スポンサーリンク
スポンサーリンク

メンドクサイ釣り|沈まないフライについての考察

フライタイイング勉強中
この記事は約6分で読めます。

フライフィッシングって結構めんどくさい釣りなんですよ。
そんなこと言うと怒られそうだけど、他のどの釣りよりもメンドクサイことがたくさんあるのは事実なんだからしょうがない(笑)

よく他人から「ズクがあるねー」とあきれられている私が言うんだから間違いないです。
【注:「ズクがある」とは、「やる気+根気がある」という意味の長野県の方言です】

ただし、釣りに行く前の面倒くささはむしろ楽しさでもあるんですよ。
ただ魚をフライで釣るだけなら、完成品フライを買ってくればいいんだけど、敢えていろんなマテリアル(材料)揃えて自分でフライを作ってみたり。
これはおもしろいからやっているんであって、自分で作ったからといって安上がりかどうかは非常に微妙(^_^;)

160512フライ増産
ともかく、フライもちょっと増産してと。

続いて釣り場での面倒くささについて。
まず、キャスティング。
フライフィッシングを始めた頃はこれが面倒くさかったですね。
ルアーなら、スパーッとワンアクションでピンスポットに投げられるのに、何回か前後にラインを振りながら(これをフォルスキャストと言います)、距離を合わせてキャスティング。
ラインを回収しながら流し、魚が出なければまた最初からやりなおし。

最初なんか前後に振っているうちに、何回後ろの枝にフライを引っかけたことか。
この辺りでイヤになっちゃう人もいるでしょうね。私は釣りに関しては気が長い方なので、のんびりティペット結び直してめげずにやっていたら、少しは上達しました。
キャスティングもめんどくさいけど、これも楽しみの一つと言えるでしょう。

では、今何をメンドクサイと思っているのか。

それは、ズバリ(と言う割りには前置きが長い)、ドライフライの浮力が落ちてしまうことです。

ドライフライは、基本的に水面に浮いているフライを視認しながら流し、魚が出たらアワセるという釣り方です。
最初はどれもきれいに浮いていますが、何回もキャストを繰り返すうちにだんだん浮力を失ってくるんです。

浮力を確保するために、フロータント(浮力剤)というものが各種販売されています。
一番有名なのはドライシェイク。

160512ドライシェイク
楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る

最初はスプレータイプを使っていましたが、大部分を空中にまき散らすことになってしまって経済的じゃないので、今は普通のボトルタイプを使っています。

私が一番良く使っているのはジェルタイプです。

160512パワーフロート
C&F パワーフロート。ちょっと高めですが、さらっとした使い心地が気に入っています。
楽天で見るアマゾンで見る・ヤフーで見る)
塗りたい部分だけにさっと塗れるので、フライによってドライシェイクと使い分けています。

フロータントを使っても同じフライを長時間使ったり、何尾か釣ったりすると浮力は落ちてきますね。まぁ、それでフライを結び変えたりするわけですが。

沈まないフライがあったら、いいのにな。
フォームビートルのように大きなフォーム材を使って沈まないフライはあるけど、カゲロウのスリムなシルエットで沈まないものができないかな。

160512ダビング材
↑浮力のありそうなマテリアルをいくつか購入。
左から、
・Caps フライフォームII(楽天で見るヤフーで見る
・シマザキ ストレッチボディ(楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
・シマザキ マシュマロファイバー(楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
上記ドライシェイクも含め、シマザキ製品は良い物が多いですが、ちょっと高いんですよね。そして人気色は在庫がなかったりします(^_^;)

160512フレックスボディーレース
それからこちらは、釣具店でたまたま見かけたフレックスボディーレースとV-Ribという素材。伸縮性のあるビニールのようなもの。
ワカサギ用の赤虫フライを作った時のストレッチチューブのように中空素材だと思ったらソリッドな素材だった。
切れ端を水に入れてみたら、水より少し比重が高い程度で、浮きやすいことは確か。吸水しないので、水切れは抜群。

まず浮力のありそうなCaps フライフォームIIを使ってみます。買ったのはSSサイズ(2mm幅のもの)。

160512アダムスフォーム01 160512アダムスフォーム02
↑この円柱状のフォームにフックを直接刺してボディーにできないものか。
ミミズじゃないんだから、無理でした(笑)

160512アダムスフォーム03 160512アダムスフォーム04
↑縫い針を突き刺して、そこにフックを通すのは?
なんとか通ったけど、フォームをいじってるうちにつぶれちゃって浮力落ちてそう。
それに、この形からパラシュートフライにするのは無理がある。断念。

160512アダムスフォーム06 160512アダムスフォーム07
↑フォームでぐるぐるボディーを巻く方式に変更。
なんとかパラシュートタイプに。ボディー以外は、マテリアルも巻き方もアダムスパラシュートと同じ。

160512アダムスストレッチ01 160512アダムスストレッチ02
↑シマザキ ストレッチボディ。最近売れてるらしい。
伸び縮みのするフロスみたいなもので、引っぱりながらうまく巻くとテーパーボディーが簡単にできるし、水に濡れても発色が失われないのが特徴とか。
淡い色で一度巻いた上をスレッドでリビングし、その上をもう一度巻くと体節が透けて見えるような感じに仕上がります。

160512アダムスフレックス0 160512アダムスフレックス2
↑フレックスボディーレース。ちょっと巻きにくいけど透明感のあるボディーは他とは一線を画す。吸水しないボディーは良いかも。

160512アダムスフォーム水面
↑これらを水に浮かべてみます。

とりあえずどれも表面張力で水には浮きますが、何回から上から落とすとその性能に差が。
普通にボディーをフライライトで巻いたアダムスパラシュートを含めて浮力を比較すると、

フライライト>フレックスボディーレース>ストレッチボディ>フライフォーム
という結果に。
なんだよ、今まで使っていたフライライトが一番浮力あるじゃん(笑)

フライフォームは引っぱって巻くとほとんど浮力なし。
フレックスボディーレースはやっぱり水切れが良いので、手で取り上げてまた落としても浮力の減衰がほとんどなく、実釣ではフライライトより浮くのかも。
シマザキストレッチボディーは全くの期待外れ。あんまり引っぱらずに巻けばもっと浮力がでるのかもしれないが。

それならこの際、CDCでパラシュートを巻いてみよう。

160512アダムスCDC2 160512アダムスCDC
↑とにかくボディーもウイングもテイルも全部、CDC。ナチュラルとホワイトを使ったけど、写真だと全体白に見えるね。これはカゲロウというよりガガンボっぽくなっちゃったけど(笑)

さすがにこれは、フライライトよりも浮力ありました。沈めようと思ってもなかなか沈みません。水中に入っても、気泡を抱いて浮き上がろうとします。
やっぱりすごいなCDC。それでも何回も上から落としてると沈むけど、フォルスキャストで水滴が飛べばまたすぐ浮くんじゃないかな。

160512パラシュート5種1
↑今回作ったフライを持って実釣だ。最近釣り行ってなくて、ストレス感じてるし。

160512フローティングピューパ
↑やっぱり絶対に沈まないフライを作るには、こんな風にフォームを背負ったフローティングピューパしかないのかな。
複雑な流れがぶつかって白波が立っているようなポイントでしかり浮いてくれる細身のフライが欲しい。
なんとか沈まないスリムなやつが作れないものだろうか??

でも、「浮く」ことと「釣れる」ことは別問題。
沈んでも釣れることで有名なエルクヘアカディスはもちろんのこと、アダムスパラシュートも浮力を失って沈み始めた時に、実に良く喰ってくるんですよね(^_^;)

そしてこの、他のどれよりもメンドクサイ釣り、私にとってはとてつもなくおもしろく感じちゃうから厄介なのだ(笑)

 

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. そもそも日本の狭い渓流に合った釣りでないのかも(笑)
    でもその不合理が何故か面白いですね。
    自作フライで1匹釣った時は本当に嬉しかった。
    5時間位掛けて3匹とかの腕な私め。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      そうですねー、元々はゆったーりしたチョークストリームで楽しんでた釣りですからね。ムリヤリ日本の渓流でやってる感はありますね(笑)
      無理なところを何とかしようとやってるのがおもしろいのかも。
      私も自作1尾めは感動しました!まぁ、私の腕も似たようなもんですよ(^_^;)

  2. フライは巻くのはもちろん手間だとは思いますが、一旦川へ出てしまえば楽〜チンっの釣りだと思ってました(笑)
    今度からフライマンを見る目が変わりそうです。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      川へ出てからがめんどくささの本番なんです(笑)
      最初の頃はティペット(ハリス)がしょっちゅうこんがらがって、イライラの連続。魚を釣るどころの話じゃなかったです。
      それでも、続けていると何でもでも少しは上達するもんですね。
      何とか釣りが成立しています(^_^)

  3. 沈まないフライは理想ですね
    何時も頭に来てました、
    テッシュで水分を取ったりフロータントを使ったり
    してますが、目の悪い私は苦手です
    最後はマーカーたよりに成りタイミングか遅く成って
    あきらめる事が多いです
    浮力の有るフライが出来たら伝授してね。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      ドライフライが沈まないでずっと浮かんでいてくれればどんなに楽か(笑)
      いろいろ試してますが、金属のハリを浮かせるにはかなりな力が必要なようです。
      ドライメインの釣りをしているので、今後も研究継続です。
      無駄な努力という気がしないでもないですが(^_^;)

  4. おはようございます。
    毛鉤の迷宮に迷い込んでしまいましたね。(笑)
    著名なタイヤーのフライを只真似るだけでは無く
    参考にしつつも自分だけのオリジナルを完成させる。
    悩んで悩んで扉を開ける、その向こうにはパラダイスが待っていますよ。

    • テクニカルゲームさん、こんばんは。
      そうです、さまに毛鉤の迷宮です。
      自分で巻いたフライである程度は釣れるようになってきたので、いろいろ改良をしてさらに使いやすくて釣れるフライを作りたいんですよね。
      パラダイス待ってますかね?笑 信じることが大切ですね(^_^)

  5. いやぁ  これは絶対楽しいですよねw
    僕は誰にも負けないくらいの面倒臭がりやですけど、家にいて暇な時間に仕掛けを作って想像しながらニヤケテル時間は幸せです。でも・・・
    これをしてると妻との会話が成り立たないというか、聞こえないんですよね。
    もっというと聞く気がない。これはイケないと感じ、妻が外出中のみの自宅での楽しみとなっておりますw
    自作フライで釣れたら気分いいですもんね。きっと

    • やっこおはぎさん、こんばんは。
      他の釣りでも仕掛け作ってる時って楽しいですよね。釣りに行く前の準備段階が一番幸せな時間かもしれません。奥さんに怒られない程度にして下さい(笑)
      自作フライで最初に一尾釣った時は、ほんとに感激でしたよ!
      やっこおはぎさんもフライやってみません? 管釣りでも楽しいですよ(^_^)
      あ、海のフライフィッシングもありますよ。

  6. 更に一歩進んでくると、濡れたり魚のヌメリが付いたフライを、まずジャブジャブ洗って、アセトン系のフライクリーナーでクリアにして、タオルで充分拭き取って、パワードライヤー(刷毛でシリコンの粉を刷り込むヤツ)で完全に乾かして、仕上げにドライシェイク。
    なんて工程を楽しいと考えられるようになったら、もう100%足を洗うことはできません。(笑)

    • kuniさん、こんばんは。
      だいぶ前にkuniさんがドライリフレッシュを紹介されていたのを読んでから私も使っています。
      おかげで『ヌメリがついたフライ』→『水でジャブジャブ』→『ドライリフレッシュ』→『ドライシェイク』まではやってました(^_^)
      まだ“パワードライヤー”というのがあったんですね。
      良かった! まだ足を洗えそうだ(笑)