スポンサーリンク
スポンサーリンク

初めてのてんから!?|天竜川水系 テンカラ釣り

テンカラ釣り
この記事は約6分で読めます。

ちょっと試したいことがあったので、5月26日の午前中だけ釣りにでかけました。
天気は良さそうで日中は暑くなる様子。
前回の歩け歩け釣行みたいなことは半日では無理なので、里川へと向かいます。
ここは車から降りてすぐ釣りができるので。

160526山室川ネンブル 160526山室川クリンソウ
ネンブル(ノビル)の茎が伸びて、てっぺんにネギボウズの小型版ができていました。
川辺にはクリンソウも。

初めてテンカラ釣りをやってみる。

160526山室川01 160526山室川てんから竿02
川に道路が沿って走り、護岸された里川。こんなところから始めてみます。
タックルは、いつも通り・・・あれ?、何これ?

ははは、実は今日はテンカラをやってみるのです。
え?テンカラ? そうです、日本式毛鉤釣り、“てんから”。
やったことあるの? ないです。大丈夫なのでしょうか??

160526山室川タックル0
渓流一泊釣行にフライロッドとともに予備竿として持って行こうと思って購入した、ダイワ NEOテンカラミミノムシ33楽天で見るアマゾンで見る)。

フライロッド2本だといくらパックロッドと言っても、荷物が増えるし、テンカラもやってみたいと思っていたところなので。
それにこの竿はグリップ自体がクッション素材になっているので、竿ケースなしでこのままザックに入れて持ち歩けるのです。

とにかく今日は試し釣りです。
全然テンカラについてはわかってないけど、この川なら3.3mの竿も振れるし、フライフィッシングで毛鉤釣りはやってるわけだから、一尾は釣れると信じよう(笑)

フライフィッシングとの大きな違いは竿の長さと、ライン。そしてリールがついていないこと。

160526テンカラライン
フライフィッシングをやっている身からすると、一番迷うのがライン。
すごーく昔のテンカラは馬素と言って、馬の尻尾の毛を撚ってテーパーのラインにしたらしいですが、その後はナイロンの撚り糸。
この頃は、均一な太さのレベルラインを使うのが流行っているとか。
この竿はテーパーラインもレベルラインも対応できるとのことですが、試しに2種類買ってみました。

左側のものは、FUJINO テンカラストレートライン楽天で見るアマゾンで見る)。
テンカラ大王と呼ばれている石垣尚男さんがプロディースしているライン。
私はこの人のことをよく知りませんが、本業は大学の教授だとか。
ポリアリレートという素材の編み糸。ルアーでも使われるPEラインのような感じのものです。
巻き癖がつかないので投げやすそう。ちょっと高いのが難点だけど。
★参考リンク:FUJINOホームページ
右側のものは、YGK(よつあみ)テンカラレベルライン楽天で見るアマゾンで見る
フロロの3号。一般的にレベルラインと言うとこちらのタイプを使っている人が多いのかな。タネも仕掛けもない単なるフロロの3号糸。こんなんで毛鉤を投げられるのだろうか??
こちらは25m巻なので、いくつも長さを変えて仕掛けが作れて、お手頃。
★参考リンク:YGKよつあみホームページ

他にも、フライラインと全く同じ素材のものや、ナイロン単線のテーパーラインなどもありますね。

上記二つのライン、釣行前に試してみました。
まずはYGKのライン
竿と同じ3.3mにカットしてフロロ0.6号のハリス1mを接続。
振ってみますが、ラインの巻き癖があるし、ちょっとした風にも煽られて、なんとも心許ない。これはピンポイントでキャストするのは無理だな、今の私の腕では。

次はFUJINOのライン
長さによってほとんど価格が変わらないので、5mのものを購入。
これも3.3mにカットします。このラインは編み糸の先に、黄色のナイロン撚り糸に5cm間隔で黒いマーカーが入ったものが30cm接続されているので、その先にフロロ0.6号のハリス1mを接続。
これは巻き癖がまったくつかず、しなやかなのでフライラインのようにキャスティングしやすい。これならなんとか行けるかも。

そんな訳で、現地でラインをセットして毛鉤を結び、釣り開始です。
午前8時、気温22℃、水温11℃。

160526山室川毛鉤
毛鉤はもちろんハックルさんの“スギッパ巻”。この毛鉤が手元にあるという幸せ。
ブログで交流させていただいているハックルさん。釣り名人であるだけでなく山菜やキノコに関しても名人です。

この毛鉤は何度かフライフィッシングでウェットフライのような使い方をして釣ったことがあります。
フライフィッシングの場合、フライ自体をどれにしようか、特に釣れない時はあれやこれやと迷うことになりますが、今日は迷う必要はありません。間違いないです。

160526テンカラ仕掛け
仕掛けはこんな感じですね(クリックすると拡大します)。

ポイントの上流に毛鉤を振り込んで、糸をややたるませながら流して来るという釣り方でやってみます。

160526山室川02-1
開始から数分。逆光で見にくいけど、水面直下を流してくるとバシャッとドライフライに対する反応のように魚が出ました。
おぉー!
フライのようにラインを縮めることができないので、ちょっとアタフタ(笑)
仕掛け全長が竿より長いから、最後はラインを掴んで取り込むしかないのかなこれ。
こんな取り込み方で大物がきても大丈夫なのだろうか?
それとももっと仕掛けを短くした方がいいのかな。そうすると今度はポイントにもっと近づかなきゃになるし・・・

160526山室川02アマゴ
とにかく。アマゴをランディング。大きくないけど、テンカラで始めて釣ったからサービスで写真大きめにしとこう(笑)・・・あ、ちなみにこのブログの写真はクリックするとどれも大きく表示されますよ。
やったー、うれしい!!
ハックルさん、ありがとうございます。テンカラ竿で釣ることができました。

160526山室川02-2 160526山室川藤の花
釣れたポイントを上流側からみるとこんな場所。
藤の花も咲いてほんとに良い季節ですねー。

160526山室川03 160526山室川03アマゴ
橋の下のここでも小さめのやつが。
ハリス直前の縞々マーカーラインがよく見えてこの目印の動きでアワセます。
さすが『入門者、初心者向きのライン』と謳っているだけのことはある。このラインはいい。
まだうまく振り込めないけど、テンカラ、楽しいかも(^_^)

160526山室川14
すぐ上のここでも釣れましたが、竿が頭上の橋に当たって、もたもたしているうちに逃げられました(>_<)
このポイントは、昨年とんでもない大アマゴが泳いでいた場所です。
こんな小さなポイントにあんなのがいるとはねぇ。

160526山室川05 160526山室川05アマゴ
この川に沿って道路が走っているので、どこからでも簡単に入渓できます。
その分、良いサイズは釣り上げられているし、残った魚もスレ気味。
それでも、魚影は濃い川なんです。

160526山室川07 160526山室川07アマゴ
この淵で少しサイズアップ。きれいなアマゴ。

160526山室川09 160526山室川ワサビ
テンカラはフライフィッシングより立ち位置に注意しないと、魚に走られちゃう。
竿はフライより長いけど、ラインを繰り出すことができないので、広い瀬なんかはフライよりもずっと難しい。木に化け、石に化けないて近づかないと。
ここにもワサビがありました。だいぶ葉っぱが大きくなっています。

160526山室川08 160526山室川20アマゴ
途中でエルクヘアカディス#14を結んで投げたりもしました。
ドライの釣りも成立します。

160526山室川10

160526山室川00アマゴ
このアマゴが一番大きかったかな。24cm。
12時近くなって、気温25℃、水温14℃に上昇。後ろ髪を引かれながらも帰り支度。
キャッチしたアマゴは8尾。半日にしては上出来(^_^)

他に、バラしやドライフライの寸前でUターンするイワナが見えたり。

テンカラはまだまだ謎だらけだけど、少しずつ勉強して、フライフィッシングに生かそう。
きっと新しい発見があるに違いない。

たまに自分のやっている釣り以外を否定する人っているでしょ。
フライマンがルアーマンや餌釣り師を敵対視したり、餌釣り師がルアーマンを悪者扱いしたり。

どのジャンルも一括りにして良いとか悪いとかないと思うんですよ。
個々人のルールとマナーの問題だというだけで。
フライマンでも「?」と首をかしげたくなる人もいるし、餌釣り師にも尊敬できる釣り人はたくさんいます(^_^)

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. 良いなぁ、良いなぁ!
    てんから良いなぁ!!
    ボクも、やってみたいと思うだけで時は流れて・・・
    心のどこかで子供が出来たときに「フライ以外のタックルは全て手放す」と決心したのが残ってて、てんから竿に手を出せず。(笑)
    これは再燃しそうだなぁ。
    リコプテラさん、悪い人だ。^^

    • kuniさん、こんばんは。
      良いでしょう?テンカラも。
      私は人をそそのかすのが得意なので気をつけた方がいいですよ(笑)
      テンカラは竿もフライよりずっと安いし、必要なものもごくわずか。それにテンカラはフライフィッシングの一種と捉えればセーフなんですよ。
      日本式は西洋式かってだけで、同じ毛鉤釣りなんですから、ははは(^o^)

  2. こんばんは。
    やりましたね!初テンカラでいきなりゲット、やはりフライマンは違いますね、確かに広い川はテンカラは不利ですね、レベルラインで長い距離を流す、フライのような釣り方が今は流行っているようですね、私は相変わらずテーパーのたたき釣りです、テーパーラインの良いところはピンポイントを狙えることですが、長く流すと重みで手前に寄ってきてしまう欠点があります。

    • ハックルさん、こんばんは。
      ありがとうございます!
      釣れたのはハックルさんのスギッパ巻のおかげですよ。
      今回はフライフィッシングのような流し方でやってみましたが、テーパーラインのタタキ釣りもやってみたいです。
      ピンポイントの一発勝負、これもエキサイティングですね(^_^)

  3. 密かにテンカラは狙っておりました(笑)
    普通のフライフィッシングより僕には向いているかも。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      テンカラ、狙ってましたか(笑)
      Noriさんならテーパーラインを使ってピンポイントから魚を仕留める釣り方得意そうですね。
      フライやルアーに比べれば全然お金のかからない釣りなので、やってみると楽しいかもしれませんよ。最初は長竿に手こずるかもしれませんが。ちなみに私は今、手こずってるとこです(^_^;)

  4. レパトリーが増えましたね
    やはりフライの経験者は理解も早く
    テンカラ釣りも間違いナシですね
    真似出来ません、フライ釣りもまだ
    子供ですので。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      また新しい釣りに手を出してしまいました(笑)
      フライフィッシングをやっている経験は生きたかもしれません。あとはハックルさんの毛鉤のおかげでなんとか釣れました。
      テンカラは私もまだまだわからないことだらけなので、少しずつ勉強するつもりです(^_^)

  5. こんにちは。
    テンカラタックルに、エルクヘアカディスやパラシュートで釣りをされてる方はいますよね。サワダパターンのスピナーを使っている方の記事を見た事もあります。和洋折衷で面白いです。
    来月の源流釣行は、和魂洋才で逆さ毛ばりを使ってみたいです。

    • 自営業FFさん、こんばんは。
      川で出会うテンカラ師に聞くと、フライを使っている人は結構いますね。昨年出会った方は「エルクヘアカディスが一番」と言っていました。
      テンカラ竿でフライ、フライロッドで伝承毛鉤、どちらもおもしろいです。
      逆さ毛鉤は使ったことがないので、巻いてみたいですね。
      和魂洋才、カッコイイです(^_^)

  6. おはようございます。

    そうですね、思い出してしまいました、あの大アマゴの画像。
    その後、どうなったんでしょう。
    やはり、普通の川にいるんですね、大アマゴ。

    • マンボウさん、こんばんは。
      この川にあんなのがいるとは、あの時はホントにギョッとしたのを思い出します。
      ペアリングしてましたから、きっと産卵したんだと思いますが、あんなのに夏までに出会いたいですね。
      ペアリングしている魚を釣るのは忍びないし、そもそもフライには全く反応しなくなっちゃうと思うので。
      尺アマゴへの道はイワナよりもさらに遠そうですが(^_^;)

  7. こんにちわ。
    信州に又一人テンカラ師が誕生しました。
    嬉しい事です。
    FUJINO テンカラストレートラインは私も早速使ってみました。
    おつりも出なくキャストも楽ですね。
    とうとうここまでテンカララインもきたか!が正直な感想です。
    何でもそうだと思いますが 最初の入りとインパクトは重要です。
    釣れなくて投げ出してしまう人、次は必ずリベンジって人と
    様々ですけど、私の後輩はキャストに苦しみ何人も脱落しましたよ。
    コツを掴めばなんてこと無いんですけど。
    フロロラインの撚りは思いきり伸ばせば真っ直ぐになりますよ。
    石垣先生とは大町高瀬川で一度しか釣りをしたことがありませんが
    冗談好きで気さくな人です。
    ハックルさんの杉っ葉巻きが活躍してくれましたね。
    私もこのパターン好きなんです。
    ご自身で巻いたテンカラ毛鉤のアップお楽しみです。

    • テクニカルゲームさん、こんばんは。
      いやいや、テンカラ師などというレベルではないですよ。ハックルさんのスギッパ巻のおかげでなんとか釣れましたが(^_^;)
      テンカラ大王さんと一緒に釣ったことあるんですねー。
      FUJINOのストレートライン、良いですよね! 私でもなんとかテンカラが成立しました。フロロは引っぱれば巻きグセとれるんですか。どうもあのラインは苦手です。
      テーパーラインでの釣りも試してみたいところです。
      本業?のフライの方もあるので、少しずつ勉強していこうと思います(^o^)

  8. こんにちは。
    初めてのテンカラ、フライと勝手が違いますか?
    毎年のように通っていた山室川、今年は行けずじまいになりそうです。

    • 無茶1さん、こんばんは。
      フライフィッシングとはだいぶ勝手が違いますね。
      最初はフライロッドよりかなり長い竿と軽いラインの扱いにちょっと戸惑います。
      でもフライに通じるところも多々あるので、少し慣れればなんとか釣りにはなります。手の延長のように扱うにはまだまだ修業が必要ですが(^_^;)
      ここ最近のブログを拝見していると、そちら方面にもかなり良い川がありそうですね(^o^)

  9. てんからは絶好調になると手がつけられないとよく聞きます。
    フライロッドでてんから毛針を使うと出方がドライやニンフと違ってそれはそれで楽しいんですよね。
    延べ竿という制約がある釣りはまた楽しいのでしょう。

    • いわなたろうさん、こんばんは。
      私も昨年出会った、テンカラからフライに転向したという釣り人が「テンカラは次元が違う」と言っていたのが印象に残っています。
      時として爆発的な威力があるみたいですね。
      テンカラ毛鉤、確かに魚の出方が違いますね。自分でも巻いていろいろ試してみます。
      今回は延べ竿にイラッとすることもありましたが、修業を積みます(笑)

  10. リコプテラのテンカラ・・・良いですね。
    スギッパ巻きでのテンカラセッティングは羨ましいです。
    伝承系の毛鉤での実釣感はいかがでしたか???
    歴史の実感を体で感じた瞬間はどんな感じだつたのでしょうか?

    但しあくまでも自分の勝手なイメージなのですがリコプテラさんはなんとなく洋風が似合いますね^^;

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      ハックルさんの毛鉤のおかげでなんとか釣ることができました。
      フライの場合は特定の虫に似せて作る場合が多いんですが、テンカラ毛鉤は静止した状態では特定の虫には見えません。
      でも、水に揉まれると生命を帯びて、魚が強烈にアタックしてくる感じです。
      とにかくテンカラ竿での最初の一尾はうれしかったですねー。
      洋風の方が似合いますかね。和食の方が好きですが。あ、食べ物の話じゃなかったか(笑)

  11. 今年は山室川にテンカラをやりには来ないのですか?

    • 山室地元民さん、おはようございます。
      今年もテンカラ釣りに行きましたよ。今は川の名前を出さないようにしてますが、この釣行がそうです。昨年よりだいぶ下の方ですけども。
      http://www.sakanakokoro.com/2017/06/28/21136/
      鮎が泳いでいたので、やはりもう少し上の方が良いですね。
      テンカラかフライかわかりませんが、今年もまだ何回か伺いますよ(^_^)