん、こんばんは。
      釣りブログではなくて渓流メシブログだとバレている(笑)
      私は普段は朝食は食べなかったり少し食べる程度なんですが、アウトドアだと朝しっかり食べたくなるんですよね。今回は最高の朝食になりました。
      私が常人ではないということもバレている(笑)
      幅広イワナは本当にカッコ良かったです!
      曲芸イワナはほんとにタヌキだと思いますよ。あれは魚じゃない。
      疑似体験してもらえたなら、それほど嬉しいことはありません(^_^)

  8. 渓流釣りの人口凄いですね、こちらそれほど居ないのでどこかしらの谷があいていて釣り出来ないようなことなくて助かります。
    ちなみに僕はBush Craft たき火フライパン買いました(笑)

    • Nori1022さん、こんばんは。
      信州というと、渓流というイメージが強いらしく(実際に良い渓流がたくさんあるんですが)、県外からの釣り人が多いです。
      四国だと確かに渓流というよりは海釣りのイメージが強いし、海を渡って四国の渓流に行く人もそんなにいそうもないので、渓流の人口密度は低いのかもしれないですね。
      Bush Craft のフライパン、先を越されました(笑)
      大きな焚き火で使うなら最高ですよね。ただ、私の場合はサイズ的に(重さ的にも)もう少し小さめのものがぴったりなので、悩み中です。

  9. 19号の傷跡に日々唖然とすることばかりです。我が家も雨漏りの被害が有るのですが目にする物は規模が違います。
    ひたすら出来るだけ早い復旧をと願うばかりです。

    忙しく釣り人の多い川に釣果を見るのは流石ですね。こんなにいらっしゃると意欲が下がります。
    タヌキ化した岩魚の勇ましい顔つきと色は好きですね!!!腹のオレンジも艶やかに見えます。
    来シーズンは出会いたいと願っております。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      雨漏りの被害に遭われたんですね。それは大変です。こちらは今日も雨でしたが、そちらは大丈夫でしたか?
      未だ避難所生活を送る方々も多く、一日も早く元の生活に戻れることをお祈りしたいですね。
      私も元来人混みが苦手なので、これだけ人が多いとげんなりしてしまいますが、開き直って目の前のポイントの釣りに集中しました。
      タヌキはワイルドで惚れ惚れするイワナに化けていました(笑)
      来シーズンの釣りに思いを馳せて、仕掛けを作ったり毛鉤を巻いたりする季節になりましたね。