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人だらけの渓で記憶に残る一尾|天竜川水系テンカラ釣り

テンカラ釣り野外調理
この記事は約11分で読めます。

昨晩は源流部にミニタープを張って泊まりました。
この時期にしては虫がほとんどいなかったし雨も降らなかったので快適な夜でした。

キイチゴ沢の夜明けと飽くなき挑戦

前日は魚影の薄い源流部でテンカラ竿を振り続けて少し疲れてしまいました。
魚がもっと釣れていれば疲れも吹き飛ぶってもんですが、今朝は昨日の疲れが少し残っています。さて、今日はもっと釣れるのでしょうか。


そんなことをぼんやりと考えつつ目を開けると、すでに空はうっすらと明るくなってきていました。
昨日はぐっすり眠れましたが、シュラフの中の温度が快適過ぎて、このままもう少しゆっくり眠っていたいなぁ。こんな時間にここまで上がってくる人はいないだろうし。


急速に明るくなってきたので、シュラフから這い出しました。

渓流で食べる朝飯は最高!

 
燃え残った炭と灰が積もったピコグリルに新たに細い薪を追加して着火。


夜の焚き火跡があると、朝はすぐに着火できます。

 
シーチキンを入れて炊き込みご飯にします。
いつも通りアルミパーソナルクッカー二段重ねで上のクッカーには水を入れてあります。
ご飯を炊く時の重石代りですが、ご飯が炊ける頃には水も結構沸いてきますよ。


15分ほどで炊き上がり、10分ほど蒸らせばOK!
シーチキンの他にはニンジン、霜降りひらたけを入れました。普通は油揚げも入れますが、今回は忘れてきちゃいました。


本日の渓流朝メシ
・霜降りひらたけとシーチキンの炊き込みご飯
・たたききゅうりシーチン添え
・小松菜の味噌汁(フリーズドライ)

たたききゅうりは昨晩の残り物。炊き込みご飯に使ったシーチキンの残りを添えました。
私はこんな和風の朝食が好きですね。
渓流で食べると最高です!

ご飯は一合半炊いたので、残りは昼食用におにぎりにしました。

ただひたすら竿を振る、それがテンカラ釣り

さて、問題は今日の釣りです。
夏休み真っ最中の日曜日だったので、人が少ないであろう川を選びましたが、人が来ない川はつまりはあまり釣れない川ということを忘れていました(笑)
当日はもちろん忘れていましたが、帰宅してからこの川の過去の釣行を調べてみると、ブログには3回の釣行記があって、なぜかいずれも3尾しか釣れていないじゃないの。
釣り人が少ないし、荒れている箇所はあるものの渓相は悪くないので、ついつい泊まりに行ってみたくなっちゃうけど、結局あんまり釣れてない。それをいつも忘れちゃうんだよね。

 
ともかく、この日の朝は「もっと上に行けば釣れるかもしれない」と行けるところまで行くという決意で片付けを済ませると、タープの下に荷物をまとめました。
そして、お昼用の調理器具と食材のみフィッシングベストに詰め込み、テンカラ竿と仕掛けを手に川を遡り始めます。

 
天気は上々、ここから先はイワナがたくさんいることを祈るばかり。


頑丈な大岩に守られてイワナも暮らしやすそうなんだけど、肝心の魚影が全くありません。
それでも、「この先にはきっと、もう一つ先にはきっと…」と信じて毛鉤を打ち込みながら先へ先へと進みます。


浅瀬に小さいのくらいいても良さそうなもんなんだけど。


大場所のみならず、複雑な流れのなかの小さなポイントも狙いますが、そちらからも反応ないですねぇ。


高巻きの途中に見下ろした大淵。
透明度が高いので底まではっきり見えますが、浅場にも深みには魚の姿は確認できませんでした。

 
倒木の下をくぐりぬけ、大岩をよじ登り、竿を振りながら先へ先へと進みますが一向に状況が良くなりません。
これはまずい、今日こそボウズかも。


やがて落差のある三段滝が現れて、ここを超えるのはちょっと大変そう。
でもその先がどうなっているのか確認だけしようかな。


左側を高巻いてみますが、尖った石が転がっていて、滑落および落石の危険あり。


ささっと登って、ちらっと先の様子を伺うと、落差のある滝がまだ何段も続いていたのでした。ヘルメットも無しでここから先に進むのは危険過ぎるので、ここで諦めてUターンすることに。
これはもう川を下ってもっと下流部を探ってみるしかない。確か下流部はもっと魚影が濃かったはず。

 
とりあえずテープ村まで戻らなくては。
魚の反応が全く無いまま竿を振り続けてかなり歩いたので疲れちゃいました。
途中大岩に座って休憩しながら下ります。


休憩していたら、大きなヤマカガシが出てきてすぐにまた岩の下へ逃げて行きました。


10時頃にタープ村に帰還。
結局背負って行ったお昼はそのまま持ち帰ったのでここで食べようかとも思いましたが、ちょっとお昼には早過ぎる。

 
タープ村をきれいに更地に戻し、荷物を背負って川をさらに下ります。


入渓点まで下りてきました。
釣りをせずにただ川を下るのって疲れますね。

さて、ここで川から上がろうとしたら、斜面の上の方からカランカランと音がします。
最初は自分のガーディアンの音かと思いましたが、もっと低い音です。
釣り人が一人降りてきます。
「こんにちは」と挨拶すると、なんと私がこれから下って入渓しようとしていた場所から入ってここまで釣り上ってきたのだと。しかもルアーで仲間と一緒に。
結果は芳しくなく、ポツポツ釣れた程度とのこと。
もしこの上を釣るのであれば、本筋は昨日から今日にかけて私が釣り歩いて期待はできないので、すぐ上にある支流に入ってみてはどうですか、と告げて別れました。

さすがにルアー二人で釣り上ってきた後では厳しいので、この川は諦めて他の川へ移動することにします。


昨日見つけた群落で少しだけチチタケを採っていきます。

 
川から上がって林道を下ります。
途中で見かけたアゲハチョウ。蝶には詳しくないんだけど(そもそも蝶と蛾はちょっと苦手)、羽の形がなんだか珍しいような。いや、珍しいのか珍しくないのかすらわからないんですけどね。

ボウズの危機がせまるけど、のんびり渓流昼メシを

 
やっとのことでジムニーに辿り着き、さらに林道を下ってごく細い沢で一旦休憩。
ここでお昼を食べることにします。時間は11時半です。

 
マイクロマックスULにアルミパーソナルクッカーを乗せてお湯を沸かし、チチタケを茹でます。その後うどんも茹でて簡単に出来上がり。


本日の渓流昼メシ
・チチタケ釜玉うどん
・炊き込みご飯のおにぎり
・食後の紅茶

釜玉うどんは、茹でたうどんにチチタケ、白ごま、オクラ、生卵をトッピングして麺つゆをかけただけ。おにぎりは朝の炊き込みご飯の残りで作っただけなので超簡単。
そして、超うまい!!

お昼に満足しているのはいいんだけど、ここでのんびりしていると今日もボウズになりかねない。やばいよ。
急いで次の川へと向かいます。

人口密度と岩魚密度、どちらが高いのか|天竜川水系 麦酒川

※麦酒川というのは私が勝手に付けた名前で実在する河川名ではありません。

やってきたのはお馴染みの麦酒川。
車止めに到着したのがすでに午後1時。本来ならここへ来る時はもっと早い時間からにしないと。
案の定、県外ナンバー2台を含む計3台の車が停まっていました。まぁ想定内です。

 
林道を歩くと、フジバカマの花に留まっているのはアサギマダラですね。
私が唯一好きだと言える蝶。
今日はよく蝶が目につきます。


はるばる海を渡って移動するというこの蝶にはとても興味があります。


杣道を歩き、リードが絡みついてハチ公が動けなくなっていた場所を通り過ぎ、川に出ます。
さて、ここからが問題です。
先行者が3人もいるとなると、ここから普通に上へと向かうか、それとも一旦川沿いの林道を下ってから釣り上るか。
少なくとも一番乗りで到着した人は上へ向かったと思う。2番目、3番目の人は先行者を避けて下へ入った可能性もあるよね。
うーん、いずれにしろ朝から入っているだろうから、ある程度時間が経っているとは思うけど。

悩んだ末に下へと向かってみることにしました。

やっとのことで出会えた本日1尾目のイワナ


水量は少ないですね。先行者がないことを祈りつつ、イワナがいそうなポイントにニセ・スギッパ巻きを打っていきます。
朝、全然釣れない川を歩いたせいで、釣れる気が全くしませんけど。


ここで、どこから出てきたのかこちらに向かってイワナが毛鉤を追って口を開けるのが見えました。一呼吸置いて合わせると、なかなか良い引きです。
そうだよ、こうでなくっちゃ!


良かったぁ、とにかく釣れない川の呪縛から解き放たれた気がします。

 
なんか空模様が怪しいなぁ、と空を見上げているとポタポタと大粒の雨が落ちてきました。

 
仕方ないのでバックパックから雨具を取り出して着込んだら急に陽が差してきたり、なんとも不安定な天気。


キイチゴ沢と似たような渓相に見えるけど、こちらは崩れて角の尖った石が転がっているようなことはないですね。その辺りが魚影の濃さに関係があるのかも。


最初の1尾はすぐに釣れたけど、それからしばらく反応がないです。

 
砂地に足跡がいくつもあって、確実に今日のものもいくつか。
歩いてから時間が経っていればそれほど問題ないんだけど。


そう思いながら先の方を見やると、あれ?釣り人の背中が見え隠れしています。
えぇー、こんなに近くにいるのー!?
どうやらフライマンのようです。

まぁ仕方ない、できるだけゆっくり、そしてフライでは狙いにくいポイント中心に攻めていこう。

水面を毛鉤で叩いて魚を誘い出す、それが『たたき釣り』の真髄。


ここは流れが二つに分かれた片方。深さのある溜まりがあります。左側に小さな落ち込みがあって右へと流れ出しています。
囲んだ岩の際(白丸印5箇所)に毛鉤を打って1、2、3で引き上げ再度打ち込みを繰り返すいわゆるたたき釣りです。しかし、見た目より水深があって魚が出てくる様子はありません。最後5投目を打ち込んで引き上げると、どこからかゆらっとイワナが浮上してきてぐるっと右旋回し始めました。
おっ、これはきっと何回か打ち込んだ毛鉤に誘われて出てきたけど、その毛鉤がすっと消えちゃったので餌を探し求めているに違いない。
すかさず溜まりの中心に6投目!

一瞬イワナを見失って、あれ、どこ?
次の瞬間ラインがグンっと引かれました。合わせを入れると良い引きをしてます。
竿より長い仕掛けの取り込みには未だ慣れない感じですが、なんとかランディング。


やったー、鰭のしっかりしたワイルドなイワナ!
昨日と今朝の釣りは全くダメでしたが、この1尾で報われました。
これはもしかしたらドライフライでは釣れなかったかもしれません。

ドライフライは基本的にはできるだけソフトにふんわりと水面に落とします。そしてできるだけ長く自然な状態で流します。もちろん、水深がそれほどないポイントではそれで良いんですが、今回のように深いポイントで表層に魚が浮いていない場合など魚の反応が良く無い時には、逆に毛鉤で水面を強く叩いて魚の気を引く釣り方『たたき釣り』が威力を発揮します。
今回は正に、たたき釣りの真髄を味わえました。最高です!

まさかの釣り人密度にびっくり、それでも夏の渓は最高!

 
平らな大岩の上に寝転がってちょっと休憩。
足早に流れていく雲を見上げながら深呼吸。今日はこの川に来て本当に良かったぁ。


5分ほど寝転がっているうちに、早くも雲が広がってきました。
さて、釣りを再開しますか。

 
今日は胴にVリブという伸縮性のある素材を使って巻いた強化型のニセ・スギッパ巻きを使っています。

ふと下流方向を見ると、あれれ?まさか!
釣り人の姿があります。
えっ、この時間に下から来る人います?

上にはフライマンがいて私がその後を追っているし、その下からはさすがに釣れないと思いますよ。
私がここにいますよ、と敢えてオーバーアクションで竿を振って存在感を示してみました。
下にいるのはルアーマンでこちらに気付いている様子だけど、引き返さずに私の後を追ってきます。
私と話でもしたいのかな?

ともかく、私は自分のペースで釣り上ることにします。


岩に囲まれて細い廊下のようになっている箇所からも出ました。


これもいい感じのイワナです。

下のルアーマンの姿が見えなくなったと思ったけど、またちらちらルアーを投げる姿が見えます。なんだか下から来る人がいると、気になっちゃって釣りに集中できない。
フライマンとルアーマンに挟まれたテンカラ師、という構造になってしまいました。


深さのある淵の端、大岩の際から。


このイワナを釣り上げて写真を撮っていると、後ろのルアーマンがすぐ近くまで来ていました。
挨拶してちょっと話したところ、今日はかなり上の方に入ったけど全然ダメだったから、下りてきてもう一度釣り上ったんだとか。さすがに私のすぐ後ろだったので、釣れなかったらしいですが。やはり私の存在には気付いていてその上で後追いしてきたそう。
私はもう終わりにするつもりだったので、釣り場を譲って帰路に就くことにしました。


ジムニーへと杣道を歩きます。
霧が立ち込めて、今にも雨が落ちてきそうです。

釣果的にはパッとしない二日間でしたが、ミニタープで快適な渓流泊は楽しめたし、記憶に残る一尾を釣り上げたので満足です。
毛鉤で誘い出して仕留めたあのイワナのことはいつまでも忘れないと思います。
ありがとうございます!

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. 渓流でそれだけ釣り人いたら難易度高いですね。それでもゲットされているので凄い。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      誰もいない渓流へのんびりしに行きたかったんですが、最近は渓流釣り人口多いですね。
      移動した川で上下を挟まれちゃいましたが、なんとか釣れて良かったです。
      テンカラ釣りの楽しさは味わえました。

  2. こんにちは
    駄目だった2日目最初の溪。
    見るからに良さげなんですが、駄目なんですね。
    何故でしょう?

    水が枯れる事がある様には見えないんですが、大岩ゴロゴロなので鉄砲水でもでるんですかね、それにしては角の取れた岩や砂利ばかりで、超激流になるとは見えないし・・・。
    魚影も全く見えなかった様なので、きっと魚がいないんでしょうね。
    一番釣り易い餌での釣りなら、本当にいないかの結論が出易いんですが。

    • マンボウさん、こんばんは。
      渓相は悪くはないと思うんですが、何しろ魚影が薄いです。
      地元ではやはり「釣れない川」と言う人が多いです。
      よく釣れる両隣の川に比べると、崖が崩れてゴツゴツした石が川になだれ込んでいる箇所があったり、大水でえぐられた箇所があったりと、やはり荒れる川であることは確かです。
      魚が全くいないわけではないですが、かなり厳しかったです。

  3. 続きが楽しみとひとつ前にコメントしつつ、すぐに次が読める贅沢。(笑)

    >「この先にはきっと、もう一つ先にはきっと…」

    これ、ホントに釣りしてる時あるあるですよね。

    そしてその先に釣り師を発見してしまったときの落胆・・・でも、釣っちゃったあたりは流石。
    叩いて誘ってイワナが出たら、「釣れた」じゃなくて「釣った」と断言できますよ。
    これは値打ちある1尾です、はい。
    しかも単発じゃなくて、複数キャッチはお見事ですよね。

    • kuniさん、おはようございます。
      釣れなくても渓相が良いだけに「次のポイントこそは釣れるだろう」って気持ちがあって、どんどん奥へ進んでしまいました。全然釣れなくても途中から急に反応良くなることもあるし、難しいですね。
      前方に釣り人を見つけた時の絶望感といったら(笑)
      今回は誘い出して釣った一尾なので、嬉しさひとしおでした。ありがとうございます!

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