前回、マブナを求めて渡り歩いたけれど、釣れたのは謎のハゼ(ウキゴリのようでウキゴリでない)とモツゴだけで、マブナは釣れず。
新しい職場での仕事疲れを癒やそうと出かけたのに、モヤモヤを溜め込んだまま休日は終了したのでした。
ともかく、マブナが釣れなくなった最大の原因はカワウだということはわかりました。秋口にまたマブナが釣れる場所を探しをしますが、一旦休止して私のメインフィールドである渓流へと出かけたい。
前回も少し書きましたが私は5月から職場が変わり、慣れない職場で日々奮闘しつつ多忙な日々を送っています。
4月から新卒で職場に配置されたり、春は転職や異動も多い時期だと思うので新しい職場で私と同じように忙しい日々を送っている人もいると思います。
5月病なんて言葉もあるくらいだから、新しい職場に馴染むことができずに病んでしまった人もいるかもしれません。
まぁ病気にならない程度に、お互いがんばりましょう。
5月半ば、なんだかんだ結構疲れているのでこの休日は家でぐてーっと過ごそうか、とも思ったんですが、例え体が疲れても釣りに出かけた方が心や癒やされるはず。よし、行こう!
木曽川水系のA川へ行くべきか、天竜川水系のB川へ行くべきか、出かける直前まで迷っていました。A川の方が渓相が優しく(傾斜が緩やかで遡行しやすい)あまり大型は期待できないけれど魚影は濃い。B川は大岩続きの険しい渓相で魚影はそれほど濃くないがイワナのアベレージサイズが大きい。
さて、どっちへ行こうか…A川はほぼ源頭まで上り詰めているけれど、実は未踏の区間があるんです。今回はそこの調査を兼ねて出かけよう。
暑い日の冷やし中華と大岩魚|木曽川水系 檜の森
※檜の森とは私が勝手に付けた名前で、実在の地名ではありません。
新緑の空気を切り裂いてMTBを駆る

新緑に包まれて川へと向かいます。気持ちの良い季節ですね。
車止めに到着したのは7時半過ぎ、いつもの駐車場所は地元車と県外ナンバーで占有されていたので、少し戻った広場に車を駐めます。先行者がいるのは想定内です。

林道脇に何か食べられるものがないかキョロキョロしながら歩きますが、時期的にフキくらいしかないですね。

途中、川を見下ろしてみるとかなり減水気味ですね。そう言えば、ここ最近ほとんど雨が降っていない。

透明度が高く、泳いでいるアマゴでも見えないかな、としばらく凝視してみますが、 全く魚が見えません。

入渓する人が一番多いであろう橋に到着。
ここから、林道は川から大きく離れ、しかも川との高低差もかなりあるので、次の橋までは入渓するのはかなり困難です。
橋の上の乾いた土の上に林道作業車のタイヤ痕がありますが、MTBのタイヤ痕や足跡は見当たりません。先行車は上に行かないで下にいる?

ここからは傾斜が急なのでMTBを押して歩きます。今日は下界では最高気温32℃という、5月とは思えない暑さ。ここは標高が高いとは言え、汗が噴き出してきます。

もしかしたら、まだコシアブラが採れるかも? なんて思ってキョロキョロしながらMTBを押して上りますが、残念ながらもう葉がすっかり開き伸びていました。
写真黄色矢印の木がコシアブラです。上の方に開いた葉も見えますね。

タラノメはもうすでにしっかりした葉柄を伸ばして繁っていますね。

スマホアプリGeographica(ジオグラフィカ)で、地図上に自分の位置を表示させ、この辺りが上下の橋の中間点。
川へはかなり険しい斜面を長距離下りなければいけないので、こんなところから入渓する人はいないはず。
下り立った先にイワナはいるのか。

下り始めてはみたものの、なかなかに険しい。
大石やら倒木やらなんとか乗り越えて下って行くと、川の音がやけに大きい。
あれ? もしかして滝があるんじゃない?
いや、そうなると滝壺だけ探ってまたこの崖を登るの?

さらに下って行くと、ますます険しくなり、無事に川に下りられるかどうかも怪しくなってきた。
引き返そうかとも思ったけど、とにかく行けるところまで。

やっぱりこの下にあるのは滝壺だ。なんとか辿り着ければ、まだ見ぬ大物が釣れるかもしれない。

やっとのことで辿り着いた滝壺。きれいな水を湛えています。
少し岸伝いに下って、この滝まで釣り上ってこよう。
この滝まで辿り着く人はあまりいないと思うから、もしかして爆釣しちゃうんじゃないの?
ちょっとワクワク。
はやる心を静めて、少し岸伝いに下って釣り上ってくることにします。

タックルは、リバーピーク JP6 7636+オービス バテンキル クリックII。ラインはDT-3F、6X9ftリーダーに7Xティペット3ft付け足し。
9時45分、気温22℃、水温11℃。体が火照っているので、川に手を浸けると気持ちいい。

この辺りから釣り上ってみましょう。
とりあえず様子見でアダムスパラシュート#14を結んでキャスティング開始。

フライフィッシングに適した抜群の渓相なんだけど、全く反応ないどころか、魚影も全く見えません。あれれ、どうなっちゃってるの? 爆釣じゃなかったの?(苦笑)

この大プールの浅瀬でチビアマゴと思われる小魚が数尾。水面を流れる極小の羽虫を捕食しているようです。魚が全くいないわけではないんだ。それにしても、魚が小さい。

あーあ、全く無反応のまま、滝壺に辿り着いちゃった。
小さい魚すら出ないとは、ほんとにどうなってるんだろう? 誰も入っていないように見えて、実はゴールデンウィーク中に釣り人がいっぱい入ったのか。
それとも、この区間には元々なんらかの理由で魚がいないの?
うーむ。

滝壺にもフライを何種類か浮かべてみるけれど、こちらも全く反応ないです。
魚の意識が全く水面には向かってないだけで魚はいるのか、それとも魚がいないのか。
ここは、いつかルアーで探ってみたいな。今日は一旦林道に戻ってもう少し上へ行こう。

これだけ透明度が高いと、底まではっきりと見えるので目を凝らすけれど、やっぱり魚影は見当たりません。
もうこの際ここで早めのお昼を食べて少し休んでから上へいこうか。
いやいや、お昼を食べた後に崖を登るのはキツすぎる。
あー、疲れた。とりあえずお昼を食べようよ。

崖を登って再び林道へ。
あ〜、疲れた。魚が釣れればこんな疲れくらいなんともないんだけど、全くの無反応って何なんだ。素直に下の橋から釣り上れば良かったのか。
悶々としながら暑い林道を歩き、再度入渓点を探ります。

お昼に使える食材は何かないかとキョロキョロしてみますが、めぼしいものはないので仕方なく小さなフキを採取。フキも標高が上がると小さくなっちゃうんですよね。ミツバが見つかれば良かったんだけど。
先ほどよりは安全そうなルートで再び川へ。

ST-350とアルミパーソナルクッカーでお湯を沸かし、フキをを茹でます。本来フキはアク抜き(塩を振って板ずりし、川を剥く)しないといけませんが、小さいフキなので茹でで少し水に晒すだけで使ってみます。

紅ハッサクの皮を剥いて、コンビニ調達のミニマヨネーズを山フライパンに油代わりに入れて熱し、

茹でたフキとエビを入れて炒めます。塩と粗挽きのブラックペッパーで味を調え、

紅ハッサクも加えて混ぜ合わせる程度に炒めたら出来上がり。
アルミパーソナルクッカーで中華麺を茹でて冷やします。

具材は家でカットして持って来ているのでトッピングするだけ。
冷やし中華だけだと物足りなそうだったので、汁物の代わりにコンビニ調達の紅鮭雑炊を追加。

本日の渓流メシ
・冷やし中華
・エビとフキのマヨハッサク炒め
・鮭雑炊
・食後のコーヒー
フキは苦みがやや強いですが、マヨネーズで炒めることで苦みが和らぎエビや紅ハッサクとの相性も良いです。本当はミツバがあれば良かったし、シオデでもあれば最高です。ただ、シオデはそう簡単にどこにでも生えているものじゃないですが。

ところで、お昼前の滝壺までの流れで全く魚の反応がなく走る魚すら見えなかったのはどういうことだろう。
ここは、以前よく入渓していたポイントのやや下。そのポイントは魚影は濃いんだけど小型の魚が多い、ここも大型は望めないかな。それ以前に釣れるか釣れないかが問題だけど。
ともかく、気を取り直して再スタート。
スギッパ巻きと野性のヤマトイワナ
いろいろやっているうちに時間はすでに12時50分、このままボウズってことはないよね。

岸壁際の廊下状のポイントから出ました。良かった、イワナはいる。

緩やかに流れる広い流れ。頭上も開けていて伸び伸びとキャスティングができる。
こんな川が初心者がフライフィッシングの練習を兼ねて釣りをするには最適ですね。
大岩の険しい渓相や川に藪が張り出しているような渓相では、一度行っただけで嫌になっちゃうと思います。

大淵尻に小型のイワナが泳いでいます。
フライをふわりと落とすと、ゆっくりと近づき疑いなく食いました。

小型が多いのはともかく、魚影もそれほど濃くないですね。
やはりゴールデンウィークまでに釣り人がたくさん入ったのかもしれない。
テンカラに替えて、毛ばりを少し沈めて様子を見ることにしよう。

竿はNISSIN AIR STAGE 冨士流テンカラ3308 6:4、SUNLINEぶっとびテンカラ レベルライン3号(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)を3.3m+FUJINO フロロテンカラハリス0.8号(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)を1.5mほど。仕掛け全長は竿より1.5m長い4.8m。
毛鉤は、スギッパ巻きです。

時間はすでに14時。
浅瀬分流の流心から出ましたが、毛ばりを沈めてみても小さいですね(笑)

分流の細い流れ込み(写真右上隅)からゆったりとした溜まりになっているところに、チビイワナが数尾泳いでいます。
それを狙って毛ばりを数度打ち返していたら、流れ込み方向からスルスルと黒い少し大きめのイワナがこちらに向かってきました。そして、流れてくる餌を待つように定位。
姿勢を低くして一歩前に出てイワナの1m上流に毛ばりを落とすと、イワナはその場で悠々と待ち構え、ゆっくり大きな口を開けてパクリ。
合わせるとしっかりフッキング。思ったより大きく引きが強い!
何度か大岩下に潜り込まれそうになるのをいなしてランディング。

これから夏に向けて虫をしっかり食べて、さらに大きくなってくれ。

時間的にイワナの活性が高いのか、浅瀬に毛ばりを打つと反応が結構あります。
まぁサイズは小さいのばかりですが。

このプール尻にも小さいイワナが数尾泳いでいます(黄色丸印付近)。
毛ばりを打ち込むと一瞬ゆらっと反応するも食わず。スレている?
何度か打ち込んでいるうちにスルスル前に移動。
毛ばりを見切られてしまったか。
姿勢を低くしたまま岸伝いを少し前に進みます。

すると廊下状のポイント(黄色丸印)にやや大きめのイワナが2尾ゆらゆらしています。
イワナの少し前に毛ばりを打ち込むと、すかさず反応! 身を翻した瞬間合わせると見事にフッキング。

するとぐいぐい引いて、白泡下に逃げ込もうとします。竿を矯めて引き出すと今度は手前の岩盤のエグレに潜り込もうとします。ラインの根擦れが怖いので、自分が対岸に渡ることにします。

この立ち位置なら大丈夫。
丸印のエグレに潜り込んだイワナを引っ張り出します。それでも簡単には寄ってきません。
かなり元気だな。やっとのことでネットイン。

おー、これ尺あるね。しかも結構太ってる。
ワイルドなヤマトイワナです。
よく考えると、この川で尺物を上げたのは初めてだと思う。
ありがとうございます! 今日はサイズにはそれほど期待していなかったので嬉しい!!
師匠に感謝して
私は釣りに関しては全くの独学で、強いて言えば漫画「釣りキチ三平」の主人公である三平くんが師匠といったところです。フライフィッシングにしてもテンカラ釣りにしても、最初はこんなんでほんとに魚が釣れるの? と思っていましたが、今ではそこそこ釣ることができるようになりました。
そんな中、実世界で私が勝手に師匠だと思っているのが、ブログを通して交流しているkitaさんです。
今回使ったスギッパ巻きもkitaさんに教えてもらったものです。kitaさんのスギッパ巻きは、もっと二段蓑毛の間隔を広く開けたものですが。
スギッパ巻きを使うようになってから、毛ばりで迷う必要がなくなったので、結果毛ばりを打ち込むことに集中できるようになり、結果渓魚も釣れるようになりました。今回もスギッパ巻きのおかげで尺イワナに出会うことができました。本当にありがとうございます!
さて、もう少し遡ってみます。

左から落ち込んだ流れが手前と右に分かれる平瀬。
バブルラインに落とした毛ばりが大石の陰に見え隠れして流れ(と行ってもそもそも毛ばりは視認できないので、実際にはラインとハリスの結び目を見ているんだけど)ます。
大石の陰に入った辺りでなんとなく魚が食った気がしたので、合わせると本当にフッキング。これぞ心眼釣法。心の目で見るのです(笑)

今日はもう満足ですが、最後少しだけフライに戻して釣ってみよう。
フライはエルクヘアカディス#14。

逆光で見にくいんだけど、浅瀬の流心脇から出ました。
お、この暴れ方は…

やはりアマゴでした。さっきまでイワナしか釣れなかったのに、ここに来てアマゴが釣れるとは。

これも小さいけど、きれいなアマゴですね。尾鰭の両脇のオレンジ色が鮮やかな野性魚。
まだ時間は早いですが、今日は満足できる釣りができたのでここで終了。
ちょうど、川が林道に近づく場所なのでここで退渓。
今日は思っていたよりも良い釣りできたなぁ。この川を選んで良かった。
川の神様はいつも以上に私を歓待して励ましてくれたようです。ありがとうございます。
これでまた明日から頑張って働けます。
後日談
この釣行前は、釣りに行くのも躊躇うほど疲れ切っていましたが、重い腰を上げて出かけた結果、良い釣りができたことで心身共にリフレッシュができました。
そして、仕事に慣れてきたということもありますが、翌日から今までよりも心地よく働けるようになりました。感謝感謝。
次回釣行を夢想しながら、これからも日々がんばります。











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