しばらく釣りに行けていなかったので、山菜が採れる時期に渓流に行って、美味しいお昼を食べよう! というわけで、4月下旬に釣りに出かけてみました。
ただ、目的地の川沿いでタラの芽が採れるのはほんの少し先なので、途中の道すがら採って行った方が良さそう。
予想通り、ちょうど食べ頃のタラの芽発見!
たくさんありましたが、今日はこのくらいで十分です。
フライとテンカラでアマゴ釣り|木曽川水系 檜の森
※檜の森とは私が勝手に付けた名前で実在する地名ではありません。
山菜の季節ですね
林道脇のタラの芽、以外にもあと2、3日で食べられそうなくらいになっていました。
ゼンマイは今日はスルーだけど、フキノトウはまだ食べられそうなのを少し採っていこう。
途中、林道から見下ろす流れ。前日少し雨が降ったけど、平水くらいの状態。
この程度の雨ではこの川は濁りなし。
目を凝らしてみるけど、魚影は確認できず。
今日はいつのも上流部まで行かずに、下の方に入ってみます。MTBを停め、川へと降りる途中に白い毛が落ちていました。
ウェーダーとウェーディングシューズに履き替え。
カメレオン8は、ビニール袋に入れてここに置いていこう。
曇り空の下、久しぶりのドライフライフィッシング
ここから釣り上ります。
タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSF+オービス バテンキル クリックII。ラインはDT-3F、6X9ftリーダーに7Xフロロティペット2ft継ぎ足し。
アダムスパラシュート#14を結んでキャスティング開始。
フライフィッシング向きの緩やかな流れのプールが続きます。
しばらくは反応ないし、魚影も見当たりません。
何段か遡って、プールの流れ込み、流心白泡切れ目からピチャッと出るもフッキングせず。というか、かなりチビな感じ。少し左側の白波の中からも出ますが同様。
すっきりしない空模様。この季節、青空の下でロッドを振りたいところですが。
その後は、またしばらく反応無い時間が続いたので、一旦マーカーニンフに替えてグレーニンフ#14に変更して釣り上ります。
ただ、それでも反応がない。クリアウォーターのプールから走る魚も全く見えないし、この区間、あまり魚がいないの?
釣れていれば良いんだけど、釣れないマーカーニンフは面白くないので(当然ですが)、再びドライフライに戻します。
流心の速い流れ、平らな沈み石の上にさしかかると出ましたが、フッキングせず。
こんなところから出るの?
すぐ上のチャラ瀬からも出ましたが、これもチビか。
なんか小さいのが多い感じであんまり調子出ないですね。
この辺りで早めにお昼を食べることにします。
タラの芽、フキノトウ、アマゴを天ぷらに最高のランチになるはずが…
MUKAストーブを設置。周辺に白い大きな花びらが落ちてますが、ハクモクレンですかね。ちょっといい匂いがします。
18cmくらいのアマゴを1尾キープさせてもらったので、ナイフで開きまして。
それから、途中で採ってきたタラの芽とフキノトウ。
豪華食材ですね!
ゴールドキウイフルーツをオピネルでカット。オピネルは川辺の調理には不向きだと以前に言って最近使ってませんでしたが、実は愛用のBROTHER -1512を失くしてしまったんですよね。あのナイフは最高なので、また買うしかないね。
MUKAストーブ着火。
山フライパンにサラダ油を1cmほど入れて、タラの芽を天ぷらに。
ひゃー、うまそう!!
山フライパン、フッ素樹脂加工がダメになってもう廃棄しようと思ってからも、なんだかんだ言って使い続けているんですよね。
アマゴも天ぷらに…あらら、そうだ新鮮な魚は揚げると反り返って円くなっちゃうんだった。円ら揚げを作った時にわかっていたはずなのに、新鮮すぎる状態で揚げてしまった。仕方ないから、箸で押さえつけてなんとか伸ばして…なんだか縮んじゃったな。まぁいいか。
残った衣に青のりを入れて、竹輪の磯辺揚げも作って天ぷら盛り合わせが出来上がり。
さて、アルパインクッカー16でお湯を沸かして、あとは蕎麦を茹でるだけ。
あっという間に出来上がり、のはずなんだけど、持って来たはずの蕎麦が…
なぜか、無い!!
そんなはずない、と思ってバックパックの中を探したけど、無いものは無い!
はい、いつもの忘れ物です。
そんなわけで、
本日の渓流メシ
・天ぷら(タラの芽、フキノトウ、アマゴ、竹輪の磯辺揚げ)
・ゴールドキウイフルーツ
・食後の紅茶
天ざる蕎麦のはずが、天ざるの蕎麦抜きというとても残念な状態に。ちゃんとザルまで持って来ているのに、主役の蕎麦を忘れるとは。米を持っていれば天丼でも良かったんだけど。
今日は炭水化物は抜きにして天ぷらだけ食べるしかないね。
タラの芽、フキノトウ、アマゴは現地調達なので、最高に決まってます。これで、蕎麦さえあれば最高のランチだったのになぁ(苦笑)
魚影が薄く、小さいアマゴが多いよ
プール尻でチビアマゴがフライに浮上して突きますが、食いません。
岸際の岩陰から右側の本流に向かって走りました。
なんか、魚が流れの中にほとんど出ていなくて、スレている感じです。
エルクヘアカディス#14に変更してみます。
いずれもまたチビアマゴですが、ピチャッと出てフッキングせず。
まいったなぁ、ほんとに小さいのしかいない。しかも魚影も薄い。
やっとのことでフッキングしたのはこのサイズ。どうなっちゃってんの。
こんなに小さくてもツヤツヤで綺麗なアマゴですけど。
この後も、ピチャっ、ピチャっとチビアマゴの反応だけはあるんだけど…
一旦ロッドを畳んでバックパックサイドに仕舞い、高巻きしなくては。
テンカラ竿に持ち替えて良型アマゴを狙う
再び川に降り立ちます。テンカラに替えてみます。
NISSIN AIR STAGE 冨士流テンカラ3308 6:4、SUNLINEぶっとびテンカラ レベルライン3号(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)+FUJINO フロロテンカラハリス0.8号(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
毛鉤は、スギッパ巻きです。
一段高くなった小プール。こういう場所は魚に悟られることなく、毛鉤を打ち込むことができるので、テンカラで狙いやすい好ポイント。
なるべく姿勢を低くして、ラインで水面を叩かないように毛鉤のみを水面にポトンと落とします。
同じポイントを少し上から覗き込んだ写真。
実際に釣る時は、こちらの気配を悟られないように覗き込んだりしない方が良いですけど。
ともかく、プールの真ん中辺りで出ました。
右側の激しく白泡を立てる落ち込みの巻き返しからは全く反応なく、左側の極細くちょろちょろ水が流れ落ちている壺。
ダメ元で毛鉤を沈めます。普通なら、1、2、3、でピックアップしてまた打ち込みますが、4、5、6、といつもより長く沈めてみます。
来た!
ちょっと泳ぎが鈍くて重い感じだったので、イワナかと思いましたが、まだ錆が残る良型アマゴでした。
先ほど釣れたポイントを上から撮影。ほんとに狭くて深い壺。ここでまだじっと餌が流れてくるのを待っている状態なのかな。
このアマゴ、お腹がぷっくり膨らんで何か大きなものを丸飲みしている様子。何を飲み込んだんだろう。
とにかく魚影が薄いので、この大きなプールは竿を振らずにじっくり観察してみることにします。
魚影は全くないですねー。姿勢を低くして少しずつ前進。ほんとに全く魚影がないです。普通なら小さい魚くらいは走るはずですけどね。
流れ込みまでじっくり観察したけど、魚は見えません。流れ込み周辺には毛鉤を打ち込んでもみたけど、全く反応はないです。
もちろん、魚が出てこないだけで岩陰にじっとしているのかもしれないけど、この季節にどういうこと?
ともかく、もう少し先へ。
あまり反応が無い中、平瀬から1尾追加。
今日のお昼は炭水化物抜きだったせいで、なんだかお腹が空いてきちゃいました。
ここまでで終了にしようかな、今日は。
なんだかんだで、今日も楽しめました。ありがとうございます。
魚が少ないのは、黒い鳥のせい? それとも釣り人のせい?
竿を畳んでいる途中、上流方向の空から黒い鳥が飛んで来ます。
カラス?
いや、もっと大きいし何だか首が長いよ。
カメラに捉えることはできなかったけど、頭上を通過する時にはっきりと見えたあの姿はカワウだ。
天竜川ではかなり上流でもカワウの群れを見かけるようになりましたが、木曽川のこんな支流にまでカワウがいるとはビックリ。この川の中流部には流れの緩い大きなプールがたくさんあるので、確かにカワウの餌場としては最高かも。
タイミング良くカワウが飛んできたので魚影が薄い原因をカワウのせいにしたくなるけど、ぐっと堪えてカワウについてちょっと調べてみました。
カワウが増えるのはヤバいの? ヤバくないの?
カワウは大食漢のイメージがあって、「1日に体重の2〜3倍の魚を食べる」なんて言われることもありますが、実際には平均的な体重2kgの個体で1日に500gくらいの魚を食べるらしいです。釣り人はその気になれば1日に500g以上の魚を釣り上げられるから、そうなると、川の魚が減っている原因はカワウにあるのか、それとも釣り人にあるのか微妙になってきますね。
もう一つ、カワウはあんなに俊敏なアマゴを捕まえられるほどの泳力を持っているのか?
アユの被害が叫ばれた矢作川の調査では、アユよりもフナ、ニゴイ、オイカワがより多く食べられていたという記録もあるので、やはりより動きの鈍い魚を狙う傾向にあるのでは。わざわざこの川へ捕まえにくいアマゴを食べに来る必要はないのかも。
それに、カワウが1羽飛んで行ったのを見ただけで、たくさんやって来ているとは限らない。
食害とは別に、カワウはコロニーと呼ばれるほどの大きな群れを作って営巣し、体重2kgの個体だとしたら1日に400gほどの糞尿をし、それに含まれる尿酸が原因で樹木を枯らしてしまうこともあるという問題も。
カワウは一時トキと同様に絶滅が憂慮されるほど減ったけれど、今は全国的に個体数が増加傾向にあります。
絶滅しそうになると「保護しろ」と言い、増えすぎると今度は「駆除しろ」と言い出したり、とにかく人間様は忙しい。
コメント
今年テンカラを始めてみたのですが、なかなか釣果が伸びず。ダメな要因を探してつぶしていかなければ。今月は、某大王の講習を受けてきます。
スギッパ巻きも真似をしてみますがうまく巻けずグダグダになってしまいます。
でも、渓流を釣り歩くだけでも楽しいですね。会社帰りにも少し上流に遠回りして行ってしまいます。
しかし、揚げ物を川のほとりで実行するってすごいですね。調理開始から食事終了までどのくらい掛っているのですか?
はるさん、こんばんは。
ブログに何度も書いていますが、釣りは「一場所、二餌、三に腕」なんですよね。
特にテンカラの場合、場所(つまりは行く川)が大事になると思います。
私はテンカラよりも先にフライフィッシングを始めましたが、最初は全然ダメでしたね。釣れなくてもいろんな川に通っているうちに、少しずつ釣れるようになりました。
私は自己流でやってますが、大王さんの講習を受けられたなら近道で上達されるかもしれないですね。
揚げ物大変そうに見えますが、実は渓流メシの中では手間がかからない方です。揚げ油も冷まして容器に入れて持って帰るだけですし。今回は蕎麦を忘れてしまいましたが(笑)、蕎麦を茹でるのを含めても調理開始から食事終了までは1時間くらいだと思います。
こんにちは。
カワウでしょうか、源流まで入り込んでいますね突然飛び出し私も驚いたことが在ります、秋の遡上時期になりますと小さな堰堤で遡上魚を狙ってアオサギがじっと狙っている事もありますが、近年確かに魚影が薄くなってきていますね、鳥の被害として漁協の言い訳の材料になりそうです、漁協も放流事業をもっとはっきり開示して欲しいものです、金銭的に無理なら無理と言って貰った方がすっきりします。
kitaさん、こんばんは。
何年か前から天竜川本流では群れで見かけるようになりましたが、支流では見たことがありません。
木曽川の支流で上流方向から突然飛んで来たのでビックリしました。
アオサギも田んぼや支流付近で見かけますね。
確かに漁協の放流事業の詳細はもっと開示してほしいですね(事前に放流場所を明かすという意味では無く)。予算上できる範囲で、もっとも効果的な放流をしてほしいです。
鳥のせいにする…やりかねませんね(笑)
おはようございます
今回も実に綺麗な溪相で、綺麗な水ですね。
川岸付近の倒木も少なそうなので、それなりに手入れして下さる方がいるのでせうか、ありがたいですね。
そして、綺麗な水で、綺麗な魚色ですが、アマゴ域という事で、それなりの山奥でも標高はソコソコなんでしょう。
マンボウさん、こんばんは。
ここは私が一番好きな渓相の川です。水も綺麗で、そして大雨が降ってもほとんど濁らないんです。
山に保水力があって、川の周辺の雰囲気も良いんですよね。
おっしゃる通りで、この川周辺は林業が盛んなので林道手入れは本当に行き届いているし、山もちゃんと手入れされています。釣り人にとっては本当にありがたいです。
今回入った区間はそこまで標高は高くないです。上の方はイワナですが、最近はかなり上までアマゴを見かけるようになりました。
>予想通り、ちょうど食べ頃のタラの芽発見!
>たくさんありましたが、今日はこのくらいで十分です
この余裕というか、大人の対応はさすがですね。
世間の人全てが、こんな採り方をすれば以前あったはずのタラの木が、いつの間にか枯れて無くなっているなんてことがないのにね。
そばを忘れてしまったとは言え、贅沢過ぎる川ランチ。
そもそも渓流にひとりで釣りに行って、優雅にてんぷらを食べるだけでも十分に「最高」ではないですか。(笑)
全然、残念な昼飯じゃないです♪
綺麗な沢で、アマゴを釣るだけで休日としては最高ですね。
もちろん釣り人なので、1尾釣れたら「もう少し数が・・・」いくらか釣れたら「もう少し大きいのが・・・」となってきますけど。^^
鵜はホントに、生息範囲を広げていますね。
kuniさん、こんばんは。
余裕というか、渓流で食べられるのにそんなにたくさん要らないので。
手近な場所にあるタラノキは芽を採られすぎて、枯れちゃってるのをよく見かけます。少なくとも、一年に一回は葉を茂らさないと、枯れちゃいますよね。
現地食材での天ぷらは最高でした。ただ、蕎麦を忘れたのは最悪です(笑)
本当はイワナを釣るつもり満々でしたが、久しぶりに釣行で入渓ポイントを誤りましたが、最高の休日でした。
カワウ、今後も注視したいです。