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夕刻に黒い毛鉤に飛びつく岩魚たち|木曽川水系テンカラ釣り

テンカラ釣り
この記事は約6分で読めます。

このところ忙しくて今回もまた午後からの釣り。しかも今日は日曜日。
のんびり行きましょう。とりあえず木曽方面へ車を走らせます。

木曽川本流で釣りをしようと思って出かけるも


途中で木曽川本流でルアーを投げてみようかと思っていました。
この辺りで釣ってみようかとも思ったけど、ルアーマンが一人先に入っていたのでもう少し下に移動。
あ、この時点で気付きましたが、ランディングネットを忘れてしまいました。一気にモチベーションダウン。


ルアーを投げるつもりだったけど、想像より水が綺麗でドライフライが楽しめそうな雰囲気。
日差しも強いし、虫に反応してくるんじゃないのかな。

 
タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSFオービス バテンキル クリックII
ラインはDT-3F、5X15ftリーダーに6Xフロロティペット5ft継ぎ足し。ロングティペットでやってみます。
時間はすでに午後2時、気温23℃、水温15℃。アダムスパラシュート#14を結んで開始。
これだけ広い河原だと伸び伸びと気持ちよくキャスティングできます。

 
アマゴがいそうな感じなんだけど、アマゴどころかウグイやアブラハヤの1尾すら出てきません。
そのうちに爆風が吹き始めたので、沢に移動することにしました。

新緑の小沢でテンカラ釣りを堪能|木曽川水系 ワサビ沢

※ワサビ沢というのは私が勝手に付けた名前で、木曽川水系味噌川上流の禁漁区ワサビ沢とは全く別の川です。


残り時間が少ないのでお馴染みのワサビ沢へやってきました。
ここはさっきの爆風が嘘のように穏やかです。


新緑の渓、私はやっぱりこんな風景が落ち着きます。

 
こんなところで昼寝したら気持ち良いだろうな。
テンポよく釣り上がりたいので、フライではなくテンカラでやってみます。
テンカラの面白さと奥深さを再認識している今日この頃。
竿はNEOテンカラ ミノムシ33楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)。
ラインはFUJINOソフトテンカラ楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)。3.3mのラインにハリス0.8号を1m接続して全長4.3m、いつもの仕掛けです。

時間はすでに15時半、気温20℃、水温13℃。

ハックル師匠のスギッパ巻きを真似した自作毛鉤で


毛鉤は、このところはハックル師匠のスギッパ巻きを真似て巻いたこれを使っています。
蓑毛を2段に巻いた毛鉤です。この毛鉤を巻いている様子はまた後日。
白っぽいのは試しに巻いたグリズリーのコックネック仕様ですが、普段は黒のみを使っています。

テンカラの良さはいろいろあるんだけど、身軽に釣りができるところも良いんですよね。
フライフィッシングとなるとベストの中にフライケースが3つ、フロータント類やリーダーやティペット類、交換用スプールなどなどとにかく荷物が多い。
その点、テンカラだと小継竿1本に仕掛け一つ。予備のリーダーと毛鉤5本もあれば釣りができちゃいます。この身軽さが良いんですよね。


沢に来さえすればすぐ釣れるだろうと思っていましたが、今日はしばらく反応がありません。
ここで出ましたが、魚が小さすぎるのか鉤がかりしませんでした。


超渇水状態で、いつもの浅瀬が陸地になりそうです。

全然釣れる気がしなくなってきました。まさかボウズってことはないよね…
釣れない時は川の周囲に目がいきます。

 
写真1枚目はだいぶ伸びたトリカブト(猛毒)
写真2枚目は花が咲き終わった後(まだ1、2輪残ってますが)のニリンソウ
写真1枚目は明らかにトリカブトだとわかるけど、2枚目は花が咲いていなかったらぱっと見どちらか迷いますね。


ここの流心脇でやっとガツンと出ました!


ランディングネットが無いので、岸辺に寄せてささっと写真撮影。

日が落ちてから魚の活性がさらに上がる


浅瀬のちょっとしたタルミからも。


小さいけど綺麗なアマゴが毛鉤を食ってくれます。


狭い沢ですが、頭上さえ開けていれば3.3mのテンカラ竿は快適に振れます。

 
この2箇所でも出ましたが、いずれもチビ魚らしくちょっと鉤先に触れただけでバラしてしまいました。ただ、この辺りから反応は良くなってきましたね。


沈み石の手前。やはり魚は定位して餌を捕食しやすい場所にいます。


SNSなんかで木曽川水系のド派手アマゴをよく見かけるし、先日は例の放流魚問題の記事に「東京からアマゴ釣りを楽しみに木曽川へ来たけど、ド派手アマゴしか釣れなくて残念だった」というようなコメントをいただいたばかりですが、今日は綺麗なアマゴが釣れます。


早くも夕暮れの雰囲気になってきましたが、魚の高活性は続きます。
小さな落ち込みの脇の極小巻き返しにピンスポットで打ち込むと。


少し良型になったイワナ。


テンカラ竿が振れない藪ポイントはパスして、どんどん先に進みます。


片側護岸で川幅が狭くなった区間にもそこそこ魚影があります。
今日は瀬尻のようなところに魚は居なくて、落ち込み周辺に居るようです。


私はテンカラ竿でドライフライを使うことはほとんどないので、フロータントなしでダイレクトにピンポイントに打ち込みながら、どんどん先に進めます。
最近はドラテンとか言って、テンカラ竿を使ってドライフライの釣りをする人も多いみたいですが、私はフライフィッシングとテンカラは明確に違う釣り方をしています。


ここから出た魚は、寄せてくる途中にド派手アマゴだとわかりました。
ただ、鉤掛かりが浅かったのかバラしてしまい、幸か不幸か結局今日はド派手アマゴは1尾もキャッチできませんでした。


周囲が薄暗くなってきましたが、魚の反応は良いです。
実際には写真で見るより暗いんですが、テンカラなら毛鉤を視認しなくて良いので夕まづめにはさらに威力を発揮します。


これも良型でした。ありがたいありがたい。


周囲が暗いのでカメラのシャッタースピードが遅くなって、流れは急流みたいに見えちゃってますね(笑)
実際には岸際の緩くなった流れから出ました。


この魚は他のイワナより白点がくっきりしていて、胸びれも欠損しているので成魚放流されたものでしょう。


ちょうど良いサイズを2尾だけお土産にして帰ることにします。
魚を捌く時にはこのナイフはほんとに良いです。皆さんにもお勧めしますよ。
間違ってもオピネルを水辺で魚を捌くのに使ってはいけません。


さっきまでは目が慣れていたせいか、普通に釣りをしていたのに、竿を畳んだ途端にこんなに暗かったとは。


道に出て、Perun2を点灯。民家の中の道を車へと歩きます。

夕方からの釣りになっちゃったけど、途中から魚の反応はとてもよく、テンカラ釣りの楽しさが味わえました。
黒いテンカラ毛鉤にこれだけ反応が良いということは、テレストリアル(陸生昆虫)のシーズンになってきたということですね。
実際にキープしたイワナの胃袋の中には甲虫類がかなり入っていました。
綺麗な魚が多かったし、久しぶりにイワナの塩焼きも食べられて本日も幸せです。

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. おはようございます。
    毎日見てはいますが、なかなかPCに時間が掛かる様になり失礼しています、スギッパ巻きご紹介有難うございます、以前、カケスの羽を拾った記事が在りましたよね?
    そのカケスの羽でカディス風に巻いた毛ばりで試して見たら結構釣れましたよ、今日UPしました。
    それにしてもスギッパ巻き上手に巻けていますね、グリズリーだと夕方も視認性があって良いですね、欠点は巻くのに少し厄介と言う事でしょうか、ど派手なアマゴもようやく釣り切られたのか姿を消しました、ようやく本来のアマゴが釣れるようになりましたね。
    テンカラは夕方に限る、現役の頃は仕事が終わってネクタイのまま川辺に立ちましたね、革靴だけは履き替えましたがね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      久しぶりにコメントしていただいて、とても嬉しく思います。
      カケスの羽のカディス毛鉤の記事見て、おもしろいと思っていました。ハックルさんの巻く毛鉤、そしてハックルさんが使えば、間違いなく釣れますね。カケスの羽のこんな使い方があるのかと、そのアイディアにも脱帽です。さすが私の師匠(勝手にそう思っています)!

      スギッパ巻き、なかなかうまく巻けませんが、真似させてもらって釣果も上々です。ありがとうございます。
      今後も私の主力毛鉤として活躍してもらいます。ほんとは爺さん毛鉤も巻きたいのですが、キジの羽がなかなか入手できなくて…」
      ド派手アマゴは繁殖力がないのか、放流して釣り切るといなくなるんですね。漁協は、河川で自然繁殖できる魚を放流した方が本来の目的を果たせると思うのですが…

      テンカラ、夕方は威力発揮しますね。ネクタイのまま釣り竿を振るとは、正真正銘の釣りバカ、やはり私の師匠です!

  2. 虫が飛び始めて活性上がるのでしょうか、よい釣りでしたね。最近魚釣ってその場で食べ始めたので僕もこのナイフ購入してみます。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      虫が川面を飛び交うようになると、毛鉤釣り(フライフィッシング&テンカラ)の最強シーズンになりますね。
      テンカラの場合、フライほど繊細に羽虫を模倣していないし、サイズも大きめのものを使う場合が多いのでテレストリアルの季節からが本当の意味でのシーズンかもしれません。

      川辺で魚を捌いたり調理したりするのに、このナイフはお勧めです。
      もっと大きな魚を捌くことが多ければ、フォールディングナイフじゃなくてシースナイフという選択肢もあるとは思います。いずれにせよ、BROTHERのナイフはお勧めできます。

  3. こんばんわ。私も、スギッパマキを使ってます。ハックルさん、他の情報を参考にして、浮かせて、沈めてを この一本で出来る感じなので巻いて使ってます。土曜日、日曜日、釣りの人 多かったですね 1日、釣り予定を入れられない私には キツイ週末です。 

    • Kさん、こんばんは。
      スギッパ巻き、木曽地域で昔から広く使われていたんでしょうかね。
      ハックルさんのスギッパ巻きの原型は、ハックルさんの叔父さんが使っていたというスギッパ巻き。それはフライフィッシングのレネゲイドによく似た姿形をしています。
      レネゲイドはドライフライですが、私が使っているスギッパ巻きもどきはボディーにレッドワイヤーを巻いて沈めて使っています。

      このところ、渓流釣り人口はますます増えていますね。伸び伸びとのんびり釣りをするのが好きな私は、奥へ奥へと向かうしかありません(笑)

  4. おはようございます
    ド派手アマゴで無くて良かったとの下りは、思わずフムフム。
    私の行き先にも1カ所、花魁アマゴと呼んでいるド派手アマゴがいます。
    3年程も行っていませんが、今でもいるんでしょうね。

    前回の釣りで、水面で群れる虫たちが何カ所かにいて、バイオで水面をツツク、チョウチンバイオテンカラ?で遊びましたが、残念ながら釣れませんでした。

    • マンボウさん、こんばんは。
      川で生まれ育った魚ってやはり綺麗なんですよね。
      養魚場で育って放流された魚は、その川の中にあってどこか違和感があるというか…
      ド派手アマゴは繁殖力がない(もしくは弱い)ようで、放流しなければ絶えてしまう気がします。逆に言えば、ド派手アマゴがいれば毎年放流している川ということになるでしょうか。

      この季節になると、カゲロウなどの羽虫や甲虫類、毛虫などが川に落ちて浮いたまま流れ、魚はそれを狙っているのでツルッとしたバイオやミミズは水面の釣りには向かないかもしれないです。
      同じ条件で、黒い毛虫を餌にして水面をチョンチョンつつけば、きっと釣れたと思います。

  5. 毛鉤が必ずしも見えていなくても良いというのは、まさに夕まずめの釣りには最高のアドバンテージですね。
    5月は本流で良い釣りをさせて貰ったことだし、今年は余裕を持っててんからも久しぶりに再開してみようっと。^^

    • kuniさん、こんばんは。
      年のせいか、夕方薄暗くなってくるとパラシュートポストはほとんど見えません(笑)
      エルクヘアカディスの方が見えますがそれにも限界があって、そんなわけでテンカラを夕方やるようになったんですが、あらためてテンカラの威力と楽しさを実感しているところです。

      ほんとに5月は良い釣りしてましたよねぇ。あのアマゴは羨ましい。
      人間、心に余裕があるって大事ですよね。テンカラぜひぜひ。テンカラはこれからの季節が本番なので、沢でも楽しい釣りを。