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ぶっ壊れた赤い車と黒い岩魚|天竜川水系 フライフィッシング

フライフィッシング野外調理
この記事は約10分で読めます。

前回は、解禁から釣り人がたくさん押し寄せてスレた小型のアマゴばかりになってしまった沢での釣りでした。

解禁からの釣り人の多さに辟易としてしまったので、時期的にはまだ早いけど源流方面へイワナを釣りに行ってみることにしました。標高が高いので釣れるかどうか微妙ですが、このところ人間社会での出来事にやや疲弊しているので、大自然の中へ行ってリフレッシュしたいじゃない(笑)
出かけたのは3月の末です。

過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる
|天竜川水系 幽霊谷

※幽霊谷というのは私が勝手に付けた名前で、実在の河川名ではありません。

そして今日も雑事に邪魔されて

まぁまだ春は始まったばかりなので、早朝は厳しいということで、それでも今回はちょっと遠くの川なので7時過ぎには家を出ました。
途中コンビニに寄ったりしながら駐車場所に8時過ぎには到着。
さぁ、準備して歩き始めようと思ったところで、スマホから不吉な音が。
あれ、以前はここは圏外だったはずだけど、なぜか繋がるじゃん。

何やら下界でトラブルが発生して、どうやら私が行かないといけない状況のよう。
電話出なきゃ良かったな。まぁ仕方ない、一旦戻ろう。私が行きさえすればトラブルはすぐに解決できるから。


引き返す途中、青空を背景にほぼ満開に近い桜。全体としては上伊那地域は咲き始めたばかりですが、今年は例年より1週間は早いと思います。

今日は釣りはやめておけ、というお告げではないよね?

そして、トラブルは予想通りあっという間に解消したんですが、
もしかしたら「今日は釣りはやめておけ」というお告げなのかな、と一瞬思う。
いやいや今日を逃したらこの後天気も怪しくなるし、しばらく行けない可能性が高い。
不吉な予感を振り払いもう一度川へ向かおう。

駐車場所に最到着すると、さっきは無かった車が2台。
まぁそれは仕方ない。時間はすでに10時過ぎ。先行者ありの対応を考えれば問題ない。
2台の車の後ろに車を停めようと回り込み、ガードレールにもう少し幅寄せしようとバックでハンドルを切ってアクセルを踏んだ次の瞬間、
グシャッと嫌な音が!!
えっ!? あー、やってしまったー!


プリウスのリアバンパー左側を思いっきり破損。
ガードレールが真っ直ぐだと思ってハンドルを切ったんだけど、ガードレールは内側にカーブしていた模様。

少し擦ったというレベルなら、自分で目立たないように補修するとか、業者に簡単塗装修理を頼んでも良かったけど、バンパーがパキッと割れてる。一旦帰って予定より遅くなっちゃったから、ちょっと慌ててアクセルを踏み込んでしまったのかも(涙)
ここまで酷いと笑うしかない。
そもそも、このプリウス30の左後端はバックミラーでもバックカメラでも見えず距離感が掴みにくい。

不吉な予感的中(涙) 本当に今日は釣りをしてはいけない、というお告げなのかもなー。
このまま帰る?
いや、ここで帰ったら本当にプリウスをぶっ壊しただけの一日になってしまう。もうすでにバチは当たってるわけだから、これ以上悪いことはないでしょー?
とにかく源流を少し歩いて渓流メシを食べよう、ここまですでに一往復半しているのだから。

 
気を取り直して釣り支度をし、ソックスウェーダーウェーディングシューズを履いて歩き始めます。このシューズももうだいぶくたびれてきて、フェルトも磨り減っているので今シーズンになってから川で一度滑って転んじゃったんですよね。
今回釣行の数日前に、フェルトソールは貼り替えたのでもう少しがんばってもらいます。
普段ウェーダーで林道をあまり長時間歩くことはないんですが、今日は1時間ちょっとは歩かなくちゃ。

まぁ、壊れたバンパーは部品を取り寄せて自分で交換すればいいさ。新品部品もまだ出ると思うけど6〜7万円はすると思うんだよね。中古の程度の良さそうなのをヤフオクかメルカリで落札すればいいか。ライト類が破損しなかっただけ良かった。もう忘れて気持ちを切り替えよう。

と思ってこの先の釣りのことを考えるんだけど、どうしても壊れたプリウスのことが頭をもたげてくる。
今回は相手のある事故じゃないから100%自分の責任だけど、変な電話が掛かってこなかったら一旦戻ることもなかったから、こんなことにならなかったのになー。と、変な言いがかりを付けたり(笑)
でも事故ってそういうもんだよね。例えば車対車の事故だって、「あと1分家を早く出ていたら…」とか「別の道を選んでいれば…」というタラレバは意味がない。
それを言い出したら出発時間が1分早かったり別の道を選んでいたらもっと大きな事故に遭っていた可能性もあるわけで。
だから、起きてしまって今からはどうにもならないことをくよくよ悩んでいても意味はないってこと。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
カナダの精神科医エリック・バーンの言葉らしいが、本当にその通りなんだと思う。

そんなことを考えながら歩いていたら、もうだいぶ上って来ていました。

 
大滝壺を越える辺りには、まだ路肩に雪が残っています。

 
林道脇に猿が3頭。
近づいていくと2頭は逃げましたが、1頭だけ「頭隠して尻隠さず」の状態でやり過ごそうとしているのを見て、吹き出しちゃいました。そんなんで隠れてるつもりなの?

ウェーダーを履いて歩いたので、少し汗ばみました。

ロッドを一振りしてから、お昼を食べましょう。

 
予定入渓点に到着。先行者の形跡がないか注意深く観察しながら川へ下ります。
先行者はここからは入っていない様子。
もう11時半なので、先に渓流メシを食べてから本格的に釣るつもりだけど、目の前のポイントだけ少し探ってみます。
気温15℃、水温6℃。
今日は下界ならドライフライで釣れそうな陽気だけど、ここはまだ水が冷たくマーカーニンフかな。
タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSFオービス バテンキル クリックII。ラインはDT-3F、6X9ftリーダー。


お昼前にここで1尾釣れれば落ち着くんだけどな。透明度が高すぎて魚がいないのが丸見えだけど(苦笑)流れ込み付近の底にいるかも?
マーカーをセットしグレーニンフ#14を結んでキャスト。


何度目かのキャスティング。対岸の岩の脇で生命反応。
油断していたから、ちょっと強合わせになっちゃったけど、確かに魚。
でも、水面近くでチラッと姿を見せてバレちゃった。小さいイワナでした。
周辺に足跡がないからここ最近はこの区間に入っていないようだけど、解禁から1ヶ月半ほどの間に、大きいのは釣り上げられちゃったのかもね。
まぁ、最初のポイントでアタリがあっただけ良かった。

ここで、先にお昼を食べよう。

 
今日はストーブ2つ体制です。ST-350マイクロマックスULを設置。
ハッサクを持って来たので、まず皮を剥きます。
今日の料理は簡単なので、ハッサクの皮剥きが一番の作業かも。

 
茹で麺タイプのカレーうどん。粉末スープも付いています。
半熟味玉はナイフでカットしておきます。

 
アルミパーソナルクッカーでお湯を沸かし、小さめにカットした鶏もも肉に火を通します。
うどんを投入して、長ネギも追加。

 
その間にST-350の方では、アルミパーソナルクッカーのフタをフライパンにしてカットしたアスパラガスを炒めます。下茹でしていないので、しっかり炒めてヤリイカを投入してバターを加えてさらに少し炒めます。

 
うどんには粉末スープを入れて少し煮込み、フライパンの方にはしょう油を垂らして完成!


本日の渓流メシ:
・カレーうどん
・アスパラとヤリイカのバターしょう油炒め
・ハッサク
・食後のコーヒー

それほど寒いというわけではないけど、標高が高くて水も冷たいから温かいカレーうどんが身に染みます。
アスパラとヤリイカのバターしょう油炒めも、想像通りのうまさ。春を感じます。満足満足。
紅茶党でしたが、最近コーヒーが健康に良さそうだというのを見て、今後は渓流でもコーヒーを飲んでみようかと。感化されやすい私。

この先に待ち受けているのは、天国か地獄か…


しばし休憩して、やっとのことで釣り開始。ともかく今日は慎重に行動しよう。
冬に雪が少なかったし、春になってもほとんど雨が降らないので超渇水状態です。
ここも川底はよーく見渡せますが、魚影は見えないですね。奥の深場にはいるかな。
吹き下ろしてくる風が強いのが気になります。


対岸の大岩と沈み石に挟まれた廊下で、マーカーが止まってピクッと引かれました。
来た!


さっきバラしたのよりはサイズアップ。きれいなイワナです。
良かったボウズじゃなくて。


この川は普段は水量が多くてかなりの水圧なんですが、ここまで水が少ないのは珍しい。
木の枝が張り出すようなこともなく、フライフィッシング向きですがその分、魚にとっての餌は少ないのかも。
もしかしたらドライフライに出るかも? と試してみますが、やはり反応ないですね。
水温7〜8℃になるとドライにも反応してくると思うんですが。


今日は、深場にニンフを沈める釣りになりそうです。
ここでは勢いよくマーカーが引かれました。


これもそんなに大きくないけど、ヤマトイワナですね。
この川は花崗岩質なので、白っぽいイワナが多くヤマトイワナも白っぽい個体が多いです。
ただ、たまに黒いヤマトイワナもいます。


ここは出ませんでした。
それにしても水がきれいですね。


ここまで来て、砂地に人の足跡発見。
ただ、これは今日の足跡じゃなくて、昨日か一昨日かといった感じ。

 
いくつかの大場所は反応のないまま通過。


今日は落ち込み周辺の巻き返しで反応が多いです。ここもかなり水深がありますが、来ました。


これもこの川らしい白っぽいイワナですが、このサイズが先に食ってくるってことは、大きいのはやっぱり抜き上げられちゃってる感じですねぇ。

そこそこ反応はあって釣れてはいるんだけど、サイズがイマイチなせいかなんか気分が冴えない。
冴えない理由は、ぶつけたプリウスのことが頭に浮かんで来ちゃうからだけど。
気持ちを切り替えたようなことを書いたけど、実際はなかなかそんな簡単なものではないよね、人間て。そうでしょ、皆さん(苦笑)
不吉な予感を押し切って川を遡っていることもあり、なんか心に薄くブルーフィルターが掛かってしまったような心持ちと言うか…
それを払拭するようなイワナが釣れないかな。

野性のイワナのきれいな尾ひれ


ここも遠目に見渡してみる限り魚影は確認できません。念のため手前側から流していきますが、反応ないです。


今日の鉄板ポイント、落ち込み脇の巻き返しにマーカーを留まらせると、すっと引き込まれました。また小さいのが元気よく食いついたか。
おや? 少しサイズが良いかも。


白っぽいですが、これもヤマト系のイワナ。
鰭もしっかりしていて、野性のイワナですね。こんなのが釣れるとモヤモヤが晴れてきます。

 
残雪を横目にさらに上へ。


ここも落ち込み脇でマーカーがピクッと動いたような気がしたけど、根掛かり?
少しそのまま待つと、もう一度ピクッと引き込まれました。


ちょっと痩せてますが、これもまずまずのサイズ。
そろそろ終わりにして帰らなきゃだけど脱渓予定地点がもうすぐだから、そこまで行ってみるか。


左側の大岩際を流してみますが、反応ないです。ここまでか、見渡す限り魚影は見えないし。


遠巻きに対岸に渡り、沈み石がたくさんある巻き返しの壺を狙うと、ちょこんとマーカーに反応あり!
おっ、今日イチの引きかも。良型っぽい。慎重に寄せてきてネットイン。


先に書いた通り、これがこの川では珍しい黒いヤマトイワナです。
鰭は大きくしっかりしていて、顔つきもワイルドですね。
やりました、今日はやっぱり釣りに来て良かった!

ただ、実は一つだけ残念なことがあります。


ちょっとこの写真だとわかりにくいですが、綺麗な尾鰭の上部が人の手によってハサミでスパッと切り取られています(黄色矢印のところ)。
渓流釣りをやっている人の中に、こういうことをする人は少なからずいますね。
自分が釣った魚にマーキングの意味合いでやっているんだと思いますが、いつかもう一度釣り上げた時にわかるためにやっているの? それに何の意味があるのか私には理解できないけど、学術的な何かの調査でやっているわけではないよね?

カエルを丸吞みにするイワナ

まぁ、尾鰭の欠損を差し引いてもこのイワナは素晴らしかった。
このイワナが釣れたので、車を壊しちゃった件は吹き飛びました(笑)


あ、そうだ、もう一つ。
このイワナ、何か大きなものを丸吞みしてお腹が膨らんでいます。
ちょっとお腹を触ってみたら、小さな虫をたくさん食べたわけではなく、明らかに大きくてちょっとゴツゴツした感じのもの。
以前、イワナの胃袋からカエルが出てきたことがあったけど、おそらくこれもカエルかサンショウウオの可能性が高いんじゃないかな。


汗をかきつつ上ってきた林道ですが快適に下り、これ以上はバチが当たるようなことも起きず無事に帰路に就いたのです。

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